日々好日

さて今日のニュースは

日本の景気動向は後退局面大と下方修正

2012-11-07 09:58:35 | Weblog
この度一向に好転しない日本の景気動向に対し内閣府は景気基調判断を是までの
「足踏み」から「下方への局面変化を示して居る」大きく修正しました。

是は先日発表した9月の景気動向指数が景気の現状を示す「一致指数」が前月比
で2・3ポイント下がり91・2となり6ヶ月連続で悪化して居る事で判断。

因みに景気動向指数は2005年を100とした指数の事でその後の上下が判る
指数です。

欧州債務危機・新興国経済の鈍化・中国関係悪化等で大きく輸出が減少し生産が
落ち込んだ事が大きな要因に上げられます。

これで内閣府は世界経済の更なる下振れが続き、日中関係悪化が予想され景気は
一段と冷え込みデフレからの脱却が遠のく可能性があると判断して今回の下方修正
に踏み切った模様。

政府は先月緊急経済対策で日銀追加金融緩和に踏み切ったばかりですが、今後も
更に大規模な景気刺激策が不可欠になりそうだ。

海外的要因の他にも国内的には消費税増税が2014年4月から3%アップ15年
10月に10%になると言う未だ先の事ですが、庶民はもう負担増を予想して買い
控えを始め、また電気料金を始め公共料金値上げ等の負担増が購買意欲にブレーキ
を掛け始めた様です。

其れが悪循環で悪い方に悪い方に落ちて行く是を悪のスパイラルと言うのでしょう。

政府としては12年度補正予算で経済対策の充てる意向ですが、肝心の国会が今の
様な状況ではあまり期待が持てない様です。

どうも全てが悪い方に悪い方に向いてしまって居ると言う脅迫観念が又一つには
大きな原因かも知れませんね。

野田首相ASEM席上中国に対し良く云ったと言うべきか?

2012-11-07 08:49:14 | Weblog
ラオスで開催されて居るアジアと欧州との経済政治についてのASEM首脳会議
の席上で我が国の野田首相が中国相手に激しい応酬をした事が報じられた。

ASEM会議については、先般のブログで野田首相は何を訴えるのかと問いかけて
居たが思わぬ展開に少なからず吃驚です。

盲(めくら)蛇に怖じずと言う言葉が有りますが、大国の中国相手に、堂々と渡り
合った事は過去の日本の歴代首相では稀に見る異例の事ではなかったか?

その善悪は別にして我々の正直な感想は良くやったとの一言です。

論争の発端はまず野田首相が「日本は如何なる紛争も主義主張の違いも国際法に
より処理し、平和的アプローチで克服して行く事を重視して居る」と我が国の姿勢
を表明した。

是に対し中国側は尖閣諸島問題を持ち出し魚釣り島所属問題は前大戦の結果は否定
出来ずこれに逆らう事は戦後秩序の否定に繋がると反論しました。

早い話し日本は前の大戦で負けたので尖閣諸島について口出しは出来ないと釘を
刺したわけです。

野田首相は尖閣諸島は我が国固有の領土である事は、歴史的にも国際上も疑う余地は
無く我が国が有効支配して居るので、解決すべき領有権問題は存在しないとつつ放つ
しました。

是に対し中国側は明の時代から500年間も支配して居た、それを大戦後日本領土と
言うのは戦後の国際秩序の原則への重大な挑戦と反発しました。

領土問題はイスラエルの様に3000年も前自分達の先祖の土地だから返せと言う
問題があって、時代時代で変わるのが領土の筈だがそうも行かないのが人の世です。

野田首相が席を外しても外務省審議官と中国側の応酬は激しくなるばかりでした。

50ケ国の首脳が集まる会議で、日中の激しいやりとりにとうとう議長が割って
入りこの問題は日中2ケ国間でで話しあって欲しいと中止させました。

会議の後野田首相は尖閣諸島問題はASEMの会議ではふさわしい議題ではないと
思って触れない様にしたが、中国側から尖閣諸島について、不適切な発言があった
のでヤムを得ず我が国の立場を、申し上げただけとコメントしました。

是までの歴代首相はこの様な時は鮮明な態度が表さずまあまあと言いながら裏取引き
で事を納めて来た様ですが、今回は少し向こう見ずとは言え、良く其処まで言ったと
褒めて上げたい。

しかし温家宝中国首相とは目も合わさず、勿論挨拶も出来ない程徹底的に関係悪化
した事は間違いない。

今後日中関係改善には相当の月日と困難が予想されます。

お互いにとって良い事はないが、国益をかけての意地の張り合いは、仕方ない事かも
知れませんね。