シンガポールと言えば、狭い土地(淡路島ぐらいの大きさ)に400万人以上の人が住む、超過密都市国家。地震もないお国柄ゆえ、高層コンドミニアムが建ち並ぶ。
写真は、ロバートソンキーからのパノラマ写真(小さくてすんません)。風情は感じられない。
そんな中、このようなショップハウスが建ち並ぶ一画がいたるところにある。
シンガポール人の殆どは、中国系の人々であるから、このような家々が建ち並ぶのは、当たり前なのだが、日本から来ると、異国情緒を感じる。
横浜の中華街でも、現在は立派な建物が多く、このようなショップハウスは、見かけない。
ちなみにショップハウスとは、かまぼこ状の縦長の家の一階を商売のフロアとして、2階、3階に人が住める構造になっている家を言う。奥は深く、中庭のあるケースもある。シンガポールのチャイナタウンには、そのような家々が建ち並んでいるが、他の先進国と同様、一部はモダンなビルに建て替えられてしまっている。街の風情の大切さに気付いたのが遅かったところは、他の先進諸国と同様である。街の景観を気にする余裕がない時代が、シンガポールにもあった。
中国人がほとんどの国に、なぜチャイナタウンがあるかというと、イギリスの植民地支配において、イギリス人、中国人、マレー人の住む地域を区分したのが、始まりだ。