米国・日本主導の世界銀行・アジア開発銀行に対抗し中国主導のAIIBの設立協定署名式が北京で
開催されました。
創設メンバー57ケ国代表が出席しました。
AIIBの資本金は1000億ドル約12兆円3千億円です。
AIIBの出資割合は各国GDPに応じて下記の通りです。
中国297・8%。インド83・7%。ロシア65・4%。ドイツ44・8%。韓国37・4%。豪州36・9%。
仏33・8%。インドネシア33・6%。ブラジル31・8%。英国30・5%等です。
何と云っても中国が出資金の3割近くを負担するのですから当然中国有利の運営を行うでしょう。
是に中国・南アフリカを除く新興国BRICSが2割近くを醵出する事になります。
ドイツや韓国・豪州・フランス・英国は醵出した分だけの利益を見越しての額だと思ます。
一時は韓国の醵出分が少ないと中国に文句を云ってやっと37・4%にして貰ったと云う話もある。
因みに創設メンバーに名前を連ね式典には参加したが、タイ・マレーシャ・フィリピン・デンマーク
ポーランド・クェート・南アフリカは署名しなかったそうです。
マレーシャ・フィリピンは中国と問題を抱えて居るのでと憶測も取られますが理由は不明。
アジア開発銀行と違い借り入れは簡単に出来そうですが、その分中国の経済支配になる恐れも
あります。
是までの中国のインフラ開発は中国による中国のためのインフラ開発と云われていました。
膨大な資金で強大なインフラ事業をすべて中国の力で行う、工事する人も中国からごっそり
連れて来て中国が儲かる様な工事を行う。
資源も自然破壊も考えないと云う工事が多かったと云われています。
今回も今度は世界を巻き込んで中国主導で行うと云う懸念がありあります。
是は米国に対抗する覇権争いの感もあって日本等は懸念し参加を見合わせています。
だが国内には世界の孤児になるので敢えて中国の軍門に下る事を力説する人達もいます。
私は訳の判らないAIIBには参加すべきではないと云う説に賛成です。