「彗星の住人」島田雅彦 2000年 新潮社
「美しい魂」平成19年新潮文庫版・「エトロフの恋」平成19年新潮文庫版
きのうからの続き。っていうか、平野啓一郎を読むと、なぜか島田雅彦を思い出してしまうことがあるんで。個人的な感覚によるつながりにすぎませんが。
この3冊は、続きの物語で、「無限カノン」三部作といわれています。
「彗星の住人」は2000年の単行本の初版を持ってるんだけど、あとの二つは2007年の文庫の初版です。
よくおぼえてないんだけど、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」以来、新潮社の書下ろし作品は信用してるし、島田雅彦は基本的に期待を裏切らないんで、「彗星の住人」が出たときは、面白そうなのが出たって飛びついて買ったはずです。
ところが、読まないでほっといて、ずーっと放っといて、2007年近くになって読んだんぢゃないかと
「決壊」みたいに1年くらい放置しておくならまだしも、6,7年読まずに置いとくというのは、ちょっと想像しづらいんだけど、まあ続編を読まないでいて、文庫になったとたんに買ったってのは、そうとしか思えない。
逆にいうと、続編が必ず読みたくなるくらい、「彗星の住人」は面白かったことは間違いないんで、単行本が出てるのに、あとの2冊を文庫出るまで待ってるとも思えない。
物語は、あっさり言っちゃうと、恋愛ものですが、近代から現代にかけての一族四代にわたる壮大(っていう単語は恋愛にはそぐわないな…)なストーリーです。
失恋っていうのは、そこらへんにゴロゴロあるんですが、「悲恋」っていうのは、なかなかいい物語にであえないんですけどね、この小説は悲恋の話。
将来の皇太子妃との恋、その結末はどうなっちゃうのか、読んでくうちに独特の世界にグイグイひきこまれちゃいます。それに身を任せて読み進むのは、一種の快感ですね。
私としては、二作目の「美しい魂」のなかに流れる切なさが、好きですねぇ。
「美しい魂」平成19年新潮文庫版・「エトロフの恋」平成19年新潮文庫版
きのうからの続き。っていうか、平野啓一郎を読むと、なぜか島田雅彦を思い出してしまうことがあるんで。個人的な感覚によるつながりにすぎませんが。
この3冊は、続きの物語で、「無限カノン」三部作といわれています。
「彗星の住人」は2000年の単行本の初版を持ってるんだけど、あとの二つは2007年の文庫の初版です。
よくおぼえてないんだけど、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」以来、新潮社の書下ろし作品は信用してるし、島田雅彦は基本的に期待を裏切らないんで、「彗星の住人」が出たときは、面白そうなのが出たって飛びついて買ったはずです。
ところが、読まないでほっといて、ずーっと放っといて、2007年近くになって読んだんぢゃないかと
「決壊」みたいに1年くらい放置しておくならまだしも、6,7年読まずに置いとくというのは、ちょっと想像しづらいんだけど、まあ続編を読まないでいて、文庫になったとたんに買ったってのは、そうとしか思えない。
逆にいうと、続編が必ず読みたくなるくらい、「彗星の住人」は面白かったことは間違いないんで、単行本が出てるのに、あとの2冊を文庫出るまで待ってるとも思えない。
物語は、あっさり言っちゃうと、恋愛ものですが、近代から現代にかけての一族四代にわたる壮大(っていう単語は恋愛にはそぐわないな…)なストーリーです。
失恋っていうのは、そこらへんにゴロゴロあるんですが、「悲恋」っていうのは、なかなかいい物語にであえないんですけどね、この小説は悲恋の話。
将来の皇太子妃との恋、その結末はどうなっちゃうのか、読んでくうちに独特の世界にグイグイひきこまれちゃいます。それに身を任せて読み進むのは、一種の快感ですね。
私としては、二作目の「美しい魂」のなかに流れる切なさが、好きですねぇ。