稼げる!プロコン育成塾コースマスターの太田一宏です。
日本経済新聞の私の履歴書を欠かさず読まれている方も多いと聞きます。
今月の書き手は西川きよしさん。やすしきよしのコンビ結成が1966年、私は小学生でしたが、新しい人気の漫才コンビだった記憶は鮮明です。
その西川きよしさんの芸能人生スタートは喜劇役者への弟子入り。何人かの人気役者に弟子入り志願したのち、受け入れてくれたのは石井均。関西での人気は、私の朧な記憶ですが、目立ったものではなかったように思います。
しかしながら、そこへ弟子入りした結果、石井均の周旋を経て吉本興業に入り、一度は弟子入りを断られた白木みのるの付き人となって芸人としての糸口をつかみます。
「犬も歩けば棒に当たる」の使われ方は二通り。一つは、出歩けば思わぬ幸運に出会うことのたとえ、です。西川きよしさんが何人もの役者さんへ弟子入り志願したのは、犬も歩けば、にあたりそうです。
もう一つの使われ方は、何かをしようとすれば、何かと災難に遭うことも多いというたとえ、です。災難を避けようと控えめに行動していたら、西川きよしさんの成功はなかったことでしょう。
年齢を重ねて、二つ目の意味に沿ったような行動を選択することが多くなったようには感じます。
二通りの使われ方はいずれも真理を突いており、二つ目の意味を否定するわけではないのですが、チャンスを逸していることは自覚した方がよいと心した次第です。