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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ユウベノナツ、桜沢エリカ。

2011-07-06 21:37:07 | マンガ
桜沢エリカ 昭和63年 白泉社
きのうのつづき。岡崎京子デビュー25周年を記念して、何人かからメッセージを集めてんだけど、そんなかに桜沢エリカがいたんで、なんとなく。
ちなみに、きのう採り上げた“ふろく”の小冊子における、桜沢エリカのオススメ岡崎作品は、『ハワイ・アラスカ』です。
私は、岡崎京子を読み始めた昭和のおわりだか平成のはじめだかのころ、桜沢エリカも読んでたんですけど、その後はあまり読んでません。
フィールヤング的紹介によれば、「91~93年に小誌にて『メイキン・ハッピィ』を連載し、不動の人気を確立」ってことらしいんだけど、それ、読んでません。
なんか、岡崎京子のときどき踏み込んでく、狂気のようなものに比べたら(比べる必要ないんだけど)、桜沢エリカのラブリーラブリーしたとこ(?)が、どうも物足んなかったんぢゃないかと思っています。
この本のあとがきに、
私は映画でもTVドラマでもまんがでも取りあえずハッピーエンドでなくっちゃ気が済まないんでした。何はともあれ女の子たちの恋が成就してくれないと困る。
なんて書いてあるけど、そういう展開を私が気に入らなかったのかもしれません。
でも、この短編集にかかれている、卒業式に先輩に手紙を渡そうとするとことか、調理実習でつくったお菓子を彼氏の教室まで持ってくとことか、いま読むと、甘酸っぱくてカラダかゆくなるけど、嫌いぢゃないです。
(…ほんと、なんで急に読まなくなっちゃったんだっけか? もしかしたら、なにかメジャーな路線にとりあげられて、かえって興味をなくしたんだったかもしれません。)
収録作は以下のとおり。
「桜」
「純情花咲か娘」
「ラブリーの行方」
「グッド・ウェザー」
「夏をあきらめないで」
「天使」
「恋する大殺界」
「シャイネス・ガール」
「湯の町エレジー」
「My Very Happy New Year」
「セックス入門 女子高生編」
「真夜中のシティボーイ」
「ユウベノナツ」
コメント
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