米国と並び世界の経済の鍵を握っているのが中国です。
世界各国は長引き不況から一刻も早く脱却したいと強力な金融緩和を行っています。
欧州然り日本然りです。
ただ怖ろしいのは野放図にこのまま進めばバブルやインフレを引き起こさないと云う事です。
有り余った資金が投機に集まりバブルを作り出し弾けて大きな傷を負った日本がよい例です。
米国は景気が上向いて来た事で金利切り上げで金融緩和の終息を図ろうとしています。
しかし欧米はいまだ財政危機の懸念は消えず、とくにギリシャはデフォルトの危機とさえ云われて
居ます。
今欧米は金融緩和を止める訳には行きません。
日本も同じですね。
景気は上向いて来たとは云え、財政健全化と経済再建と云う相反する十字架を担いで居る以上
まだ金融緩和を止める時期ではとなります。
問題は中国です。
普通の国だったらもう充分にバブルですが、中国では余りにも大きすぎて噂だけで一向に兆候
は出てきません。
今回中国は4度目の金融緩和に踏み切った様です。
中国は世界中から集まった富みが投機で更に膨らみ、聞くところによると中国の富裕層の総計は
日本の年間GDPを遙かに凌ぐものとも云われています。
中国富裕層の総額は500兆超えとは驚きですね。
それでもなお金融緩和を行う。
今回は農村対策でカネが農村に行き渡る様に金融緩和をやるとの事。
中国は鉄道・道路建設の公共事業のインフラでもバブルが懸念されて居るとか。
図体が大きいので回るのも遅いのでしょうね。
それでもGDP成長率は7%は維持して居ると云う。
日本でGDP成長率3%を目指して苦労して居るのに較べたら雲泥の差ですね。