CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】三体Ⅲ 死神永生

2021-11-29 20:55:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
三体Ⅲ 死神永生  作:劉慈欣

三体シリーズいよいよラスト
無事読み終えることができました
壮大なSFをたっぷりと堪能できて満足であります

また、新たな主人公として、今回は女性の程心、そして相棒にAAという
未来人を交えてのお話で、もうすっかりコールドスリープが当たり前になっていて、
時間をぶっ飛ばしまくるんだけども、とりあえずはまだ、
羅博士の力というか影響力が文字通り世界を支えているという状況で、
人類がどのような思想と能力、生態の変化を得たかや、
宇宙に出たことで精神的に、地球にそのままいた人たちと隔絶してしまったことやら、
なんというか、壮大な人間社会の思考実験場のようになっていて
すごい面白かった

平和の毒ではないのだけども、ある種の野蛮さを失った人類というものを
時代を超えた人間が交わるところで、より鋭利に描いているのが面白くて、
これは、超未来的な話のようでもあるけど、
過去から現在を見たときにも、同じことになっているのかもなと
ぼんやり感じたりしたのであります
もっとも、そういう社会のありようとかが主題ではないので
これはこれで、面白い場面なんだけども
やはり、宇宙に対する人類、そして、そこへの進歩の数々を描いているのが
これぞSFという楽しさにあふれていてすごいよかった

すいすい時代ジャンプしていくし、最後の主人公である程心が優しすぎるというか、
今の人類の優しい人というカテゴリにあまりにもマッチしているので
それによる苦難とか、それを三体世界がどう受け止めていたかとか
興味深いところもあって、非常に楽しかったんだけども
その時代を吹っ飛ばすように、とうとう均衡を打ち破ることとなって、
そこからがまた楽しく、発展する人類、そして超科学的な内容、
このあたりが最高に楽しく、これがSFの楽しさだよなと
しみじみ読み込んだのでありました

途中、童話になぞらえた暗号通信めいた話もあったりしたんだが、
このあたりは、結構直接的表現というか、それは、わかってしまうんじゃと
思わなくもなかったけど、話として面白かったからいいやと
読まされていくのであった

最終的に地球が、人類がと、はらはらしながらクライマックスを迎えるのだけども
そこで、程心のロマンスではないけども、男女のあれこれが少しだけかかわってくるんだが
ここのカップリングが、なんだろうか、結構独特な着地地点だなと思わされたのでありました
すごく勝手な想像というか、印象なんだが、
中国人てネトラレ的なものが好きなんだろうか、あるいは、
想いというものが添い遂げられないというところに、ある種の美学でもあるんだろうか
そんな感じだったんだが、そもそも、そういうカップリングが
どう読んだって正解だろうと言われてえしまったら、
ぐうの音も出ないんだが、このあたりは誰かと話してみたいというか
三体読んで、そんな感想覚えている人、他にいなさそうだなと思ったりもしつつ
すごい楽しかったと
メモっておくのである

SFを読んで、人間の進歩が最近すげぇスピードでもうダメかしらとか勝手に思っていたのを
まだまだ相当先があるんだから、どんどんスピードアップしないといけないなと
そんな風にも思わされたのでありました、よかった

青天を衝け  栄一、あがく

2021-11-28 20:55:18 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました
巨魁があいついでいなくなる、ドラマチックであったけども、
この回だけで数年進んだよなと
明らかに、巻きにきている感じを覚えたんだが、
まぁ仕方ないところであります
このドラマの惜しいところといえるのかわからんが、
ここらも、だいぶ膨らませることができたろうになぁと
思ってしまうのである
もっとも、近代として、近すぎて描けないからちょうどよいという判断やもしれぬ

千代を失ったことから立ち直るかどうかというあたりで、
さっさと後妻の話が進んだわけだけども、
ここの処理はよく考えたなといった感じだと思うところ
実態はどうだったかわからんが、
後妻が、それまでのお妾さんではないという判断が、
ちょっとどうかと思う感じだったと考えられるのだけども、
色々なことを勘案して、まさにドラマでいっていたことを懸念して
あえて、さほどに何もないよそから連れてきたというのが
生々しいというか、どうやら火種になるようだなと思うのでありました
もっとも、その悶着も、
政争というか、闘争の終結とともに、やんわりと終わったので
まぁ、めでたしといった感じではあったが、
どうやら最終的には、グレた息子との対決で終わるようになるのか
不穏なラストが、なんというか、近代に近づいてきたなというか
朝ドラみたいだなというか
NHKの一種、定跡なのかしらんが、近代は最終的に家族問題で終わるになりそうで
なんか、あんまりわくわくしなかったのである

さておいて、巨魁がどんどん死んでいくのは悲しいところだったけども
最期まで、岩倉様の面白さが損なわれなかったのが
実に素晴らしいというか、本当に、お上のためだけに生きたというラストが
これまた見事、というかずるい、あんなん笑ってしまうのに悲しいじゃないか
この岩倉様大好きだわと、しみじみ思いいたったのでありました
なんだかんだ、幕末やって岩倉は出てくるけども、
最期がちゃんと描かれたのは初めて見た気がする
いいなぁ

弥太郎の最後は、まぁ普通というか、
いい感じだったのでよかったと思うんだが
そこに至るまでの怪物っぷりが見事すぎて、
番組後の紀行部分で出てきた銅像がまったくそっくりじゃねぇかと
その演技というか、このドラマにおける弥太郎の凄まじさを感じるばかりでありました
いい悪役というか、敵役だったと思うところ
攻められて、余裕のセリフのあとに、必ず勝つと煽るではなく鼓舞するところが
かっこよすぎて、これが社長というものだなと感動してしまった
大隈さんはこのあとも大活躍だと思うんだが、出てこないんだろうかな
いや、早稲田作るし絶対出てくるよなと
寂しそうな横顔だけで、すごいいい仕事したなと思わされたのである

さらに五代様も死んでしまい
ばたばたと世代交代が進む中、生き残った伊藤が案外すごかったと
まぁ、そういうオチにもってきたわけで、そこは個人的には納得いかないのだけども
物語として、また、史実としてもその通りなんだよなと
思わされたのでありました
もう2回か3回で終わりじゃないかと思ったら、今年は結構長いようで
あと4回くらいあるらしいと聞いて、何やるんだろうと楽しみにしているのであった

石水博物館 千歳山主・川喜田半泥子 後期展

2021-11-27 18:47:29 | 陶磁器を探す旅と名物
前期展を楽しく見てひと月と少々、今度は後期展を見てきたのでした
相変わらずよいものを見るということの楽しさは
筆舌に尽くしがたい
見て回って、前回とどれが違うのか、結局見ているだけだとわからず
ただ、ああこれいいな、あれいいな、一個ほしいなと
相変わらずの感想を抱くに至ったわけでありますけども
今回も、ごろっと入れ替わっていた茶碗の中に
「焼き締め茶碗 さび柿」があって、これが一等よかったと思うので
書いておくのであります

焼締茶碗 銘 さび柿
いわゆる松の根土というそれなんだと思うんだが、
備前とは風合いが違う、どっしりと素朴な土そのものといった仕上がり
正直、お茶がおいしいかといわれるとわからんのだが、
眺めるには、このどっしりとした形と色合いが最高で
すげぇ好きだと思わされたのでありました
前に違う展覧会で見たときにも、いいなと思っていたと思うんだが
色々並べられていても、ひときわよく見えたのでありました

刷毛目茶碗 銘 土用波
銘のまんまだなと、これまた、飲めるのか?と思えるような
がちゃっとした茶碗で、派手でよかった
荒れ狂うではないが、力強い波がそのまま茶碗として固まったような感じで
これまた、眺めてみるのに素敵すぎる茶碗だとしみじみ堪能できたのでありました
茶筅が折れるんじゃなかろうか

井戸手茶碗 銘 ひばり
これだったと思うんだが、お上に献上したけども、
割ってしまってごめんねと帰ってきたという茶碗
そこを継いで直してあるんだが、風合いといい、いわれといい
素敵すぎるだろうと思わされた
さすが献上品というべきか、形も大層よくてほれぼれした

そのほかにも、多々あったんだが、
後期展のみの分でこの三つが特別よかったと書いておくのでありました
大展覧会といってもよい催しだったので、
半泥子作品の有名品大半をこれで見られたんじゃないかと
個人的には、京博でやっていた国宝展にならぶ楽しさがあったと
名物をいっぱいみる楽しさに浮かれた次第でありましたとさ

最近やたら人気があがりすぎているから
もうちょっと落ち着いて、せめて、俺の手の届くところに
きてくれんだろうかと
詮ないことを考えるのでありました
楽しかった

【読書】彼岸花が咲く島

2021-11-24 20:58:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
彼岸花が咲く島  作:李琴峰

芥川賞受賞作品であります
ふわっとした感じだったけども、ある種SFのようでもあった
ちょっと思想というか、テーマに直接すぎるなと感じたんだが
芥川賞なら、もうちょっとオブラートというか、文字通り比喩にしておいてほしかったかもと
思ったりしたんだが、不可思議な世界観のお話でありました

ある時、謎の島に流れ着いた少女が主人公で、
その島の秘密に迫るというか、そうせざるをえない
そういう生き方をしていくしかないというお話でありました
なんとなし、沖縄の離島のどっかっぽい設定だろうなぁと
言葉遣いやら、あれこれで思わされていくのだけども
最終的には、そうきたかといった感じの世界で
なるほどなと思わされたのであります
強いネタばれを含んでしまいそうだが、LGBT的な内容も含まれているな

さておき、話としては、帰るところのない異邦人が、
新しい土地でそこに居住むということは、
何か責任を果たさなければならない、そういうことを描きつつ
その責任を負うべきものが、もっと大きな、
過去であり、連なる過ちであり、それを今防ぐことでありと
そんなお話で、こう書いてみると
やはり、結構な比喩というか、暗喩じみているなと思ったんだが
それ以上に直接的な表現が最終的に出てくるので
どうかなとやっぱり思ってしまうのであった

文学の果たす役割などと、かっこいい話にもっていきたくないんだが
政治思想的なものと対立するというのは、あまり読みたいものではないなと思いつつも、
さりとて、そういうペンの使い方によって、
結局、私のような輩でさえも、なんかしらこれについて言及する
あるいは考えるきっかけとなってしまうのだから、
やはり正しいのかとも思ったりするんだが
そうではない、ただ、深く人間を考えるそれみたいなのを読みたかったかなと
思ったりもするのであった

しかし政治は人間だからこそのそれでもあるから、
やっぱり正しいのかとも感じるところ
彼岸花というキーワードが、視覚的にもそれであるにも関わらず
内実がまるで違うというのはどうかしらねと思ってしまったんだが
この架空の島のありようもまた、ごく近くにある
何かを表しているようにも見えるし、なんとも嫌な感じになってしまったのである

【ドラマ】アンという名の少女2

2021-11-23 18:34:22 | ドラマ映画テレビ感想
NHK海外ドラマ枠赤毛のアンのシーズン2でありました
前作がすげぇ不穏な終わり方して、それを受けた形で
案の定というか、とんでもなく不穏な話で
しかも、結局それが大団円とならないというのは
なかなか斬新というか、原作もこんな話だったんだろうか
そうおののいたのでありました

とりあえずその偽金塊騒ぎが、最初から最後まで
なんて嫌な奴らだと思わせて、かつ、最終的にそいつらが仲たがいして
片一方が改心したような感じだけど、それは独善的でありすぎるというのが
ブラックというか、救いようがないというか
すげぇな、と思っていたら、結局まんまと持ち逃げされて終わるとか
悪党が得して終わるだけなんて、
どんだけひどい話だと思ってしまったんだが、
あの事件によって、町が何か変わったきっかけになったとか
そういう話でもないというのが、不思議というか
いや、ちゃんと読み解けなかったというだけか
わからんけども、しっくりこんなと驚いたのでありました

そして、次々でもないが、あとは単発っぽい話が繋がっていくと
まぁ、そんな塩梅で、それなりに楽しめたのでありました
個人的に洋ドラのお約束なのかしらんが、クリスマスの話が
なんとなくいい感じになっているというのが
今作でも見られて、それは大満足あったのでありました
マシューのありようがすごい好きだなぁ

学校の先生話も、正直よくわからなかったんだが、
あの婚約話と、その破談逃走劇というのが
ちょっとイメージ感が強すぎてついていけなかったんだけども、
そもそも、あの教師なんであんなに性格悪かったんだろうか
色々と、悪い人があまりにもストレートに悪いというか
複雑さが背景にあんまりないというのが
このドラマのポイントなんだなと思ったりしたのでありました
いや、都会というか、色々とコンプレックスめいたものがあって
しごく人間らしいとは思ったんだが、
というか、それでいいんだな、変にあれこれとこねくりまわしているよりも
もともと児童文学のそれなんだから
ストレートに、そういうものだとして見るものなんだと感じたりしたのである

続けて第3シーズンも始まるようなので
なんだかんだ楽しみにしているのでありますけども
とりあえず、ダイアナは友達を選ぶべきだという両親の心配は
ある意味当たってんじゃないかなと思ったりしたのであった
アンが危険すぎる、自由と何かをはき違えているかのような言動とふるまいが
ちょっと多すぎて危険だと思うのであった
ドラマだし、それが面白いからいいんだけどさ

【読書】ボドキン家の強運

2021-11-22 21:18:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
ボドキン家の強運  作:P・G・ウッドハウス

全然知らなかったんだが、往年の有名作家作品のようで
コミカルな英国コメディを楽しめる小説でありました
児童向けのそれとは異なるんだが、
ドタバタコメディを見事に描き切った内容といっていいのか、
喜劇と呼ぶにふさわしい内容で、
これは映像化というか、実写で映画で見たとしても
まったく違和感がないというか
むしろ、ごく自然な内容だとほれぼれしながら読んだのでありました
だいぶくだけた感じのダウントンアビーみたいな感じで
どっかで作ってくれんだろうかしらね

そんなわけで、英国紳士が紳士たる物語かというと
そこまでかっこいいわけではなく
それでも、ある種の人の好さ、一種の高潔さというものに敬意が記されているのが素敵で
内容はくだらないドタバタなんだけども、なんだかんだ
わくわくと読まされてしまう不思議な小説でありました
正直なところ子供向けとすら思うような感じなんだけども、
子供が読んで理解できるかといえば、いや、面白がるかというと
そういうんじゃないし不思議な読み応え
そうか、これが喜劇というものかと、ひとりごちた小説でありました

ある豪華客船の中で、些末な誤解としょーもないたくらみが
見事に絡み合ってしまって、なんでもなかったはずのことが
大騒動になるというコメディのお手本といった内容で
キャラクタが、またいちいちよい、そのコミカル描写がくせになるというか
映像に浮かぶようなブリティッシュジョークっぽくてすごくよかった
なんか、見たことないのに、こういう笑うシーン見た気がすると
そんなことを思わされるほどだったのだが
それは、私がひいき目にすぎるだけなのかもしれん

男女のありふれた行き違いやら、
客室世話係の慇懃無礼さとか
いかにもな感じが、なんともクセになるようで
大変面白く読めたのでありました
内容は明らかに古いはずなのに
不思議と古臭さを感じさせないというところが、やっぱりすごいところなのかなと
名作だったのかわからんが
楽しんで読めたのでよしとするのでありました

こういう、とりあえず金だけある紳士というキャラが
なんとも好きだと思わされた一冊であった
善人とは違うんだが、高慢とは違う高潔さというのが
すがすがしく、シンプルによいものとされているのは
なんとも気持ちの良いものだと改めて思ったのでありました

青天を衝け  栄一と千代

2021-11-21 21:06:11 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました
今回は、前回から知っていたという感じの展開なんだが
千代との別れはお辛いものがありました
あんないい嫁さんいるのに、なんであんなにいっぱい妾を…と
まぁ、そういうのは現代人だからなのか、普遍的な嫉視なのか
このあたりはわからんが、栄一の慟哭もつらいものがありました
いい演技をするなぁ
千代が、クライマックスを悟らせないような、さらっと死んでしまうというのは
結構衝撃的というか、もうちょっとなんか残す感じになるかと思ってたのに
切ない

それはそれとして、大隈さんの躍進というか暗躍というか
傀儡的な動きと、なによりも三菱、弥太郎の悪の組織棟梁っぷりが
あまりにも見事で面白くて仕方なかった
あんな女子高生のいじめみたいな告げ口からの離間とか
まぁ、でも、案外ああいったもんで
ころっとされちゃうもんかもなと、生々しくも感じたのでありますが
井上が、本音隠さずに三菱への敵対を語るのはすがすがしくて面白かったのであります
本当にこの政府高官どもわ、都合のいい金づるが欲しいだけだなまったくもう

千代の喪失があまりにも大きいから、
結構大きなことに巻き込まれつつ、
弥太郎が悪いように見えてしまうところを五代様がバランスとっているのが
非常によくできてるなと思って見守ったわけなんだが、
結局、栄一にしろ、弥太郎にしろ、日本のことを思っているのは間違いないというのが
なかなか感慨深いというか、不思議なところでありました
いずれも有能であるのだがなぁ

さくさくと娘の縁談も進んだり、
なんだかんだと、渋沢家のあれこれも続いていくんだが
葬式で、兄ぃと喜作しかいなかったのが、なんというか
時代の移り変わりというのを感じるように見えたのでありました
実際は、もっと親族縁者というのがいっぱいいたんだろうけど
物語として、また、渋沢栄一を考えたときには、
もう、それだけしか残っていないんだな
特に尾高のほうは辛いことこのうえないと思ったのでありました
親戚のおじさんみたいな感想だな

三菱との対立というか、決着をつけにいくところで
どうも大河が終わるような感じになってるなとみているんだが
どこがきりよい感じになるのか
わからんので、最後まで楽しみなのである

東京将棋会館で将棋を指した話

2021-11-20 19:43:39 | 将棋
先日、東京観光をする機会に恵まれて、
平日の新宿界隈をうろうろしてきたのでありました
丸一日の時間があったのに、結局新宿周辺だけで終わってしまったあたり
私の行動力の限界が見え隠れすると思うのだが
それは余談として、新宿から、都庁、国立競技場、神宮外苑、神宮球場、銀杏並木等々、
新宿といいながら、結構な広範囲をうろうろしていたのでありました
おかげで、なんとか参道のあたりもだいぶ歩いたのである

ま、朝から何をそんなに周辺ばっかり歩いていたかといえば、
東京の将棋会館へ行って将棋を指してみようと
そこらのYouTubeとかでやってそうなことを思い立ったからでありました
将棋会館が、思ったよりも住宅地の真ん中みたいなところにあって驚いたのでありますが、
ああ、この感じ、思ったよりも市民会館っぽさが強いなと
漫画なんかでよく出てくる、まさにあの建物なのに
不思議と見たことあるような、
そして、古いな!という感想を禁じ得ない魅力があったのでした

とりあえず会館に入ってみて、せっかくだからと売店でなんか買ってみようと思ったら
なんと、米長先生の扇子が復刻されていたので喜んで買いあさり
意気揚々と上階の将棋道場へ

正直、将棋道場というのにちゃんと足を踏み入れるのは初めてで、
一回だけ関西将棋会館にも行ったことあったんだが、
竜王戦の大盤解説会が催されるので指すことができなかったんだが
今回はいよいよ、対面指しである
将棋思い出語りとついでに自慢話も混ぜておくんだが、
小学校の時に指して以来、ほとんど指したことがないで、4,5年前から、
ネット将棋をやるようになってきていたんだが、
3年前に一度、指導対局をしてもらう僥倖に恵まれ
なんと、現会長の佐藤康光先生に6枚落ちで指してもらえたんだが、
それ以来の対人戦ということで、がぜんやる気だったのでありました

とりあえず受付を済ませると棋力を聞かれるのでありますが、
さっぱりわからないので、24のレートを伝えてみるんだが、
これはあんまりピンとこない感じだったようで、しばらく待たされてから
どうやら初心者っぽい人から順に当ててもらって
対局を続けたのでありました

対局相手と一緒に呼び出されて、自分の対戦カードを受け取り、
どこでも好きな場所で対局して、終わったらカードを受付へもっていき終了、
また次のを待つといった感じでありました
この時、カードを上にした方が勝ったということになるんだそうだが
そのあたりは道場によって都合が違うというお話でありました
16時くらいから入ったので、あんまり時間ないし、人も少ないかなと思っていたけど
なんだかんだ、やっぱり本場だからなのか、次々とちょうどいいくらいの相手を組んでいただけて
都合6局くらい指せたのでありました
勝ち負けがうまいこと衝かなかったのか、段位認定は次回持越しと言われて
サービス券までもらったんだが、次回東京行くなんていつになるやらと思ったりして
まぁ、なんだかんだ、楽しかったのでありました

と、そんな実に日記めいたことを書いたわけだが、本題はこっから(長ぇよ)
その直前に、将棋好きには有名な鳩森八幡さんへいって
話題の「王手勝ち守り」を買ったのでありました、そいつがこちら

ようはお守りなんだが、
ここに記されている詰将棋でもないが、盤面が難しくて、思わずうなったというお話でありました

かなり面白いというか、頭金みたいな単純なそれではなくて、
少なくとも3手詰めに入ったところみたいな感じ
凝ってるなと思って眺めていたんだが、ふと、この盤面ってどうやったら訪れるんだ?
ひょっとして、まさかの架空盤面なのでは?とか思ってしまったあたり
自分の棋力の低さがあらわになって、さらによかったのでありました

御覧の通り、王手をかけている成金の駒がいるんだが
この直前にこの駒がどこにいたんだろうと不思議になってしまった
まぁ、落ち着いて考えてみればというか、わかってしまえば当たり前なんだが
左右の歩の裏にいた桂馬が成った図なんだが、その盤面になるのが
相手がまた王の左右が銀というところも興味深いというか
単純に居玉での構図を思い浮かべていたんだが、そうではないだろう
と、あれこれ考えさせられる粋な構図だと
感心しきりだったのでありました

銀がいっぱいだから、裏返ってるのも銀なのかなと思ったりしていたのが
桂馬を思い浮かべなかった敗因なんだけども、誰が考えたのかわからんが
面白い図だったと感動したのでありましたとさ

勝負ごとなので運もと思うが、将棋は運要素ないのがまた、このお守りの面白さというか良さだよなと思うのである

【読書】短編回廊

2021-11-17 21:05:01 | 読書感想文とか読み物レビウー
短編回廊  編:ローレンス・ブロック

以前読んだ短編画廊がやたら面白かったので
その続編と期待して読んだ新刊
今回は、一人の画家作品ではなく、様々なアート作品を題材にして
そこから派生する短編を編んだ内容になっていました
これもまた、なかなか面白く読めて、ずいぶん楽しんだ

とはいえ、なんか決まりというか、そういうものなのかもしれないが、
結構な割合でバッドエンドというか、いやな感じの終わり方をする短編が多くて
そのあたりは残念というか、もっとスカッと楽しいのを読みたかったと
わがままを書いてしまうところ
とはいえ、様々な作家による、短編小説とはこういうものだといった感じに
さらっと書かれたそれこれは読みごたえあり、大変楽しい本でありました

アート作品に焦点をあてているので、
ゴーギャン、ゴッホ、ルノワールといったやや古めの画家作品から、
古の壁画、ロダンの考える人(銅像)といったものもあり、
どれもなかなかに面白い試みになっていてよかった

とはいえ、前回の短編集のように、
書かれている絵のシーンがどういう物語かという小説よりも、
その絵そのものが出てきたり、絵をめぐる物語だったりと
アート作品が小道具のようになっている作品が多かったので
そのあたりは、個人的には違うなと感じたところでありました
それはそれで面白かったんだが、それよりか、
この絵は、こういう物語の一場面なんだというほうがなんか面白かったと
前作を思い返すのでありました
そういう意味では、今度は写真集とかでやってもらうといいのかもと感じたりする
すでにそういう企画が動いていないだろうかな

日本人として、おっと思わされたのは、北斎の版画が扱われていたところなんだが、
富嶽三十六景神奈川沖浪裏を使っていて、どんな楽しい感じになるだろうと思ったら
すごいバッドエンドで、がっかりというか、がっくりしてしまったのでありました
というか、外人からすると、あの絵に浮かぶ船、その漁師たちというのは
遭難に見えてしまうんだな
文化の違いを感じてしまったのである

アート作品と小説との関係性が、前作と異なるところが残念ではあるものの
知らない絵をモチーフに、クライムサスペンスであったり、ミステリ小説であったり、
小さな冒険を読めるというのは、やっぱり面白い企画だと感じ入ったので
よい本を読んだと、最終的には満足した旨記しておく

NHKスペシャル EVシフトの衝撃〜岐路に立つ自動車大国・日本

2021-11-16 20:02:39 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに興味深いというか、面白いNHKスペシャルだった
日本の屋台骨といってもおかしくない
自動車産業における現状を解説した内容でありました
電気自動車がどこまで世界を席巻するのか、
その周辺、周縁、思惑と企みの数々が描かれていて面白かった

趣旨でもないが、番組としてはEVの脅威を伝えるといった感じだったんだが、
実際そうかどうかは、その業界の人じゃないとわからないので
それをテレビ番組に対してどうこうというのは違うと思ったりするので
とりあえず静観といった感想を抱いたんだが、
欧州のEVシフトがえらい進んでいるというか
強硬なことが、政治家主導なんだなというのがわかって面白かったと思う
いかにも民主主義といっていいのか、
それとも、ただの人間社会というものの、政治体系の限界といったらいいのか
そこに正義を作っていくように、
何かを築き上げようという気概というか、やり方と
それが当然といった態度が、感服するほどでありました
ルールを作ることが覇道である
それを語り、そのために邁進していることを鼓舞というか、
自信にあふれて語るといったところが
偏見含めて、西欧人っぽいメンタルだと思ったりしたのでありました

それによって、まだ勝ち組であろうはずの
ベンツBMWあたりが右往左往させられていくかと思うと
なんとも切ないというか、すげぇなと思ってしまうのであった
先鋒になりつつあるフランスの、プジョーやルノーあたりも
なかなか悲惨そうで大変でありますな

技術的には走行距離問題が最も重要かと思いきや
電池を温めたり、冷やしたりといった技術も必要だとか
なかなか興味深いところもあるようで、
結局、これまでの積み重ねもあって、内燃機関に戻るんじゃないか
というか、本当にクリーンを考えるというなら
ハイブリッドが最適解なのは間違いないんじゃなかろうかと
思ったりしたのでありました
ちょろっとしか出てこなかったけど、水素もよさそうに見えるんだが
結局このあたりは、トヨタやホンダやといった
日本企業が持ってるからダメだという話なのかと思うと
冒頭の政治という力のゲームに帰してしまってなんともなぁと悲しくなるのでありました

自動車産業というものを考える、もっというと
トヨタという会社を考えるだけで、日本という国が、政府として何もしてこなかったという
本当にひどいところを見ているだけに、なんともふがいない
この国であるかぎり、水素もハイブリッドも世界に出ていけないんじゃないか
そんな風に思ったりしたのでありました
それはそれとして、トヨタの社長をやるってのは大変なことだと
改めて思い知る内容でもあったと思うのである
なんで、一会社が、国のエネルギー政策まで口出ししないといけないのか
このあたりは、ヨーロッパのルールだけでなんとかなるという政治家たちと
あまり変わらないのかもなと思ったりもしたんだが
個人的に自動車というものが好きなだけに
色々考えさせられたのでありました
別にエンジンが好きとかいうわけじゃないけども、とりあえず、
今のところはハイブリッドよりも、ガソリン車の方が楽しい
そう思ってしまう古い人間なりに、考えさせられる内容だったと思うのである

どんな形にせよ、自動車というものはなくならないのだろうか
それとも、と、考えるばかりである

【読書】谷口流々

2021-11-15 20:55:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
谷口流々  著:谷口キヨコ

キヨピーの本だ、と喜んで手にとったんだけど
どうやら、番組企画のまとめ本だったようで
ちょっと肩透かしをくってしまった
個人的にはキヨピーのエッセー的なのを読んでみたかったんだが

と、のっけから、キヨピー連呼してしまうんだけども、
京都で有名なラジオDJかつタレントである、谷口キヨコさんが
京都テレビでやってたと思われる、京都で活躍する職人さんとかを紹介していく番組の
まとめ版の本でありました
恥ずかしながら、番組のほうは一切知らないんだが、
京都の熱いシーンを切り取ってくれているようで、
結構気になるお店もいくつかあったから、なかなかよかったと
コロナも空けてきた今、回ってみたいと思わされた一冊になりました

職人さんとかが多いのだけども、
のっけは、前にエッセーを読んだ、35回お見合いした僧侶英月さんで、
このあたりは女性同士っぽい、そして、話うまそうな感じだなという
流れが本からでも伝わってくる感じが、これは見たかったと思えた内容でありました
そっから、老舗の店主だったり、京都に縁があればそういえばと思うようなところが
いくつも紹介されていて、非常に興味深かったのでありました
個人的には、京都デニムをまったく知らなかったので
これはちょっと、会社の帰りに寄ってみるべきではと思ったりしたのであった
京都駅近くにあるなんて、まったく気づいてもいなかったわい
コロナで撤退してなきゃいいんだが

食べ物屋系も、色とりどりに充実しているのがよかったんだが
同ジャンルを避けたからか、パン屋がひとつしかなかったのが
少々残念ではあるところ、
京都といやー、パンとラーメンだろうと思うんだが
また、そのうち紹介されていくんだろうと感じたりしたのである
アート系の職人さんも多く紹介されていて
京都の今を生きている人たちというのが
リアルといえばいいのか、かなり手近に感じられる内容で
紹介されたとはいえ、明日はどうなってるかわからない
そこまで含めて、京都に生きてる人たちを紹介してるなと
かなりためになったのでありました

たまにアルファステーションの公開収録にいったりして
キヨピーを見てきた身分からすると、
書かれている内容が、あの声のままで再生されて
なかなか楽しかったのではあるが、
しゃべり言葉の書き起こしで構成されているので
読みにくいっちゃー、読みにくい
でも、そういう雰囲気もふくめて、谷口キヨコを楽しめる本でもあったと
感じたままにメモっておく

青天を衝け  栄一、もてなす

2021-11-14 20:59:34 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました
今回は、前回から比べるとだいぶ落ち着いた感じで
まぁ、次回へつなげる一話という意味もあったんだなと
さっき予告みて思ってしまったんだけども、
千代を中心とした、きゃいきゃいする女子会風景がほほえましい
全体的に、きな臭いことのない箸休め回だったように
感じるのであります

とはいえ、三菱がちゃっかり海運を握っていったり、
大隈さんが悪いのか、そうでもないのか
わからんまま、伊藤の暗躍やらなんだかんだ
楽しそうでもあったりしていたんだが
全体を通して、グラント将軍とのあれこれに終始で、
世相との対比が面白かったのでありました

栄一がすっかりえらくなってしまったし、
親戚の関係も、なんだかんだ、喜作とか実業筋に入ってしまったので
こわ高々と渋沢を非難する声というのが
どれくらい本当の意味の民意に近いのか
そのあたりがわからないというのが、視聴者としては残念なところなんだが
無責任にそういった人たちを糾弾するという図式は
まぁ、昔からテンプレートのそれこれよなぁと思ったりするところ
あたりもすれば、はずれもするが、
そういう石を放り投げることを仕事だと言い張る輩は
なんとなく、虫が好かんと思ったりしてしまうのであった
内容と関係ないな

女子会できゃぁきゃぁやってた楽しそうな風景もよかったんだが、
嫁紹介で、旦那の顔だけ出てくる演出で
しょっぱなの井上だけ写真選択が間違ってるくさかったのが面白かった
いや、あれで正しいのかもしれんが、こういう部分を見てると
大河ドラマって変わったなぁと思わされるばかりである
なんというか、見やすい、しょーもないけど面白い

物語としては、将軍自らが言っていた通り
すでにロートルの身をもてなしたところで、何も与えることはできないというのは
絶望的な話でもあるが、実際そうだったろう
そして、そこを考えると、市井での糾弾は正しかったとも思えたりしたのでありました
まぁ、それはそれとして、おもてなしはしっかりしないとなと
いい話になってるのは、もうドラマだからそれでよいと
見ていてほのぼのとしたわけだけども
社会派的な作品であれば、このあたりもう少しつっこんでもよかったのかもなぁと
考えさせられたのでありました
オリジナル脚本の歌舞伎やらせるとかいうあたりとか、
すげぇ学園祭っぽくて楽しそうでよかったが
それを国の金でやるとなるとなぁと
改めて、小難しいことを考えてしまったのでありました
いや、彼ら民間だからどうでもいいのか、よくないのか

とりあえず、次週つらい話になりそうなので
あんまり見たくないと思ったりしてしまうんだが、
もう11月も終わりだと思うと、このイベントはささっと終わらせておくれと
思ったりして、一週間過ごそうと思う

【ドラマ】古見さんは、コミュ症です。

2021-11-12 20:55:31 | ドラマ映画テレビ感想
NHKよるドラ枠だったか、ともかく、思った以上に
すごく楽しく見られたドラマでありました
役者の年齢考えると、高校生は無理があるだろうと
ありがちなことを思ってしまったんだが、
そういうのはもうどうだっていい、ただ、漫画のようなドラマを全力で作った
そんな出来栄えで、大変面白かったのでありました

原作漫画を知らないので、これまた
どの程度再現度があったのか全くわからんのだが、
それぞれのキャラ立ちはよかったし、
話も、ものすごい盛り上がりとかはさっぱりないのに
なんだかんだ面白く見られてしまった
強引にもってかれたとすら思うようなできに
なかなか、舌を巻いたというか、いやー楽しかった

それぞれのキャラクタもよかったんだが、
序盤の片居くん、終盤の成瀬くんが抜群によくて
それぞれ、完全に漫画じゃんという演技が、
なんか癖になる感じですごいよかった、特に片居くんはいろいろ大変だろうに
あれを強引に面白く、それでいて物語の中で浮かないようにしたというのは
演出もよかったんだろうけど、演技もすごかったとおもうばかりでありました
「緊張しすぎて、すごい声でちゃった」とかは、正直腹抱えて笑ってしまった
そんなのありかよ
成瀬くんも、あのウザいような、そうでもないような
パリピと見せかけて孤独というのが、悲しさを感じさせずに表現できてて
これもすごいな、というか、この学級楽しそうだなーと
色々な懐の深さを見たように思うのでありました

主役メンバーも抜群によかったので
ほめてばっかりになるのだけども、
それらすべてひっくるめて、一番よかったのが
ナレーションの高橋さんで、落ち着いたトーンでボケも突っ込みもこなす
これが多分最優秀助演だったんじゃないかと思うのでありました
正直、あのナレーションによって面白さが増している、
そうじゃないところが救われている
そんな風に思えてならない、高橋さんの新たな一面というか、
往年のトリビアの泉を思い出すような楽しさが
声から伝わってきたのでありました

総じてよかったドラマだと思う
肩ひじ張らない内容が、最近心地よいばかりであります

【読書】ブックセラーズ・ダイアリー

2021-11-10 20:56:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
ブックセラーズ・ダイアリー  著:ショーン・バイセル

タイトルの通り、本屋さんの日記
業務日誌ではなく、本屋を営んでいる店主が
お店のこと、客のこと、仕入れのことを含め、
その日あったことを日記として書いているものでありました
読んでいて、初めて気づいたんだが
日記ってこうやって書くものなんだなと、現在自分がつけている日記の意味のなさに
愕然としてしまったのであった
物語がある必要はないし、エピソードが細切れでも構わないが、
何かあったという描写をしておく、そこに気持ちがあれば添えておく
そういうのを毎日続けるのが日記なんだな
そして、本屋というのは、それを毎日続けて、一日として同じ日がない
そんな不思議な魅力があるんだなと思わされた一冊でありました

本当に、ただの日記のため、最初どうやって読んでいくか
調子をつかむのに時間がかかってしまったんだが、
ストーリーとかではなく、本屋が営まれている
その周辺というものが想像できるようになったら、
書いてある内容が、するすると頭にはいってくるようになって
なんだったら、本屋における客と店員の人間関係も見えるような感じになり
大変面白く読めた
しかし、本屋にくる客というのは、色々な困った人が多いんだなと
改めて思い知るばかりである

本屋ではあるが、古書店のようで
ある種骨董屋のようなやりとりもいくつかあったりして面白い
困った客に事欠かない様子を面白おかしく書いてもいるが
そればかりではなくて、本屋としての活動、
仕入れや、フェアの開催なんかの悲喜こもごもも
簡単に記されているのが想像力を刺激してくれて面白かった
副題にある通り、スコットランド最大の古書店なのだろうけども、
相当量の蔵書に囲まれて、割とテキトーに営業してるが
独特の魅力が店に、店主にあふれているといった感じがして行ってみたいと思わされた

一年にわたるそれが記されて終わったのだけども、
2014年くらいの話だそうで、
そこから数年のうちに、店員のメンバーも変わってしまって、
でも変わらずにあり続けているようで興味深かった
さらには、アマゾンから脱出したんだそうで、それはすごいことだなと思えば、
店主であり著者でもある作者が、自分の本はアマゾンキンドルでよく売れているので
歯がゆいというか、あれこれと思うとこもあるらしいが
スコットランド人らしいというか、皮肉たっぷりに、今も続いているようである
コロナの今、どうなったんだろうと少々心配だが
たくましく生き抜いて、本屋という体験を売ってる場所になっててほしいと
思ったりしたのでありました

あとがきにあったけど、ドラマになる話もあるんだそうで
なかなか楽しそうだと思うのである
NHKがそのうち輸入しそうだな、本当に作られてるなら

【ドラマ】大江戸もののけ物語

2021-11-09 21:02:55 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜時代劇枠でした
時代劇というか、ジャリ番というか、
意欲的な特撮番組だったように思うのであります

江戸時代の寺子屋の師匠が、妖怪が見えることから、
世の中のへんてこ事件に巻き込まれてと
子供向け番組にありそうなテイストで、
特撮部分が、妙に現代的で、「天邪鬼」という名前と
キャラクタがまったく一致しねぇなと、
おっさんには、ちょっと難しい物語でありました
猫又と河童はわかる、そして河童のCGなのか、着ぐるみなのか
わからんけども、その技術がすごいのもわかる、
だけど、天邪鬼が特撮ヒーローっぽくて、
なんで土器を身にまとってるのか、七支刀を装備してるのか
そっちのほうが気になってしまって、妖怪と縄文弥生時代って相性悪くない?とか、
もうどういう物語だったのか、よくわからんまま終わってしまったのでありました
あそこだけ、現代的にかっこよすぎて、なんか違うよなと思ったんだが
子供にはああいうほうがいいんだろうか、いや、子供向け番組だったのか?そもそも

色々な妖怪が出てきて退治してというお話だったんだが、
一つ目小僧とかが超強い設定だったり、
なんか思ったのと違うというか、妖怪のそれこれがどうせそこまで強いなら
むしろ、そいつらをイケメンにしたらいいのにと思ったりしてしまったんだが
どこ向けの、何を目指したものなのか
最後までつかめなかったのが残念でありました
あえてイケメン揃えてみて、それだけですげぇみたいな
そういうのでよかったんじゃなかろうかとすら思ってしまった

そんな中で、最近やたらNHKでみかけるイッセー尾形が
案外というか、すごい真面目な演技しているのがある意味新鮮で、
子供向けというか、ちゃんと、そういうのにあわせて
演じ分けているんだなと、そこに驚いたのでありました
上手い役者なんだなやっぱり、普通の演技もさらっとこなしてしまいつつ
ちょいちょい放り込んでくるのが見ているだけで楽しい

特撮にだいぶ振ってたので
時代劇だけど、殺陣はあんまりおもしろくなかったのが残念でありましたが
まぁ、たまにはこういうのもいいかと、ぼんやり眺めて過ごしたのでありました
次も、奇をてらった時代劇のようなので、ある意味楽しみである
もう、時代劇の皮をかぶったなんとかじゃないと、番組作れないのかもしれんなぁ