ヒマで、やることもないし。
でも天気はいいから、ウチのなかでゴロゴロしてるのも、もったいないし。
桜も咲いてるようだし、どっか花の咲いてるとこでも見に行くかぁ、って気になる、めずらしく。
とは言え、花よりダンゴ、ダンゴより酒な私、なにもとりたてて桜をみようってわけでもない。
少考ののち、ここはひとつ野毛山が基本かなというとこに至る。
野毛山には、そこそこ桜がある。なかなかよろしい。
でも、着いてみたら、やっぱ動物園に入ってみたくなった。
入場無料だしね。(基本、ただの公園なんである。)
動物園なかでも、桜は咲いていた。
きれいである。
それはそうと、動物園に来たからには、やっぱ花なんかより動物見なきゃという気になる。
うーん、むかーし、なんか鹿の類で、ここにしかいなかったのがいたと思ったんだけどなあ、詳細は思い出せない。
動物園といえば熊、ってのが私のフェイバリットなんであるが、とりあえず、そっちのほうへ行ってみる。
そしたら、となりに、虎がいた。
なんでも、ライオンとトラのいるところは、耐震基準にあってないだかなんだかで、工事中。
(たいへんだよね、そういうの。同情もうしあげる。)
んで、ライオンは展示をお休みしてんだけど、トラは場所を移して、どうにか見せていてくれている。
でも、寝ている虎は、大きなネコにしか見えない。
それでもなんでも、待っていたら、ちょっとだけ起きてくれたけど。
すぐ寝ちゃった。威厳ないなあ。
その点、クマは、いつ見てもウロウロしてるとこが、なんともいい。
行動展示かなにか知らないけど、飼育係がわざわざヘンなとこにエサを置いとくんで、よじ登ったり、つたい降りたりしてくれるのも、なかなかよろしい。
あー、動物園にいると、飽きない。
かくして、ヒマな春の日の午後は、無為に過ぎていく。
漱石の「吾輩は猫である」のなかで、寒月君が苦沙弥先生に「上野へ行って虎の鳴き声を聞こうと思うんです」と誘いにくるとこがあるんだけど、あそこの箇所は大好きである。
「深夜闃寂として、四望人なく、鬼気肌に迫って、魑魅鼻をつく際に」とか言って、「どうしても虎の鳴き声は夜なかに聞かなくっちゃ、聞いたとはいわれないだろうと思うんです」と、夜十一時ころの冒険をもちかける。
そうさなあ、深夜の動物園、特に虎は見てみたいものだ。
でも天気はいいから、ウチのなかでゴロゴロしてるのも、もったいないし。
桜も咲いてるようだし、どっか花の咲いてるとこでも見に行くかぁ、って気になる、めずらしく。
とは言え、花よりダンゴ、ダンゴより酒な私、なにもとりたてて桜をみようってわけでもない。
少考ののち、ここはひとつ野毛山が基本かなというとこに至る。
野毛山には、そこそこ桜がある。なかなかよろしい。
でも、着いてみたら、やっぱ動物園に入ってみたくなった。
入場無料だしね。(基本、ただの公園なんである。)
動物園なかでも、桜は咲いていた。
きれいである。
それはそうと、動物園に来たからには、やっぱ花なんかより動物見なきゃという気になる。
うーん、むかーし、なんか鹿の類で、ここにしかいなかったのがいたと思ったんだけどなあ、詳細は思い出せない。
動物園といえば熊、ってのが私のフェイバリットなんであるが、とりあえず、そっちのほうへ行ってみる。
そしたら、となりに、虎がいた。
なんでも、ライオンとトラのいるところは、耐震基準にあってないだかなんだかで、工事中。
(たいへんだよね、そういうの。同情もうしあげる。)
んで、ライオンは展示をお休みしてんだけど、トラは場所を移して、どうにか見せていてくれている。
でも、寝ている虎は、大きなネコにしか見えない。
それでもなんでも、待っていたら、ちょっとだけ起きてくれたけど。
すぐ寝ちゃった。威厳ないなあ。
その点、クマは、いつ見てもウロウロしてるとこが、なんともいい。
行動展示かなにか知らないけど、飼育係がわざわざヘンなとこにエサを置いとくんで、よじ登ったり、つたい降りたりしてくれるのも、なかなかよろしい。
あー、動物園にいると、飽きない。
かくして、ヒマな春の日の午後は、無為に過ぎていく。
漱石の「吾輩は猫である」のなかで、寒月君が苦沙弥先生に「上野へ行って虎の鳴き声を聞こうと思うんです」と誘いにくるとこがあるんだけど、あそこの箇所は大好きである。
「深夜闃寂として、四望人なく、鬼気肌に迫って、魑魅鼻をつく際に」とか言って、「どうしても虎の鳴き声は夜なかに聞かなくっちゃ、聞いたとはいわれないだろうと思うんです」と、夜十一時ころの冒険をもちかける。
そうさなあ、深夜の動物園、特に虎は見てみたいものだ。