こんにちは。22期の浅野です。
第3回稼プロの3分間スピーチで試みたPM(プロジェクト・マネジメント)の話が尻切れトンボになってしまったので少し補足しようと思います。
前職で、プロジェクト・マネジメントに関する一週間程の学習プログラムを受講する機会がありました。そのプログラムはGeorge Washington Universityのもので完了すると認定証が授与されます。PMBOK(プロジェクト・マネジメント知識体系)以上にその学習プログラムが自分に影響を与えている気がします。その中からリスクの考え方のポイントを二つご紹介します。
リスクの評価の際には(発生確立)X(インパクト)で度合いを判断せよと教えられます。たとえば原発のリスクは、発生確立は小さくてもインパクトが極めて大きいとリスクは大きいと判断でき、対応策を考えることになる。正確な数値でなくても発生確率とインパクトを別に考えることにより客観性を持たせる手法と言えます。
二つ目のポイントは「リスクにはポジティブリスクとネガティブリスクがある」という点です。それまでは、リスク=「危ないから取るべきではない」と考えていました。リスクを取ることにより大きなメリットを得られる場合はポジティブリスクであり、そのリスクを精査し対処できるなら「取るべし」と教えられました。リスクとは不確実性であり、不確実性を精査しリスクプランを考えることが重要ということです。
リスクプランは、リスクの把握・大きさの判断・対処法の策定というプロセスで作成します。この思考プロセスが習慣になったのが良かった点です。
「あたりまえ」と思われるかもしれませんが、意外とできていないという経験をしました。
前職で営業をしていた際の例です。お客様との交渉において自社の提案が拒否されるリスクを考えずに交渉に望んだことがあり、一蹴され出直しとなりました。事前に考えられるお客さまの反応(リスク)を洗い出し対応策を準備しておくべきでした。営業の準備の話ではありますが、リスク・マネジメントが適用できる例です。
PMP®️という認証はそれほど役に立つものではありませんが、プロジェクト・マネジメントの考え方は役に立つものがあると実感しています。