先進7ケ国首脳会議は今や存在の意義が問われて居ます。
G7サミットは冷戦時代米・英・仏・独・伊・加・日当時先進国が経済や世界を
リードするため7ケ国首脳会談サミットを持ち回りで開き協議しました。
世界を二分する共産圏はカヤの外でした。
処が世界状況が変わり、ロシア・中国共に経済政策は資本主義を取り入れて
忽ちG7を凌ぐ勢力となりました。
特に中国の発展はめざましく今や米国を凌ぐ様な一大強国となった。
欧米や日本は最早に中国抜きでは動かなくなってきました。
G7サミットの存在意義が問われて来た。
そんな中で中国は現在の世界銀行やアジア開発銀行に対抗し中国主導の
AIIBと言うアジアインフラ投資銀行設立に動いた。
処が意外にもおこぼれに預かろうと英国が続いてG7の大半が賛同し日本と
米国だけが取り残されてしまいました。
何せ中国はアフリカ・南米アジアの資源・財をかき集め今や米国に次ぐ世界
第2の経済大国に成長してしまいました。
1兆円長者がワンサか誕生し中国富裕層の合計は日本のGDPを超えて
600兆近くとか。
凄いですね。
世界中を爆買いして回るのも頷けます。
自信に溢れる中国は太平洋制覇で米国を凌ごうと南シナ海で紛争が絶えません。
先進7ケ国は中国によってズタズタにされた感があります。
そんな中先進7ケ国G7サミットがドイツで開催された。
世界経済は回復基調にある事を確認した。
一応中国経済は無視出来ないので中国を念頭に結束する事を強調した。
AIIBに対する認識は欧州と日米には温度差が見られた。
日本の安倍首相は財政再建と経済成長の両立を果たすと大きく見栄を切った。
日本は5年間で1100億ドルのインフラ資金をアジア開発銀行に提供する意向
がある事を説明した。
貿易討議では保護貿易抑制のためTPP協定やEUとの経済提携が協議された。
他にイスラム国等のテロの問題南シナ海の中国の岩礁埋め立て問題更には
ウクライナ問題が話題に挙がった。
日本にとってはロシアとの関係で両刃の刃となるが安倍首相G7に先立ち
ウクライナ大統領と会談し、15億ドルの金融保信用保障・下水施設等の改善
補修に11億ドル・ウクライナ警察に1500台のハイブリット車引き渡しを約束
しました。
さてロシアとウクライナどちらが大きな国益となるか?
G7首脳者会議は存在意義を問われながらも、G20首脳者会議とは別の意味
で先進7ケ国は今後も開かれて行くでしょう。