many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

私のいない高校

2012-07-11 19:08:29 | 読んだ本
青木淳悟 2011年 講談社
めずらしく現代(っていうか現在?)小説に手を出してみた。
帯に「三島由紀夫賞受賞作」とあるが、だからって急に読もうと思ったわけでもないが、実際、書店に並んでるのを見て何となく手にとったのは、5月の受賞後に増刷されたであろう第三刷。
帯の裏表紙のほうに「この小説、何かが、ヘン……。」って書いてあるんで、私がいまさら説明する必要もないが、たしかに普通ぢゃない感じがする。
物語は、神奈川県の高校に、カナダからの留学生がやってくる話。時代は1999年。
ずっと女子高だったのが、この年の新入生から共学になったんで、一年生は人数が多いが、二年生普通科は菊組・椿組・蘭組の3クラスしかない。
そのなかのひとつに女子留学生が来るんだが、カナダからなのはたしかなんだけど、実はブラジル出身で、英語はあまり得意ぢゃなくてポルトガル語のほうが使いやすいんだが、そんなことは事前に知らなかった学校関係者はけっこう困る。
一応、物語は、その菊組の担任である古文の先生が書いてるような雰囲気で進んでいく。
毎日の時間割がどうとか、留学生には自習時間扱いにして日本語を教えるとか、そういうことが淡々と流れてく。
それでも5月の連休明けには、広島から九州への修学旅行があって、けっこう高校生たちにとってはビッグイベント。
そのあとの6月くらいまでの学園生活が書かれてて、高校二年の一学期がメインって感じではある。
でも、ぢゃあ何が書いてあるのって訊かれても、さあ、ちょっと答えにくい。
時間割とか掃除当番とか席替えとか、妙にディテールが懐かしい感じだけどね。
先生の都合による時間割の入替えとか、たしかにあったような気もするけど、実際どうやって成立してたのとか、ぜんぶ忘れてる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする