CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

光る君へ  母として

2024-07-28 21:07:34 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
さらさらっと、イベントがこなされた感じで、
もっと旦那様はクローズアップされると思ってたのに、
死に際は見せず、使者のいう通り、元気な姿だけを残してというのが
なんともつらい感じでありました、凄いいいキャラだったな
代わりにならんというか、別枠だけど、父上が帰ってきたので
まずまず、あの家のドタバタは続きそうで楽しみであるのだが

内裏というよりも、道長の家内がなかなか不穏な様子で、
正妻とそのほか、そして家というものが、
だんだんと重みが増してきたというべきなのか、
名家であるがゆえのその迫力みたいなのが正妻にがっつりついてきたのが
非常に面白いところでありました
なんだかんだ、道長はまだ、その道筋においてはぼっちゃんなのではと思わされるというか、
まひろの父上に仕事をやろうとか、わきが甘いではないけども、
なんとも抜けたことをしようと画策するあたりが、甘いと感じるのである
まぁ、実際は、もっとひどいというか、知らずの内にまひろが懐中に入るという
とんでもない展開が、今から楽しみで仕方ないわけなんだが

もう出てこないかと思った清少納言が最後なのか、
あるいは、もうちょっと出てくるかわからんけども、
キリっとして、そして、定子のことをただただ想う女として出てきたのがよかった
その点については、はっきりとしていて、まひろがしょーもない論説を付け加えようものなら
殺すくらいの勢いで否定してきたのが実によかった
そうだ、そういう文章なんだあれは、禁忌というか、触れてはならぬ情熱のそれなんだろう
冒頭四季の部分しか読んでないから、どれほどその愛が語られてるかしらんのだが
そう思わされたのでありました

そして、予想外に、姉上も身まかられてしまって、
これもまた、個人的には残念というか、もっと活躍を見たかったと思ったんだが
史実でこのあたりの退場ならば仕方なく、道長の独り立ちが
否応なく進められていく世の流れが見えたように思う
なんだかんだ、結局母として、帝を息子として愛せなかったのではないか
そういう憐憫を抱えたまま、解消できぬままに死んでしまったのが
凄く切ない話しだと思ったというか、
これまでの流れも含めて、すごくいい「母」という境地における後悔と人生が
静かに語られているようで、とてもよかった
帝に愛されることもなく、父親の傀儡として生き、
子との愛情がお互いあったのに通い合わなかったという
とても悲しいお話だったけども、あまりに見事で、素晴らしい物語になってたと
絶賛して見終えたのである

さておき、まひろがいよいよ文壇デビューのようで楽しみだ