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「0.2%の改善」のすすめ

2022-10-16 12:00:00 | 22期生のブログリレー

みなさん、こんにちは

稼プロ!19期生の森です。

 時々その世代の人間が関わる事件が起きたときに話題になる「就職氷河期世代」ですが、最近は元首相の件でも背景として言及されていました。私自身も氷河期世代でもありますが、仕事柄(労働行政)、このワードはずっと身近にあります。当初は若者の雇用対策(フリーター・ニート対策)の一環であったのが、だんだんと対象者の年齢が上がり、ここ何年かは、なんとなく若者感のある「フリーター」よりも「就職氷河期世代」のワードの方が政策的には表に出てきているような気がします。

 今日のブログは、その氷河期世代について書きたかったわけではなく、たまたまその関連で読んだ勝間和代さんのオンライン記事(https://president.jp/articles/-/60229)で、なるほどな、と思ったことがあったのでそれについてです。

 この記事の「氷河期世代」に対する分析はそんなに賛同するわけではありませんでしたが、「0.2%の改善」のすすめ、についての内容が興味深かったのでご紹介したいと思います。

 勝間さんは、「今の日本は、先んじて高齢化が進んでいて、非労働力人口は4175万人。日本の全人口は約1億2000万人。日本人の3人に1人は働いていないということになる。この人口構成で労働生産性を高めるのは、非現実的である」という前提で、
「時代の変化による社会の経済状況や企業の生産性向上については、個人レベルで考えてもほぼ無意味」、「人が長時間必死で働いたり、悩んだり、恨んだりしても、社会の経済が上向いたり、生産性が向上することはない」と言っています。

では、どうすれば、ということで、答えは「自分ができる範囲のことを少しでもよくなるように変化させ続けることだ」と言い、これを「0.2%の改善」と呼んでススメています。

 例えばいくら「長時間労働」をしたところで、企業の生産性を決定付けるのは「資本とテクノロジー」であるので、ほとんど「無意味」である。だからそのような働き方は止めよう。そして1日0.2%改善させることに努力することにする。それを続ければ、10日後には「2%」、100日後には20%改善させることができます。そうすると3~4カ月後あたりには「少しずつよくなってきた……」と実感できるのはないか。そうしてできた余裕で他の新しい取り組みにリソースを割くこともできる。結果として、アウトプットをそのままにインプット(労働時間)を減らしているので生産性は上がり、さらに新たなアウトプットを生み出す可能性もある。そのような提案です。

 改善とか効率化が必要なことはどこの企業もわかっているはずです。勝間さんが言いたいのは、企業がどうこうではなく、あくまで個人が今の日本が置かれている状況の中で、どうやって今よりも幸せになるか、ということについての示唆だと思います。

 記事では「ブレインロック」と言っていますが、「思い込み」を捨ててみることで、機会損失に気付いたり、生きづらさから解放される一歩になる、と結んでいます。

コメント (2)
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