かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

青天を衝け 完全読本

2021年02月04日 | TV Program



今月から始まる大河ドラマのガイドブックが並び始めた。
似たような本が並んでいて、迷ったが、産経さんのをゲット。
読んでみた。



内容は、オーソドックスだが、脚本がたぶん16回までしかできていないないようで、完全版が、初夏頃出るのだそうだ。
あまり重複がないことを祈るが、そこまで待ってられないので。

出演者の写真と役どころが最初ずらっと出てくるが、さすが、NHK大河。
豪華だ。
役者としても、大河に出ることは、今もステータス?
紅白歌手といっしょ?
これからも、どんどん発表になるだろうから、これも、完全版待ちか。

次に、渋沢の生涯を語る上でのキーワードが10示されるが、これもまともだし、ポイントを突いている。
特に、渋沢の前半生については、あまり知られていないので、初心者にはいいだろう。

そして、たぶん脚本からまとめた、回毎のストーリー。
幕府の動きと、血洗村の動きをシンクロさせる作りで、これはいい。
16回で、やっと円四郎が暗殺されるところまでたどり着く。
そうすると、これから洋行して、静岡で仕事して、明治政府に仕えて、民間に移って.....まだまだ話はあるのだが、特に、企業家になってからは、がらりと趣が変わるので、これをどうやってドラマに落とし込むかは見どころ。
結構、その後の話の方に興味を持っている視聴者も多いかもしれない。

自伝等では出てこない人物も入っているようだが、架空ではなく、実在の人物で、もしかすると他書では、登場する人物なのかもしれない。

それから、関係者へのインタビューが並ぶが、特に、お孫さんがご存命とは知らなかった。
大正11年生まれで、貴重な記憶が多数。
まさに、生き字引的な方。

そして、ゆかりの地紹介、地元の味覚、工芸紹介などが続くが、結構知らなかったことも多く、興味深かった。

ということで、意外と知らないことが多いことを知らされた1冊。
これ1冊で、ドラマをより楽しめること、間違いなし?

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青天を衝け 展覧会

2021年01月27日 | TV Program


渋谷のスクランブルスクエアで、青天を衝けの展覧会をやっていると聞き、早速訪れた。
スクランブルスクエアは、初めて行ったが、立派。
会場は、14階のNHKのスペースだが、そこから、展望台へ行けるようになっていて、一度は行きたい!



こじんまりした展示だが、ドラマの肝がわかるような展示になっていて、ちょうどいい。



そもそも澁澤榮一をよく知らない人が多い中、参考になるだろう。
何気ないこの地図も時代を感じさせる。
明治維新をはさんで、ヨーロッパを訪れたのが、澁澤榮一だったことが、どれだけ、日本に有益だったことか。



第一銀行で有名だが、この錦絵は初めて見たか?



ちょうど夕日に映える富士山が見えた。
ドラマの成功を、心から祈る。
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青天を衝け

2021年01月26日 | TV Program


次回の大河ドラマにちなんだ1冊が、NHK出版から出たので、早速ゲット。
いろいろご縁のある渋沢栄一のドラマなので、久しぶりに見ようと思っている。

番組ガイド的な本かと思ったら、全然違っていて、渋沢栄一のことを知るための、わかりやすいガイドブックという感じだった。
著者が、様々な分野の研究者や、作家で、やや重複感のある寄稿もあったが、結構専門的に書かれている部分もあって、写真も多く、楽しく読めた。

よく語られている内容と、意外と知られていない内容が、交互に出てきて、特に最新研究のコーナーでの、西郷隆盛との交流や、徳川慶喜公伝編集への思い入れの部分など、あまり語られていなかった部分がより興味深かった。

また明治維新の際、幕政時代の処理を、喧々諤々の議論の中で、進めていく様は、渋沢栄一の面目躍如というところ。
明治維新の前に、ヨーロッパの世界を視察する機会を得て、理想とする世界が見えていたからできたことかもしれない。
起業活動が落ち着き、民間外交、平和主義の活動に軸足を移した段階で、日本がそろばんに傾き過ぎる方向に動いていることに気づき、論語=倫理の重要さを再度強調した活動に注力した姿は、今の世界、日本を見ると、極めて興味深い。

若かりし頃のすさまじい体験から生まれた信念を貫いた人だった。
幅広い層に受け入れられるドラマとなるといいのだが。
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怪獣画報

2020年05月23日 | TV Program


今日は、天気予報は、悪かったが、結果的にはいい天気になった。
朝方の富士山もきれい。
明日からは、初夏が戻るらしい。



最近、fbで自分の好きな7冊をあげるのが流行っている。私は、ベタなものしかあげられないので、参加していないのだが、こどもの頃読んだ本で、記憶に刻まれている本をあげる人が多い。
そういった意味で、本書は、私だったら、あげるかもしれない。

子供の頃、このような本を読み漁っていて、自分で図鑑を作ったりしていた。
そういった意味では、小学館の図鑑シリーズも愛読書だったのだが。
ただ、似たような本がたくさん出ていて、見ていたのが、本書であったのか確証がない。
例えば、怪獣の解剖図みたいのも見た記憶があるのだが、本書にはそれがないので、本書以外の似たような本も読んでいたことは確実だ。

ただ、本書は、円谷英二監修で、著者は大伴昌司氏で、保守本流であることは間違いない。
元の本は1966年12月に320円で出ていたようで、本書は、2012年に出た復刻版の第三版。
2,667円+税だが、今の初任給が当時の10倍ぐらいとすれば、当時の感覚とあまり変わりないのかもしれない。ということは、結構高価な本であったということだ。



1966年12月というと、ウルトラマンの時代になるが(私は、小2)本書でも、ウルトラマンに出た怪獣まで、カバーされているが、まだ放送中で、すべてではない。ただ有名どころはかなりカバーされている。

本書でユニークなのは、前半が、地球で今も生きている怪獣(噂的なものがほとんどだが)と、生きていた怪獣で、占められていて、ウルトラ怪獣たちは、その延長線上にあり、後半に出てくる。
つまりウルトラ怪獣たちは、ブラウン管の中の作り物ではなく、実際にいた恐竜たち、また目撃されたとされるネッシーなど(実在するコモドオオトカゲや、シーラカンスも紹介されている)と並列に語られる存在なのだ。

最後のコーナーが画報の名にふさわしく、ウルトラ怪獣たちの戦う姿を描いた絵なのだが、実際放映されて絵に近いものから、まったく放映されたものとは違うものまで、自由気ままに描かれている。子供たちは、これらの絵を参考に、自分で、勝手に怪獣たちの絵を描いていたように記憶する。
ただ、それが、想像力、発想力の増進につながったと考えていいのではないだろうか?

最後の方に魔神バンダーの秘密という見開きのコーナーがあるのだが、全然知らなかったので、調べたら、1969年に、3カ月のみ放送されたもので、かつ円谷プロではなく、ニッサンプロというところが作った番組らしい。当時の読者はどう捉えたのだろうか。

こどもの頃夢見た世界を具現化してくれた貴重な1冊。
復刻してくれた秋田書店さんにも拍手。



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怪奇大作戦の挑戦

2020年05月22日 | TV Program


1年ぐらい前に出ていた本だが、ようやく読んだ。
Q、マン、セブンと来て、4作目だが、期待に応える充実度。
特に、怪獣ものから、新たな展開を模索する円谷プロ、放送局の思惑が交差する様子がスリリングだ。
セブンに終わりが見えてきた頃、フジでのマイティジャックが大はずれ(私は見ていないかったので、DVDを注文してしまった)。そして、怪獣ものはピークを過ぎたということで、より大人向け、ホラーに近いものということで、タケダアワーに怪奇大作戦的なコンセプトが出てくる。
しかし、放送局、円谷プロ、製作者の意見、ベクトルがなかなか合わず、大混乱、ドタバタになる。
その上、円谷プロは、従来作品に制作コストをかけすぎて、大赤字。東宝の傘下となり、その自由度も奪われていく。

そういえば、この前NHKで、同時代に制作された2001年宇宙の旅の制作秘話の番組があったが、あれには、とてもじゃないけどかなわない。
映像の作り方、セットの作り方、全てが破格で、びっくりした。CGのない時代にあの映像をどうやって作り出したのか、考えたこともなかったが。

怪奇大作戦の方は、その出来は、凸凹あるものの、一つの画期となる番組になった。
ブレーンストーミングから解決策を見つける方法と似ているか。
しかし、怪獣ものの時代、光を放った金城さんは、路線が合わず、退社して、沖縄に帰る。
円谷英二も健康を害し、結局、怪奇大作戦で、円谷プロの第一次黄金期は終わりを告げることになった。

確かに、自分を振り返ってみても、セブンの後は、スャRンものや、妖怪漫画ばかり見ていて、あまり特撮を見なくなっていった。
マイティジャックの裏が巨人戦で、怪奇大作戦の裏が、柔道一直線だったというから、やはり厳しかった(それでも20%前後の視聴率は確保していたというからすごい)。
その後恐阜?場アンバランスが作られるが、アダルト向きということで、しばらくお蔵入りに。

一方、ウルトラマン再放送や、かつての映像を使ったウルトラファイト(こちらは見ていた記憶がある)という低予算番組が、結構ヒットし、息を吹き返した円谷プロは、帰ってきたウルトラマン(当時、ウルトラマンジャックという名はなかった)で、第二次怪獣ブームを巻き起こすこととなる。

まさに、私の子供時代とシンクロした本で、これだけ、いろんな逸話を掘り起こし、読みやすくまとめてくれている白石さん(私より年齢は2歳若いらしい)に拍手。
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