諸星大二郎 2008年 朝日新聞社・眠れぬ夜の奇妙なコミックス
栞と紙魚子シリーズの第6弾。
「妖怪司書」
付喪神(つくもがみ)みたいに、古くなった物には霊が憑いたり念がこもったりする。古い本も同じで、妖怪になったりする。
妖怪になった本を見つけて回収するのが妖怪司書の仕事。
新米司書が胃之頭町にやってきて、紙魚子の家である古書店・宇論堂で捕りものを展開する。
「栞と紙魚子物怪録」
司書のキイチがまた登場。山ン本(さんもと)五郎左衛門の使いをつれてきて、この町からも腕の立つモノノケを出せという。
江戸時代中ごろみたいな異界に連れてこられた栞と紙魚子に与えられたミッションは、何ごとにも驚かない稲生平太郎という若い武士を驚かせろというもの。
三十日にわたり様々な妖怪がやってきて稲生家を騒がせた怪異を記した「稲生物怪録(いのうもののけろく)」による。
「弁財天怒る!」
胃之頭公園の花見の季節の話。公園周辺で、カメラを持っていると怪しいものに襲われる事件が頻発。
ヘンな童子を追って行くと、公園のなかの弁天堂にたどりつく。
そこには胃之頭弁財天という女神(仏?)がいた。
「モモタローの逆襲」
栞が町を流れる股川上水で、流れてきた大きな桃のようなものを拾う。
そこからでてきたのは「モモ、モモ」「オニ、オニ」と騒ぐモモタロー。
猫のシマキチと、スズメと、栞の弟の章を勝手に家来にして、鬼退治に走りだす。
鬼族の末裔である司書のキイチがまた登場。
「百物語」
栞と紙魚子とその他胃之頭町の面々が勢ぞろいして、百物語をする。
ひとつ話をするたびに灯りを消してって、最後の百本目の蝋燭を消すと、何かが起こるという、あれ。
冒頭の栞の「さむい、さむい」という怪談とかは普通に怖いはずなんだけど、参加者は全然怖くないという。
段先生の奥さんが語る、段先生とのなれそめの話があるとこなんかが、マニア受け。
「クダ騒動」
胃之頭高校の栞と紙魚子たちのクラスに管正一(クダショウイチ)という転校生がやってくる。
彼はなんか不思議な力を持っているんだけど、そのうちクダギツネ使いではないかと疑われる。
私は、クダについては、遅ればせながら、こないだ柳田國男の「おとら狐の話」をようやく読んだところ。
狐に似てるけど、イタチよりも小さく、管の中に入っているゆえに管狐という説もある、鼠ほどの大きさ。
「天気雨」
3話にわたる中編。天気雨に降られた栞が、小さな狐の嫁入りを見るところから始まる。
雨宿りした場所は、胃之頭稲荷という小さな祠のお稲荷さん。
胃之頭稲荷の秘宝が盗まれたとして、栞と紙魚子に協力を依頼するため、ひとの形をとった胃之頭稲荷大明神が現れる。
管正一とクダギツネとか、胃之頭弁財天まで登場。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d6/074223147570bd4fe7d810e9968120d9.jpg)
あらためて帯見たら、テレビドラマシリーズをDVD化して発売、みたいな宣伝が書いてある。
信じらんないことに、NTVで実写ドラマ化されたことがあんだよね、『栞と紙魚子の怪奇事件簿』ってタイトルで、このシリーズ。
私ゃ当時、放映されてないエリアに住んでたんだけど、パソコンで一話だけ観てみた記憶があります。
紙魚子役の前田敦子ってひとより、栞役の南沢奈央ってひとのほうが、カワイイと思いました。いま見ても、そう思います。
栞と紙魚子シリーズの第6弾。
「妖怪司書」
付喪神(つくもがみ)みたいに、古くなった物には霊が憑いたり念がこもったりする。古い本も同じで、妖怪になったりする。
妖怪になった本を見つけて回収するのが妖怪司書の仕事。
新米司書が胃之頭町にやってきて、紙魚子の家である古書店・宇論堂で捕りものを展開する。
「栞と紙魚子物怪録」
司書のキイチがまた登場。山ン本(さんもと)五郎左衛門の使いをつれてきて、この町からも腕の立つモノノケを出せという。
江戸時代中ごろみたいな異界に連れてこられた栞と紙魚子に与えられたミッションは、何ごとにも驚かない稲生平太郎という若い武士を驚かせろというもの。
三十日にわたり様々な妖怪がやってきて稲生家を騒がせた怪異を記した「稲生物怪録(いのうもののけろく)」による。
「弁財天怒る!」
胃之頭公園の花見の季節の話。公園周辺で、カメラを持っていると怪しいものに襲われる事件が頻発。
ヘンな童子を追って行くと、公園のなかの弁天堂にたどりつく。
そこには胃之頭弁財天という女神(仏?)がいた。
「モモタローの逆襲」
栞が町を流れる股川上水で、流れてきた大きな桃のようなものを拾う。
そこからでてきたのは「モモ、モモ」「オニ、オニ」と騒ぐモモタロー。
猫のシマキチと、スズメと、栞の弟の章を勝手に家来にして、鬼退治に走りだす。
鬼族の末裔である司書のキイチがまた登場。
「百物語」
栞と紙魚子とその他胃之頭町の面々が勢ぞろいして、百物語をする。
ひとつ話をするたびに灯りを消してって、最後の百本目の蝋燭を消すと、何かが起こるという、あれ。
冒頭の栞の「さむい、さむい」という怪談とかは普通に怖いはずなんだけど、参加者は全然怖くないという。
段先生の奥さんが語る、段先生とのなれそめの話があるとこなんかが、マニア受け。
「クダ騒動」
胃之頭高校の栞と紙魚子たちのクラスに管正一(クダショウイチ)という転校生がやってくる。
彼はなんか不思議な力を持っているんだけど、そのうちクダギツネ使いではないかと疑われる。
私は、クダについては、遅ればせながら、こないだ柳田國男の「おとら狐の話」をようやく読んだところ。
狐に似てるけど、イタチよりも小さく、管の中に入っているゆえに管狐という説もある、鼠ほどの大きさ。
「天気雨」
3話にわたる中編。天気雨に降られた栞が、小さな狐の嫁入りを見るところから始まる。
雨宿りした場所は、胃之頭稲荷という小さな祠のお稲荷さん。
胃之頭稲荷の秘宝が盗まれたとして、栞と紙魚子に協力を依頼するため、ひとの形をとった胃之頭稲荷大明神が現れる。
管正一とクダギツネとか、胃之頭弁財天まで登場。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d6/074223147570bd4fe7d810e9968120d9.jpg)
あらためて帯見たら、テレビドラマシリーズをDVD化して発売、みたいな宣伝が書いてある。
信じらんないことに、NTVで実写ドラマ化されたことがあんだよね、『栞と紙魚子の怪奇事件簿』ってタイトルで、このシリーズ。
私ゃ当時、放映されてないエリアに住んでたんだけど、パソコンで一話だけ観てみた記憶があります。
紙魚子役の前田敦子ってひとより、栞役の南沢奈央ってひとのほうが、カワイイと思いました。いま見ても、そう思います。