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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ノヴェルシチーに(で)挑戦

2010-02-23 19:54:38 | 馬が好き
先週、ルバスク乗って、後日、担当者に感想をきかれ、
「いままで乗った馬とタイプが違って、うまく乗れなかった」と答えたところ、
「タテガミつかんでるだけで、120センチまで飛びますよ」と言われました。
ううう… どーせオイラは、乗ってるだけで馬の邪魔をしてしまう、ヘタクソさ

さて、火曜日なので、いつものように、乗馬に行く。
「火曜日って決めてるんですか?」と聞かれるけど、決めてるわけぢゃない。
ただ、乗馬に時間を割けるのが、月曜か火曜しかなくて、月曜には身体を休めて、火曜に来てるってパターンが続いてるだけ。逆も可、そのほうが身体休めるのにはいいかもしれないけど。
あとは天気次第。今日も天気いいです、あったかくなってきました、当然今日はシャツの袖まくって乗りました

「馬、なんでもいいですよ」というので、敢然とノヴェルシチーを指名 先週同様「障害飛ばないですよ」と言われましたが、きょうは断固それでもいいからって言って、念願かなって初めて乗ることになりました

ノヴェルシチー、サラブレッド16歳(1994年生まれ)、父トウショウペガサス・母フジザクラ・母の父トレボロ。…ってなんかすごい古い血統だな、時代を感じるぜ 母の母の父はシーホークだし。サンデーサイレンス以降に競馬を始めた人にはわかるまい…。競走馬時代の成績は23戦2勝。ま、それは関係ない、乗馬は乗馬の役目がある。

馬装して、小さい角馬場で準備運動。
なんだ、おとなしいぢゃないの? 体験乗馬とかに使ってるから、おとなしいに決まってるんだけど、最近ちょっと落馬が多いというので、何をするのか興味があった
私は、前に一度、トレッキングの帰りに、常歩だけでちょっと乗ったことがあるんだけど、そのときは何かつまんない物見をした記憶があるんで、ビビリやすいのか(何かに驚くと急に走ったりする馬からは、人は落ちやすいものです)と思って、身構えて乗ることにしたんだが。
身構える、ってのは何かっていうと、正式なそういう技術があるんぢゃなくて、私個人の感覚なんだが、より深く座るっつーか、鞍にどしっと座って、フクラハギより下の部分で馬体をUFOキャッチャーのクレーンのようにつかむイメージを、より強くするんである。あくまで本人の意識の問題なんで、傍から見てちゃんとできてるかは知らないけど
木々が揺れたり、遠くで物音がしたり、障害がいくつか置いてあったりするけど、2,3周常歩してる限りでは物見するようなこともないんで、問題なく速歩を始める。

すると、ドスンドスンドスン、ああ、こりゃダメだ、サスペンションが固い サスペンションが固いってのは、私の勝手な表現だけど、いわゆる反撞が高いことを指します。馬の脚が着地したときの、地面を踏んだドンという衝撃が、もろに伝わってくるんで、高速道路(特に横羽線とかね)の継ぎ目を、サス固い車で走ってるとき、ゴツゴツ揺れるのになぞらえて、そう勝手に呼ばさせてもらってます。
馬によって反撞が違うのは何故なのかわからないんですが、最近、馬のカラダがかたいと、乗っててそう感じることがあるってのを改めて知りました

軽速歩で、手前を頻繁に替えながら、最初は手綱を伸ばし気味にして、大きめにグルグル乗る。アブナイ馬に(←まだ警戒してる)いきなりプレッシャーかけるようなことすると、ロクなことがないんで、なるべくゆったり速歩
なんの問題もないんで、ときどきドスンドスンしながら巻乗りを入れて、回転、回転 なんだ、問題ないぢゃない。
「きょうはおとなしいですねー」と声がかかる、やっぱたまたまマシなだけなのか。「最近、尻っパネがすごいんですよ」 …って、そういうことは乗る前に言ってください
尻っパネを、いつ何故やるかは馬によって違うんで、よくわかんないんだけど、前(手綱もつ手)を強くしたままガンガン歩かそうとすると(特にカリカリしたサラブレッドの場合?)やられることがあるんで、依然として前をラクにしておく。もともと私の乗り方は、馬の口との接触がチャランポランなとこあるんだけどね

歩度を伸ばしたり詰めたりしはじめると、その反応もまずまず何の問題もない。ゴトンゴトンと正反撞うけながら、回転していると「もっと下半身を安定させて」と言われる。たしかに巻乗りしてると、アブミぬげちゃうまであるんだよね
「ダメだ、この馬ぢゃ、できねー」と思って、アブミの長さをひとつ詰める。もともと私は、ちょうどいい長さより1つか2つ長くして乗るのが好きなんである。それは、別に足を長くみせようと見栄張ってるわけでもなんでもなく、アブミに頼らないでバランスでちゃんと乗りたいと思うんで、そうしてるだけ
アブミ短くすると、ヒザで馬のからだの上のほうを挟んぢゃうような気がするので、長くしたら重心を下にできんぢゃないかと思って、そうしてる。重心を下にって言い方がヘンなら、あくまでUFOキャッチャーのような脚が目標。
それはともかく、アブミ脱げちゃうってのは、揺られてヒザでしがみついてるからで、逆にアブミ長いのがわざわいしてるってこと。なので、短くしてしっかりと踏むようにする

はい、それぢゃ駈歩。バキューンと跳び出しちゃったりしないか、恐る恐るだったんだけど、何の問題もない。あまり前を強くしないで、馬の動きに乗っていく。うん、いいぞ、輪乗りもちゃんと大きさコントロールできるし、暴走する気配もない
「あー、やっぱ各個乗りだといいですね。最近、部班に入るとダメなんですよ」と言われる。部班に入ると、動きが速いせいなのか、他馬にすぐ追いついちゃったりして、そのあとハネるんだそうだ。
想像がつくなー、ほかの馬のペースに合わせるのがイヤで、鞍上はスピード落とそうとギュッと押さえて、馬がそれにイラっときてドカン! …って、そういうのは、乗る前に教えてくださいよ

駈歩の輪乗り、歩度を伸ばしたり詰めたり、なんの問題もなし。
「ぢゃあ、ちょっと障害やってみますか?」
きた来た、キター! この馬は障害飛ばないと言っといて、障害を飛ばせてみようって、この提案 ここに、なぜ乗馬っていうと、障害飛んだりするのかって、答えがある。何も、障害の高いの飛ばすとか、いくつノーミスで飛べるとか、そういうこと目指して飛ぶんぢゃないのよ。馬を、意のままに操作してみようかって思うと、必然と「ぢゃあ飛ばしてみるか」ってとこに話が行きつくんである。一列縦隊になって、部班運動してるときに「手綱が長いよ」とか言ったって、直んない、それでも馬が勝手に歩いて、不自由なく乗れちゃってるから。そうぢゃなくて、列から離れて独りで、障害に向かってけば、手綱が長いと操作できなくて、障害へ馬を誘導することができないって、すぐ分かる。障害飛ぶっていうのは、そういうこと。だから、馬を上手にあやつろうとすると、障害飛ぶ方向に話がいっちゃうんである。
おお、やったろうじゃん 障害飛ばない馬を障害飛ばすのは、前もやらされたことあるけど、けっこう面白いぞ、チャレンジ、チャレンジ

まずは、地上横木を一本だけ置いて、これを駈歩で跳んでみてください、という
駈歩でと言われても、やっぱ用心して、最初2回くらい速歩でまたぐと、特に問題ないんで、次は駈歩の輪乗りのなかで、横木をまたぐ。
輪乗りの形がイビツになんないように。横木の真ん中に馬をつれていくように。
手前を替えて、3,4回ずつ、止まったり横にぶっ飛んだりする気配なし、問題なく横木をまたぐ

大丈夫だよってことになると、いよいよ障害へ。と言っても、せいぜいが30センチくらいか、一番下の段に横木をかけた垂直。
とは言え、地上横木とちがって、走るなかで跨ぐわけにはいかない、ちゃんと踏み切んなきゃ飛べない
駈歩で向かってく、ペースはいい勢いなので保って、障害の真ん中へ馬をつれていく。ピョンと跳んだ。なんだ跳べるぢゃない、馬のクビをポンポン
手前を替えて、もう一回、真っ直ぐ障害へ、自分の手のなかに馬の口を感じて左右に行かないように、ピョン! あれ?なんかヘン、ガタッと後足で障害を落とす
なにが良くなかったかわからないけど、そんなにっちもさっちも跳ばないって感じでもないんで、もう一回。あれ?なんか馬に勢いが出てきたぞ ちょっと速過ぎ!って思ったけど、そのまま飛越。おお、飛んだあとも何かエキサイトしてきたかも? 真っ直ぐ止めて、クビをポンポン

障害の高さを少し上げて、何回か練習。しっかり座って駈歩で向かって、馬の真上にいるように心掛けて、それ!飛ぶよ、飛ぶ飛ぶ、だいじょうぶ、このくらい。
なんだか、だんだんエキサイトしてきたぞ、馬 障害に向かおうとすると、ガツンときて駆け出そうとする
一回はそのまま飛んだけど、次からは、そうさせない。障害に向かって走り出そうとしたら、そこで巻乗り、落ち着いた駈歩をつくる、場合によっては2回巻乗り、こっちのいうことをきいたペースになったら、それで向かってって飛越!
「今ぐらい、障害前で馬がイラつかなければ、OKです」はいはい、わかってますって、エキサイト状態で飛ぶのは、誰より私が恐いから

だいぶ上手に飛ぶようになったんで、最後、障害をもう少し上げて、挑戦。
ゆっくり、ゆっくり行け、突っ込んでかなくても飛べるから、って声をかけながら(ちなみに私は「ホー」とか言わないで、ほんとに「ゆーっくりぃ」とか言うことがある)、それ! 危なげなく飛越、真っ直ぐ進んでゆっくり止める、ポンポン。上出来、最高のイメージで練習終了

「いやー、1年半ぶりくらいですよ、その馬、障害とぶの」 あ、そうなの、やっぱ何度かやったんでしょ。
「前は、前脚折りたたんで、そのまま、跳ばないで、障害の上に倒れこんでいったんですよ それで、何回かやって、あきらめてヤメました」 …って、そういうことは、先に言ってください

きょうは、同じ馬場で、グッドリーズンが120センチくらいを例によってバンバン飛んでた。ふつうの人だったら、どれ乗ってもいいって言われたら、そういう飛ぶ馬を選んで、いつもより高いの飛ぶことを好むかもしれない(ちなみに、私は別の場所・別の馬で、一度だけ120センチを跳んだことがある)んだけど、私はノヴェルシチーと障害に挑んだほうが、よほど無理目なレベル設定だったんで、きょうの練習、久々に充実感あった ちょっといつもより高度なことをクリアできると、乗馬ってのは楽しいものだけど、普通のひとと満足をおぼえるツボがズレてるのが、私の扱いにくいとこだろう
ちなみに、最後に飛んだのが約60センチ。「だいじょぶだよ、年末の乗馬大会にはクロスに出そう!」と言っておいた。そういうこと言っておいて、自分はクロスに出ないし、乗らないんだろうけど

「いやー、最近、部班に入ると、速歩だすところでハネて、けっこう落とされるひといるんですよ。実は私もこないだ、乗り替わって、直そうとしたら、落とされました。○○さん(←ベテランの先生)も落とされました。」と、先生の述懐。
…だから、そういうアブナイ情報は、先に言ってください


ノヴェルシチー、チャームポイントは、もちろん、おしりのイニシャル「N」
コメント (4)
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