稼プロ!18期生の佐々木(晋)です。明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。年始ですので1年の目標や計画を立てている方も多いかと思います。今年、大きなプロジェクトを考えている方はいらっしゃいますか? 私は昨年、会社でプロジェクトマネジメントの研修を三日間に渡り受けました。プロジェクトマネジメントは診断士1次試験の経営情報システムで出てきましたね。私は恥ずかしながらPMBOKなどの用語を頭に詰め込んだだけで、仕組や意義をよく理解していませんでした。今回の研修は非常に充実した内容でしたので、印象に残ったことをお伝えします。
PMBOKの5つのプロセス群(立上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結)と10の知識エリア(統合、スコープ、スケジュール、コスト、品質、資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダー)は、言われてみれば当たり前の項目のように聞こえますが、立上げから終結まで漏れなく徹底してマネージすることは非常に大変です。マネジメントという言葉は管理と訳されることが多いですが、プロジェクトマネジメントでは“どうにかこうにか何とかする”という本来的な意味で理解する必要があるそうです。なぜなら、プロジェクトはそもそも問題やコンフリクトを所与の条件としており、それらを解決しながら目標達成に導くことが、プロジェクトマネジメントの目的だからです。PMBOKは単に計画的に管理することを目的にしているのではなく、必ず起こる問題やコンフリクトをマネージすることが目的なのですね。
様々なリスクに対するヘッジを考えながら計画をたて、実績と計画の差異分析によって必要な対応を検討し、適切なコミュニケーションで実行に移す。これが徹底できればプロジェクトを成功させる可能性や、参加するメンバーの納得感が高まると思います。個人的には、プロジェクトの規模が大きくなればなるほど、何となく成功した感じに終わった経験が少なくありません。海外の公的なプロジェクトでは、プロジェクトマネジメントの資格であるPMP(Project Management Professional)の資格を持っていないと入札できない案件が多いそうです。まさに体系的な知識とノウハウと経験を有するプロが求められる領域ですね。
プロジェクトマネジメントの中心になるプロジェクトマネージャー(PM)には、文字通りリーダーシップが必要になります。研修では「PMの仕事の8割はコミュニケーション」と教わりました。コミュニケーションによる問題解決のケースは様々ですが、代表的なケースとして組織間やステークホルダーとのコンフリクト、メンバーの動機付けをケーススタディしました。この辺も診断士試験で学習したこととオーバーラップします。会社の仕事でもプロジェクト的に進めている案件がありますので、今年は研修で学んだことを実践してみたいと思います。診断士もクライアントの課題解決をプロジェクト的に行っているケースが多そうですので、PMのノウハウを知っていると役立てることができるかもしれませんね。
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