日本は世界でも有数の赤字国家です。
何しろGDPの2倍を超す借金を持ちながら破綻する事なく世界第3位の
経済大国を維持して居ます。
これは世界の七不思議のひとつとさえ言われて居ます。
国民の貯蓄が借金分相当額ある事、在外資産が同じ位あるのが存続の理由
とされて居ます。
お陰で日本株や円は緊急時の投資先に選ばれ、日本経済を引っ掻き回して
います。
日本政府は2020年までにプライマリバランスの黒字化を達成すると
宣言しました。
しかし世界経済はそんなに甘いものではなかった。
そこで昨年20年達成を断念し7月試算し直して2025に達成出来ると
先延ばししました。
処が阿倍政権は人づくり革命で教育無償化で、年1兆7千億円投じる事
が決まり更に財政の健全化は遠のいた。
経済財政諮問会議の試算では、プライマリバランスの黒字化はさらに
2027年に延ばされる公算が大になったとか。
是で政府は財政健全化をやる気があるのか疑問になって来る。
確かに経済がダメになったら財政健全化処ではない。
其処はよく判るが政府は人気とりに不急不要の政策にムダなカネを
使ってないか?
先日発表されたIMFの世界のGDP予測で、日本は17年1・8%
18年1・2%で19年0・9%の成長と最悪の予測を立てて居ます。
他の国が最低でも2・0%以上となって居るの日本だけ最悪の予測だ。
随分甘く見られたものです。
これも世界一の赤字大国であるからです。
なお政府が弾いた2020年の実質GPDは2・4%を2・0%と
して居ます。
随分IMFの予測とはかけ離れて居ます。
政府が弾いた20年度のプライマリバランスの赤字は、前回試算の
8兆2千億円から、10兆8千億円に拡大となった。
これで、デフレ脱却の目安となる消費者物価の2%上昇・名目GDP
600兆目標達成も遅れる事公算が大きくなりました。
幾ら消費税を上げても使い方が粗雑になれば財政の健全化は益々
遠のいてしまうのではないか?