島田雅彦 1990年 集英社
ひさしぶりに読み返した小説。
行方不明になってしまった、かつては大学で同じサークルの社交仲間だったB君を、探そうとしている予備校教師が主人公というか語り部。
東京近郊にあるらしい、ロココ町を訪ねるんだが、そこへ行く正確な道は誰も知らない。
ようやく町へと通じる地下道をみつけて進むと、地下道の終点である町への入り口は、長い滑り台になってたりする。
調べてくうちに、ロココ町は、B君のアイデアによってつくられた「超遊園地都市」だと判明する。
まあ、もとは遊園地のあった場所だってのはわかるんだけど、超遊園地都市って概念は、簡単そうで難しい。
住民たちは、あまりそのへん考えずに、楽しく生きてるみたいだけど。
>二十一世紀の年はあらゆるものを吸収し、ただひたすら増殖しゆくのみである。一つの理念で統一されるようなものではない。超遊園地都市は常に予測を裏切るように増殖してゆく。われわれは都市を自然成長性を持った一つの生命体として考えなければならない。
ってことらしいが、なんか、あのころあった「ツリーぢゃなくて、リゾームへ」って感じの考え方が、ふと思い浮かんだ。
ネットのない時代に、近未来社会のこと想像・創造する最先端が、このへんだったかなあという気がする。
ひさしぶりに読み返した小説。
行方不明になってしまった、かつては大学で同じサークルの社交仲間だったB君を、探そうとしている予備校教師が主人公というか語り部。
東京近郊にあるらしい、ロココ町を訪ねるんだが、そこへ行く正確な道は誰も知らない。
ようやく町へと通じる地下道をみつけて進むと、地下道の終点である町への入り口は、長い滑り台になってたりする。
調べてくうちに、ロココ町は、B君のアイデアによってつくられた「超遊園地都市」だと判明する。
まあ、もとは遊園地のあった場所だってのはわかるんだけど、超遊園地都市って概念は、簡単そうで難しい。
住民たちは、あまりそのへん考えずに、楽しく生きてるみたいだけど。
>二十一世紀の年はあらゆるものを吸収し、ただひたすら増殖しゆくのみである。一つの理念で統一されるようなものではない。超遊園地都市は常に予測を裏切るように増殖してゆく。われわれは都市を自然成長性を持った一つの生命体として考えなければならない。
ってことらしいが、なんか、あのころあった「ツリーぢゃなくて、リゾームへ」って感じの考え方が、ふと思い浮かんだ。
ネットのない時代に、近未来社会のこと想像・創造する最先端が、このへんだったかなあという気がする。
