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高卒就職を見据えたスーツ通学の高校が登場

2022-10-01 12:00:00 | 22期生のブログリレー

こんにちは!
22期生の柴山宗馬(しばやま そうま)です。

社会人デビュー、就職活動にあたり大きな変化となるのが服装です。
ホワイトカラーでは、まずスーツを着ることになりますが
慣れるには多少の時間がかかるのではないでしょうか。

私は皮膚の弱さや不器用さが災いし、高校までの制服とこうも勝手が違うのかと四苦八苦した思い出があります。

さて、そんな記憶を呼び起こす地元のニュースが入ってきました。

愛知県立中川商業高校(来年度より中川青和高校)では
令和5年度の入学生から、従来の制服を廃止し、ドレスコードを設けたうえで
生徒が自分で選んだビジネススーツを着る制度が導入されます。
※制服だけ変わるのではなく、全日制から単位制になるなど、学校自体が大きく変わります。

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学科改編|中川商業高校
https://nakagawa-ch.aichi-c.ed.jp/kaihen.html
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スーツ導入に関しては「着たいときに 着たい物を キチンと着る」をコンセプトに
18歳成人を受けて、ビジネスマナー習得と家計負担軽減がねらいだそうです。

公立高校でこれは非常に珍しいですね。

中川商業高校はじめ、愛知県の商業高校は就職率が5割ほどのところが大半。

高卒での就職活動や社会人デビューを見据えて、ドレスコードの範囲内で各自がスーツを探し、選ぶ過程で考える経験をすることがポイントでしょう。
とはいえ、スーツ購入は入学前のはず。どう学校側が指導するのか?
買い替え前提は考えづらい中、日々の指導はどのように行うのか?は気になるところです。

家計負担的には、愛知県の公立高校の制服なら夏冬合せて5万円程度が相場であり
中川商業高校にスーツ着こなし講座を提供しているAOKIなら同等の一式が4万円+α程度、
より安価なところは一宮市の「スーツのアウトレット工場」など探せばまだまだあるため、買い替えを考慮してもメリットはありそうですね。

一方で、個人的には裏の目的が気になっています。

東海地方は歴史的にも商業教育が非常に盛んで、首都圏とは事情がかなり異なりますが
中川商業はじめ、定員割れが続く商業科の学科改編の動きも出てきており
加えて、生徒のデモグラフィック、サイコグラフィックそれぞれの生々しい属性を考慮すると
このスーツ導入の実態は異なるような気がします。

いずれにせよ、教育が労働市場にどういった人材を送り出すかの社会実験としては興味があり
今後も追っていきたいトピックです。

コメント (4)
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