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ウェルビーイング勉強中

2022-10-04 12:00:00 | OB生の近況報告・活動報告

みなさん、こんにちは!

稼プロ!20期生の大野徹司です。

 

本日のお題は、ウェルビーイング。最近、ちょくちょくこの言葉を耳にしますが、何を意味するか曖昧なワードな気がします。ハピネスや幸せも、同じ意味で使われることが多いようですので、やはり幅広い意味をカバーするワードです。さて、今回は、ウェルビーイングに関連するワードをチェックしてみましょう。

 

1.ポジティブ心理学

フロイトやユングから始まった心理学は、精神疾患を治療するためのものでした。しかし、1998年に、普通の人がより人生を充実させるのに、何が必要かを研究するポジティブ心理学が提唱されました。有名なフレームワークにPERMAモデル(ウェルビーイングを高める)があります。日本語でいえば、ポジティブな感情、没頭や没入、良好な人間関係、人生の意味や意義、達成したり完遂したりする感覚、このようなものがウェルビーイングと関係します。このポジティブ心理学を発展させて、今も様々なフレームワークがうまれています。

 

2.心の資本~HERO~、幸せの4つの因子

ともに、ポジティブ心理学の影響を受けた考え方です。HEROとはHope, Efficacy, Resilience, Optimismの頭文字であり、著名な経済学者であるフレッド・ルーサンスが提唱しました。

・Hope(希望):目標に向けて解決の道を見つける力

・Efficacy(自己効力感):自分の能力・貢献に対する自信

・Resilience(レジリエンス):困難があっても乗り越えられるという自信

・Optimism(楽観性):物事の明るい面を見る前向きさ

幸せの4つの因子、こちらは慶応義塾大学教授である前野さんが提唱しています。

・「やってみよう」因子:主体的にワクワクすることをやる

・「ありがとう」因子:ありがとうといえる感謝の心

・「なんとかなる」因子:必要以上に挑戦を恐れることなく、行動する

・「ありのままに」因子:自分の好きなことや得意なことをやろう

2つの考え方ともに、楽をするのではなく、困難に立ち向かう姿勢がウェルビーイングにつながる、としています。

 

3.日本的ウェルビーイング

ウェルビーイングの概念は、おおよそ欧米で発達してきました。国連機関から発表される世界幸福度調査をみると、東南アジア諸国は相対的に点数が低く、日本もよい順位とはいえません。しかし、東南アジア諸国や日本には、それぞれの文化に合ったウェルビーイングがあるのではないか、と考える研究者がいます。予防医学研究者の石川善樹さんは、ただいるだけに価値がある神様の存在、成長も変化もしない日本の昔話、アイドルを追っかける「推す」文化から、欧米とは違う「ありのまま」を受け入れる、日本的ウェルビーイングの研究を続けています。

 

いろいろと調べていくと、ウェルビーイングは2タイプがあるようです。1つは、困難に立ち向かい乗り越える、西洋的で能動的なもの。もう1つは、ありのままを受け入れ自分を許す、日本的で受動的なものです。この2タイプは、相反するものではなく、バランスよく取り込むことでウェルビーイングを達成できるような気がします。

次回は、デジタルデータを使い定量的に組織の幸せをみつける、そんな取り組みをご紹介したいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント (3)
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