かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ビートルズのビジネス戦略

2011年07月06日 | The Beatles
KAN-FULL BLOG が来ていたので(小泉時代から惰性で受信している)、久し振りに開けてみたが、今回のことについての、説明、謝罪等は、全くなし。本人に謝る気がないのか、気はあるが、回りが止めているのか。
ただ、この人の真の声を、このブログを読むことで、知りたいという読者の期待を裏切っていることは確かだ。
国民に大迷惑をかけているという自覚がないのが、この国の首相の一番の問題である。



また、ビートルズ本が出た。なるべく、ビートルズ本は、読むようにしてるので、早速GET。

ただ、???であった。
我々のようなビートルズファンにとっては、内容が、平凡。ビートルズを知りたいというアマチュア向けなら、もっと面白い本が山ほどある。なかなかお勧めできる読者層が思い浮かばない。
この程度であれば、ちょっとマニアックなビートルズファンだったら、すぐ書ける?

この本独自の、情報や、アイデアがどこにも見つからない。内容も、伝聞や抜粋だらけで、著者の推測部分も、新味がない。
やや不正確な記述もある。例えば、ビートルズのファンクラブ会員向けのソノシートは、片面しか収録できないとあるが、我々世代は、皆知っているようにソノシートは、両面収録できる。ビートルズのファン向けソノシートも最後には、両面収録になった。

ユダヤ人の、ビートルズのビジネスの成功への貢献の項目がある。エプスタインさんを始めとしたユダヤ人が、彼らの成功に大きく貢献したのは、知られるところだが、マックや、スターバックスの成功と比べるのは、やり過ぎというものだろう。ユダヤ人が、こういった商売に長けているのは、多くの人が知るところだ。

本書に期待したかったのは、デビューから50年も経ったグループが、これだけの人気を保っている理由を、ビジネス面から、洞察して欲しかった。”ビートルズの経年優化のビジネスモデル”論だ。
私が驚くのは、彼らの偶然に見える行動の重なりが、先見性につながっていることだ。
もちろん、彼らの、全てのものに対する好奇心、ビッグになりたいという意欲があったからこそなのだが。

例えば、60年代のグループにしては、珍しく、多くの映像が残されていることがある。
最初にアメリカに訪れた時の、ドキュメントDVDがあるが、当時、ビデオもない時代、でかいカメラと、録音機で、記録されたものだ。
Let It Be の撮影もそうだ。あれだけの名曲を生み出す様子を、1ヶ月にも渡って、何台ものカメラを使い、撮影しながら、録音した。今だって、なかなかありえないプロジェクト。その材料が、料理され、今の新たなビジネス(アンソロジープロジェクトなどが代表)を生み、経年劣化ならぬ、経年優化現象を引き起こしている。
60年代の映像は、ストーンズがぎりぎり許せるレベルで、その他のグループの映像などは、ほとんど素人撮影レベルのものしか残っていない。

もちろん、彼らの未亡人、とりまきミュージッシャンの貢献も大。ここは、彼らの家族への想いと、フレンドシップの賜物か。

たまには、期待はずれの本もあるよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする