予想外の熊本一帯を震度6~7の地震が突然襲いそれも続けて2度も起きた。
それは日本列島の成り立ちに関わる一つ中央構造線と云う断層帯の末端にある断層が
動いて事によると云われて居ます。
末端の断層には今回初めに動いた布田川断層帯、続けて動いた日奈久断層帯、更に別府
一万年山断層帯と連動して行き今なお地震は続き一向に終息の気配が見えません。
昨夜も今朝も、数十キロ離れた私の住む地方まで大きな震動が届き驚かされ居ます。
今回激震に襲われたのは益城地域と阿蘇地域です。
それに熊本城も見るも無惨な姿になり、阿蘇神社は崩壊復活には10年もの長い月日が
必要と言われる程です。
道路や新幹線も手痛い打撃で今は主要幹線の復旧が済みどうにか交通は確保されたが、
阿蘇の幹線道路となる阿蘇大橋は未だ落ちたまま手つかずです。
新幹線も開業以来地震による運休13日と云う未だ経験した事がない事態も起きた。
高架橋での脱線よく死者が出なかったものです。
一応復旧したが余震が未だ続く現在、新幹線の通常ダイヤへの見通しは立ってないとか。
死者49名・避難者20万人近く・被害建物8万戸越え・断水40万戸・停電45万戸
等々熊本地震の被害状況が判って来ました。
政府もこれを重く見て熊本を激甚災害指定し更に国が直接道路復旧や被災地支援が出来る
非常災害指定も行いました。
また7700億円の被災地復興の補正予算も組み1兆円規模の復興財源も確保した。
この素早い対応は近く参院選を控えて居るのでと云う穿った見方もあるが、素早い対応は
褒めておくべきでしょう。
処で今問題になって居るのは昭和57年改正された建築基準法で建てられた耐震構造の
建物が震度7で50棟程度被害に遭った事です。
震度6~7に対し倒壊しないはずが簡単に完全に倒壊した事実はどう云う事だとなった。
原因として2度も震度6~7の地震が襲って来た事・この地方の特異な断層帯の仕組み
それと施工ミスも挙げられてとか。
いずれにしても今の耐震基準を見直す必要性が出て来た事は間違いない。
地震は何時何処で起きるか判りません。
日本に住んで居る以上其れは宿命で逃れる事はできませんね。
せめて被害が少なく済む様な建築基準を見直して欲しいですね。
ただ厳しくなればそれだけ建築費が高くなると云うマイナスの面も出てくるが・・・