かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

日本の考古 ガイドブック

2014年03月03日 | Books


本書は、昨秋トーハクに行った時見つけた。
ずいぶん前に出た本だが、今まで気付かなかったようだ。
平成館の考古展示室ができた時に作られた本で、もう10年以上のロングセラーだ。

ガイドブックとは言っても、実際、日本の考古学の歴史を網羅的に、かつ簡潔にまとめてくれていて、初心者には打って付けの本になっている。
嬉しいのは、時代別に、多くの写真を使って説明してくれていること。
実際の展示だと、限界もあるし、地方地方の偏りもある。
それを、全国的視野で、時代毎に展示することで、よりリアルに、日本の歴史、特に古代史が浮き彫りになる。
特に独自に成長した時と、大陸の南や北から、文化が流れ込んだ時とのコントラストが激しい。
継続的に文化が流れ込んだのではなく、日本側、大陸側の都合で、断続的に流れ込んできたことがわかる。

テーマ毎のコーナーもいいし、最後に考古学の歴史と用語解説があるのも嬉しい。
その後も新発見が相次いでいるので、定期的に改訂して欲しい。
文献的なものからすっかり離れて、考古学からのアプローチのみで、歴史を見ると、新たな発想が出てくる。文献的なものに捕らわれると、目が曇る?
コメント
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