本書は、本屋で見つけた。
この手の本の中では、相当売れているらしい。
最近、ちょっと古めの西洋画に触れる機会も増えたこともあり、とりあえずゲット。
副題に、世界のビジネスエリートが身につける教養とあるが、的を得ている。
ビジネスエリートではないが、このレベルの知識は持ち合わせていたいというレベルを見事についている。
絵には、みな好き嫌いがあり、日本人は、印象派は好きだが、宗教っぽいのは?、という向きも多かろうと思う。
ただ、西洋画は、ずっと宗教画が重要な位置を占めていたわけで、自分の好みだけに固執すると、なぜそうなっているのかがわからない。
印象派は、最初は、異端であったと、本書は、的確に指摘する。
西洋美術史は、そのような異端が、新しい世界を切り開いてきたことも明らかにする。
本書を読むと、今の美術がなぜこうなっているのかが、ちょっとわかったような気がする。
それこそが、今後の美術がとうなっていくのかのヒントにもなる。
まさに温故知新?