土曜の日経IRの話の続き。私が、聴いた講演の2番目は、斉藤さん。TVにも良く出てくる経済学者で、元日銀マン、学者らしくまじめな話(ちなみに、これらの講演の模様は、日経CNBC(ケーブル放送なので、私は、見れない)で、今週末放送されるらしい)。
投資家相手の講演だから、最終的に、相場は今後どうなるのということになるが、斉藤さんは、慎重ながらも、基本的には、楽観論。ただし、日本の経済が本格的に成長過程にはいるまでには、あと3-5年かかるというお考え。今は、まだ輸出や、重厚長大産業頼みの状態で、これからの末長い成長を支えられるものではない。
そして、3つのリスクは、①政局の流動化(国会が始まる前からJ党は崩壊しかけているし、M党にいたっては、何を目指しているのかすらわからない)②世界の株価の調整③アメリカ経済の調整をあげられていた。
①はもう諦めているので、②③が気になるところ。今までの経済危機の場合、どの程度の問題なのか、どこに問題があるのかがある程度見えたが、金融工学の発展により、証券化が進み、実際のマネーとリスクの分離が進んだ結果、見えにくくなってしまった。したがって、(例えば)バブルが破裂した時に、どの程度のインパクトが、どこに発生するかが読めないので、疑心暗鬼となって、投資にみな慎重になってしまっている。今日の相場などまさにその通りで、ちょっと揉み合いが続きそうだ。バブルがはじけた時、一部の大金持ちが、大やけどを負うだけであれば、一般投資家への影響は、少ないはずなのだが。
大局観として持っておかなければいけないのは、BRICSの台頭が続く(安い労働力供給と、資源の高騰)ことと、日本の人口が1955年に89百万人→2005年に127百万人→2055年に89百万人と推移し(少子化)、高齢化も進むこと。
大局観と、日々の動きを同時に見ながら、綱渡りの状態が続きそうだ。
投資家相手の講演だから、最終的に、相場は今後どうなるのということになるが、斉藤さんは、慎重ながらも、基本的には、楽観論。ただし、日本の経済が本格的に成長過程にはいるまでには、あと3-5年かかるというお考え。今は、まだ輸出や、重厚長大産業頼みの状態で、これからの末長い成長を支えられるものではない。
そして、3つのリスクは、①政局の流動化(国会が始まる前からJ党は崩壊しかけているし、M党にいたっては、何を目指しているのかすらわからない)②世界の株価の調整③アメリカ経済の調整をあげられていた。
①はもう諦めているので、②③が気になるところ。今までの経済危機の場合、どの程度の問題なのか、どこに問題があるのかがある程度見えたが、金融工学の発展により、証券化が進み、実際のマネーとリスクの分離が進んだ結果、見えにくくなってしまった。したがって、(例えば)バブルが破裂した時に、どの程度のインパクトが、どこに発生するかが読めないので、疑心暗鬼となって、投資にみな慎重になってしまっている。今日の相場などまさにその通りで、ちょっと揉み合いが続きそうだ。バブルがはじけた時、一部の大金持ちが、大やけどを負うだけであれば、一般投資家への影響は、少ないはずなのだが。
大局観として持っておかなければいけないのは、BRICSの台頭が続く(安い労働力供給と、資源の高騰)ことと、日本の人口が1955年に89百万人→2005年に127百万人→2055年に89百万人と推移し(少子化)、高齢化も進むこと。
大局観と、日々の動きを同時に見ながら、綱渡りの状態が続きそうだ。