
今日本屋に行ったら、本書があったので、GET。09・09・09に発行されるのは、知っていたが、やや早く店頭に並んだ。
リマスターCD公式ガイドと銘打っているだけあって、初級者にも、中級者にも、部分によっては、上級者にも楽しめる、バランスのとれた内容になっている。
特徴としては、ジョージマーティンさんの監修?を受けていることと、2009年9月9日発売の、モノ版とステレオ版のリマスター版の同時リリースを前に、モノ版とステレオ版の比較を、それぞれの版に必ず行っていることだ。今までは、初期ものは、モノ版のみ、中期以降は、ステレオ版のみということで、狭間のバージョンは、海賊版に頼らざるを得なかった。
今回、ファンの長年の夢がかなうわけだ。そもそも当初CD化された時よりも(もう20年も前か?)、技術革新が進んでいるらしい。同じCDと思っていたのだが。
2009年9月9日というリリース日。ファンは、待たされすぎたという感じだが、リマスターに4年かけたということなので、たいへんな作業だったのだろう。
では、なぜ9・9なのか。もちろん、09・09・09ということで語呂がよかったということもあるだろうが、9という数字には、ジョンが特別な感情をいだいていたと、どこかで読んだことがある。彼にとって重要な日は、9が絡む。亡くなった日も、日本時間では9日だった。
そして、曲でも、Revolution 9 や、#9 DREAMS など、9のつくものがある。
そして、今回の09・09・09だ。
今回のリリースは、この”9”という数字へのこだわりもあると信じる。
ちなみに、リミックスとリマスターは、全く違うので、リマスターである今回のリリースは、あくまでも元の音を蘇させることにすべてのエネルギーを集中させたと、本書には、書かれている。昔の技術では、どうしても、実際の音をそのままそっくりレコードに落とすことは、できなかったらしい。この辺の裏話も、本書ならではだ。リミックスで、びっくりしたこともあったので、ほっとした。
それから、モノ版の、ステレオ版に対する優位性も強調されている。当時は、モノ版の編集が終わるとミュージッシャンはいなくなり、ステレオ版は、技術者だけで、ささっと作られたとある。スレレオ版は、非公式版だったという言い方もできそうだ。