かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護

2011年02月19日 | Culture・Arts



今日は、上野の東京国立博物館に行ってきた。
上野駅を降りたところで、ランチ。パンダ一色!
普通のカツカレーセットをいただいたけど。
石原さんも、最初は、パンダなんていらん!なんて言ってたけど、人寄せパンダの偉力には勝てなかったかな?



今日の目的は、”仏教伝来の道、平山郁夫と文化財保護”。



大げさかもしれないけど、私のためにあるような展覧会。
平山さんの仏教伝来の道(主に、玄奘三蔵の道)に因んだ絵と、その地域で発掘された文化財。
シルクロード博物館や、国立博物館の所蔵品のみならず、盗まれたものを保護したものや、カブール博物館の所蔵品で、国外退避しているもの等、バラエティに富んだ展示。
玄奘三蔵とは関係ないけど、南伝仏教のアンコールの展示まである。

何故今日行ったかというと、今回の展示の仕掛け人である松本伸之さんの講演があったからだ。
1時間半の講演だったが、完璧。仏教の興りから始まって、仏教伝来の話、玄奘三蔵の話、平山さんの貢献、今回の展示のツボ、仏像の味方等を見事に語り切った。
私としては、後半の、今回の展示についての話中心でもよかったが、マクロの話から始めていただいたので、頭の整理にもなった。

仏像は、お釈迦様入滅から、5百年以上たってから、偶然にもガンラーラとマトゥラーで、同時期に始まった。
確かに2つの地域の仏像は、かなり違う。材質も、表情も。ただ、教義的なものは、共通している。凄い!今回の展示でも、確認できる。でもじゃぁ、何故、同時期に違う場所で?
ミステリーとしかいいようがない。

薬師寺にある平山さんの壁画が、始めて持ちだされ、展示されているが、よく見れる。薬師寺では、3回見たが、流石に、今回ほどよくは見れなかった。
下書きの絵なども展示されており、平山さんの命をかけたプロジェクトだったことがわかる。

気づかなかったのだが、須弥山の絵のみ、玄奘三蔵のルートからはずれている。
平山さんは、こここそは、仏教の総本山として、この壁画群の本尊に据えた。脇を固めているのが、高昌故城と、バーミヤン。
考え抜いた末での構図だったのだ。
バーミヤンに至っては、本壁画が完成して、一年もたたない間に、大仏が爆破されてしまった。今回の展示では、バーミヤンにあった壁画の一部も展示されている。
断片で、傷みは激しいが。
シルクロードファン、平山さんファン、文化財ファン、仏像ファンなどなど、幅広い方々に見て欲しい展示。
今日も結構混んでたから、多くの人々にすでに見ていただいているのかもしれない。



スカイツリーは、この前来た時よりも伸びた感じ。

コメント
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