CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【テレビ】歴史秘話ヒストリア 謎の茶碗(ちゃわん)は なにを語る

2020-04-30 21:12:54 | ドラマ映画テレビ感想
個人的には超面白かったというか、
話題騒然といった感じなんだが、
さっぱり感想とか見当たらないのが残念で仕方ないところ
なかなか興味深い、真贋はともかく、
窯変天目のあれこれがわかりやすく解説された
よい番組だったと思うのでレビウっておく

見始めたとき、てっきり、いつかの鑑定団で出てきた
アレのことだと早合点していたのでありますが、
中国で新たに出てきたものだったそうで、
なかなかに興味深い内容でありました
特にしつらえというか、箱書きや仕覆のあたりは
きわめて重要なお話で、実際に存在したんだろうなと思わせる
それこれが大変楽しかったのでありました

番組としては、窯変天目のいくつかが、
どのような言われというか、成り立ちかというのを
わかりやすく解説していて、
稲葉天目が、春日局にゆかりがあったり、
藤田天目が出てきたり、そして、いつも通り、龍光院のはでてこないと
三碗の解説はいつも通りだけど、大変興味深い感じでよかった
そして、四碗目が存在したというお話が、
大河ドラマもあってか、本能寺と絡めて語られるというのが
なかなかよろしいところでありました

存在すれば、三好天目と呼ばれるようになるのか
その存在は、文献であっちこっちに出てきていて、
かつ、それがどうにも本能寺に来ていたのではないか、
さらにいうと、そこから、どさくさに紛れて散逸したのではないかと
このあたりのドラマチックなところが
キモでありました、このあたりまでは本当に大好きなくだりである

で、実際に、物がどうかという部分について、
東洋陶磁美術館の館長まで引っ張り出してきてと
なかなかの楽しさでありましたが、
あれこれ調べている最終盤の、調査員のテンションの下がり方も含めて、
多分偽物なんだろうなと思ってしまったわけなんだが、
特に使用感がないというのは致命傷だろうと思うところ、
どの天目も、擦れた跡があってこそだろうと思ってしまうので、
それがないということは、偽物であることが
強く示唆されると感じたのでありました
まぁ、ロマンのある話だったからよかったんだけどもね、

それよか、江戸のころに作られたという
いくつかのしつらえ品のほうが重要でありまして、
ひょっとしたら、江戸期くらいまでは
本当に存在したんじゃなかろうかとも思えたりしてしまう
あの箱と、箱書きの真贋のほうが重要じゃねぇかなと
思ったり、まぁ、ともかく楽しんだわけでありました

勝手なことをいえば、三という数字がよろしいから、
四碗目が出てくると座りが悪いんじゃないかなと
思ったりしてしまうところ
四ツ目は、あくまであるかもねのまま、
伝説として続いていけばいいなと、骨董にわかとしては思うのでありました
ギャラリーフェイクあたりでやってほしいような
実際のほうが楽しいから、やらんほうがいいかなとも思ったり
まぁ、なにせ、楽しい話題でありました

【読書】背中の蜘蛛

2020-04-29 21:25:40 | 読書感想文とか読み物レビウー
背中の蜘蛛  作:誉田 哲也

不思議な読み応えの刑事モノミステリでした
凄い面白かったんだけども、最初に追っかけていた事件と、
違うのが本ボシで、そっちの解決を見て終わりってな感じなんだが
なんとなし、もやっとしたというか、
最初の事件はどうなったんだ、そんな簡単なオチだけでいいのかとか
やきもきしたというか、凄い面白かったのに
なんだろうか、違うところも気になってしまう終わりだった

最先端の捜査手法というのに焦点があたった内容で、
実際、どこまでが本当の話で、そういうことがあるのか、
そのあたり気になるんだけども、
凄いありそうだ、リアルに見えると、
内部事情をさっぱり知らない身分で読む分には、
物凄く面白く見えた小説でありました
最近の警察ではAIとデータ使って、こんなにあれこれできるのか…

実際がどうかというのはさておいて、
小説内でのその活躍っぷりと、その裏腹、維持、操作、活用には
途方もない労力が必要なうえに、そういった人材が払底しているというのが
また、いかにもありそうだなと思いつつ進む、
結局は、人間が足で調べていく、昔ながらの手法が
犯罪捜査というものには一番ではないかしら、なんていう、
浅はかというか、誰でも思いつきそうな感想も匂わせているのに
そうではない、ダークウエブをはじめとする、
犯罪の手段が異なっている世界を描いていて、興味深かったのでありました

とはいえ、捜査をするほうも、追われるほうも
やっぱり人間なので、最終的には普通の刑事モノと一緒とは語弊があるが、
人間の思考、感情が物凄く濃く出てきて、うなるというか、
そういうものを読んで、感動や興奮を覚えるんだなと
改めて思い知らされたようでもあって
大変楽しかったのでありました

人間のよさも描かれつつ、その感情があるからこそ、
嫌なこともおきているというのも、しっかりと描かれていて
どっちがどうしたなんていう、二元論には陥らず、
また、使い勝手、手段は手法で、本質ではないなんていう
薄っぺらい説教でもないのに、
なんとも、面白く、色々考えさせられながら読めた
よい小説でありました

なんだかんだ、この人の書く刑事たちのキャラクタが好きなんだな
いかにもキャラクタという感じの体育会系だけど、
作中に出てくるとおり、嫌いじゃない、むしろ好きなタイプだといいたい
そういう刑事ばかり出てきて楽しかった

年末台北台中高雄旅行 18 四度目の盛園絲瓜小籠湯包

2020-04-28 20:52:32 | 年末台北台中高雄旅行(2019)
さて、前回花市玉市を見た後、
みやげ物をいったんホテルにおいてきまして、
さらに、買い増しがしたいということから、
初日に訪れていた迪化街に再度訪問
ここで、カラスミを大量に仕入れたりとかしていたんだが
写真が、その時のとマル被りなので割愛

イベント的には、特に何もなく、カラスミが安い店でたらふく買い込んで
特に酒飲みがいる家庭でもないのに、喜んで帰ってきたのでありました
写真撮っておけばよかったんだが、日本に帰ってから
薄く切った餅にカラスミを載せて食べるという方法で
すこぶる楽しめたのでありました、大根でというのもいいが
お餅でも当然合う、当然だ、日本酒にあうんだからさ

と、とりあえず、迪化街の二度目の訪問を楽しんでから、
夕飯何にしようと相談のうえ、前回連れて行って喜んでいた盛園へ行くことに
ささっと地下鉄で移動して、てくてく歩いて入店と相成ったのでありました


というわけで、店構えの写真すらなく、いきなり箸袋ながら
無事入って、注文注文


今回のラインナップはこちら、値段も入ってるしちょうどいいわとさらしておく
結構頼んだように思ったけど、相変わらず安い、ありがたい

人気店なので、ちょっと待たされましたが、無事入店できて
今回は一卓を一家で使えることになって、あれこれと頼んだ
わいわいと、家族連れと思しき人たちが楽しげに食事をしているのであります
そこに混じる老夫婦と壮年の息子、わびしいのう


酸辣湯
相変わらずここの酸辣湯は美味いと思うのだが、
以前にも増して美味しくなっていたように思う、
父親も好きで、よく食べるほうなんだが、今回のはいつにも増して美味かったと
なぜなのかわからんが、凄い感激したのでありました、なんでだったんだろうか
味変えたのかしらんが、絶妙な味加減が抜群であった


つづいて、あっさりめのスープ、油豆腐細粉
豆腐とビーフンのスープであります、凄いあっさりしてて、
少し味が薄すぎると思わなくもないくらいなんだが、
ほかのこってりしたものとちょうどよい按配になって、気に入ったのでありました
油豆腐というのが、臭豆腐になる前の豆腐なんだろうか、
臭いはまったくないんだが、味はしっかりしてて食べ応えがあった



そして、花菇素餃、ぎっしりとニラに椎茸が入った餃子、
あっさりさっぱりしてて何個でも食べられる感じ
実に素晴らしい、狙ったわけでもないんだが、思いっきり素食コースになってて
まぁ、年寄り連れだからそれでいいんだけども、
もうちょっと肉食べておけばよかったとか思ってしまう
でも、これぷりぷりに太った餃子なのに食べるとさっぱりで本当ステキすぎる



そして名物の絲瓜小籠湯包、へちま入りのあっさり小籠包
これが本当、何度食べてもうまい、いくらでも食べていられる
そんな按配で、両親ともに大喜びでありました
この店に限らず、どこで食べてもへちまの小籠包はうまいと
つくづく思うのであります
どこいっても必ず食べてしまいたくなる、実に不思議な魅力にあふれた食べ物だと思ったりする


そして最後にもう一品
また、汁物が出てきてしまった…、
蟹黄絲瓜保(本当は「保」の字の下に火が入る)、
漢字から推測して、カニミソと糸瓜の何か、保はハンバーガー的なときに使うやつだから、
焼いてんじゃないか?と頼んでみたんだが、鍋の意味のほうだった
ハンバーガー的な奴は「保」の下が土だった気がするとか頼んでから気付いた

と、三品目の汁物だったが、これがまた、驚くほど美味しかった
カニミソの深い味わいと、糸瓜のあっさりさ、これがあいまって
極上このうえない食べ物だったのであります
両親も、いくつスープ頼むんだと苦笑いしていたけども
口にして一変、これは実によいと取り合いになったりしたのでありました

と、なんだかんだ、わいわい楽しく完食しまして、
かなり腹いっぱいになった、その上驚くほど安い、
ありがたいことこの上ないと思いつつ
あまりに食べ過ぎたので、腹ごなしにちょっと歩くことにしたのであります

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【読書】「人見知り」として生きていくと決めたら読む本

2020-04-27 21:16:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
「人見知り」として生きていくと決めたら読む本  著:午堂 登紀雄

タイトルの通り、人見知りがどう生きていくと
生きづらさから解放されるか、
そんなことを書いた本でありました

文中で著者も指摘している通り、
大なり小なり、人間にはそういう部分があるという話しはさておき、
どっちかといえば人見知りだなと思っている自分にとっては、
どうしたらよいかのヒントくらい得られればと読んだんだが
読んでいくと、最終的に結婚を勧められるというか
婚活のアドバイスまでされてしまい、
そういう話だったっけと、なんかショックを受けたのでありました
おかしいぞ、人見知りだから一人で生きていくということを肯定されるつもりだったのに
最終的には結婚したほうが良いと、親戚みたいな感じで接してきた

そんなことをちょっとだけ思ったのですが、
まぁ、内向的なことをポジティブにとらえていくという
よくある自己啓発本のような内容も含めつつ、
人見知りと思っているんだが、どうしても社交の場に出ないといけない
その時に、無理をしてしんどい目にあっているのを
とりあえずやめてみるのがよいというアドバイス、
できたらやっとるわいと、一蹴できるかと思えば、
本当に気の持ちようで、そういう状態から脱却できるかもと
力強いアドバイスが並んでいるのはよかったと思うところ
気の進まないものははっきりと断る
まずこれをやることの重要さが、よくよく伝わるようでありました

ただ、内向的な人が、一人だと自分のポテンシャルを発揮して
すこぶる働きがよくなるといったことが前提に書かれていて、
そんな凄い能力ない人見知りもいると思うよ、
というか俺はそうだよと、ひがむではないが、
ちょっと困ったなと思いながら読んだのも確かであります

おおむね面白かったんだが、諸手を挙げて賛同ではない
さらっと読んで、そういうこともあるかと
ちょっと感じた本でありました

麒麟がくる  道三、わが父に非(あら)ず

2020-04-26 20:46:39 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了でありました
ちょっと、ながら見してしまったので、帰蝶の策略がどれくらいだったか
見逃してしまった感じだったので、このあと、もう一度見ようと思ってるところ
しかし、なかなか面白い、一気に群雄割拠、下克上感が増してきて
いかにも戦国時代という感じで楽しくて仕方ないですな

どうしても、心を通い合わせられない道三と高政が
とうとう、のっぴきならないところまでいったという感じ
ただ、あの描き方だと、稲葉がそそのかしたとしか見えないんだが
どうなんだろう、やっぱり国衆の意向を受けてというのは
実際なのかなとも思ってしまうが
なんとも悲しい限り、しかし、あのやり口はやっぱり道三の子よなぁと
思ったりしたのでありました
そのあたりが、帰蝶の策略もあわせて、道三の血を引く二人という感じにも見えて
なんとも感慨深いというか、いい塩梅だと思えたのであります
ドラマとして楽しくて仕方ない

相変わらず、そんなに真ん中にいるわけじゃないけど、
要所要所で、中心派閥に入れられつつある光秀が、
ここらで離反というか、離脱するんだろうかなと
どう描くか楽しみなところ
特に次週の道三討たれるのあたりが、どういう立ち居振る舞いとなるか、
もともと好きではないとはっきり言っているから
別に裏切ったことにはならないけども、
叔父上は死ぬだろうことを考えたりすれば
明智という家がどうなるかが、もっと大事で大変なようにも思ったりしたんだが
ともあれ、楽しみであります
続き、さくさくやってほしいなぁ、無理なのかな

今川方も、わたわたとしてきて
桶狭間も近づいてくるという感じなのか
信長が特に台詞もないのに、つわもの感を増してきているのも
見せ方がうまいなぁと感心しきり
秀吉をどの程度ここから絡ませていくのか
そっちも興味深いと思うのでありました

次週も放送があることをありがたく思いつつ

【読書】店長がバカすぎて

2020-04-25 20:45:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
店長がバカすぎて  作:早見 和真

書店員の物語でした、
こういうタイプのが最近流行なのかしらと
思わなくもないのだが、書店を含む書籍にかかわる
内部小説というか、いわゆる内輪っぽいそれの物語が
結構増えてきているなと感じたりしながら読んだところ
正直、その外側にいるせいか、この感覚がどうしてもなじめず
乗り切れないままだけども、読み終えたのであります

内容は派遣社員で書店員の主人公が、
自分の勤める書店の店長がバカすぎて大変だと
右往左往しながら、書店のあるあるではないが、
困った人たちと対峙していくみたいな感じなんだけども、
全体的に暗いのか、明るいのか、
ギャグなのかシリアスなのか、
そのあたりの垣根というか、切り分けがルーズで、
読んでいて、振り回されたというか、
なんか、没入できなかったように思うのであります

とはいえ、書店員と、書籍を出す会社と作家、
そういったものの、様々な関係が面白く、
誰と何がくっつくのか、くっつかないのかという話を
周りが盛り上がっているのに、
主人公にはまったくその気もなく、また、
読み手の私も、そういう感じじゃねぇだろと思ったりしながらで、
どういう心の置き所で読んだらいいものかと
悩んだという感じでありました

最終的には、伏せていくほどのものかという謎が明らかにされて、
ミステリまでぶっこんできたと衝撃的ではあったのだけども、
劇中劇も含めて、なんというか、ぐるぐるごたまぜにした
不思議な作品であったように思うのでありました

面白かったけども、なんかつかめなかった
人に説明しづらいなと感じた作品でありました
楽しそうな情景と会話も多いんだけど
なんでだろうかな

【アニメ】ターンエーガンダム

2020-04-24 21:33:47 | ドラマ映画テレビ感想
先日、AbemaTVだったかで、映画版のほうをやっていて
ついつい見ていたら、あっという間に一日の時間が溶けていったと
そんな体験をしたのでメモっておく次第

物心ついて、ちゃんとリアルタイムで見た唯一のガンダムが
ターンエーガンダムでありまして、確か、大学生のときだったと思うが、
凄い面白いなと毎回見ていた、好きなガンダムとして挙げられる
それくらい見ていたはずなのに、
この映画を見て、話をほとんど覚えていなかったことに気付いて
かなり衝撃を受けたのでありました
まぁ、私のそんなことはさておき、映画は随分はしょっていたけど
やっぱり、ターンエーガンダムという物語自体が
凄くよくできた、面白いものだったと改めて思い知った次第であります

ちょっと前に、最初のガンダムとZガンダムを見たということもあって、
ガンダム知識が日増している40代のおっさんなわけでありますが、
ここにきて、その集大成ともいえるターンエーを見られたのが
大変よろしいところでありました
ムーンレイスと地球人との攻防というか、
喧嘩にもならない相手との異文化コミュニケーション、
戦時下における、人の生き方というのが
生き生きと描かれていて、凄く面白かった
牧歌的な雰囲気なのに、まったく違和感がないというか、とても面白い
戦略や戦術といったことよりも、
あくまで人間ドラマとしての政治劇として楽しいと
思い知った次第でありました

改めてちゃんと見て気付いたところとしては、
ロランとディアナ様は、恋仲ではなかったという当たり前の事実で、
これがラストシーンで、わざわざディアナ様の指輪を映し、
ロランには指輪がないことを確認させてのというあたりが
ああ、本当に主人に仕える従者というそれだったのか、
そういう崇高とは違う、ごく当たり前の人生をロランは全うしようとした、
そういう物語だったんだなと納得したのでありました
自分が恋愛脳だとは思えないのだけども、
それですら、なんとなし、物語にそういうものを求めていたけど
そういうストーリーではないと突きつけられたようで
なるほどなぁと感心のため息でありました

旧体制と新体制、政治的に敵となったり味方となったりが、
めまぐるしく変わるというところも面白くて、
まぁ、最終的には、出てくる女性がみんな元気で賢いと
そこが一番よいところだと思わされたんだけども、
ディアナ、ソシエ、キエル、リリ、メリーベル、フラン、メシェー、
ほかにも何人かいたけど、このあたりが全員元気で、
活動的というか、活躍する太陽感が見ていて清清しくてよかった
特に、リリとメリーベルあたりは
政治家としても面白くて、たまらんなと思えたのでありますところ

要所要所というか、個別の話はいくつも面白いところがあったんだが、
レット隊の話が、この年齢になったせいか、凄く感動する部分があって
あのラストシーンといえばいいのか、姐さんと二人の最後が
余韻も含めて、戦争なんだけど悲惨さに何か救いみたいなのが
いや、実際はないんだけども、あるように見えたというのが
本当にもう、あれだけで見た甲斐があるなぁという感じがして
みんな行き急ぐんじゃないが、全うに、全力で生きているというのが伝わって
好きすぎるのでありました

もっとあれこれ語りたいところの多い作品なのは間違いないんだが、
こうなってくると、テレビバージョンをもう一度見直したいなぁと
素直に思ってしまうくらい、とんでもなく面白かったので
メモっておく次第でありました
まぁ、最後のエピローグで泣いてしまったのは
大学のときと一緒だったんだが、
感動する作品だと思うのであります

【ドラマ】三浦部長、本日付けで女性になります。

2020-04-23 21:28:19 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマというから、連作だと思ってたら
一話限りの物語でありました
個人的にはすごい楽しかったというか、
あれくらいの年齢で、唐突に女装に目覚めるというくだりが
なんというか、リアルと感じたといいますか、
俺にも近々、そういう日が来てしまうんじゃないかと
漠然と不安というか、期待というか、
なんか、わけのわからん共感を覚えてしまって
うろたえたというか、何言ってんだ俺と思ったのでありますけども
ともかく楽しかったのでありました

普通に暮らしていた男が、ある時、宴会で女装させられて、
その記憶が生々しいころに、自分は何をしたいか、
問われて漠然と生きていることに衝撃を受けて
ふと、女装が楽しかったと思い出してしまったあたりから
踏み外すというか、そうなっていく、
やがて、なんかわからんテンションのまま、
会社にカミングアウトしてという流れになっていくのが
世の中でスタンダートな、そういう人たちの流れなのか、
東京じゃ流行ってんじゃないかなと
勝手に思ったりしたわけなんだが、フェミニズムとかそういうのはとりあえずおいといて
自由というか、その人らしさというのが
どういうことか、なんか、考えさせられるでもないけど
すごいことだなと、結構身近に考えるきっかけになるドラマでありました
うちの会社にも、そのうちやってくるんだろうか、
あるいは、俺がなるんだろうか(どうしてもか)

嫌味というか、いやらしい感じではないように見えたけど
本当のそういう人からすると、やっぱり物語で
作られた変な虚像をこしらえたと
思われてしまっているんだろうか
考えさせられながらも、なんだか、楽しく見終えたドラマでありました
いいとか悪いとかでなく、そういうことがあるという
ドラマで追体験できるというのが素敵だと
感じた一作であったように思う

【読書】それでも俺は、妻としたい

2020-04-22 21:38:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
それでも俺は、妻としたい  作:足立 紳

タイトルから、純愛ものかと思ったら、
「したい」の意味が下品なというか、直接的なそれだった
読みながら、いやな笑い方をしてしまう
非常に面白いけど、他人に勧めにくい小説でした
小説?ひょっとして、小話というか、
落語の色話というやつだったんじゃないか
思ったりしてしまうような感じで、
まぁ、本当にもう、中学生男子みたいなことばっかり考えている男が、
自分の妻といたすために、あーだこーだ、
うだうだうじうじとして、
そのくせ、妙にプライドが高いし、
なによりも、妻の気持ちがわかっていないというのが
本当にもう、過去、自分にもそういう時期があったんでは、
だから、結婚に至っていないのではないか、
いや、この物語は至った後の話なんだけどもさ

と、あれこれ、独り身には笑えるけども、
終わった後に、なんか笑えないようになるそんな物語でありました
下品というではないが、まぁ、しょーもない、
そこまでかという、男の本当にダメなところだけを
集合させたような主人公が素晴らしく、
それに振り回されているというか、
それでも夫だからと、結婚生活を維持している嫁さんが
かわいそうなんだけど、ちょっと抜けてるところもというか
結局お似合い夫婦かよみたいな感じが
なんともはや、読んで疲れたというか
なんともなぁと感じたのでありました

面白かったとはいえるが、
人には勧められない本だと思ったりするが
読んだメモをおいてしまう

年末台北台中高雄旅行 17 建国假日花市場・玉市場

2020-04-21 21:38:23 | 年末台北台中高雄旅行(2019)

雨の台北に戻ってまいりました

台北101が見えるとおり、台北駅から移動して大安林森公園近くまで、
続いての目的地、建国假日花市場・玉市場に到着であります
過去、二回くらい来ていたと思うんだが、
何度来てもなかなか楽しい、老両親も死ぬ前に見ておいたほうが良かろうと
案内するに至った次第、雨も酷いので早々に移動します


とりあえずみやげ物コーナーのほうの入り口でありますが、
実際は花市、玉市、戻ってきて、みやげ物市の順番で見たんだが
写真の導入として紹介、というか、まぁ、市場の中で売ってたものを
ただひたすら撮ってただけなので、
さらっと流そうと思うところ


花市、アーケード下でやんやの賑わいでありました
ちょうど選挙の頃でもあったからか、政治家らしき人も
あちこちで見かけられましたが、まぁそれはおいといて
大変な賑わいでありました、台湾の人、意外と花買うのかしらね




相変わらず珠玉というべきか、植防なければ持って帰りたいものが
物凄い安値で売られていて、本当垂涎でありました
すげぇなー、いいなーと、眺めてみて回る
両親も、植物は嫌いではないので、安い安いといっては
持って帰れないので見てるだけを続ける




ブーゲンビレアが物凄い綺麗だったのが印象的であります
台湾の人はこの花が結構好きなのかもしれん
高雄でも、そこらに植わっていたし、花期も長いからいいのかしらと考える
また、食料品なんかも売られていまして、うちの両親がせっかくだからと
山ほどのメンマを買っていました、物凄い安くて、しかも美味いのである


今回は蘭のコンクールをやっていたようで
不思議な盆花というか、アレンジメントもたくさん飾られていて圧巻、
このあたり、物凄い数の写真を撮ったんだが割愛
ともかく美しい、実に素晴らしい植物たちでありました


続いて玉市へ



こんな按配で、相変わらず胡散臭い…、いや、楽しそうな雰囲気であります
値段はわからないけど、玉のあれこれが一堂に会してステキ
毎回行く度に、ネパールっぽい坊主が買い物をしているんだけども
彼らも数珠を作るのに頻繁に仕入れにきているということなんだろうか不思議だ


中国将棋をやっているところもあって、いいーなというか、
日本の骨董市に通ずるぬるさというか、ゆるさというか、
独特の雰囲気がいい塩梅でありました


おまけというでもないが、ビカクシダと思われるものの小苗

みやげ物市の景色
こちらでは、両親が銀細工を少々購入していました
まぁ、銀細工といいながら、凄い安いので、
そういうものだとわかって買う分には楽しいのでありましたとさ

なんだかんだ、えらい買い物して満足して、
一旦ホテルにみやげ物をおきに行こうと移動そして、夕飯に向うのである

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【読書】将棋指しの腹のうち

2020-04-20 20:52:23 | 読書感想文とか読み物レビウー
将棋指しの腹のうち  著:先崎 学

凄い面白かった、これを読んで笑えるようになった自分もまた褒めたい
そう思うくらい、にわかとはいえ、将棋にはまっている人は
爆笑間違いないといった感じの本でした
爆笑というのは違うな、フヒヒとか、妙な笑いが我慢できない
そういう感じの本だった、実際に、そうやって笑ってしまったわ
電車の中で、恥ずかしい

そんな、いかにも将棋世界でありそうなお話を
メシに交えて語っているという本なんだけども、
飯屋での将棋指したちの思い出というのが、なかなか新鮮というか、
このあたり、やっぱり先崎先生の人柄というか、
破天荒なんだけども、面倒見がいいというそれによるところなんだろうなと
若手として出てくる、中村太一七段とか、高見泰地七段とか、
もう、本当にそうやって喋ったんだろうなと
はっきりと脳内で声の再生ができてしまいそうな
面白話がてんこ盛りで、非常に楽しかったのでありました

そうかと思えば、同世代くらいの仲の良い棋士、いや、
先崎先生が好きな棋士というのが正解らしい、
その人たちとして、鈴木大介八段とか、佐藤康光会長なんかが
これまた非常に面白おかしく出てきて楽しくて仕方ないのでありました
個人的な話、佐藤会長には昨年夏に指導対局をしていただくという
この上ない栄誉を授かったときに、緊張しすぎて
全然お話というか、会話らしいこともできなかったときから
想像もつかないくらい、でも、とても楽しそうに喋ってたんだろうなと
そんな空気が伝わる文章がまた、読んでいて楽しいのでありました
実際はどうなのかしらんが、いいなぁ

羽生さんとの若かりし頃の思い出というのも
かなり楽しくて、本当、先崎先生は羽生さんのこと好きすぎるだろうと
改めて思い知ったわけであるけども、
それとは別に、将棋がまた好きというか、それは一部であるという
当たり前の空気みたいなのが垣間見れて
なんとも、楽しい読み物だったのでありました

まぁ、実際はどんな人なのか、
付き合ったら大変ろくでもない人であろうと、
なんとなし思ったりもしてしまうんだが、
それでもまた、そういう話を聞いてみたい
そんな魅力ばかり見えてきてしまう
すっかり見る将となった自分には、楽しくて仕方ない本でありました

なにげに女流棋士ともかなり付き合いあるんだなぁ
楽しそうだ、いいなー

麒麟がくる  聖徳寺の会見

2020-04-19 20:43:25 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
信長がうつけでありながら、実力を見せると
物語をそのまま映像で見せてくれた
素晴らしい回だと思うところ
楽しめた

うつけという言葉が、必ずしも悪いことではないと
そう思わせるような雰囲気を十二分に残して、
すっかり道三がほれ込んだという
まぁ、よくある筋のままでありましたが
大変楽しかったのであります、こういうベタなのでいいんだ
さらっと、成正、利家が紹介されたり、だんだんと
信長の織田家が見えてきた感じもまた
ステキでありました
鉄砲戦は、あんな早くから仕掛けていたんですね、
村木砦の話なんてさっぱり知らないから新鮮でありました

とりあえず帰蝶とラブラブだということを
遺憾なく義父に伝えるというあたり
どうかと思わないでもなかったが、それが功を奏して
信長的にはよい塩梅で終わったようで、
これから、稲葉山城のあれこれで、信長がたどり着けないを見るのが
また楽しみになってきたのであります

あとは、やたら強そうな雪斎坊主が、死期を悟りつつあって、
あれって、先生に見られたら死ぬ、というか、
先生が死神、あるいは、暗殺者じゃないかと
噂が立っても仕方ない気がせんでもないところ、
まぁ、いいんだけども、今川周りもあわただしくなってきていて
なかなか楽しいことこの上ないのであります

突然の深芳野の死が、ちょっとよくわからなかったんだが
事故死だったのか、何か意味のあるそれだったのか
わからんまま、親子の亀裂は修復されずに
酷いこととなっていくようで
なかなか楽しみであります

どっかで、帰蝶の様子が、
岐阜出身のお金持ちの女子が名古屋に出たら、
だいたいああいう感じで金遣いが荒くなるという論に
思わず笑ってしまった、
そんな気もするし、そうじゃねぇだろとも思うところ
お嬢様学校のことはわからんわ

【映画】プロジェクトA

2020-04-17 21:10:49 | ドラマ映画テレビ感想
凄い久しぶりにプロジェクトAを見た
ジャッキーチェンのアレであります
正直、どんな話だったかまったく覚えていなかったし、
話の筋よりも、アクションを見たいというだけで
何度も見たはずの、屋根を2つ突き破って落ちるアレが
しっかり見られたので凄いよかったと思うのでありました

今更ながら、ああいう、凄いシーンというのは
何回も角度変えて使うもんなんだなと
でも、角度違うやつ、同じシーンじゃなくない?とか
思ったりしながら、この頃のジャッキー、
なんで死なないんだろうかというほどの
危ないこと極まりないそれこれに
感動してしまったのでありました
凄いわ本当にもう

ジャッキー、サモハン、ユンピョウと
大スター勢ぞろいのシリーズなので
まぁ、見ているだけで、アクションが凄すぎて楽しくて仕方ない
それを見るだけの映画だと割り切っても
なんら問題ないそれこれで、すごいよかったのでありました

海賊退治という仕事のため、あーだこーだ、
訓練シーンとか、いらないだろうというコメディのオンパレードと
本当、特に何か考えながら見ている必要がなくて
すごくよいのでありました
工夫をこらした、自転車アクションの数々だとか
椅子や机を使った大立ち回りとかも、
かっこいいシーンを見せつつも、
ギャグというか、そんなわけあるかみたいなところも入れていて
あきがない感じでよかった

と、書いてみたんだが、
この頃のアクションはまだ、そこまでではなかったのか?と
カンフーアクションについては、そこまで見るべきものがなかったというか
海賊が反則的に強すぎる上に、最後爆殺という
とんでもない終わり方が衝撃的で
まぁ、それはそれでいいんだが
もうちょっと、カンフーを見たかったかもと
思ったりしてしまったのでありました

とはいえ、サモハンとジャッキーが二人で戦うシーンはかっこよくて
ああいう感じを最終戦でもっと見たかったかなと
思ったりしつつ、でも、このアクションの見せ方が、
今にも通じているというか、
ふと、まったく別物ながら、るろうに剣心の殺陣シーンを思い出して
このノリというか、雰囲気を継いだつくりなのかしらと
最近、アクション映画ちゃんと見ていないからか
思わされたのでありました
だから、あの映画、我々世代に当たったんじゃないか
題材じゃなくて、見せ方で

と、いらんことを考えたが
ともかく、海賊退治をするというあの時代感が
随分遠くなっていると思いつつも
凄く楽しめたのでありましたとさ

【ドラマ】盲亀浮木〜人生に起こる小さな奇跡〜

2020-04-16 21:14:25 | ドラマ映画テレビ感想
NHKがタイと強力して作ったらしいドラマであります
正直意味不明というか、ちょっと高尚すぎて
何回見ても理解できないというか、
集中力がもたず、見入ることができなかった
なんだかんだ、ながら見してわかる内容ではない
そういうドラマでありました

ほとんど台詞がなく、おそらくはタイ語で話は進んでいるんだろうけども
そこにはほとんど意味がないというか
映像から、伝わるものがすべてなんだろうなと思わせる
ロングショットが多用される画面の中を
どうも小説家のような男が、飼い犬を探して歩き回ると
ただそれだけのことなのでありました

情報を持たずというか、持ちようもなく見たので
どう解釈したものかと思うんだが
男の孤独みたいなものが強烈に描かれていて、
その孤独の糧となった犬の物語というか
犬は犬でしかないのだが、それに何を思っていたか
それがまた、男の孤独を深めているようにも感じられて
身につまされるようでありました

前衛的すぎるというか、印象映像ばかりでてきて
ただ、漠然と孤独というか、なんか寂しいという印象ばかりを受け取ったんだが
人によっては、そうではないんだろうかなとも思わされたりしつつ
タイトルをどのように回収した内容だったのか
奇跡とは逃げた犬を見つけたという話のことだったのか
もっと別にあったのかわからないまま
ともかく、何度見ても理解というか
見てしまえるんだが、わからない物語でありましたとさ

もっと自分の感性を高めるというか、
何か感受するものを増やさなくては
理解できないのかもしれないと
諦めてしまうではないが、思わされたのでありました

見終わって、悲しいな
そんな風に感じたのだけは確かである
映像作品への感想に正しいもなにもないと思うんだが
なんというか、わからん
主人公がひょっとして日本人で、帰国するという瞬間に再会できたとか
そういう話なのかなとも思ったが、
その割に「クマ」の発音が日本人とは思えない感じだったから
やっぱり違うんじゃねぇか、
だとすると、ここはタイの小説家が避暑なり、執筆なりのために
仮住まいしていたところでの出来事で、
その帰り道にということだったのか
まぁ、そこが解決しても、物語全体のそれはわからないのであるけども
ともあれ、難解であったと記さざるを得ない

【読書】Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

2020-04-15 20:47:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である  
著:クリスティーン・ポラス

タイトルの通り、相手を敬うことで、
組織の能力が最大化するというお話でありました
言われて見るともっともというか、ごく当たり前の話で、
みんながお互いを尊敬していれば、
くだらない揚げ足取りだとか、よくある職場での嫌な思いというものが
すべてなくなり、みんな気持ちよく働けると
まぁ、そういうお話でありました

本としては、そういった人物がいると、どれくらい損失を出すかということを
かなり細かに解説、なんだったら計算していたりして、
いかに無礼さというものが、損失を生む根源かということを示しつつ、
それは、己にも返ることであるから、十二分に注意せよ
また、礼儀を説く者もまた、礼節を知るべきであると
これまた、道徳の教科書かというほど
ごく当たり前のことが書かれているのであります
もっとも、当たり前と思うのだが、それが実践できるかは
かなり難しいと、社会人をしていると思い知らされるのである

若干懐疑的というか、そういった無礼な振る舞いを見ることで
能力が阻害される、また、その無礼さをほかの人にぶつけてしまったり、
無意識下で、様々な判断に影響を与えているという指摘が
なかなか興味深いところでありまして、
無礼とは何か、ひとつ考えさせられたのでありました

怒りを催すもの、だとしたら、それは無礼さではなく
怒りが悪いんじゃないかとも思ったりして、
でも、怒りが強い原動力となって、並々ならぬ力を発揮することも
ままあるしなぁ、というか、勝負事は全部そうだから、
将棋とかの盤外戦術とかが凄まじい効果を発揮するとか
考えてしまったりしたんだが、そのあたりはどうなんだろうか
相手が普段どおりの力を出せなくなるとすれば、
なかなか挑発ということ、無礼ということもまた
戦術としてあるのではないかなんて考えさせられたのである

もっとも、こういう輩がいるから、社内で軋轢がうまれて
共同体の生産性が著しく悪化するのかもと
反省したりもするところ

また、無礼とか、礼儀正しいと書かれていて
それは、相手を敬っているかどうかという話になっているようなんだが、
はたしてこの日本語が、訳語として合ってんだろうかというのも
若干疑問であったりするところ
西洋人が書いたからと穿った見方をするわけではないが、
我々が知る礼儀という、ややもすれば儒教的なそれとは
違うものじゃないか、そうだとすると
礼儀正しいという単語では、この本が言おうとしていたことは
ちゃんと伝わってきてないんじゃないかなとも思ったりしたのでありました

内容は決して東洋的な哲学要素はなく、
相手を敬うことで、信頼関係を作り、それがチームを向上させるという話なので、
骨子としては間違っていないはずなんだが、肝心の礼儀正しさというのが
本当のところ、どういうものを示すのか
そのあたりが、もうひとつわかりづらかったように思うのだが
まずまず、面白かったのでよしとするのである
どこの国でも人間関係で悩むもんなんだなと
当たり前のお話