サイゴン大教会も、マストスポットの一つ。巨大で、堂々とした造りだ。中央郵便局と同じ広場にある。
人気買い物スポットのドンコイ通りの突き当たりにあるから、訪れる人も多い。
ただ、こちらの方は、化粧直しをされた風もなく、初めて見た時と佇まいは変わらない。中にも入れたことがないのだが、いつ開くのだろうか。
この辺りには、フランス統治時代の美しい建物が数多く残っている。
ベトナム戦争は、都市の景観に大きな傷跡を残さなかったようだ。
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サイゴンの中央郵便局は、観光名所になっている。東京駅前の老朽化してきた中央郵便局をどうするか議論になっているが、このように美しく保存できないか。郵貯民営化のシンボルにできると思うのだが。
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ただ、サイゴンの中央郵便局も化粧直しがされていた。上が、2002年に行った時の写真で、下が2008年。ベトナム特有の黄色い建物という印象があったから、この変化は、すぐわかった。
どっちがいいかは、好みによるが、薄ピンク色で、前よりも優雅になったことは、間違いない。
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中は、もちろん郵便局の窓口が並んでいるのだが、中央部分には、土産物屋が並んでいる。奥には、ホーチミンおじさんの肖像画が掲げてある。天井も高く、外から見ても、中に入っても、美しい建物だ。
市内を散策する時には、マストではないか。
シンガポールに、欧米と、亜細亜が、ごちゃごちゃになっているメリットについては、述べた。それに、(亜細亜ではあるが)印度がはいっているのがさらにメリット。
中国と印度は、亜細亜の二大帝国として君臨してきたとこは異論のないところ。ただ、この二大帝国がどう欧米と接してきたかは、大きな違いがある。
シンガポールは、前向きに接してきた代表国で、しかも、両国と等距離に接してきた。
中国人、欧米人、マレー人の居住区については触れたが、印度人街もある。リトルインディアと呼ばれている地区だが、日本の中華街の如く、そこは印度。印度本国にまでは行く気力がない人には打ってつけのスポットだ。
この建物は、印度人街ではないところにあるが、典型的なヒンドゥー教寺院。
チェッティアヒンドゥー寺院。タイプーサムは、印度本国でさえ禁止された奇祭だが、シンガポールでは、何故か行われており、この寺院がその終着点だ。異様!
駐在の人や、出くわした人は、必見。
すごい!Incredible!"
この門だけですら、印度を感じさせる。
中国と印度を、これだけ、同時に、身近に感じられるのは、シンガポールが一番だろう。
シンガポールと言えば、狭い土地(淡路島ぐらいの大きさ)に400万人以上の人が住む、超過密都市国家。地震もないお国柄ゆえ、高層コンドミニアムが建ち並ぶ。
写真は、ロバートソンキーからのパノラマ写真(小さくてすんません)。風情は感じられない。
そんな中、このようなショップハウスが建ち並ぶ一画がいたるところにある。
シンガポール人の殆どは、中国系の人々であるから、このような家々が建ち並ぶのは、当たり前なのだが、日本から来ると、異国情緒を感じる。
横浜の中華街でも、現在は立派な建物が多く、このようなショップハウスは、見かけない。
ちなみにショップハウスとは、かまぼこ状の縦長の家の一階を商売のフロアとして、2階、3階に人が住める構造になっている家を言う。奥は深く、中庭のあるケースもある。シンガポールのチャイナタウンには、そのような家々が建ち並んでいるが、他の先進国と同様、一部はモダンなビルに建て替えられてしまっている。街の風情の大切さに気付いたのが遅かったところは、他の先進諸国と同様である。街の景観を気にする余裕がない時代が、シンガポールにもあった。
中国人がほとんどの国に、なぜチャイナタウンがあるかというと、イギリスの植民地支配において、イギリス人、中国人、マレー人の住む地域を区分したのが、始まりだ。
Singapore River。大きな川ではないが、Singapore には、なくてはならない川。この川辺に、倉庫が建ち並び、シンガポール創成期の海運の拠点となった。この海運労働者として多くの中国人が移り住んだ。
今は、立派な港ができたので、観光資源としての意義が高くなった。
河口付近には、あの有名なマーライオンがあるが、思い切って水を吐き出している。
私が、駐在した当初は、もっと河口の内側にあって、水を吐き出すポンプも壊れていた。引越して、随分立派になった。
リバークルーズが楽しめるが、夜に乗ることをお勧めする。涼しいし、ライトアップがきれいだし、特に夜の船から見上げるマーライオンは、不気味でさえある。
この写真を見て、一瞬どこかと戸惑うところがシンガポールの国際性を象徴する面白いところだ。東南亜細亜と中国と印度と欧羅巴がうまくミックスされている。