16期の貝井です。お疲れ様です。
前回は「コーチング始めました①」を書きました。本来であれば、今回は「コーチング始めました②」を書く予定でした。
しかしながら、シンガポールに1週間ほど、研修で滞在し、本日帰ってきたばかりです。
そこで、予定を変更して、シンガポールについて書きたいと思います。君子は豹変す。
シンガポールは一人当たり名目GDPでは日本を上回っている超先進国です。
世界銀行のデータによると、日本が$37,595であるのに対して、シンガポールは$37,867です(2014年)。
シンガポールを訪問して一番印象に残ったことは、「国民の覚悟」です。
シンガポールには日本同様、天然資源がありません。飲料水もマレーシアから調達する必要があります。
1965年に独立していますが、要するに、マレーシアと喧嘩別れによるものです。
独立当時には、人口は少なく(今でも500万人程度)、貿易港があるだけの貧しい弱小国でした。
そんな国が故リー・クアンユー元首相のリーダーシップのもと、世界有数の発展国となって現在に至ります。
さて、そんなシンガポールも問題を抱えています。
・GDPも超お金持ちが平均を伸ばしているだけで、お金持ちと貧困層の二極化が激しい。
・政治的にはほぼ、一党独裁で、言論の自由も十分ではない。
・外国人労働者の受入れに伴う様々な衝突。
・土地が容易に収容されるなど、政府の権力が強い。
問題はあるにも関わらず、このような政府をシンガポール国民は受け入れています。
そこには、以下のような覚悟があるように思えました。
「シンガポールのような弱小国は、気を抜けば、すぐに経済的に崩壊するだろうし、いつ、外国から攻め込まれるかわからない。」
「多少の不満があっても、国家存続のためなら、政府のリーダーシップのもと、一致団結して頑張ろうじゃないか、」
そんな、弱者であることを自覚した者特有の気概を感じました。
翻って、最近の日本を見てみると、国民は政府の文句ばかり言って、足を引っ張ってるだけのような気がします。
「国があなたに何をしてくれるかを尋ねるな。 あなたが国に対して何ができるかを尋ねなさい。」 J・F・ケネディ