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デザイン思考とは?

2016-09-12 19:02:34 | 16期生のブログリレー

亀田です。

本日はデザイン思考について、お話をしたいと思います。

日本でも、2014年頃から注目されるようになり、ソニーやヤフー、日立製作所など国内の大手企業も注目したり、取り組んでみたりすることで、

話題となり、言葉としても市民権を得てきました。

 

デザイン思考の定義ですが、

「デザイン的プロセスを利用し、クリエイティブなアプローチから、様々なビジネスの問題を解決する方法」という方もいらっしゃいます。

これだけ見ると、「デザイン」というキーワードが含まれているせいもあり、”デザイン思デザイナーしか活用できない、特殊の思考方法と思う方も多いようです。

 

しかし、実際はデザイン思考はデザイナーが行うような絵を描く、マックでデザインするといったこととは異なり、

デザイン的な考え方をビジネスに役立てるというものになります。

 

別の定義では、

「観察(オブザベーション)、発想(アイディエーション)、試作(プロトタイピング)を何度も繰り返しながらチームで協創するイノベーティブな活動」

とすることもあり、こちらの方がイメージしやすいかもしれません。

 

デザイン思考の基本的な考え方や特徴を4つご紹介します。

1.ユーザー中心

当たり前ですが、ユーザーが商品やサービスの価値を決めるため、この視点で徹底的に考えます。

 

2.対話を重要視したプロセスの実現

対話を密度濃く、高い頻度で行うことで、質もさることながら「スピード」があがります。確かに、スタートアップの企業などは、マンションの1室で少数でひたすら缶詰になり、対話することで、「スピード」を手に入れています。

 

3.プロトタイプ→テスト→改善を繰り返す

完璧な状態になってから市場を商品に出す時間がかかり、結果的にビジネスチャンスを逃すことになります。分かりやすい例では、最近のアプリ開発がありますね。とにかくローンチして、お客様の声や反応を見て、スピーディーに改善していきます。

 

4.多様な問題解決とゴールを可能とする

「できるだけ多くのアイデアとアウトプットを出す」「問題解決方法は1つにこだわらず、複数あっても良い」ということです。

多くのアイデアを出して、そのアイデアと解決できる問題を結びつけるようなプロセスを踏むことを想定しています。

※btrax 社webページを参考に加筆

 

デザイン思考は、まとめると、

「質をとるよりも、量とスピード」を重視していて、結果として「質」もついてくる、ということになります。

みなさんも、機会があれば、「質」至上主義ではない、デザイン思考にトライしてみてください。

何か切り開かれるかもしれません。

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「トップランナーの金言からの学び」

2016-09-12 05:36:33 | 16期生のブログリレー

「稼プロ!」事務局の小林 隆です。

先日、元アップル・ジャパン社長の山元 賢治氏の講演を聞くチャンスがありました。
同氏は、IBMの開発製造部門からキャリアをスタートし、日本オラクル㈱の取締役専務執行役員、アップル・ジャパンの社長を歴任された方です。現在は社長業からは退き、グローバルに活躍できる次世代リーダーを育成するための教育事業を手掛けられていらっしゃいます。

講演のテーマは「これからの時代に求められるリーダー」です。
いくつもの、「金言」や気づきがありましたが、講演から私が感じとった内容を、
1.リーダーは大局から考える
2.リーダーは当事者たれ
3.リーダーの日常は地道な努力の積み重ね
と、3つにまとめ、考えてみました。


1.リーダーは大局から考える
 グローバル市場において、日本の相対的な地位は低下しつつあります。国際的なビジネスを行う企業においても、国内でのみ事業を行う企業においても、今後の戦略やマーケティングを考えるうえで、この流れは押さえておく必要があります。
 例えば、9月8日に発売された新しい「i-Phon」が発売され「お財布(決済)」の機能が付きましたが、この機能実現に約9年間もかかりました。2007年の「i-Phon」の発売当初、山元氏が日本市場投入に際しては「お財布」機能が重要であるとしたにもかかわらず、同機能が付かなかったのは、ジョブス氏が日本市場よりも規模の大きなアメリカ市場を重視してきたことよります。今後は、中国、インド、インドネシアといった国々の購買力が高くなり、重要な市場としてより重視される可能性が高くなります。
今まで、世界のトップ企業の製品が、日本の市場に合わせ製品の仕様を変えて投入してきたのは、日本が世界第2位のGDPを背景に、大きな購買力を有していたからにほかありません。こうした、事例は今後ますます広がることでしょう。言うならば、「ガラパゴス現象」の逆の現象であり、世界に売るときばかりか、世界から買うときも日本の仕様に世界が合わせてくくれる事が、少なくなる流れにあるということです。

これに対し、日本の製造業はどのように対応するのか?
コストは高くなっても日本人の求める仕様に合わせた製品を開発するのか、
コストの低さを優先し、グローバル標準の機能を受け入れるのか?
こうした変化への対応は、日本企業の今後の戦略に大きく影響を与えていきます。

環境は常に変化し続けています。世界の潮流に逆らい、既存の既得権だけにしがみついていると、その企業はやがて終幕を迎えることになります。
リーダーは、中長期的な視点から変化を俯瞰し、その変化に対応してゆく必ことが求められます。


2.リーダーは当事者たれ
 リーダーが当事者として、自分の意思と責任で事業を推進することの大切さを意味しています。

 リーダー自身が「“To Be”(なりたい将来像)」を持ち、覚悟をもって意思決定し、行動する必要があるというわけです。
そして、リーダーはその方向性をメンバーに指示さなければなりません。
 しかし日本語は、主語がなくても話せる言語なので、主語のないやわらかな表現ができる一方で、誰がそう思っているか、誰がどうやるのか不明確になりがちです。リーダーが意思表示する場合は、きちんと主語に「I」や特定の「We」をつけて意思表示をしなくては、その決意の強さが伝わりません。
これからのリーダーは、そうした言語特性も踏まえ、自分がいつまでに何をやるのか、何をやりたいのか、はっきりと自分の意思を示すことが求められます。

ちなみに、一般的に日本のリーダーは、意思決定が遅いと言われます。企業内の稟議制度等に起因することころも多いと思われますが、それは ややもすると責任の存在を曖昧にするものでもあります。国際的なリーダーの資質からすると、意思決定には「瞬断」が求められます。今後、日本のリーダーには、問題点や課題を先送りせづ、自らの責任で、その場で決めて進める迅速性が求められるようになりそうです。

3.リーダーの日常は地道な努力の積み重ね
 山元氏は、外資系のトップ企業で成功した方ですから、何か特別なやり方や、特技をもっているのかと想像したくなります。しかし、日常的にはかなり地道な仕事の努力をされているようです。

 朝は、7時には出社し、仕事をかたづけ、夜も深酒をせず翌日に備える。欧米の企業では当たり前だということですが、2次会、3次会と深酒をする日本人とは、仕事への向き合い方が異なるとのことです。これは、夜の付き合いの話だけでなく、他の人の上に立ちたい、他人より成果を上げたい、より高い給料がほしいと思うのなら、他人にどう思われるか、何を言われるかを気にするのではなく、横並びの考えを捨てて、自分の目標に対し正しいと思うことをすべきとの考え方に基づいているようです。

 また、メールはできるだけ早く返信することを心掛けていたようです。特に問題がある嫌なメールを優先して片づけていたそうです。
 問題の解決は、時間との戦いで、時間が立つほど、自分で解決できない大きな問題になってしまう傾向があり、問題が小さい初期の段階で、解決するのが肝要とのことでした。


 私たちは、コンサルタントは日常的にリーダーたる中小企業の社長と接し、経営課題の解決をサポートし、時に社長に対しアドバイスを行います。多くの場合、具体的な技術面やノウハウなど、「やり方」を求められます。しかし時として、社長の考え方や価値観に触れ、社長としての「在り方」や「ふるまい」についてのディスカッションを行うこともあります。そのような時には、私たち自身の経験や考えを、自分の言葉で伝える必要があります。
そのためには私たち自身が、日ごろより情報のアンテナを高くし、感性を高め、学んだことを自分のものとして昇華し、実践してゆく必要があります。今回のような、時代の先端を生き抜いて来た、トップランナーのお話しには、説得力があります。そうした学びや気づきを、ひとつでも自分のものとしたいものです。

 

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