こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。
今回は、8月に実施したオプション講座「ボイストレーニング」の第2部「ナレーション講座」で、宮崎絢子先生からいただいた助言を下記に紹介します。
ナレーションとは、原稿を音読して、その内容を聞き手に伝える行為です。原稿を読むという部分を、話すと置き換えてみると、プレゼンテーションにおける「声」の役割がよくわかります。
※以下は、いただいた助言を体系化せず、そのまま並べています。
(1)書いてある文字を立体化して生きているように読む
例 クスノキは高さ21メートルと……
(2)声の音程次第で、同じ内容が楽しくも悲しくもなる
(3)短調の音程は、話し手は楽だが、聞き手にはそうは伝わらない
(4)読み手は、伝える内容を自分でイメージ化することが大切である
(5)読み手と聞き手が対等になる
(6)節……節をつけると読み手は楽になるが、聞き手には苦しい。節をつけない方が、説得力が高まる
※節とは、自分の呼吸が楽な方に、内容とは関係なく音程が波打ったように変化してしまうこと
(7)伝えようとしている割には引っ込み思案になっている。堂々と伝えることが大切である
(8)口が開いていないとブツブツした感じになる
(9)中途半場な声の出し方では、聞き手は落ち着いて聞くことができない。声を出すことで言葉もはっきりとする
(10)字面を追いかけると、文字に捕らわれて、伝えたい内容で何が起きているのか、まったくわからないまま話し続けてしまう
(11)書かれている内容を自分の責任で伝えていかなければならない
(12)字で読む練習をするのではなく、内容を伝える練習をする
(15)戦術的に音(声)を変えることで、話す内容が「ここから、変わるよ」という合図を送ることになる
(16)助詞の音程が上がるということは、肝心なところが強調されないで、助詞が強調されることになる
(17)伝えたいという気持ちが表面に出てくることで声も前に出てくる
(18)原稿の持ち方が不安定だと目が泳いでしまう
(19)内容を正確に伝えるには、最後まで集中力を待たせることである。これは、言い換えると最後まで声のパワーを持続させることである
(20)声を出して伝えるとは、お腹の力を使ってコントロールすることである
いかがでしょうか? 一つひとつ「なるほど」と思うところがあるのではないでしょうか? 「声」はコンサルタントにとって大切な仕事道具だと思っています。