goo blog サービス終了のお知らせ 

東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

クイズで学ぶ論理構成の大切さ

2016-11-16 17:15:43 | 16期生のブログリレー

こんにちは。16期生鯉沼です。

先日、行政書士の試験を記念に受けてきました。
(いますよね。ゴルフも常に「今日練習ラウンドだから」→いつ本番なんだよっ!て言う人。私ですけど。)

記念だったので結果は気にしてませんが、解答速報をみるまでもなく玉砕。
15期生 星野さんの弟子入りにはまだまだ早く、門をたたくための準備はこれからも続きます(笑)

さて、私の結果はともかくとして、その試験範囲に「文章理解」というものがあります。
「行政法」とか「民法」とかに並んで、「文章理解」という科目がある、と言えばいいですかね。
診断士一次試験では「経営法務」が一番苦手だった私にとって、この資格試験自体が苦行なわけですが、「文章理解」の領域は、その中ではなかなかおもしろく興味深いものでした。

過去問から出題文が短いものを選んで、以下に例示します。
ちなみに、この問題の難易度は、ある機関の評価によると5段階評価におけるレベル2(数字が大きいほど難しい)だそうです。 

--------------
■平成27年度試験 問59より

本文中の空欄[ ]に入る文章を、あとのア~エを並べ替えて作る場合、その順序として適当なものはどれか。

日本で初めてのノーベル賞受賞者である物理学者、湯川秀樹さんは中間子というものの存在を夢の中で思いついたのだそうです。(中略)
客観世界の、それも目に見えない極微の世界の構造が、湯川さんの頭の中では見えていたのです。しかも、ここがわからない、というところもちゃんとわかっていたのです。ま、もっともわかるといっても理論の世界ですから、わかったぞ!と思った後は、陽子と中性子の相互関係を数学的に計算して、その力やその大きさがどのくらいでなければならないか、という裏付けをやらなければならず、その結果、その力はどれくらい、その大きさは電子の二〇〇倍くらい、などという具体的な予測に発展するわけですが、核子を結びつけるきずなの、おおよその様子、おおよその仕組みが、夢の中でわかったのだそうです。(中略)
このようなわかり方はよく「直感的にわかる」、というふうに表現されます。

[              ]

飛躍があって答えに到達しているのでは決してなく、心は心なりにある必然的な方法で、疑問を処理し、答えに到達しているのです。ただ、その経過が意識されていないだけです。

(山鳥重「「わかる」とはどういうことか-認識の脳科学」より)


ア 答えは外にも中にもないのです。ちゃんと自分で作り出すのです。
イ あるいは答えが頭のどこかにあって、その答えに直達する、ということでもありません。
ウ 直感的にわかる、といっても外の世界から答えが頭の中へ飛び込んでくるわけではありません。
エ ただ、その作り出す筋道が自発的な心理過程に任されていて、意識的にその過程が追いかけられないとき、われわれはほかに表現のしようがないので、直感的にわかった、という表現を使うのです。

(1)ア→イ→エ→ウ
(2)ア→エ→ウ→イ
(3)イ→ア→エ→ウ
(4)ウ→イ→ア→エ
(5)ウ→エ→イ→ア

--------------

出題の形式としては他にも色々あるのですが、いずれも本文の流れを酌んで穴埋めしたり、要約されたものの正誤を判断したりするものです。

上記のような穴埋め形式は、
・直前に書かれているものを受けること、そして後に書かれているものにつなげることをポイントに選択肢を絞る
・ア~エの中でまとまりとなる文を見つけ出す
ことがとっかかりになります。

私は同期のみなさんと一緒に、鴨志田塾長や大草講師の小論文の講義を受けましたので、論理構成の大切さを知っています。
自分の書く文章は、たとえばこの問題として出題されるに堪えうる構成(In/Outがしっかりしている構成)になっているのか、という視点でも考えさせられましたし、大草講師の言われていた、「他の人の文章を読むことで学ぶ」がクイズ形式になったみたいで、なんだかこの「文章理解」の問題だけは楽しめちゃいました。

ちなみに、正解は(4)です!

鯉沼和久

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする