こんばんは、水口です。
もう11月も半ばとなり、朝晩寒い日々が続きますが、
皆さまお変わりありませんでしょうか。
さて今回は、10月下旬に行われた「中小企業診断士の2次筆記試験」について、感じたことを書いてみます。
まず、今年の事例企業の特徴を与件文から抜き出してみます。
■事例Ⅰ■
・創業が大正時代半ばの老舗印刷業
・経営理念:「社員は宝」。社員教育に注力し、人材力を強化
・新卒社員や女性社員を積極的に採用
■事例Ⅱ■
・創業は、江戸時代
・しょうゆメーカーで、現在の社長は10代目。
・創業250周年を目前に、11代社長へ継承する。
■事例Ⅲ■
・創業2013年。X農業法人の100%出資子会社。調理用カット野菜を生産・販売。
・図表として、損益計算書、年間クレーム件数・構成比、特性要因図の記載あり。
■事例Ⅳ■
・創業20年ほどの県内産の高級食材を活かしたレストラン
・社員教育を徹底、人材育成の拠点となる研修施設の拡充
以上より、各事例企業は、人に着目されているような気がしました。
○事例Ⅰは、どんなに不況のときでもリストラをしたことがなく、人件費以外を効率化する企業で、経営理念を大切にしている。
○事例Ⅱは、創業が江戸時代という、今までの2次筆記試験では一番創業が古い会社だと思います。与件文には書かれていませんが、長寿企業には理念経営をしていて、従業員を大切にしている会社であることが多い傾向にあるとのことです。
○事例Ⅲは人についての記述がなかったので省略します。
○事例Ⅳは、社員教育を徹底するなど従業員の育成に力を入れています。
私は、いま「人を大切にする経営研究会」に所属していますが、この研究会で取り上げているような会社が2次筆記試験に出題されたことに驚きを隠せないとともに、うれしく感じた次第です!