経済再生優先か財政健全化優先か政治の舵取りは大変困難なものに
なってきました。
先日国の負債はとうとう1200兆円を超えたと発表がありました。
我が国のGDPの実に2倍を超える借金となります。
騒がれて居るギリシャの財務危機は50兆位でデフォルト騒ぎです。
それに較べると日本はケタが違うが現在の処騒ぎはおきて居ません。
其れは日本に債務の殆どを国民が負って居る事、国民の財産が債務に
匹敵するだけある事、海外資産がこれも債務に匹敵する程有る事等が
評価され大きな騒ぎにはなって居ません。
しかし日本の財政状態は全く異常で如何に正常化するかが課題です。
政府は2020年までに基礎的財政収支プライマリバランスを黒字化する
事を目指して居ますが仲々巧く行きません。
毎年の予算編成では税収が不足しその分公債発行で補い其れが予算
の3分の1程に膨れあがっています。
2015年予算では前年比で公債発行は少なく抑えられたがまだまだです。
計画は先延ばしされ現在は2018年の赤字をGDP比で1%前後に縮小
してはどうかと中間目標設ける様提案がなされています。
安倍政権は経済再建と財政健全化と相反する事を同時に達成しようと
しています。
今回は景気拡大で税収増を狙い財政健全化達成にもって行く方針を決
めたとの事。
ただ是は成長頼みで、余り頼りにならない政策です。
果たして2020年に、計画通りプライマリーバランスの黒字化が実現する
のだろうか?