CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

平清盛  宿命の再会

2012-03-31 13:50:03 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
再放送で視聴完了です
なんというか、凄い面白かったじゃないか、
なんで視聴率悪いんだよ

なんというか、不必要に悲壮感が出ないところがすばらしいというか、
対比だったのかわかりませんが、王家のそれと、
平氏、源氏のそれこれがまぁ、見事に描かれていたと
ほとほと感心しきりでありました

王家のそれについては、もう、語る必要もないほど見事で、
璋子と法王との間、あの愛情というか、屈折した何かというか
あの二人を追ったドラマとして、これほど凄いものはないと
勝手に涙が流れるほど感動したのでありました
どこに泣く要素があったといわれると、
なんとも困り果ててしまいますが、ともかく良かった、
あれが愛情かと、感涙であります
本当、璋子のあの感じと、法王の憧れにも似た屈折した愛情とが
ないまぜになって、見事きわまりなかったと思うのであります

その悲しみの裏側で、清盛も悲しんでいたはずなんですが、
必要以上に悲しさを前に出さず、というか
時子がグッドジョブすぎるのでありますが、
あの明るさというのは見事でありました、
ああやって怒っている男のところで、ほんわかとそのままでいる
そういう姿がまた、えらい魅力的な女に
見えなくもないというところに感心、
最終的に、もうお前でよいとか、ひどいこと極まりないところも
見事でありましたね、しかし、時子の実家のひどさも
なかなか見事でありました、あの駄目を描いた様は
なんというかすばらしい、だからこそ夢見る乙女になるのも
非常に説得力があると思うところ
それが、最終的にまぁ、少女マンガみたいだった気がせんでもないという
オチを迎えたのも、なんかよかったかもねと
しみじみするのでありました

そいでもって源氏でありますが、こっちも
告白シーンというか、なんというか、あのひどい俺様宣言時に
ずっとサルがうろうろしているのが、なんというか
面白い、これが滑稽というものであって、
源氏が山猿であるという暗示かと思うとたまらんのでありました
すばらしいな本当にもう
と、そこまで思い至ってから、龍馬伝のときも
やたらめっぽう動物が出てきてたけど、演出同じなんだろうか
いいなぁと思うのであります
もしかすると、最近、騎馬シーンとかで馬を使えないから
ダーウィンが来た勢力あたりから、動物を推せという
新たなNHK指令が出ているのかとか
もう、わからんちんなことを書いておきますが
なにせ、あれら動物がどれもこれもよいなぁと思うのであります
シュクセイシュクセイ(別件)

そんなほのぼの回を今回はさんで
次回はまた、ココロオドル戦いになるようで
楽しみで仕方なく、明日を待つのでありました
今回のは、しっかりどっかで誰かと共有したかったなぁ

東洋陶磁 珠玉の名品を訪ねて

2012-03-22 00:03:16 | 陶磁器を探す旅と名物
関西方面だけの放送だったようですが、
東洋陶磁博物館の珠玉の名品を紹介する
素敵すぎる番組を先日やっていましたので
のっそり、感想文であります

一度、安宅英一の眼展で、当館をおとなったことがありましたが、
そのすごさに腰を抜かしたというか、
まだ陶磁器というのをよく理解していなかった自分ですら、
ああ、これはすげぇと圧倒された、そんなすごい物たちが
ずらり、ハイビジョンで紹介だったのであります
そして、そのうちレビウしようと思ってんですが、
この安宅英一に仕えた伊藤さんという
美の猟犬がいてまして、その人の本も読んでいると
まぁ、ともかく、あれこれと目をつけている
ナイスなタイミングでやっていたのでありました

内容は、珠玉の名品のうちから
特にずば抜けてすげぇものというのを取り上げて
そのもともとの生産地、現在、そして価値といったところを
ねっちりと特集する
特にこれと、あれこれタレントを呼んでどうこうするわけでなく
淡々と品を紹介するという、きわめて優れた番組であったのが
一番の驚きであります
この放送、完全に向けている層が違う、違いすぎる
大丈夫か関西テレビ

そんな玄人好みといっていいのか、視聴者にやさしくないつくりのなか
「跳青磁花生」「耀変天目」「五彩大皿」
このあたりの名品中の名品が、ずらり紹介されていました
名前が若干ずつ違う気がしますが、気にしてはいけない
ともかくすごいものが、すごいというのが伝わるように作られていたのが大切なのだ

そんなわけで、今回紹介されたのは
宋代のそれが多く、いわゆる、中国陶磁ばっかりでありまして、
侮れずというか、その真価が発揮される韓国白磁なんかは
あんまり出てこなかったのが残念でありましたけども
大変よい番組でありました

そんなわけで、そのすごさうんぬんよりも
眼で、その実物を画面ごしとはいえ
しっかり見せてもらえたというのが素敵でありまして
眼福確かな、全国でというか、NHKあたりでやりゃぁいいのにと思うような
惜しい番組でありましたと
書いておくのでありました
また、実物見にいくかなぁ

ドラマ  運命の人

2012-03-20 16:43:50 | ドラマ映画テレビ感想
先日最終回を迎えました「運命の人」
しっかり視聴していました
あの、山崎豊子原作ということで
いやおうなしに期待が高まってという感じでした

終わってみての感想としては、
「あれ、こんなもんか」
そんな具合であります
テーマのせいなのか、なんというか、
端々から残念な感じが昇ったといったらいいのか、
出てくるキャストとかみんなよかったし、
演技は見事だったという感想なんですが
どうにも、そんなにひきつけられて面白かったと
そんな感じではなかったのでありました

沖縄の密約問題という、非常に面白いテーマで
この時期にこれをもってきたのは、それなりに
毎日新聞という前進が何かしらを思ったうえで、
TBSから仕掛けたのかなぁと思うような
最終回翌日に、秘匿文書にかかわる法案が提出だったか
通っただったかしたというのに
あれこれと考えさせられるのであります

とはいえ、話の序盤にあった、販売部長の
インテリばかりが読むものではないという
思想というか、信念と実際との剥離みたいなのを
ここにも感じるなぁとそういう感想を抱いたらいいのか
そういうんじゃなくて、ただのスキャンダルをなぞっただけの
人間模様を見たらよかったのかと
どっちにしろ、何かしら、今までの作品とは
パワーが違うような感じを受け取るのでありました

内容が、国家権力との戦いというところだったように見えるんだが、
実際はその尻尾をまったくつかめなかったということか、
どうにもうやむやだったという感じばっかりで
なんともかんともであります
最後に沖縄にいきというくだりにおいては、
沖縄戦の話でちょっと、盛り過ぎだろうと
眉をひそめるような台詞もいくつか見られたあたりも
残念でならないところなんですが、
弓成としては、目の当たりにした基地のある沖縄と
それまで追い求めていた政府密約とのギャップというか、
本当の意味で、何が真実で、どのために
何をもって戦ったのかというのが
いちおうは決着を見たような描かれ方だったように
見られたんですけども、なんというか、面白くなかったなぁと
そんな感想だったのであります

しかし、それはおいといて、
最近も闊達でいらっしゃる、ナベツネさんだとか、
三宅さんだとかの若い頃、その当時とその新聞というものが
しっかりかどうかはともかく、物語として見えたのは
大変面白かったところでありまして、
またひとつ、見聞というほどではありませんが、
目が開いたように思われるのは楽しいのであります
西山事件というそれ自体に触れるきっかけを作ってくれたと
そんな意味で、よかったと思う
なんというか、それをもっとリアルに体感していたら
違った見方ができたのかなと残念に思ったりしつつ
とりあえず見終わったということだけ
記しておくのでありましたとさ

平清盛  もののけの涙

2012-03-18 20:46:30 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
今週はちゃんと本放送で視聴完了です

さて、朝廷のあれこれも楽しいところでありましたが、
今回は、清盛の妻に関するところで終始
あとは、次の段階の準備フェーズ
あるいは前回の後片付けフェーズといったところ
個人的には、崇徳帝がやがて怨霊化するであろうといった
怨嗟に満ちた感じがステキで
あんな簡単に騙されたわけじゃないんだろうけど、
陰謀にやられたというのが容易に想像できる
そんな残酷な結末に目を見張った次第であります

特筆するでもありませんが、
唐突に反省モードに入った璋子さまの
痛々しさというか、なんというかな、その姿すらも
誰かを傷つけずにいられないという
いい子ちゃんポジションに、ほとほと感心するのであります
なんと申しますか、鳥羽院の気持ちもわからんでもない、
あれはいじめたくなる(変態か)

そういうわけで、なんのための反省なのか
もうちょっとずれてきた感じがまたステキすぎるという具合のなか、
それを尻目にとうとう国母となった得子の独断
なぜか、小物という印象がぬぐえないところですが、
あの怨嗟人形のあたりはステキでありましたね
あれは、彼女への怨嗟でないという種明かしされてましたが、
陥れるというだけでなく、たぶんあれを使って
得子が、璋子あたりを呪ってたんじゃないかな
そう思うほどにしっかり呪詛まれていたのが
ステキすぎてたまらん

そんな暗黒状態がまだまだ続くといったなか
主人公サイドも大変で、唐突に仲のよかった嫁ちゃんが死ぬという
かわいそうイベントが発生
それに伴って、あらぶる心を乱し続けるというか
ナレーションに頼るまでもなく、あのうろたえからくる
常軌を逸したかのような振る舞いはよかったと思います
これまで、破天荒というのを悪ぶっているという具合で
見せていたそれが、強訴に近いそれを用いたというので
なかなか見所のある、そして
それを冷たく見守る父上の視線とがあいまって
非常によかったと思われるのでありました

ま、そういったこともあったねぇという具合でして、
本当に目を奪われたというか、面白かったと思った部分は
やっぱり今回も、週刊源氏通信というところ
知らないうちにというか、通信がくるたびに
少しずつ事態が好転しているというか
山賊として風格を備えつつあるところがたまらなかったが
今回の接収のあたりは、どこの極道さんだろうかねと
クビを傾げたくなるような凄まじさで
大変面白かった、あれは凄い、そうだ
あれこそ坂東であって、坂東の覇者源氏だ
戦国時代の九州を見てるみたいで
ステキだなぁと感じ入るのでありました

あとは、それをうけての、源氏本宅でのツンデレ騒ぎ
あの駄目親父の意味のないフォローとか
ずいぶんほのぼのでもないが
笑わせてもらったと、楽しくて仕方ないのでありました
関東で暴れまわって子供作って帰ってくるって
凄いな、それに求婚するんだろうかな
するんだろうな、頼朝の母だしなぁ
そっちが凄い楽しみになってきた昨今ですが

早いところフカキョンとくっついて
とっとと時代フェーズを進めてほしいと願うのであります

平清盛  義清散る

2012-03-17 13:53:48 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
再放送にて補完完了です

全編にわたる、いわゆる色恋のお話でありましたが
ちょっとハードすぎる愛情表現に
一般の視聴者が、ものすごく逃げ散っていくんじゃないかと
冷や冷やするような、こう、なんだろう
愛憎劇というのにふさわしいんだろうかという
ドロドロでありましたね
昼ドラの深夜版みたいな雰囲気(褒めてる)

義清の爽やかモテっぷりを遺憾なく発揮しておいてからの、
見事に振られましてござるというお話でしたが、
清盛の嫁相手にフられた話なんかは、
ちょっと考えて、そういえば、その歌詠んだの義清だったなと
にやにやしてしまう、伏線回収でありました
そんな序盤のほんわかシーンを見せておいて
後半、同じステージだけを用意するものの
それには乗らない、乗れないという見せ方が
非常にうまいなぁと感心しきり
感情というか、人間らしさが生まれてきた璋子さまと
それをハードSにて迎え撃ち、
そののた打ち回る様をみて、苦しみながらといった表情を見せる
鳥羽院の高尚すぎるMっぷりに、
毒中りしたかのような凄まじさでありました

それとはまったく別次元で怪しげな振る舞いというか、
雰囲気を見せていた、藤原家の末でありますが、
なんというか、馬鹿なことも大概にしておけよという
あのあしざまというか、清盛を裁いた評定のときと
同じ感じで、二回目の失敗みたいな具合が
なんというか、ちょっと小物っぷりに見えてしまって
残念でありました
もっとすげぇ、もっと怖ぇといった具合のはずなんだがなぁ
今後、権謀のほうを期待したいのであります

さて、完全に遊ぶつもりが遊ばれて燃え尽きたジゴロみたいな
そういう破天荒すぎる人生を歩んだ義清でありましたが、
一話まるまる使って、見事に演じられたというか、
キャラが立ったと感心したのでありますところ
また、思い出したように坂東で蛮族をやっている源氏も
面白かったのでありますが
一人登場人物が去り、シーンが大きくうねっていくのかしらと
思ったり考えたりして、明日を待ちたいと思うのでした

平清盛  ふたりのはみだし者

2012-03-10 13:51:28 | NHK大河ドラマ感想
ちょっと立て込んでいて、一週遅れてしまいました
NHK大河ドラマ「平清盛」再放送で視聴完了です
相当に面白かったと聞いていたので楽しみに見たのですが、
いや、うわさにたがわぬ面白さ
これを、当日に見られず、そのときのネットの感想を読めなかったのが
残念で仕方ないところであります

話は、王家がこんなに怖いところだよと
それを前面に伝えつつ、西行の破綻フラグ立て
なによりも、後白河の登場という
まぁ、目白押しすぎてたまらんという具合でありました
特に、後白河については、あのキャラ立てが
優れすぎているというか、ちょっと、いかんだろう
清盛が迫力不足に見えてしまうというのが
不安になるほどでありました
あれは凄い、なんだあの狂気、まさに狂気

自由奔放といういい字面の話が、
演技によって体現されて、まったく別物というか
身勝手とか、わがままとか、そういった
赤子の鳴き声であるそれのようでもあり、
もっと罪深くて黒く、怪しげなものであるといった
そのまさにドラマだから表現できたというような
言葉に尽くせぬおぞましいものが見られて
大変楽しかったのでありました

宴の模様から、その後にいたる
璋子様のお話も抜群で、あの璋子様の悲劇性というか、
なんというかな、鳥羽院のいわんとするところは
とてもよくわかるけども、
それは性癖ではないのかというような、あの感じ
昼ドラをより一層、暗くしたかのような展開に
ちょっとめまいを覚えるほど面白く思えたというのでありました
壇れいさんが綺麗すぎて、また、もう
すごいキャラ映えするのな、あれは凄い、ひどく凄い
何言ってんだかわかんないけど、とても堪能できたのでありました

その弱った心に忍び寄る西行の
天然ジゴロっぷりも凄かったのでありますが
何気に、藤原摂関家の連中の腹も見えてきて
なんというか、とても楽しくて仕方ない
これからも見逃せないと思いつつ
明日も見られないのが残念で仕方ないのでありました

それはそうと、源氏が木登り競争している間に
用心棒として雇われるというくだりは、
なんか、冒険ものとして面白い話だよなと感じたりもするものの
郎党1人のそれが、どこまで働けるのかしらと
不思議に思ったりしたのであります
あれはあれで、ダイジェストにて源氏の興隆を描くんでしょう
楽しみであります