many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

女ざかり

2009-09-25 21:02:04 | 丸谷才一
丸谷才一 1993年 文藝春秋
きのう、ちょっと古風な文体の小説について採りあげたんで、その続きで、丸谷才一。
作品はいくつか読んだんで、どれでもよかったんだけど、「女ざかり」。
ちなみに、このタイトルにカナをふると「をんなざかり」。
いわゆる旧仮名づかいで書かれてます。
>「いいのよ、さうぢやないのよ。違ふのよ」
みたいに。
でも、決して読みづらかったりしません。美しい日本語ですし。
小説としては、とにかくうまい。プロット、キャラ、文章、全部うまいです、面白いよねーとつぶやきながら読ませられちゃう感じ。
計算されたクラシック音楽みたいに(←ちょっと意味不明)

ちなみに私自身は、ふだん文章を書くとき、「じゃ」ぢゃなくて「ぢゃ」を用いますが、これは決して「YAWARA!」に出てくるぢいさんのマネしてるわけぢゃありません。
「~ぢゃない」っていうのは、「~“で”はない」が縮まったっていうか音便で発音そうなったものだと思いますんで、「ザジズゼゾ」行の「じゃ」ぢゃなくて「ダヂヅデド」行の「ぢゃ」を使うのが筋だと思ってるからです。
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日蝕

2009-09-24 21:28:22 | 読んだ本
平野啓一郎 平成14年新潮文庫版
どうでもいいことですが。
先日、真偽のほどはよくわからないけど、ある陸上選手が両性具有ぢゃないかなんて報道があって、両性具有っつったら思いだしたのが、この本。両性具有者(アンドロギユノス)が出てきます。
平成11年かな、芥川賞を当時最年少で受賞したってことで書店に並んでたときは、うまいというウワサは聞いてたんだけど、なんだか読みにくそうだなーってだけで手に取ることがありませんでした。
その後、文庫が出たときに、初めて読んでみました。が、かなり面白かったです。
読みにくそうだなっていうのは、ちょっと古風な、そう明治時代っぽい書きぶりを使っているからで、冒頭から出てくる地名とかにしたって、巴黎(パリ)とか仏稜(フィレンツェ)とか里昂(リヨン)とか亜力伯(アルプス)とか亜歴撒的里亜(アレキサンドリア)とか、ルビないと読めないものばっかりだったりします。
「蒼穹には燦爛と虹が赫いていた」なんて、「空」とか「輝いていた」とかって書かないの。
でも、まあ読みだしたら、勢いついて立ち止まることなく読めます。

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セカンド・バージン

2009-09-23 20:40:44 | 岡崎京子
岡崎京子 昭和61年 双葉社
岡崎京子2冊目の単行本は、長編です。
っていっても、一話6~8ページの短いチャプターが続き続いて32話って形。
タイトルは、一冊目が“バージン”で二冊目が“セカンド・バージン”って分かりやすすぎだけど、あとがきにいわく
>タイトルは担当の方がつけて下さったんです。私が考えてたのは“ノンキな母さん”“母さん星みつけた!”でしたから。
というわけで、母娘モノ。
母と娘が同じ男に魅かれてるような(…なんて書くと、ひどく俗だな)、少なくとも娘のボーイフレンドは間違いなく母に惚れてしまって手紙を書いてきたりとか、そんな話を岡崎京子らしい軽さで描いてます。
けっこう好きなマンガ。

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バージン

2009-09-22 23:46:48 | 岡崎京子
岡崎京子 1989年 河出書房新社カワデパーソナルコミックス版
これは改装版らしいです。オリジナルは持ってません。
岡崎京子の第一短編集。
収録作品は、
「CONCRETE JUNGLE」
「彗星物語」
「How to USE TANGPONG(タンポンの正しい使い方)」
「あねいもと」
「CURRY RICE」
「愛と悲しみのパーティー(仮題)」
「EATING PLEASURE」
「まんが家物語」
「TVより君が好きさ」
「赤ヒ靴」
「SCREEN・SINGLE BED」
「SHY BOY」
「WEEK END」
「花」
「WHITEDAY SNOW DAY」

ちなみに、あとがきによれば
>“バージン”というタイトルは別に処女作品だからそー、という訳ではなく装幀者の沢田としき氏と(略)たまたま何となく2人ともバージン・レーベルのレコードが好きだったのでつけたんでした。

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ポニー展示とか、馬とのふれあいとか

2009-09-20 20:29:50 | 馬が好き
毎週土日恒例の美浦トレセンのポニ-展示、
夏のあいだはお休みでしたが、今週から復帰

茶色と白のブチが「ハッピー」、芦毛が「ジョニー」

きょうは爽やかな秋らしい澄んだ空でした。


そして、美浦トレセンでは毎月第2日曜恒例の(なのに今月は第3日曜の今日だったけど)「馬に親しむ日」を実施。

体験乗馬のあとは、馬にニンジンをやったりして、ふれあいの時間です。

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