CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

歴史迷宮 二人の糸 「吉田松陰×高杉晋作」

2013-05-30 21:40:57 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの番組たまご枠でありました
結構楽しみにしていましたが、思ったよりも普通で
ちょっと拍子抜けしてしまったかなという印象
でも、なかなか面白い番組でありました
ただ、二人という縛りで、今後誰を取り上げたらいいんだろうと
思ったりしましたが、間違いなく来年には
「二兵衛」でやるんだろうなと未来が見えました
そうか、それありきか

さて、そうかどうかはともかく、
ドラマ仕立てで見せるというのはなかなか面白く
以前からもある手法だとは思うものの、
今回のはドラマに相当力が入っていたように思われ
なかなか楽しいものでありました
題材も、意外と取り上げられていないけど
人気の高い二人というところで、
よろしいなと思ったりしていたのですが、
ずいぶんとはしょった内容になってたので、
ちょっともったいなかったようにも思うのでありました
ただ、あのどうかした師弟というのが
ありあり描かれたのと、いかに松蔭先生が危なかったかが
よくよく伝わってきたので
個人的には満足であります
後半のというか、死ぬ間際の先生はもう本当
ちょっとした狂人でありますね
あれは怖い、いわゆる活動家ではないか

二人が影響しあってというのが主題なのかと思いましたが、
今回については、題材が悪いのか、
影響しあうというよりは、一方的に松蔭先生が与えていたと
そんな風に見えてしまいましたので、
これはもう、この題材については「松下村塾」というそれで
一本大河ドラマ作ったらいいんじゃないかなと
思ったりするわけであります
いいよね、山田顕義とか見たいよね

新しい歴史番組を作ろうという意気込みは伝わるものの
切り口である二人という部分がもう少し伝わらず
でも、ドラマ仕立てになっていたのはわかりやすかったと
その時→ヒストリアと続いてきたそれを
うまいこと昇華しながら、新しい番組になってほしいと
ひそかに願うのであります
人の生き様というのを何かしするのはステキですが
内政とか、治世に重きを置いたような
そんな番組を見たいなと
ちょっと思ったのでありました

【読書】銀しゃり抄

2013-05-29 21:53:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
銀しゃり抄  作:稲垣瑞雄

小説というジャンルにしてみましたが、
内容は、どっちかというと随筆であります
私小説という形ともいえるんだろうか、
語り口が江戸っ子調子で、落語を聴いているというか、
むしろ、小沢昭一先生の名調子のアレ、
あんな小話にような雰囲気の文体と内容でありました
なかなか、面白かった

内容は、鮨(すし)が好きで仕方ない
そういう作者が、鮨と、すし屋を書き綴る
そんな内容であります
いろいろな板前さんが登場し、すしのここがこうだと
そんな講釈がいくつかかかれているわけですが、
鼻につくほどではなく、なるほどなぁと思いつつ
まあ、好きなものを語る文章というのはよいもので、
なんだか鮨食べたいなと思わされるそれでありました
いい鮨なんて、なかなか食えないねぇ

昭和のはじめが舞台といって差し支えない
そんな按配でありますので、
正直描かれている風景は、なんというか
もうひとつ浮かばないのでありますが、
親父よりももうひとつ上くらいの世代
それらが見たんであろう景色が
いきいき描かれているという点において、
なかなか読み応えがありました
ステキであります

食い物であれこれ講釈をたれるのは
あまりよろしくないなと、池波先生よろしく思ってましたが、
この文章では、どんだけ鮨が好きかということが
描かれているという按配なので、これはこれ、
確かにちょっと、趣味というか、こうだと決めてかかる部分が
ひっかかるのではありますが、それはもう、
老齢のアレだとしておけば、なんら気にならないと
そんな酷いことを思ったりしながら読むのでありました

だんだんと、読み進むにつれて、
この作者の生い立ちなんかも織り交ざってくるのでありまして、
それがなかなか破天荒で面白いのではありますが、
昭和初期風俗めいた人間模様はさらっと流して、
やっぱり、もっと鮨にクローズアップした内容で
描き描いてほしかったなぁと思ったりなのであります
どうにも、何かを褒めたりのときに、
何かしらをおとしめすというか、何か、対比が出てしまうのが
ちょいと残念でありました

とはいえ、本からおなかをすかすというのは
よい経験だと、ステキな本だったとメモっておくのであります

仔羊のばら肉と鳥の心臓

2013-05-28 20:07:30 | 食べ物飲み物
いわゆる、「ラム」と「こころ」であります
先日、近所のスーパーで豚肉のばら肉よりも
はるかに安く売られていたので、
ついつい買ってしまいました

「こころ」については、さんざん、焼き鳥屋で食べていますので
まずまず、使い勝手も旨さも想像通りと思いましたが、
ラムについては、食べたという記憶はあるものの
果たしてどんな肉だったか、というか、
うわさによれば、臭いんじゃなかったか
などと思ったりしつつ、スーパーに売ってんだから
素人でも大丈夫だろうと買ったのでありました

甘かった

ラム肉の、聞きしに勝る臭さというのに
ちょっと相当に面食らいました、これはいかん、
これが臭い肉というやつなのか
初めて味わうというか、嗅ぐというか、
いや、噛むほどに、その独特の臭いが出るわけでして、
パスタに入れていたんだが、なんだかパスタそのものにも移ってしまい
全体的によろしくない、これはいかん、
あんなにニンニク使ったのに、一切駄目だ

そんなわけで、なんとか臭いを消すために、
胡椒とオレガノをふんだんにまぶしてみましたら
これが、すぱっと臭いが消えて、なかなかに
味わい深いというか、それなりに楽しめたのでありました

ラム肉  200g
ニンニク 1片
もやし  1袋
クズ野菜 200g
黒胡椒、オレガノ 適量

こんな按配で、ばばっとオリーブオイルで焼き色をつけて
パスタを入れて食べたのでありました
なれてしまうと、なかなか旨い、が、手間を考えると
やっぱり豚肉の方がよいかななどとも思ったのであります
もっと、本当にうまいラム肉というのを
山岡司郎あたりに見繕ってもらわないといけませんと
思ったりであります

一方、鳥の心臓についてでありますが

こいつはめっけもんでありました、
モツというか、いわゆるホルモンに入るのか
ともかく安いというのがいい
そして、旨いというのが筆舌に尽くしがたい
塩でちょっと味付けするだけで
あとは、炒めるというか、火にかけるだけで
ご飯にもあうし、パスタにしても問題ない
すばらしい、多分低カロリーだし

そんなわけで、ラムはしばらくいいかなと思いつつも
鳥の心臓については、見つけるたびにしばらく
買い続けてしまいそうだと
ほくそ笑むのでありました
なんというわびしい食卓だろうかな

傾国子女

2013-05-27 20:04:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
傾国子女  作:島田雅彦

先日、夏目漱石の番組に出ていた先生だと、
はた気づいて読んだ次第であります
イラストが、どっかで見たことあるけど誰だろうな
こっち見られてる感が強すぎて、ちょっと恥ずかしいな
などと思っておりましたら、
テルマエロマエのヤマザキマリさんでした

そんなわけで、読み終えたのでありますが、
内容は一人の女子が数奇な運命に翻弄されて、
なんかそれにかかわるいろいろな人も、全て翻弄されて、
誰が翻弄するとかでなくて、ただただ、
みんながみんな、あっちこっちに振りまわっているといった
そんな内容のお話でありました
題名のとおり、国を傾けるほどの美女である主人公が、
女を高く売るというか細い方針に従って、
若い頃はうまくいき、年を食うほどにうまくいかなくなる
そんな感じに見えなくもない
ギャグといえばギャグのような、でもシリアスというか
適度に仄暗い感じでありました

次々と、男が出てきて、なかなかな辱めを受けてといくんだが、
まぁめげないし折れないというあたりが見事な主人公
それを、もう一人の自分といいながらかいがいしく見守る友人
実質、この友人との愛情と友情のはざまみたいなのが
描きたいそれだったんだろうかなと
思わなくもない内容でありましたが
ともあれ、楊貴妃のように、自分に悪意なく
国を傾けていくそれという、美貌に振り回されるそれであるものの、
もう少し小賢く、小生意気なところが
暗くなりきらなくて面白かったように思います

最終的というか、なんか途中から、
どうにも政治くさいというか、青臭い説教くささのようなのが
見え隠れしだして、非常にがっかりだったのでありますが
ああいう女は、暗にしてそういうのにひっかかると
そういう話だったんだろうかなと思わなくもないところ
いや、多分、作者の思想なんでしょうが、
面白かったからいいか

だんだんと尻すぼみになっていくというと
聞こえが悪いのでありますが、男のランクが
上がったり下ったりしていくあたりが、なんとなし
リアルといえばリアルなのかもしれないと
思わなくもないのでありました、
もうちょっと、こう、なんかあれば、
あるいは、NHKの夜ドラあたりになるんじゃないかなと
ちょっとだけ考えたのでありましたとさ
いや、ぴったりじゃないか、むしろ

八重の桜  敗戦の責任

2013-05-26 20:45:16 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
今回は屈指のよい回だったんじゃないか
思わず、テレビを前に、涙してしまいました
ええ話というか、絶望感が凄く伝わってきて
もう、ハンパねぇ…

三郎が死んだのも哀しいところでありましたが、
それ以上に、会津が死ぬということが決定付けられた
そういうシーンの最後に、修理の死がブラックアウトという
たまらなく暗いシーンに、絶望を煽られました
ああ、あれが絶望というのか
救いのない、とても哀しいことなのか
酷い

さて、それはそれとして
合戦シーンというか、戦闘シーンでは、
まさかの、大山巌の耳たぶが傷む事件をやるとは思わず、
あの大砲は、権助爺のではなかったかなと
思ったりなんだったりしつつも少ない人数ながら
いくつもの爆破シーンで見ごたえたっぷりでありました
予算の問題において、
爆破シーンというのは、人数を集める軍戦シーンよりも
よほどに割がよいのかもしれないなんて
ちょっと考えてしまったりなのであります
見ごたえあるけど、人数少なくていいのはステキなのかもですね

今回は、完全に慶喜が悪いという体で進んでいるので
特段に問題ないとはいえ、その慶喜をおいといても、
やっぱり会津公も不明であったのでないかなと
ちょっと思わされてしまうのでありました
あれが、修理のせいになるという一連のシーンは、
涙なくは語れないというか、許せないという空気のままにという
実によいシナリオだと涙ぐんでしまったわけですが、
殿様もう少しがんばれたんじゃないかと
時代に対しても思ってしまうのでありました

一番よいシーンは、土佐が入城かなわず帰還の命令を持ち帰ったときで
あの歴々が、絶望的に驚くシーンは、
少し間違ったらなんかのギャグじゃないかと思うほどだったけども、
その度肝を抜かれた感と、さらさらと砂の城が崩れていくような
脆さみたいなのも透けてみて、
あのシーン全体がグッドジョブすぎてたまりませんでした
あれは酷い、本当、見事に描ききったと思われます
会津がかわいそうにすぎる

そんなわけで、いよいよ会津戦に針は進むようで
次回以降の八重さんが楽しみなのでありました

メイドインジャパン 驕りの代償

2013-05-23 21:39:57 | 読書感想文とか読み物レビウー
メイドインジャパン 驕りの代償  著:井上久男

NHKスペシャルドラマの原作だと思って読みました
違っていました、こりゃノンフィクションだ
実際はこれを参考にしながら、あのドラマは作られた
そんな按配だったと思われますが、
あのドラマがもう一つだという感想を抱いたのに対して、
この本は、かなり面白かったのであります

内容は、苦境、苦渋、辛酸を極めてきた
かつてのメイドインジャパンの旗頭たちの生き様、
あるいは、死にたいの醜さといったものが
ありありと描かれているのであります
パナソニック、シャープ、ソニー、トヨタ、
どっこい、成功例として日産
そんな按配で、それぞれに様々な事情があるにしろ、
やはり、うまく舵取りできなかった事実というのを
生々しく描いております
もともと、経済ジャーナリストなのだそうで、
大手でぶら下がりしていたりと、かなり骨が太いようで
信頼できる内容なんだろうと、盲目的に読むのでありました

いずれも、大企業病と揶揄されるような状態と、
その失態を招いた経営陣の責任というところがクローズアップされていて、
かなり辛らつではあるものの、そういうこともあるんだろう
そして、そうやって批判されるだけのことであると
読んでいて、気迫というか、信念のようなものが伝わってきて、
文章に煽られたようで楽しかったのであります

最終的には、前例を否定できるような
強い信念をもったリーダーというか、そういった人材、
それを有することができるかどうか、
今後はそこに全てがあるといった内容になってまして、
まぁ、そうなのかもなぁと現時点で感じたりするのでありました
結構、好きな経営スタイルなどがあるようで、
日産を褒めているというか、ゴーン氏を相当に褒めている点や、
松下幸之助氏もべた褒めであるところなどから、
ちょっと、辛らつなときとのテンションの差が気になるものの
そうなんだろうと信じてしまう、強さが文章がにじむのでありました

読んで、一番心に残ったというか、なるほどなと思ったのが
パナソニックの失態についてでありまして、
税金を投入し、エコポイントという追い風を受けたにもかかわらず、
その売上をあっという間に溶かした挙句、
リストラなどで雇用すらも消失させたという点は、
世間、日本に対する裏切りだという論調は、
思わずうなってしまったのでありました
まさにそのとおりではなかろうかなんて、思うのでありますね

政治や経済といったものが、どうつながるかということも
なかなか考えさせられるところでありまして、
トヨタの奥田氏時分の、政経のあり方なんかを考えると
あながち否定はできないものの、政商化したかのように
国に助けてもらった内容をまるで生かせないというのは、
企業としても、そのトップとしてもなんというか
酷いといわれて仕方のないそれだななんて
偉そうに思うことを覚えてしまったのでありました

この本が出てから、また、一気に景況感は激変して
はたして、ここに語られている内容がどうなるのか
それはわかりませんが、企業であるということも
世間に対して責任があるといった視点が
凄く新鮮で、ステキだと思われたのでありましたとさ

NHKスペシャル メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ2

2013-05-22 20:54:20 | ドラマ映画テレビ感想
先々週のNHKスペシャルであります
ちょっと駆け足で、とびとびに見ていたので
しっかりと全部を見てとはいえない状況ですが、
メイドインジャパンがどうしたというよりも、
あの、3Dプリンターという化け物について
思わず身を乗り出して見入ってしまったので
ちょっとメモっておくのであります

製造業のありようというのか、
描かれていることは、日本の復権ではあるものの
日本の中で淘汰が起きる、本当に実力のあるものしか残らない
そういったメッセージでもあったように思われ
なんというか、のうのうとしていると
日本という器からほっぽりだされてしまうのではないか
そう思うような、ちょっと恐ろしい内容でありました
当たり前のことですが、
技術がある人が多いということと、
日本人であるということは同一意義ではなく、
力のある人が、たまたま今は日本人に多いらしいといった
そんな中、まだまだ力はあるのに日が当たらない人
そういう人たちがどうしたら生き残れるか、
あるいは、その人たちが逆襲するにはどうしたらいいか

そんな風に見える
つまるところ、中小企業というくくりなんかで、
何か、日本全体のように見せかけて、それすらも一部であり
その人たちの凄さを見て、自分の足下のおぼつかなさを覚えるのが
本当にこの番組の言いたいところじゃないかしらなどと
思ったり感じたりしたのでありました

国策のありかたなんぞも語られていましたが、
それは確かにマネーという恐ろしい力を得ることができるんだが、
どうにもそのマネーに吸い寄せられる何かが、
本来というか、この表向きの効果と違うところに
流れていくような哀しさを覚えてしまい
まったく賛同できなかったというか、
がんばっているらしいという情景が、いかにも、
ありものというか、なんか、しっくりこない
クローズアップしている、凄い技術のようなそれらとは
何か別のところにあるようなと
そんなことも思ったりしたのでありましたとさ

ま、そんなこともあったりで、
京都に凄い中小企業のスクラムが組まれていて、
そこでシリコンバレー並みの何かを構築しようというのも
なかなか地方自治体の取組としては面白いよな
そんなんやるなら、土地があり立地もよい
滋賀県あたりがやればいいのにと
思ったりもしたんですが、それはそれ

で、最終的には3Dプリンターという物体が、
なんというか、本当、あと数年で金型と呼ばれる産業が
死滅するんじゃないかな、そういう瞬間を見てんじゃないかと
ちょっと心配になるほど恐ろしいものを見て
唖然としたのでありました
機会に恵まれまして、あれの実物を一度見たんですが
まぁ凄い、なんといったらいいのか、
すでに商業レベルに落ち着きつつあるし、あと数年
細かく精密な部品が、人の手から離れるという
至極当たり前のそれを目の当たりにして
テクノロジーをロストしながら、今、誇らしく思っているものも
廃れて消えていくんじゃないかと
危機感を覚えたとか、そんな、ごくありふれた感想でありました

これからは、強度のある樹脂が鍵になるんでしょうね
というか、工場が全てプリンターになる世界も
すぐそこまで来てんじゃないかと思うのでありました

あれ使って、お菓子とか作っても面白そうなんて
思ったりするのであります、チョコレートとかあめ細工にするのね

金曜時代劇  蝉しぐれ

2013-05-21 20:56:37 | ドラマ映画テレビ感想
金曜時代劇枠ではありますが、再放送なので、
金曜日にやってたわけじゃありません
でも、面白かった
時代劇を見た、そういう気分に浸れて最高によかった
藤沢周平の文章をそのまま映像にしたような
そう思うほど見事な内容でありました
演出なのか、脚本なのか、わかりませんが
というか、私の知っている時代劇という空気が、
藤沢周平というそれなんじゃなかろうか
そう思うほど、ステキでありました

主役が、内野聖陽さんで、多分かなり若い時分なんだろうなと思うものの
無骨な殺陣もあいまって非常によかった
秘剣村雨の、いかにも藤沢的な秘剣という感じも凄くよかった
あれこそというか、ああいうさらっと時代劇してしまうのが
たまらなく面白いよなとつくづく感心したのでありました
すごいなぁ、いいなぁ

内容は、いかにも藤沢周平という感じで、
陰謀ありながらも、人間の機微というのが重点で
男女の淡い関係も交えて、それがまるで鼻につかないというか
なんというのか、まさに淡い、それがたまらん

そんなわけでありますが、見所に殺陣もしっかり備わっていて、
一騎打ちもかなり多いものの、集団戦も見事で
仲間数人との立ち回りのあたりは、
物語の持ち運び方もあわせて、思わず身を乗り出すほど面白い
これはいい時代劇だと
もう、べた褒めなのでありました
いいものを見た

そんなわけで、大満足であります

台湾旅行にいってきた

2013-05-20 21:05:57 | 台湾
台湾旅行にいってきました
すげぇ、ブログっぽい題目だと
我ながら誇らしくなるのでありますが、
蓋を開ければ、シーズンをはずして、格安便で、
貧乏旅行なにするものぞと
そんな按配でありました
いや、本来ならもうちょっと安く済ませられるはずだったんだが
ともあれ、楽しんできたのであります

せっかくなので、あれこれ台湾について、
思い出せる限りを、いくつかにわけて書いておこうと思う次第
とりあえずは、行くにあたって準備したりのことを

・言語
ニイハオ、シエシエのみ。
身振りと日本語で大方問題ありません。

・お金
ニュー台湾ドルというものですが、元(えん)が基本通貨であります。
1万円が、2830元になりました。3.52くらいのレートでしょうか。
(13年5月時点)
ちなみに、三日間、この一万円で過ごしました。

・装備
二日間の着替え(下着)、折りたたみ傘、旅行本、デジカメ
リュックサックでいけました。

以上であります。
別段何がどうというわけでもなく、ちょっと近場に泊まりにいく感じで
さくっといけてしまうのが台湾のよいところであります。

台湾というか、今回は主に台北市だったわけですが、
関西、中部あたりからだと、桃園空港なる、ちょっと郊外の空港にしか
到着することがかなわないのでありますけども、
東京あたりだと、松山空港という台北市内のそこにいけるようで
うらやましい限りであります。
桃園空港からバスで、1時間程度で台北市内です。

5月半ばで、すでに入梅しているというわけで、
ずっと雨でしたが、思ったよりも過ごしやすいというか、
むしろ暑くなる前でよかったと思えるほど。
台湾は、この雨になれているのか、町のほとんどでアーケードというか、
屋根がついておりまして、歩いていても、ほとんど傘ささず
鉄道も地下鉄が便利なので、雨がほとんど気にならなかったのでりました

八重の桜  開戦!鳥羽伏見

2013-05-19 20:44:49 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了であります

とうとう鳥羽伏見の開幕ということで、
転げ落ちる幕府を見ていく様
そのしょっぱなといったところでありました
満足のいく戦シーンでありました、すばらしい

林権助がこんなにクローズアップされているというのも
なんだかうれしくなってくるのでありますが
なかなか見事な死に様でした、
でも、林翁って、鳥羽伏見だったっけかな
ともかくあのあたりのどっかで死んだなぁとは思ってましたが
なかなかどうして、新選組とも近い位置でというあたり
燃えよ剣を思い出すようでステキであります

そして、新選組でありますが
別働隊としての動きが、奇天烈というか、
そんな横穴があるなら先についておけよと
思わなくもないのでありますが、
それこそ、先の燃えよ剣でもそんな感じで
切り込みして、撃退とかやってたなと思うと
まぁ、あんなもんなんでしょう
あれで、敵の新式銃をかっぱらって、装備しなおしたりとかだったら
もうちょっと戦えたんだろうかなと
ファンタジーを夢みてしまうのであります

会津勢が次々と倒れていく中、
兄つぁまが結構間抜けな捕縛劇に遭遇
もうちょっとなんか、やりようがあったんじゃないかと
思ってしまったりもするんですが
まぁ、ともかく、あそこで虜囚となることによって
今後に生きていけるんだから、不思議なものでありますね
楽しみで仕方ない

あとは、相変わらずテケトーというか、
按配の悪いけーきさんと、
どんどん悪役面がましてくる薩摩の面々のすばらしさというか
きらめきのようなものが楽しくて楽しくて
来週もしっかと見たいと
思うのでありましたとさ

日輪にあらず 軍師黒田官兵衛

2013-05-16 21:01:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
日輪にあらず 軍師黒田官兵衛 作:上田秀人

来年の大河ドラマに備えて読んでおきましょう
そんなわけで、前々から興味はあったけど
ちょうどよい小説が見当たらないと思っていたところ
黒田官兵衛を主役にした小説がありましたので
ひっそり読んだのであります

読みやすくてよかった

以前に、立花宗茂の同作者の小説を読んでおりまして、
あれもかなり面白かったというわけで
期待して読んだのでありました、期待通りでありました
ただ、ちょっとおとなしいというか、割と安定した
そういう内容だったように思います

信長が凄い
秀吉は信長にあこがれている
家康は手ごわい

そんな三英傑を描きながら、それらに少しずつかかわっていく
特に秀吉にはしっかりかかわるわけですが、
軍師でありながら、一大名としてあがいていく黒田官兵衛が
描かれているのでありました
なかなか強かな人物という描かれ方でもありますし、
ものすごい天才という持ち上げ方でもない
このバランスがステキだわねと
読んでいて、鼻につかない感じの主役ぷりが見事であります

特に、神がかり的な献策や戦ぶりというのも描きつつ
それらは、太閤殿下の兵があってからこそ、
黒田の兵だけでは、所詮雑魚でしかないといった
そういう限界のようなものも描かれていて
地に足が着いたというか、あがいていく、そして、
天下には届かなかった男という感じが
ありあり伝わってきてよい本でありました

秀吉の下に組み込まれていくまでの話なんかは、
私勉強が足らないのでさっぱり知りませんでしたが
非常に面白くて、この人もまた、
戦国を生きた人なんだなと思わされる内容で素敵
義にあついとか、そういった側面もありながら
裏切るというそれが、義というよりも信を得られるかといった
非常に重要な部分を大切にしていて
読んでいて、思わずなるほどなんて思ったりできて
よいのでありました

ただ、後半というか、秀吉が大きくなるにつれて、
だんだんと遠くに置かれるようになってきて、
そして、すっかり戦国という大きな舞台から
二軍オチしたみたいな印象で終わるさまは
少々残念ではあるものの
それこそが黒田官兵衛なんだろうなと
不思議と納得できてしまい、なんというか
とても楽しめたのでありましたとさ

おかげで、片山右近や、中川清秀の生き様もわかったりして
へうげもの読みとしても、あれこれ知識を補完できたので
満足であります

トヨタの片づけ

2013-05-14 22:05:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
トヨタの片づけ  著:(株)OJTソリューションズ

字が大きくて読みやすそう
それでいて、よく売れていて面白そう
そういう風に見えましたので
ついつい手にとった次第であります
本をバカにしてんのかという按配でありますが
簡易に、簡潔に、簡単にまとめられた内容は
実によいというか、もう、この本自体が
そもそも片付けられた結果なんじゃないかと
ちょっとそう思うくらい、理路整然としたステキ本でありました
正直侮っていました

内容は、トヨタに関係のある
片付けるといったことに関して、きわめて技能というか、
能力の高い集団であるというか、
トヨタの風土にあると説明される、片付けるというそれについて
懇切丁寧に説明されていて、実践の方法を記している
まぁ、内容も、どっかで聞いたことあるといった
さして、目新しいそれではないのでありますが
実践に裏付けられたというか、確実にそれをなしてきた、
なすためにどうしてきたか、そんなことが
ぽつりぽつりと実例とともに紹介されておりまして、
いやおうなしに、片付けることができるようになる
そんな感じであります

隠したいものがあるとちらかる
隠せそうな場所があるからちらかる
物が必要以上にあるからちらかる

そんなことが引き金になりつつ、
子供に教えるのと一緒でありまして、

物はあるべき場所に戻す
きちんと並べる
ゴミは捨てる

そんなことを企業規模でやったら
凄いことになるよという、まあそんなお話でありました
なんといったらいいのか、これは簡単すぎて
本当に、本人の気持ち次第でできる内容だなと
読み終わって、すぐに、自分のメールボックスおよび、
ファイルフォルダを根絶やしにしたあたり、
なかなか強力な思考浸透力があります
ステキ、なんかすがすがしくなった気がしてきた
断捨離とかいうのも、こういった感じなのかもしれませんが
ともかく、ばっさりでありました

で、片付けていくということは習慣づける必要がある
そのためには「しつけ」が大切であると歌われていまして、
企業が社員に対してしつけを行うというのが、
なんというか、言葉だけ独り歩きしたら
酷くよろしくない雰囲気でありますけども
実際に「しつけ」としかいいようのないそれでありまして
それができる、それをしないといけない、
しつけは、される側の問題ではなく、する側の問題であるという
経営や、運営に対する目というのが
しずしず語られていて、非常によいと思われるのでありました

まったくここには書かれていませんでしたが、
さばさば捨てて、すっきり整理を常に繰り返していくから
因習というか、因果や、因縁といったものも
すっかりなくなってしまう、たまる隙間がない
それがイノベーションというか、より新しくしようという
力みたいなものを推進してんじゃないかな
そんな風に思うのであります
別に、トヨタが凄い革新的だとは思いもしませんが
古くならない、なってない(そうかどうかはともかく)
それは、ここにあるのかもしれないな

なんて思ったりすると、
自分は因習というのがとても苦手なので
一刻も早く脱却するため、
捨てることを選択しようなどと
浅はかに考えてしまったのでありました
面白かった

八重の桜  慶喜の誤算

2013-05-13 21:21:08 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
録画して視聴いたしました
いや、面白い回に限って、生で見られないのな
ネットで盛り上がったんじゃないかと
勝手に期待してしまうんですが、
兄つぁまの派手でもないが、かっこいい立ち回りが
なかなかステキな回でありました

政権はぐるぐる回りというべきなのか、
政治という名前にしてあるものの
謀略、権謀、そんな按配で謀というにふさわしい内容でありまして
偽勅についてとか、考えてみると、
それで動いたといっていいんだろうか、それ本当なのかと、
明治くらいだったらという気分も吹っ飛ぶほど
見事なそれこれでありました
時代が進んだということなんでしょうかね

そんなわけで、薩摩がしたたかに酷いことをして
あんまり長州が前に出てこないという具合で
今後、西南戦争に入っていく布石なんだろうなと思うと
あの西郷の最後も、楽しみで仕方ないのであります
八重関係あるんだろうかな

で、手近なところというか、
兄つぁまの目がいよいよかんばしくなく、
そこで喧嘩の仲裁ではへっぽこっぷりを遺憾なく発揮し、
家に殴りこまれて、もう駄目なんじゃないかと思っていたら
そこからがなかなかかっこよかった
覚馬さんは、ああいう殺陣というか、なんか
喧嘩みたいなのに巻き込まれる系のそればっかりよなと
過去二回ほどのそれを思い出したりしたものであります
今回の、抜かないままで凄みをきかすなんていうのは
時代劇としても十分の面白さといっていいのか、
ともかくかっこよくて仕方なかったので
まねしたいものだと思います(どこでだよ)

次回から、いよいよ哀しいお話編に突入かと思うと
なんともわびしい限りでありますが
それはそれで楽しみでもありという按配で
見守っていきたいのであります
しばらく、兄様は幽閉されるんだったか
見守っていきたい

徳興山 建中寺

2013-05-08 21:18:01 | 陶磁器を探す旅と名物
先日、名古屋城やら、徳川美術館やらと
個人的に楽しんできたのでありますが
その際に、近所にあった、このお寺さんに寄ってきたので
そのことをまずメモっておくのであります

なんと尾張徳川家の菩提寺
こんな凄いお寺が、しれっと建ってたのが驚き
たまたま、道に迷って入った先にあったのですが
まあ、凄いお寺でありました

いや、凄いと書いたものの、実際はこじんまりというか、
京都のでっかい何某よりは小さいのであります
多分、金山の東別院よりも小さいんじゃないかな
そう思うのでありますが、そんなのは瑣末なことであります
いや、むしろ、その凝縮された凄みみたいなのに
恐れおののいたのでありました

まず、大きな門をくぐって、本堂その他が見渡せるのでありますが
一番最初に目に入るのが、なんかわからんが
ここは台湾じゃないのかと思うほど精緻精巧に作られた
大きな灯篭であります
龍をかたどってあるのですが、まぁこの柱というか、
灯篭の精密さに恐れ入るのであります
正直、あの灯篭だけで、あれ?ここ凄いんじゃないかと
冷や汗みたいなのを感じるほどでありました
なんかわからんが、ともかく凄い

そして、本堂であります
ここも、ぱっと見た感じだと、ちょっと大きいお寺という感じですが
目を凝らすと、そこかしこというか、装備が豪華すぎて驚く
まず瓦、瓦のなんという部分かわかりませんが、そこかしこの細工が
絶妙巧妙すぎて凄い、七宝紋をあしらった屋根部分も凄いが、
細かな細工の施されたいくつかの物体が飾ってあって、
正直、しゃちほこでも載せたら城に見えるというほどのできばえ
そして、欄間などにかかる、彫刻細工も絶妙絶技であります
ともかく凄いよいものを見たと思える
凄まじいできばえ

さらにサイドに回りますと、懸魚(げきょ)が凄まじい、
ここを見て、これは城だと確信したほどであります
見事なそれが貼り付けられてんだが、
銅張りだったと見えて、見事に青錆がのってえもいわれぬ感じ
あっけにとられたのでありました
その他にも、彫刻飾りに、シャチと思わしき物体もあったり、
隣の離れのような建築物も、並大抵ではない
そこかしこに、葵のご紋をあしらったものでして
まあ、ありがたすぎてびっくり
さすがお殿様の菩提寺という体でありました

中身も絢爛豪華でありましたが
もう正直、目が疲れたというほどのそれこれ
鐘楼とか、大門とか山門とか、
いろいろあったんですが
ともかく、あまりの豪壮さに腰を抜かしたのでありましたとさ
地方の小大名がいた地域をまわって、
その菩提寺をめぐる旅をしたら
すげぇ面白いんじゃないかと
目がさめるような、ステキ体験をメモるのでありましたとさ

鶏肉の和風パスタ

2013-05-07 21:02:29 | 食べ物飲み物
和風パスタというと、
非常に聞こえがよいのですが
最近巷で流行っています、だしの素を使って
ぱぱっと作るそれであります

オリーブオイル 適量
ニンニク 1片
鶏肉(すき焼き用) 200g
レタス  数枚
もやし  40g
だしの素 1袋
卵 1個
納豆 1パック
パスタ 1把

並べ方がおかしいと思わなくもないですが
この順番でフライパンにほうりこんでいくのであります
パスタを茹でておく間に、
オリーブオイルでニンニクをささっと炒めて香りづけ、
鶏肉をじっくりと両面焼いて、
そこから、レタスを追加、しんなりしたらもやしを追加
ここで、フライパン内で中心にスペースを作って、
ドーナツ状に炒めたものでドテをつくり
真ん中に卵を投下、その場でかき混ぜてふわふわ化させ、
さらに納豆を追加して、納豆オムレツを作りそこなう
そう、オムレツにはしない、ぐたぐたのままにする
そして、だしの素をふりかけて、
茹で上がったパスタを、そう、パスタの茹で汁とともに投下

この茹で汁と一緒にというポイントに気づくのに
半年かかりました(どうでもよい)

そんなわけで、できあがるのですが、
かつを出汁でも、鶏肉にあうものでありまして
なかなかステキに自炊を謳歌しているのであります
というか、パスタの茹で汁というのが
パスタつくりにおいて、非常に重要なそれであると
物の本に書いてあって驚き
使ってびっくり、なるほどなと
まぁ、そんな按配だったのであります

今までも、どうにもソースというか、味のつきかたが悪いと
パスタつくるたびに思ったものでありましたが
茹で汁で、うまいことそれらを溶いてからめる
これがうまく作るコツであったのだと
極めて当たり前ながら、おそらく
世の中に五万といるであろう、私より以前の誰かのために
メモっておくのであります
本というのはステキですね