世界で一番親日国家と云われて居た台湾でしたが、92年の中国はひとつとする92年合意
で中国寄りの姿勢の国民党の馬英九氏が総統に就任してから少しぎくしゃくし出した。
台湾総統の任期は2期16年で馬政権は08年から16年まで13代総統として務めた。
今年1月総統選挙で新しく民進党のサイ英文氏が選出され昨日14代総統として就任した。
初めての女性総統で、日本は先を越されましたね。
馬政権の末期は特に日台関係が悪化してきました。
馬政権は日本領土とされる沖の鳥島は岩石集合体で国土としては認められないと言う立場で
台湾漁民の領海侵犯を支援して来た。
これに対し日本は領海侵犯で台湾漁船を拿捕しました。
その関係で台湾巡視艇派遣等で国交が険悪なものになって来ています。
また台湾は対中関係でこれまで色々の経緯があって揺れてきました。
前の馬政権は中国の意に沿って一つの中国政策に忠実に協力し、中国依存で繁栄を約束して
貰っていました。
今回台湾国民はこれに危機感を覚「サイ英文総統」を選んだと云っても過言ではない。
サイ英文新総統は92年の中国との共通認識は尊重するが認めないと云う立場をとった。
92年合意には直接言久せず、共同認知達成した歴史的事実は尊重するが、92年合意は
認めない立場です。
今後台湾サイ政権は東シナ海・南シナ海で起きて居る中国の領有権問題では、争いを棚挙げ
して共同開発を目指す事を表明。
外交面では日米や欧州と全面的協力で推進する事とす。
TPP協定参加等で中国一辺倒から脱却したい事も表明。
面と向かって対抗するには中国は余り強力過ぎます。
台湾と中国の問題は中国の圧力でそう簡単な問題ではなさそうです。
中国は当然台湾を選ぶか?中国を選ぶか?と迫って来る事が予測されます。
その時日本はどう対応すべきか?