many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

砂の女

2014-04-02 21:30:12 | 読んだ本
安部公房 昭和56年 新潮文庫版
最近、ブログのため(だけ)に(それもいかがかと思いつつ)読み返してるような気がする、安部公房。
この小説は有名、私の持ってるのは昭和58年の11刷だけど、発表は昭和37年で、巻末の解説によると、その2年後の英訳から始まって、二十数か国語の翻訳が出たそうな。チェコ語、フィンランド語、デンマーク語とかってあたりが渋いよね。
ひょんなことから、ほっぽっとくと砂に埋もれちゃう家に、とらわれてしまった男の語る話。
男が学校の教師だったとか、そもそもこの場所に来たのは昆虫採集のためだったとか、細かいことは、読み返すまで、忘れてたけど。
ストーリーはいいとして、
>起上ると、手足が、水枕のようにだらりと重かった
とか
>胃が、ゴム手袋のように、冷たくひえていた
なんて表現は、私の好きなところではある。
コメント
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