かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

霞が関

2011年02月02日 | Topics

先日、M党の代議士(極めて理路整然&庶民肌もあり)と、MI経済学教授(ずいぶん前に、シンガポールでの、FTAのパネルディスカッションでもお会いしたことがあったが、相変わらずの切れ味)と、某新聞の論説主幹(言うことがストレート)と、元役人(もろ役所のインサイダー)の4人での、面白いディスカッションを聴く機会に恵まれた。

O氏が、起訴されても、何もできない与党。1年半の間、何もしないままに、レイムドダック状態だが、原因がよくわかったような気がした。

立場も、意見も異なる4人だが、現状の理解については、一致したように思う。
M党は、まだ、政権与党となる準備ができていなかったのだ。
この複雑怪奇な状況を打破するために必要な最大のブレーン=霞が関を、敵に回して、世の中を変えようという理想だけで、政権を奪取してしまたったのだ。無理だった。

政治主導と言えば、聞こえがいいのだが、その政治サイドに、ブレーン、統治能力がなければ、主導などできる訳がない。そして、その能力は、各人がいくら努力しても、限界がある。アメリカを、見ればわかる。政権をとったら、まずブレーンを固めることから始める。
自民党時代は、それを、日本最大のシンクタンクとも言える霞が関に丸投げし、国を回していた。その流れを変え始めたのが、小泉政権。ただ、その後、政治が弱体化し、政治不在の状況に業を煮やした国民は、政権交代を望んだ。そして、この混迷状況に陥った。

サイレント・マジョリティ vs ノイズィ・マイノリティという言葉も良く聞かれた。判断の軸がなければ、そのどちらかの判断もできない。

行政、与党、野党が、それぞれ、重要課題、例えば、TPP、医療、年金、財政赤字などについて、じっくり考えるチームを組生し、見解をまとめ、議論する。そのような体制が、この行き詰まった状況を打破する唯一の道ではないか。
そのためには、霞が関が、もっと情報を開示しなくてはならないし、世間・マスコミも、もっと、分野を越えた議論ができるようなに成長しなけらばならないのだろう。
このままで行くと、どうしようもない痛手を負わないと、国は変わりそうもない。

航空行政などは、自民党時代、いろんな利害が絡み、何もできなかったが、議論はされていた(羽田活性化で恩恵を被る横浜で、私自信、その議論はフォローをしていた)。だから、そのしがらみがないM党に代わり、すんなり事は前進した。きっちりした議論、検討をすることが大事なのだ。

あまりにもレベルが低い政治の状況を早く変えないと、本当に取り返しのつかないことになる。国の問題は、個人の問題に間違いなくつながる。

コメント
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