昨日の夜まで雨、今日の夕方から雪の予報。そんな、あつらえたような天候の合間が、私の生活リズムとマッチしたんで、きょう火曜の午前中に、いつものように乗馬にいくことができた。
何に乗るかって訊かれたんで、目の前にいたノヴェルシチーを指すと、「やめときましょう。最近よく人を落とします(←おいおい) それに障害飛べませんよ。」と言われる。
《悪評はうすうす知ってるってば、だから乗ってみたいんぢゃないか》と思ったんだが。それに、《別に障害飛びたくて乗馬に通ってるんぢゃないし》とも思ったんだが
「フラヴォン、ニアフュージョン、セルスコール、ミラノ…なら障害飛べますよ。あとはー、…ルバスク?にしましょうか?」
馬の名前が列挙していくとこで、私の顔は《乗ったことあるやい》と曇る。障害飛べますよのとこで、《だから飛びたくないって》といっそう曇る
ところが、“ルバスク”の名前が出たとこで、「お、それいいね、それ乗りましょう」と嬉々とする。我ながら「新しいオモチャをもらった子供か、おまえは?」という感じ
で、ルバスク
1996年オランダ生まれの14歳、品種はDUTCH、父母は不詳。
DUTCHって品種が正確な呼称か知らない、オランダでうまれた乗馬ウマなんでDUTCHなんでしょう。辞書には載ってないIRISHって品種名も見たことあるし、そのへんいい加減なんです、この世界
しかし、オランダ温血種(KWPN)ったら、乗馬としてサイコーって思いこんでる私のこと、喜び勇んで馬装を始める。もしオランダ語とか知ってたら、きっとありったけの単語並べて馬に話しかけてるに違いない(←バカ)
ルバスクは、去年、移籍してきた馬なんだけど、てっきり私は乗っちゃいけないんだと思ってた。なんか高級というか高等すぎて
なんでも、今後あるかもしれない、少し高度な教育(馬術のね)用にわざわざもらったって話を聞いてたんで。
だいたい、上等な馬ってのは、私なんかの考えてるよりは全然センシティブなもので、ものすごく微妙なタッチで動くもんだと思ってる。うまい人が乗れば、ごくわずかな合図で正確に動くんだろうけど、私らヘタクソは、ともすれば「前へ進め」と「止まれ」を同時に(恐ろしいことに本人にその意図がなくてもね)指示したりするんで、少しにぶい馬くらいでちょうどいいんぢゃないかと ヘタに乗って、馬をおかしくしたらヤだなぁ
そしたら、やっぱり「こんどの春のホース・ショーで、障害供覧に使おうと考えてる」とか、「すごいの分かってるから、内輪の馬術大会に出すのは『反則』と言われている」とか、はては「ことしは国体予選に出そうと計画している」とか、プレッシャーになりそうなこと囁かれがら、跨ることになってしまった
なおかつ、「これの駈歩は、乗った人がみんな“自分がうまくなった”と勘違いするという、いわくつきのシロモノです」なんて言われたりして。
さあ、それぢゃ行きますかって馬場に入ると、ありゃりゃ、なんか歩き方がヘン 左後ろ脚の運びがピョコタンっていう感じがする きのうやったという管部の外傷は見たけど、大丈夫なのか、ホントに?
一応、違和感を訴えたんだけど、言われるままに速歩をしてみると、「んー、そんなもんですよ」と言われたんで、あまり気にせず乗ってみる、少しくらいの歩様のゴツゴツは、乗ってるうちに解消されることもある。先生いわく、脚ぢゃなくて腰がイマイチって話だけど。
速歩で、回転を丁寧にこころがけての運動。巻乗りのとき、速くならないように抑える、馬のアタマがグッと低くなる、そこをやりとりしながら、言うこときいたら少しだけ拳ゆずると、ラクな状態になるんで、そこで愛撫(馬のくびポンポン)
巻乗りんときは、よく抑えたまま回ってられるんだけど、蹄跡にでて軽速歩にすると、とたんにスピードアップするんで、そこも速くならないように同じペースを保つ。アタマをなかなか上げないせいなのか、なんだか難しいぞ、手綱の長さを調節して、拳を馬のクビに置くくらいの気持ちで肘から手綱を一直線にする。
反撞はわりと高いんだけど、ガチャガチャした揺れではないので、そんなに乗りづらくはない。これで調馬索したら面白かろうなんて思いながら、なんども巻乗り。
そして評判とやらの駈歩へ移行。でも、ラクな木馬のような動きを想像してたら、全然ちがった、けっこう上下に揺れるぢゃない
ちなみに、以前、駈歩でも乗ってて背中が揺れずにスーッと動く馬のことを、やはり「木馬のようだ」と褒めたら(私の褒め言葉だ「木馬」)、笑われたけど。「冬彦さん?」とか言われて。(知らないって、みんな)
で、ルバスクの駈歩、クビの動きが大きく感じられるんで、肘を固くしないように開閉して、馬の口についていく。うん、慣れるとやっぱり乗りやすいかも。ってことで、例によって輪乗りの詰めたり、開いたり。
すると、ここで先生から「外側の拳が、馬の背中を超えてきてる」とダメ出し そりゃダメだ、これはさすがにやろうと思ってやってんぢゃなくて、意識しないままヘタになってる。
「外の肘は身体につけるようなつもりで、手綱ぢゃなくて、外の脚を少し引いて使ってコントロールしなさい」ということなので、《ヒジを脇から離さない心構えで》って、ジャブの打ち方(「やや内角を狙ってえぐりこむように打つべし」byあしたのジョー)だったなーとか、わけ分かんないこと考えながら、修正。
すると今度は、「内側の脚が、いま腹帯の上にある、もう少し後ろに」と声がかかる。前回か前々回の練習時、脚をあまり引くなと言われたなーと思いつつ、きょうは前過ぎた脚の位置を腹帯後縁に移動。その距離ほんの数センチ、難しいです、乗馬。
はい、もう少し歩度を伸ばすっていうんで、脚で駈歩の扶助を改めて力入れていくと、「脚に頼り過ぎない、そこはシートでぐっと押す」と。うひゃあ、やっぱ高度な馬はタイヘンだぁ、怠けて動かない馬にムチでパチンと入れて乗ってるほうが、よっぽど簡単
まあまあ、なんとかなったので、さて障害へ。…やっぱり飛ぶんですか
速歩で低いクロスを何回か。ところが障害へ向かっていくというのに、巻乗りしてるときのまんまで、屈撓というには余りにアタマを下げた姿勢でいるもんだから、おいおい障害を見てくれよって、少し持ち上げて助走に入る必要がある。
駈歩での飛越に移る、はい、外側の手綱でヘンな操作しないように注意しながら、回転して、障害へ真っ直ぐ入ってって、1・2の3!って、飛んだ、楽勝で飛んだけど、なんか飛びにくいぞ!?
何回かやってみると、ここんとこ、ミラノとかに乗って、勢いにまかせて(←他人(馬)のせいにしないよーに!)飛んでたせいか、なんか飛び方が違うことに気づいた。ふつう、障害の直前まで来ると、2,3歩前には加速するかのようにストライドが伸びて、最後の1歩には踏み切るために縮まって、みたいな感じがあるんだが(←理論として合ってるかどうかは知らん、あくまで乗ってる私の感じるもの)、ルバスクからは、それが感じられない。おんなじ調子で、平気で飛ぶ、それもラクラクとキレイに飛ぶ
何度やってみても、うまくつかめない。なんかベースのテンポがアップできないなぁってまま、障害に向かってって「ヤベ、止まるか!?」と思っても、平気でスパーンと飛ぶ 70センチくらいだろうけど、遅いスピードで、全然バーに脚引っ掛ける気配すらない。たとえて言うなら、4,50センチだったら、常歩か、止まった状態からでも跳ぶんぢゃないかって、思えるくらい(試す気はしない…)
私のほうがあせって、「おい、飛ぶのか、ホントに? 飛んでくれ!」ってなって、例によって先飛びしてしまうんで、どうにもキレイに飛べないんだが、馬は背中の上で邪魔してるやつのことはおかまいなしで、簡単に飛ぶ
先飛びもいいかげんにしないから、一回なんか、飛んだあと、鞍の前に出ちゃって、落ちるかと思ったけど、なんとか落ちずに済んだ。こんなイイ馬に乗って、なんでこんな苦労してんだろ、俺?
何回かやって、とうとう、馬の真上で、馬が上がってくるのを待ってることが(これができると楽しいんだが)できずに、終了。
うーん、やっぱ普段の飛び方が、勢いまかせでいい加減なんだな
せっかく適度なハミ受けがあるんだから、もっと後躯を推進させるようにしなきゃいけないのかな、と反省していると、「上体と腕が一緒になっちゃってる、肩とひじをもっと自由に動かせるように」と言われました。馬に対して云々ぢゃないですね、まだ
終わったあと手入れしてると、おっとなしいの。顔ふいても、おなかふいても嫌がったりしないで、ジーッとしてる
だから、好きさ、ヨーロッパ生まれの乗馬
何に乗るかって訊かれたんで、目の前にいたノヴェルシチーを指すと、「やめときましょう。最近よく人を落とします(←おいおい) それに障害飛べませんよ。」と言われる。
《悪評はうすうす知ってるってば、だから乗ってみたいんぢゃないか》と思ったんだが。それに、《別に障害飛びたくて乗馬に通ってるんぢゃないし》とも思ったんだが
「フラヴォン、ニアフュージョン、セルスコール、ミラノ…なら障害飛べますよ。あとはー、…ルバスク?にしましょうか?」
馬の名前が列挙していくとこで、私の顔は《乗ったことあるやい》と曇る。障害飛べますよのとこで、《だから飛びたくないって》といっそう曇る
ところが、“ルバスク”の名前が出たとこで、「お、それいいね、それ乗りましょう」と嬉々とする。我ながら「新しいオモチャをもらった子供か、おまえは?」という感じ
で、ルバスク
1996年オランダ生まれの14歳、品種はDUTCH、父母は不詳。
DUTCHって品種が正確な呼称か知らない、オランダでうまれた乗馬ウマなんでDUTCHなんでしょう。辞書には載ってないIRISHって品種名も見たことあるし、そのへんいい加減なんです、この世界
しかし、オランダ温血種(KWPN)ったら、乗馬としてサイコーって思いこんでる私のこと、喜び勇んで馬装を始める。もしオランダ語とか知ってたら、きっとありったけの単語並べて馬に話しかけてるに違いない(←バカ)
ルバスクは、去年、移籍してきた馬なんだけど、てっきり私は乗っちゃいけないんだと思ってた。なんか高級というか高等すぎて
なんでも、今後あるかもしれない、少し高度な教育(馬術のね)用にわざわざもらったって話を聞いてたんで。
だいたい、上等な馬ってのは、私なんかの考えてるよりは全然センシティブなもので、ものすごく微妙なタッチで動くもんだと思ってる。うまい人が乗れば、ごくわずかな合図で正確に動くんだろうけど、私らヘタクソは、ともすれば「前へ進め」と「止まれ」を同時に(恐ろしいことに本人にその意図がなくてもね)指示したりするんで、少しにぶい馬くらいでちょうどいいんぢゃないかと ヘタに乗って、馬をおかしくしたらヤだなぁ
そしたら、やっぱり「こんどの春のホース・ショーで、障害供覧に使おうと考えてる」とか、「すごいの分かってるから、内輪の馬術大会に出すのは『反則』と言われている」とか、はては「ことしは国体予選に出そうと計画している」とか、プレッシャーになりそうなこと囁かれがら、跨ることになってしまった
なおかつ、「これの駈歩は、乗った人がみんな“自分がうまくなった”と勘違いするという、いわくつきのシロモノです」なんて言われたりして。
さあ、それぢゃ行きますかって馬場に入ると、ありゃりゃ、なんか歩き方がヘン 左後ろ脚の運びがピョコタンっていう感じがする きのうやったという管部の外傷は見たけど、大丈夫なのか、ホントに?
一応、違和感を訴えたんだけど、言われるままに速歩をしてみると、「んー、そんなもんですよ」と言われたんで、あまり気にせず乗ってみる、少しくらいの歩様のゴツゴツは、乗ってるうちに解消されることもある。先生いわく、脚ぢゃなくて腰がイマイチって話だけど。
速歩で、回転を丁寧にこころがけての運動。巻乗りのとき、速くならないように抑える、馬のアタマがグッと低くなる、そこをやりとりしながら、言うこときいたら少しだけ拳ゆずると、ラクな状態になるんで、そこで愛撫(馬のくびポンポン)
巻乗りんときは、よく抑えたまま回ってられるんだけど、蹄跡にでて軽速歩にすると、とたんにスピードアップするんで、そこも速くならないように同じペースを保つ。アタマをなかなか上げないせいなのか、なんだか難しいぞ、手綱の長さを調節して、拳を馬のクビに置くくらいの気持ちで肘から手綱を一直線にする。
反撞はわりと高いんだけど、ガチャガチャした揺れではないので、そんなに乗りづらくはない。これで調馬索したら面白かろうなんて思いながら、なんども巻乗り。
そして評判とやらの駈歩へ移行。でも、ラクな木馬のような動きを想像してたら、全然ちがった、けっこう上下に揺れるぢゃない
ちなみに、以前、駈歩でも乗ってて背中が揺れずにスーッと動く馬のことを、やはり「木馬のようだ」と褒めたら(私の褒め言葉だ「木馬」)、笑われたけど。「冬彦さん?」とか言われて。(知らないって、みんな)
で、ルバスクの駈歩、クビの動きが大きく感じられるんで、肘を固くしないように開閉して、馬の口についていく。うん、慣れるとやっぱり乗りやすいかも。ってことで、例によって輪乗りの詰めたり、開いたり。
すると、ここで先生から「外側の拳が、馬の背中を超えてきてる」とダメ出し そりゃダメだ、これはさすがにやろうと思ってやってんぢゃなくて、意識しないままヘタになってる。
「外の肘は身体につけるようなつもりで、手綱ぢゃなくて、外の脚を少し引いて使ってコントロールしなさい」ということなので、《ヒジを脇から離さない心構えで》って、ジャブの打ち方(「やや内角を狙ってえぐりこむように打つべし」byあしたのジョー)だったなーとか、わけ分かんないこと考えながら、修正。
すると今度は、「内側の脚が、いま腹帯の上にある、もう少し後ろに」と声がかかる。前回か前々回の練習時、脚をあまり引くなと言われたなーと思いつつ、きょうは前過ぎた脚の位置を腹帯後縁に移動。その距離ほんの数センチ、難しいです、乗馬。
はい、もう少し歩度を伸ばすっていうんで、脚で駈歩の扶助を改めて力入れていくと、「脚に頼り過ぎない、そこはシートでぐっと押す」と。うひゃあ、やっぱ高度な馬はタイヘンだぁ、怠けて動かない馬にムチでパチンと入れて乗ってるほうが、よっぽど簡単
まあまあ、なんとかなったので、さて障害へ。…やっぱり飛ぶんですか
速歩で低いクロスを何回か。ところが障害へ向かっていくというのに、巻乗りしてるときのまんまで、屈撓というには余りにアタマを下げた姿勢でいるもんだから、おいおい障害を見てくれよって、少し持ち上げて助走に入る必要がある。
駈歩での飛越に移る、はい、外側の手綱でヘンな操作しないように注意しながら、回転して、障害へ真っ直ぐ入ってって、1・2の3!って、飛んだ、楽勝で飛んだけど、なんか飛びにくいぞ!?
何回かやってみると、ここんとこ、ミラノとかに乗って、勢いにまかせて(←他人(馬)のせいにしないよーに!)飛んでたせいか、なんか飛び方が違うことに気づいた。ふつう、障害の直前まで来ると、2,3歩前には加速するかのようにストライドが伸びて、最後の1歩には踏み切るために縮まって、みたいな感じがあるんだが(←理論として合ってるかどうかは知らん、あくまで乗ってる私の感じるもの)、ルバスクからは、それが感じられない。おんなじ調子で、平気で飛ぶ、それもラクラクとキレイに飛ぶ
何度やってみても、うまくつかめない。なんかベースのテンポがアップできないなぁってまま、障害に向かってって「ヤベ、止まるか!?」と思っても、平気でスパーンと飛ぶ 70センチくらいだろうけど、遅いスピードで、全然バーに脚引っ掛ける気配すらない。たとえて言うなら、4,50センチだったら、常歩か、止まった状態からでも跳ぶんぢゃないかって、思えるくらい(試す気はしない…)
私のほうがあせって、「おい、飛ぶのか、ホントに? 飛んでくれ!」ってなって、例によって先飛びしてしまうんで、どうにもキレイに飛べないんだが、馬は背中の上で邪魔してるやつのことはおかまいなしで、簡単に飛ぶ
先飛びもいいかげんにしないから、一回なんか、飛んだあと、鞍の前に出ちゃって、落ちるかと思ったけど、なんとか落ちずに済んだ。こんなイイ馬に乗って、なんでこんな苦労してんだろ、俺?
何回かやって、とうとう、馬の真上で、馬が上がってくるのを待ってることが(これができると楽しいんだが)できずに、終了。
うーん、やっぱ普段の飛び方が、勢いまかせでいい加減なんだな
せっかく適度なハミ受けがあるんだから、もっと後躯を推進させるようにしなきゃいけないのかな、と反省していると、「上体と腕が一緒になっちゃってる、肩とひじをもっと自由に動かせるように」と言われました。馬に対して云々ぢゃないですね、まだ
終わったあと手入れしてると、おっとなしいの。顔ふいても、おなかふいても嫌がったりしないで、ジーッとしてる
だから、好きさ、ヨーロッパ生まれの乗馬