かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

エジプト & シルクロード

2007年09月09日 | Culture・Arts

昨晩は、久し振りに、TVドラマをじっくり見た。天国と地獄(英語名は、High And Low で Heaven & Hell ではない)。原作は、某S国のHMVで買ったDVD made in China (数百円也)で見ていたのだが、展開がひじょうにスリリングで、人間性の考察の観点からも面白く、リメーク版を楽しみにしていた。原作では、横浜が舞台で、今回は、小樽が舞台。終戦後間もない横浜のおどろおどろしい世界などが割愛されていたものの、とても楽しめた。三船さんも、仲代さんも、うれしく思っているのではないか。もう、鬼籍に入られた出演者も多い(ほとんど?)が。
原作は、モノクロ映画だが、犯人が、証拠となるかばんを燃やした時の煙だけが、カラーだった(これで足がつく)。後味としては、映画の方は、何となく不気味な暗い感じが残ったが、TVの方は、前向きな明るい印象を持った。
タケちゃんもすごいが、黒澤作品の芸術性は、別次元かなと思う。今日は、”生きる”だが、どうか。



今日も、美術展のダブルヘッダー。横浜から東京に出ると、一つだけだと、もったいない気がしてしまう。



午前は、W大の会津八一記念博物館で行われていた『吉村作治のW大エジプト発掘40年展』に行った。
エジプト発掘といえば、やはりフランスとイギリスが先駆者だから、どうしても、展示物のレベルの差があるのはしょうがないが、よくもここまで、こつこつ発掘されたなということで、頭が下がる。歴史的に価値の高いものも多い。ただ、やはり、2005年1月に発見されたセヌウのマスクが群を抜いている。3800年ほど前のものだという。
一時期、星座の動きや、他の大陸の文化とのつながりを根拠に、エジプトの歴史が通説よりずっと古いという本『神々指紋』、『神々の刻印』が、ベストセラーになったことがあったが、吉村さんが、一蹴していたのを思い出した。それを聞いて、すぐ古本屋に売ってしまったのだが(もちろん、古代史のミステリーがたくさんあることは、否定しない)。
エジプトの歴史は、幸いヒエログリフが解読されているため、その解明は、日々進んでいるようだ。
吉村さんのサイン入りカタログが売っていたので、応援の意味も兼ねて買ってきた。



午後には、東京国立近代美術館(昼エ)で開催されている平山郁夫展に行った。こちらも、すごい人気。ただ、大きい絵が比較的多いので、押し合い圧し合いではなく、結構じっくり鑑賞できた。今まで、本などでしか見れなかった名作の多くが展示されていて、かつシルクロード関連の絵が多く、本当にうれしい展覧会だった。平山さんの業績の集大成と言ってもいいぐらいの充実振り。
かつ、音声案内が平山さんご自身によるという、平山ファン、シルクロードファン、仏教に興味のある人には、至れり尽くせり。遠くから見るのもよいが、近くでよく見ると、いろいろな小細工?遊び心?が発見できるものもあり、面白い。
薬師寺の大唐西域壁画壁画の、平山先生ご自身によるレプリカも展示されていたが、流石に、昨年の秋、本物を見た時の感動、迫力はなかった。

エジプト展は、今日までだが、平山郁夫展は、まだ始まったばかりなので、芸術の秋に向け、是非どうぞ。

コメント
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