CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~三十三間堂~

2008-03-31 23:30:13 | 陶磁器を探す旅と名物
まるで観光であります

さて、先日のこと、京都国立博物館が
無料開放ということだったので、遊びにいったんだが
ついでに見てこようとぶらり立ち寄った
三十三間堂であります
わたくし、個人的に大好きな仏閣です

さて、前回いったのがいつだったか
愛する姉上と一緒にいったのが最後だったか
大好きなわりに忘れておりますが
ともあれ、心地よい春の日、
花見がてらといった具合で見て参りました

もの凄い大量の千手観音と、
巨大な観音様と二十八武衆に雷神風神
全部国宝だと思うと
なんというか、改めて
京都はありがたみがない
なんて思ってしまう次第、この年齢になってから見ると
また感動が違うと思うのところです

まったく、小学生の感想文にも劣る内容でありますが
とても感動した、千手観音がずらずら並んでいる壮観さ、
外人が粛々と歩いている姿等、全てが大好きで仕方ないなにかで構成されている
同じ顔の観音様を探すという話でありましたが
ただただ、あのありがたすぎる空間に飲み込まれたようで
本当、楽しすぎた

まず、手始めから兇悪、いや、
最高にかっこいい、雷神様の像が現れます
これが本当、古織が見たらボヒヒヒ笑うような
凄まじい形相と体格、かっこいい
改めてその造形のすさまじさに身震いをしたのですが、
前傾姿勢で威嚇するような姿、
あれを想像しただけで彫り上げてしまったという
仏師のすさまじさに惚れた

で、あらぬかぎりの千手観音様が続き
その前に鎮座する二十八武衆
いや、あれは十二神将でなかったか?
もうよくわかってないのですが、大好きな
マゴラ王となんだ竜王が見られただけで感激
小学生の頃に、あの二柱に魅入られたせいで、
大きく人生頓挫したのもよい思い出だが
改めて、ガキの頃よりも高くなった目線で感激をあじわう
かっこよすぎるだろう、木造でありながら、
瞳には水晶を使い、見事な顔つき
素晴らしい、本当に素晴らしい
感激しつつ、仁王様ではないが、
なんか、似たようなかっこうを決めている仏像がこれまた
凄まじくかっこいい

高校生くらいの時、多分に漏れず
筋肉バカになっておったのですが
目指すのは仁王様のような、あの、足先までもガチガチで、
特に下半身のこなれと、腹筋のすさまじさ
それでいて、上半身はよく絞れている
あんな体系に憧れたものでありますが、
今思えば、本当、あれは人間の骨格というか
筋肉ではないな、さすが仏様だ(なんだかな)

目に焼き付けて、自宅に帰ってから
一人鏡の前でポージングして出した結論であります

さておき、それらをやりすごしつつ
突然じゃないのだが、どぉおお、現れるのが
巨大な観音様、違うかもしれない、なんかどでかいそれだ
あれも千手観音に見えるのだが
実際は何かわからない、でも、凄まじい大きさ
四方を四天王に囲まれつつ
圧倒的な存在感が凄まじい

最近、オリエント文化に惚れておりましたが
かなり日本でこなれた後であろう
この柱にも感激を隠せなかった次第であります
すばらしいな本当にもう
外人が、口をあけて魅入られていたのが
凄く誇らしかったのであります、夢に出てきてうなされるがいい(ぉぃ

と、まぁ、どこに名物があったというと
あれら国宝が名物であったと
ただそれだけの観光日記でありますが
久しぶりに見て感激したので記しておくのでありました

他にも、慌てて植えたんじゃないかというような
ステキな木々もよかったし、秀吉ゆかりの土壁もおもむき深かったのです
ともあれ、あれだけの国宝をさらっと見られる感激に
ありがたしであります

篤姫 江戸の母上様

2008-03-30 21:35:14 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマであります
ちょっと副題が違うかもしれないと思いつつ
調べなおす手間をかけないこのごろ
ともあれ、今週からスタンスを変えて視聴でありました

なんというでもありませんが、
政争劇であると思うと、もそっとその描写が欲しいけども
今日の京都で幾島がさらりと、近衛で言われていた話
あの具合がすこぶるよかったし、
また、薩摩藩邸に到着してからの
藤野ともう一人とのやりとりがすごくよかった

というか、奥方様はなんだ
大谷刑部かなにかか、と思ってしまったのでありますが
こちらもまた、政治とは少し違うが、どうやら
大奥前の戦いとなるのか、女同士のそれこれの様子
昼ドラめいてだめだとか勝手に思ってましたが
よくよく考えると、自分はこういうのを待っていたように思うほど
今回釘付けとなりました
と、褒めてしまいたいのでありますが、
篤姫方である幾島が、なかなか、確かに優れているし頼もしいのだが
もうひとつ、篤姫と仲がよいかどうか
今回も、友情じゃないが信頼を深めるシーンがあったが
もうひとつ、仲間として意識しづらいのが難点

でも、来週から大活躍するかと思うと
なかなか楽しみであります

さて、それはそれとしつつ
ようやっと赤びろうどと呼ばれておりましたが
薩摩切子が出てきて、鼻息があがるところ
確かに切子でありましたし、どうにも、薩摩のそれっぽい
ぼかし技法らしきあとも見えましたが、
なんか、意外と感動が少なく残念であります
あれは、ひょっとすると小道具でもあまり手をかけてないかもとか
自分の眼力のなさを疑うところ

あと、惜しかったのは近衛家で
ほなお茶にしまひょ、とか言ってくれたにもかかわらず
茶碗が見られなかったのが残念
なんたることか、NHKもそっとがんばれ

とはいえ、どうやら反物に西陣でもすごいやつという触れ込みの
それをもらったり、姫の部屋の軸と壷がなかなか立派だったりと
わたしの趣味じゃないところで手間がかかっているやもと
とりあえず視聴続けておる次第でございました

で、

古織じゃありませんが、物で人を計るとするなら、
あんな態度をとったけども、母上様は味方でなかろうか
もっとひどい目に大奥で遭うだろうから、今
鍛え上げておるのでないか、安くいうなら、ツンデレではないか

いろいろ疑問というか疑惑を抱えておる次第
なんだかんだと、やさしい心遣いはあったわけだし、
幾島が驚くほどの反物だった(あれが嘘演技なら怖いが)のだし
きっとよいことになるでしょう
しばらくは、おしんじゃないが、ヒロインはいぢめられていて
でも愛されていたのでしたという王道になるのだろうか
どきどきとはちと違いますが、来週も楽しみであります

それはそうと、尚五郎とセクシィ奉行の対談もよかったですね
尚五郎が主役でもよかないかと、ちょっと思ってしまいましたが、
それはそれとして、小松様がどんなにまじめに演技していても
来週には始まってしまうであろう
NEO臭がぬぐえません、いいことなんだけどね
こちらも楽しみでありました

錏娥哢た(あがるた)

2008-03-27 00:13:54 | 読書感想文とか読み物レビウー
錏娥哢た(あがるた)  作:花村萬月

難しい漢字使うから、普通に表示されねぇよ
そんなぶーたれてしまうような題名
初めて読みました花村萬月の小説

この人、野放しにしておいたらダメだろう

戦慄いたしました
少し読んで、この作者は完全に変態だ
もう、どうしようもない、残念だが変態だ
そう驚愕した次第であります
他の作品読んだことないのでわかりませんが
なんというのか、ともかく、変態性が極めて高い
そう思われたのであります
まだ私、おぼこいのかもしれません

内容は、忍者モノで、三代家光くらいの話
島原の乱とあわせつつ、でも
柳生は一切絡まずに、伊賀の裏にあるという
八剱という場所のお話でありました
エログロナンセンスといったらいいのか
まぁ、とりあえずエロい、いや、先にグロい、それからエロい
そういうお話でありまして
ともかく、描写がしつこいのでありました

話がどうしたというのも面白かったのでありますが、
とにもかくにも描写がしつこい、
変態臭い、そんなねちっこいというか、
本当にそんなことをしてきたんだろうかと思うほど
こんこんと、腐臭の説明をしたり、死骸や死骸の作り方や、
拷問の方法とかがねちねち描かれていたりと
なんとも言い難いお話でありました

エロ小説というジャンルじゃないけど
ここまで変態性の高いものを書いてもいいのか
新しいものを見たという感想が
最も適当な具合でありましたが
ともあれ、軽妙な調子、文体で、するする読めるんですが
読後に疲れを覚えるほどです
しつこいんだよな、説明というか、腐臭が

ただ、書き手として楽しくて仕方なかったのか
文体がもともとそういう感じなのか、
時折筆者が語りかけてくるという
なんとも珍妙な経験をさせていただいたり
登場人物の言語が、時代劇すぎることがなく
「超」だの「マジ」だの「ヤバ」だのと
新しいわけではないが、薄気味の悪い軽妙さで
キャラクタは強いんだが、人間味が薄いというか
ある意味不気味な具合で、これもまたうすら重い

むずむずしながら進めていくと
最終的には、なんか、よくわからないが
バトル物になったと思うと
華々しいアクションシーンがどーんと出てきて
すぱっと終わる

意外に読後感が爽やかというか
娯楽だった
と胸を張れるような内容でステキであります
あれこれくだらないことを
難しぶってるんじゃなくて、ばん、はい、終わり
そんな小気味の良さもあった
ステキなお話でありましたとさ

知り合いによると、この人の小説は
こんなんじゃなくて、もっとずぶどろだと言われたので
読むかどうかはわかりませんが
とりあえず一つ読んで楽しんだという記念

陶磁器を探す旅~佐川美術館その3~

2008-03-25 23:15:07 | 陶磁器を探す旅と名物
というわけで、ようやくであります
最大の目玉として見てきました
佐川美術館楽茶碗展(ちょっとちがう)

樂家の御当主様による作品の数々を見るという
なかなか希な機会にあったわけでありますところ
京都の樂家には一度、初代長次郎の作品とかを見にいったことが
あったのを思い出すのですが、
当代のは無論初めて、ぱっとテレビか何かで見た限りでは
どう見ても、茶碗作ってる人というよりは
流行のクリエーター風だと思っておりましたが

実際そうであった

そんな感想であります
まずまず、とりあえず本当に見たかった
最新鋭茶室については、予約制ということで
予約入れていない自分に見られるわけもなく断念
遠目に見ただけでありましたが
この茶室の近く、しかも地下にギャラリーがあるのです

暗がりというのか、ともかく黒い
ギャラリー自体も相当作り込まれておりまして
まさにこの樂さんのための美術館かもと思うほど
舟と題された黒茶碗がいくつか(楽茶碗と呼ぶべきか)
ありましたのをもっちり拝見

この舟シリーズは2パターンありまして
一つが夜、一つが昼
少しずつ釉薬のせいなのか、いわゆる黒い暗いのと
黒い明るいののパターンによって何作品かが展示
見ていて、ふーん、とそんな具合になってしまって
私の脳では正直
これは茶碗として使いにくい、
そんな感想しか抱かなかったのであります
愚か者め

で、それとは別に、実際かなり使いでがありそうな茶碗も
いくつかありまして、四方茶碗じゃないですが
ざっくり、ごっちりと角張ったやつとか
胴長のそれこれとか、色々ありました

試みなのか、楽茶碗でありながら
志野や織部を思わせる茶碗もいくつかあって
一番よかったのは、蒼、朱、緑の釉薬がかかった茶碗で
これは大変かっこよかったのであります

もっとも、やはり、全部が全部
美術作品という具合でありました
古美術ではなく、最新美術であって
陶器とは、美術品となった場合こうなるのか
そう思うとなんとなし残念でありました

その他、ナスにしか見えない物体(おそらく茶入)とか
黒いものがそれこれといっぱいあって感動
某漫画の利休が見たらなんと称するのかわかりませんが
ともあれ、最新の陶器美術を見たのであります

そんなわけで、感触としては
三番手、三つ見たなかでここが一番しょんぼりかしらとか
嘗めたことを思ったのですが、つと
ショーケースでなく、生で茶碗と水差しが見られるポイントがあるんですが
それを見た時に
なんというのか、吸い込まれた、そういう感動を覚えたのであります
一番よい作品だからか、あるいはそうでもないのか
わかりませんが、不思議なもので
ガラスで区切られていない、生で見ているというだけで
網膜か、脳か、感覚か
凄いよいものを見た、肌理がまるで違って見える
そうやって感動したのでありました
できるなら、生で、一番かっこいいと思った茶碗を見たかったのであります

と、そんな具合で
すっかり散文ですが、あとは、茶室を遠目から見て
いつかあそこに入ろうと心に決めつつ
もっちり、初見を終了させたのでありましたとさ
骨董をやるつもりはないけども
最新美術もやるつもりはない

やっぱり、使ってにやにやできるくらいの陶磁器を探したい
そう思いつつ、少しばかりシルクロードあたりの仏教にかぶれてしまった
今回の見学でありましたとさ

篤姫 さらば桜島

2008-03-23 21:21:37 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫
視聴完了しました

どうも、話の進み方が遅いとか
余計なことに気を取られてしまいますところ
本家にくるときと、同じことを
江戸に行く前にもやりました
そういう風に見えてしまったのは残念でありますが
とにもかくにも、姫様の着物がたくさん見られただけで
まぁよかったとか思うのであります

史実をさっぱり知らないので
なんともいえないのですが、
今後、ヒロインがかわいそうな目にあって
これでもか、これでもかとつらい目にあいつつ
最終回を迎えるとか
そういう話なんだろうか
そう思えてならないほどの、次々と起こる不運
実の父が倒れたり
御付の侍女と壊滅的に仲が悪かったり
自分の周りからどんどんと人がいなくなっていったり

あの、今泉の人を前にして
戸惑った顔、なんというか、通い合わせる心がないというか、
こう、以前とはまるで違ってしまったことに
すごく戸惑いを見せるところは
ぐっとくるものがありましたが、
いやはや、悲しいお話であります
どうにも、今泉が出てくると
今の殿様とはうまいこといってない風に見えてしまい
よろしくないのでありますが、
次回からは鬼嫁としてつらい仕打ちにあっていくという
なんだろうか、昼ドラみたいな展開になっていくのか
わからんが、そんな大河ドラマ見たくないと
うつうつしつつ
でも、高視聴率を稼いでいく予感ばかりであります

そういえば、
とある小説に書いてあったのですが、
大奥とか、お城でもすごいところになると
廊下に畳が敷いてあるものだそうでして、
話題の松の廊下も本当は板張りではないとかなんとか

今回見ていて、島津本家はさすが
床にも畳が敷いてあると
ちょっと感激してしまいましたところ
こういうこだわりがすごすぎるのかもしれなと
思ったり感じ入ったりしつつ
見所を見失った感じであります

陶磁器を探す旅~佐川美術館その2~

2008-03-21 23:16:39 | 陶磁器を探す旅と名物
というわけで、先日の続きであります
平山先生について、いたく感激していて
こりゃ凄いとか思って、べた褒めした挙げ句
色々と調べてみたら

おや?

と思うことがいくつかあって、ちょっと残念なこのごろです
わたくしの権威主義的なところが、ひしひしと
折角の感動を台無しにしていっている具合
漫画的とかじゃないが、あのスケッチは大変よかったと思うのだが
どうも画家としては、あまり泣かず飛ばずというか
日本国内どまりだそうであります
あと、妙な思想にもかぶれているらしい、残念
美術家は思想と政治にかぶれちゃならない
ばるぼらで、神様もおっしゃっておりました
ミューズに見放されなければよいのですがとか
余計な心配をしつつ

佐藤忠良氏作品

続いて第二幕、ブロンズ像がずらずらと並んでおりました
ああいった手合い(使い方違う)は、
故郷の青年の家とかそういうところで
もっちり見たことがあるくらいでありましたが、
実際目の当たりにしてなかなか驚きというか
新鮮な、これまたよい感動を覚えたのであります

頓狂なことを言わせていただきますと
ヒトガタの別物体を見るというのは
それ自体に違和感があって、ある種美術として完成しとるのでないか

そんなことを感じたのでありました
リアルというか、なんか、凄くよくできている
ところどころデフォルメされてるんだが
そのデフォルメされているところは、そこはかとなくいかがわしい
いやさ、エロス溢れる具合
これはもう、美術と切っても切れないそれなんだろうかしら

帽子シリーズという名物作品集らしきものの
代表作なのか、正面で股を開いたようにして椅子に座り
帽子に手をやっしている像があったんだが
これがなかなかステキでありました

銅像をちゃんと見たことがなかったから、どう見物したものか
戸惑いながら、結局銅像のまわりを一週したりして
この角度がステキと、一人で眺めておったのですが
まぁ、凄いことというか、ナイスなことに
女性像のどれもこれも、腰つきがすばらしすぎる
これは凄い、天才の技だ(なんだかなぁ)

柔らかでありながら、もっちりというのか、
あの胴の部分がステキすぎる
普段、婦女子のああいった部分をじっくりとっくり
眺めさせて貰える機会がないので
なかなか残念きわまりないのでありますが、実物もああであるなら
女子はまったく、天が作った芸術作品である
そう思うほど、ステキな腰つきでありました

なにやら、モデルの女性がお弟子さんというか
やんごとなき関係の様子で
下品なことを想像させるような、ステキな背景とともに
にじみでるような女性像がすばらしかったので感激
それにより、開眼した先生もステキだとか思ったのでありました

間近でみると、意外とざっくり作ってあるのですが
遠くで見た時にシルエットが人間である
これが凄いことだなと改めて思い知った次第
3Dであるというのは、絵画とはまったく別物で
フードを被った少女像があったんだけども
これがまた、小面憎い演出で、上空からのスポットライトで
顔部分が真っ暗で見えなくなっておるのであります
無論、近づくとしっかりとあるのだが
あの様子が絵画的であって、絵を越えたとか
もう、何言ってるかわかんない事態になれてステキでありました

あとは、日本人ののっぺり顔というのは
ああいうのに向かないのだろうなと
外人の顔を作ったものを見て、
その作り応えがあったであろう顔面の凹凸というか
眼孔や鼻を見て考えさせられたのであります

これもまた、よくわからないなりにも
面白かったので記しておきますところ

恋空

2008-03-20 00:17:05 | 読書感想文とか読み物レビウー
恋空 作:美嘉

佐川美術館の続きやら、
平山先生が意外とというか、なんか
その後調べてみたら、思うところがあった話とか
やっときたいことがありますが、
そういうことで忘れてしまいそうなので
読んだという報告をかねて

話題のケータイ小説であります
なんと書籍で読みました
私偉い

完全に嘗めてかかったというか、
バカにしてかかっている具合で読んだのですが
根が単純なせいか、最終的に実話ですなどと書かれてしまうと
なんというか、ごめんなさいと謝ってしまう自分が
情けないやら、なんやらといった具合の現在でありますが
ともかく、ある女の人の自伝ということでいいんでしょうか
実は嘘でしたとか、虚妄が入っているとか
あるのかもしれませんが、次々と起こる事件と
出来事が、スピーディーで、凄い
そういう感想でありました

主人公の美嘉という女の子が、
それはもう、なみの女子高生では経験しないような
キャッチーな難事件に遭遇して
まさに翻弄されるように、それでも、球は転がり続ける
そういう具合で、ぐいぐいと真っ直ぐ進んでいくお話でありました
自分がそんな時代だった頃どうだったとか
バカみたいなことを考えてしまいましたが、
あれこれと考えるんじゃなくて、凄く前に
生きることへの原動力というか、漠然としながらも
輝いて生きてやがると思うような内容でありました
それはすばらしいけど、
もしかしたら、みんなそういうものなのかもしれないとも思うのです

ともあれ、かなり骨の太い事件が多くて
なんでそんな、馬鹿な…
とか思わず絶句してしまったり、
話の大半が、女友達との確執に始終しているあたりが
リアルなんだろうかと頭をひねったりでありました

でも、流れとしてよくできているというか
本当、次々と色々起きるし、
おそらくは、リアルタイムで更新されていくという
ケータイ小説スタイルであったならば、
中毒性が高い、なんといいますか、単行本として
まとめて読むんじゃなくて、ライブ性を重視したような読み方すると
凄くはまれるのかも、また、そうやってはめるために
スピード感が凄くて、色々考えるとかじゃなく
ただ過ぎていく、がむしゃらに
そういうところがステキな小説でありました

平易な表現とか、なんとかかんとか言われておりますが、
そういうことじゃなくて、もう、ダイレクト、
生肉みたいな、ストーリーをずどりと撫でていくというのは
見ようによっては斬新、いや、なんというかな
ともかく、刺激的でよかったのだと思ったのであります

もう、こんな感想書いてる時点で
ダメなこときわまりないのでありますが、
ところどころ、まぁ、実話だというのだから
褒めることじゃないのでありますが、
ありがち、いや、あー、そんな思い出は美しすぎるだろうとか
思わずにやにやしたり、
もう、おっさんには恥ずかしすぎて直視できないような赤裸々な
心情の吐露があったりと、色々楽しめたのも確か
娯楽というのはこうかもしれないと
ひしひし、己の傷んだというか、摩耗劣化した
年齢による俗悪さを感じたのであります

大流行したのか、したことにされているのかわかりませんが
ともかく、読んでみて
今まで読んだどれとも違うと、感じたので記しておくのであります
あと、自分が勘違いしていた件も付け加えておきます
ケータイ小説ってのは、ちょっとHな小説で
思春期の男女の心を鷲掴みにしてんだとか思ってましたが
これについては違ったのでありまして、
そんなのばっかりなわけもねぇと
また、当たり前のことにようやく気付くのであります

篤姫 七夕の再会

2008-03-18 00:13:11 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ
話が進んでるのかそうでもないのか
よくわかりませんが
出てくる着物の素晴らしさと
そちこちに見られる名物めいたそれこれがたまらん作品であります
本当、NHKでやってくれてよかった

さて、今回もまたステキな着物が出てきておりまして
ちゃんと柄というか、覚えていないからいけないのですが、
以前ともまた違ったやつに見えました
どれもこれも艶やかでステキ
大奥入ったら更に凄いんだろうかと
今から楽しみでしかたないのであります

お稽古ごとにも力が入ってきた様子で
今回は茶席というのか、茶道のそれがあり
茄子っぽい茶入が気になったり、
あの茶碗は唐津あたりなんだろうか、でも
薩摩だからまた別か、とか、一人で楽しんでおります
いい、すごくいい

そんな見所ばかりでもなかったのですが、
話としては、尚五郎さんの悶着がまた
それこれと続いて、逐一立派な青年だなと感じるところ
彼を通して、篤姫がだんだんと姫様らしくなっていっていると
凄く感じることができたので
あの役者さんは大したもんだと改めて思った次第であります
いや、これは、篤姫も褒めるべきかもしれない

ともあれ、若い二人が成長していく物語という見方なら
なかなか優れておるとか、偉そうなことをのたまいつつ
沢村先生が今後どのようにしていくのか
そっちもまた気に懸かるのでありました
4月から、また、NEO始まるらしいし
大丈夫なんだろうか、ちゃんと大河の演技と使い分けられるんだろうか

セクシィ奉行とか、やるんじゃなかろうか
もう気が気じゃありません

と、そんな具合で
軽い気持ちで視聴しつつ、来週もまた
つれづれ見ていくことでしょうと記しておきます

陶磁器を探す旅~佐川美術館~

2008-03-15 16:18:55 | 陶磁器を探す旅と名物
久しぶりであります
ぶらり行って参りました
琵琶湖のほとりにある佐川美術館
お目当ては、当然のごとく、当代の楽家御当主の
ステキ作品群でありました

知っている人はすごく知っている
この佐川美術館というのは、あの
佐川急便が建てたというステキ美術館で
まだまだできたばっかりなのか
よくわからんが、見たところによると
すごい綺麗で、真新しい感じがしたのでありました
ステキね

さて、茶陶器に熱を上げたというか
やばい病に罹った感じのこのごろ
正直、それ専門以外の美術館て
あんまり行ったことがないのでありますが、
今回は、併設なのか、常設なのか
わかりませんが、
平山郁夫さんと、銅像のえらい人(名前覚えろよ)の
作品群もあり楽しみでありました

とりあえずたどり着いて、第一声が
すげぇ、でけぇっ
美術館自体の作り方がステキでステキで
なんというかな、近代というのか
打ちっぱなしっぽい雰囲気と
全体的にのっぺりした印象がステキ
おそらくは、楽家の茶室とイメージをすり合わせるためかしら
そう思うような外観、どこぼこかんがなくて
なんかステキであります

ちなみに、近くには佐川のグラウンドもあり
かの有名なJFLの門番佐川急便チームが練習しておりました
これはこれでステキであります

さて、入って順序としては
平山先生、銅像、楽さん
そんな順路でありました
実際は、エントランスから三方向
どこへでもいけるのでありますが、通常順路で
まずはぼちぼちと

入ったとたんではない、数点見て、突然感動した

これはすごい、超感動した
うお、おおぉおおおぉぉおおお、
某ワイン漫画みたいな声をあげてしまうくらい
すごい感動に襲われたのであります
絵画の巨匠の様子で、以前に名古屋松坂屋ギャラリーで
ぼんやりと見た気がするんだが
その本物の方であります
なんか、変わった絵の具なのか、砂で描いたみたいな
どでかい絵が一番の見所らしいのだが
個人的には、シルクロードで出会った風景をスケッチしたシリーズが
これがもう、あーた、びっくりのステキさ

すばらしい気の抜け方というのか
ざっくりと、デフォルメと呼ぶのもおこがましいほど
わずかな線ですべてが書き表されていて
何よりも、その単純な線の上に水彩絵の具がぐるぐると、
重ねられた陰影と色の移ろいが秀逸
あの絵欲しい、そう思うばかりでありました
またモチーフがオリエントな文化部分が多く
タージマハルの前にいる女性とか、人物がもよかったが
やはり、石仏関係がたまらん
さっくり、気負いもなく描かれているようで、
見ていてにやにやしてしまうのだが、すごく仏像の姿が浮いてでてくる

まともに仏像を見ると、この、ほっこり感じゃなくて
荘厳さを先に感じ取ってしまうけども
平山先生の絵になっていると、なんとも、心安らぐステキさがあったのです
これはよい、韓国の弥勒菩薩像写しとかも半端ねぇかっこよさだったし
敦煌とか、いわゆるシルクロードの絵もすばらしかった
感激でありました

というところで、銅像の先生については
また次回にでも

木曜時代劇 鞍馬天狗

2008-03-13 00:13:36 | ドラマ映画テレビ感想
自分の眼力の無さを痛感させられた
そんなステキな番組でした
先週で終了してしまったんですが
正直これは、名作と呼ぶべきだと
声たかだかに宣言したくなるような
ステキな時代劇「鞍馬天狗」であります

俳優さんの名前とかほとんど知らないので
野村萬斎さんという人が何者で、なんなのか
全然知らなかったんですが、このドラマのおかげで

すわ、色男

あまりのことに身震いするほどかっこよい、しかも
40過ぎてんのか?あれで?嘘だろ、おい
呆気にとられることもしばしばでありましたが
それもまたよい思い出であります

はてさて、鞍馬天狗という大佛次郎先生作品であります
多分、何千人という人がひっかかったというか
同じ過ちをしていたと思うのですが
ずっと「だいぶつじろう」だと思ってたよ…
小説探しにいって、「た」行に見つからず途方にくれたのも
よい思い出です「おさらぎじろう」と読むそうであります

脱線してばかりでありますが、その先生の
名作鞍馬天狗、昔はアラカンと呼ばれた名優が
見事だったそうなのでありますが、当然知るわけもなく
正直なところ「鞍馬天狗?幕末に覆面で鉄砲持ってるヒーロー?」
浅い知識だけで、これは笑うものだろうなんて
嘗めたこと思いながらぼやぼやと見ておりました

初見が第二回だったか、第三回
石つぶてのお姉さんが出てくる話でありました

石つぶててて…
半笑いというか、完全にバカにして見てしまいました
おまけに出てくる新撰組がどうにも悪者というか
まぁ、そういうストーリーだものねぇ?とか
上から目線で、にやにやバカにしながら見ていたのでありました
ところが、その後、第3回、4回だったか、
石黒賢扮する、怪しげな商人が出てきた話を見て釘付け

お、ちょ、ど?え?

相変わらずバカにしつつの視聴をしていたはずなのに…
気付いたら鞍馬天狗から目が離せない
多少殺陣がもったりしているが、なんというのかな、
陰謀とかが渦巻きつつ、なによりも、鞍馬天狗がかっこいい…
新撰組は悪者なのでありますが、
緒方直人扮する近藤先生がこれまた凄いかっこよくて
ライバルというか、そういう関係である鞍馬天狗と
ひょんなことから決闘をすることとなる

「貴殿が鞍馬天狗であるか、我が隊士を多数殺めた鞍馬天狗であるかっ」
「いかにも」

このやりとりのあと、渾身の戦いが始まる
うおお、思わずひきこまれる、ところが、
この二人を一遍に葬ろうと別の敵が現れて
はからずも共闘し、背中を預ける殺陣となる
いやー、この展開が燃えた燃えた

この他も、ギャグ回があって
ずっと凄んでいた殺し屋風の男が、竹光だったりとか
なんか、凄く洒落てると個人的に騙されて
最高に楽しめたのでありました

最終回も見事なもので、
近藤先生とのやりとりも凄いが、ここに至るまでの
天狗と近藤先生の関係がかっこよくて
また、天狗がピンチになって出てきた時の
なんというか、色気
エロさがハンパねぇな、なんだこの40才
ファンになってしまったのであります(ミーハー)

ともかく、ここ数年では、柳生十兵衛シリーズの
第1、第2と並んで楽しめた
奇しくも木曜時代劇最後の作品となった鞍馬天狗
面白かったので、記しておくのでありました
また、やんないかなー

大相撲初場所千秋楽

2008-03-11 23:50:54 | スポーツ
既に3月就職場所が始まっているというのに
うっかり書き忘れてしまったので
今更に、先場所、初場所千秋楽のお話であります

もう、本当に今更でありますが、
千秋楽の白鵬朝青龍戦が面白くて面白くて
いや、面白いというか、大一番といったらいいのか

凄い相撲だ!

思わず、テレビの前で叫んでしまったくらい
歴史に残してもよかろう大一番でありました
あの一番にいたるまでの14日間も
かなり悲喜こもごもがあって、相当面白かったんだが
やっぱり横綱同士の対決ってのは面白い
凄い、凄すぎる
私はまだ相撲歴が浅いので、輪島と誰かさんの対戦と
並ぶくらい凄いと言われてもピンとこなかったんだが
貴乃花が曙を破った一番以来の大興奮を覚えたのでありました

両者というのは失礼にあたりますが
朝青龍に問題があって、完全な悪役になってるのも
プロレスめいてはおりますが、名勝負の味付けになったように思うのです
ともあれ、天晴れな一番でありました

相撲の内容解説なんざするような技量はありませんが、
両者ががっぷりで組んで、吊り合い、ひきつけ、
あの力の入り方がハンパなくて、見ていて
息をするのも忘れたほどでありました
今場所、はたしてまた、あの一番のようなステキなことになるのか
今から楽しみで仕方ないのでありますが
とりあえず、3月場所も地味に期待しつつ
相撲熱が再燃しそうな今年と記録であります

最近はすっかり、左腕を振り上げながら右脚をすり足で前に出すという
三回目の仕切後の朝青龍のマネをするのが大好きになっておるのですが、
そんな人山ほどいるんだろうななんて、同意を求めつつ
筆を置きます

篤姫 御台所への決心

2008-03-10 23:27:04 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫、まだ脱落しておりません
ただ、鞍馬天狗とかNHKスペシャルミラクルボディとか
書きたいことがたまってんだがって、
そういえば初場所千秋楽の話も書いてない気がすると

なんか、よくわからんが
ブログとして書き留めておきたいことが増えております
とりあえずは篤姫について

まぁ、こんなもんでしょう
そういう感想でありました
出だしに、あれこれと説明を入れたりする展開が
功名が辻の時とそっくりだなと思ってしまって
まぁ、あれはあれでよかったし、よしなにとか
思っている自分がおります

さて、今回もまたステキな着物を堪能
本当、衣装にすげぇ経費かけてんなと
しみじみ思うのであります、あれ、一着どれくらいするんだろうか
そもそも一着って数えないんじゃないか?
わからないが、赤を基調とした揃えばかりの中に
白基調で爽やかなのも出てきてたまりません
いいなぁ、かっこいいなぁ

相変わらず、幾島とうまいこといかないまま
なんというか、男だからとかそういうことじゃないんだろうが
見ていて、凄く胸に何かたまってくるような
やるせない展開が続いており、なんかもう、
ずっと西郷さん達の話してたほうがよくね?とか
弱いことを思ってしまいます
今後、大奥とか入ったらこんなんばっかりだろうにね

物語としては、ここのところほとんど進んでないように思えるので
お殿様の作り虚けっぷりが、恐怖を感じるレベルになっていることと
阿部殿の苦労っぷりが可哀想だなぁということ
そんなことを確認しておる次第であります

戦があって動くとか
そういうのじゃないから、楽しみ方の
腰の据え方が未だにわからないままですが、
なんのかんの、初めてかもしれない、
女優さんをかわいいと思って、愛でております

ぅひひ

的な笑い声を聞くと、なんとなし
まぁ、いいかなとか思うようになってきました
春だからでしょうか、恋でしょうか

センゴク

2008-03-09 15:07:34 | 読書感想文とか読み物レビウー
いまさらながらに読みました
戦国時代のお話で、
ここ数年、大河ドラマで勉強した俺には
なかなかなじみ深いですね
とか思い描きつつ読んだのであります

そうか、戦国時代ってこうだったか

まぁ、漫画なので話半分というか
いろいろつっこみところみたいなのを思い浮かべましたが
そんなのは枝葉であって、一番驚いたのは、
へうげものとどんだけ違う世界なんだというか、なんというか
いかん、茶陶器をかっぱらったりするのが大名とか
そんなことを思っておってはいかんと
久しぶりに思い出したのであります
昨年の風林火山については、へうげよりちょっと前の話だし
別のものだとか勝手に思ってたが
とりあえず、分捕って、分捕って、そして分捕る
そういうのだなと思ったのでありました

主役が前線の兵隊でしかないため
アクションとかもよろしいとほくそ笑みながら見ておるのですが
まぁ、そんなのはいいか、
読んでいて、あれこれと実際の土地歩いて見たとか
あれを漫画でやられると、なんというか
今歩いても数百年前と何かしら違うにきまっておろうが、
とか思ってしまうのが残念でありました
いや、司馬先生も山ほどあんなことやってんだから
かくあるだろうとも思うのだが

それよりも、初回と後半で、
お猪姐の変化っぷりが、こいつ妖怪の類か、思うほどでステキでした
当初の名前からキャラ考えたんじゃねぇかという
あの体格も実はステキねと思っていたのでありますが
なんともかんとも、もっとも成長した一人でなかろうかと
思うのであります

あと見所は
三方が原戦でありました、
武田に蹂躙されまくる家康の、
まぁ、あの家康は違うだろうとちょっと思ってしまうんだが
それよりも、森を抜けたら、敵が大転回しているという
あのすげぇ状態、あそこを読むときに
すわ、すげぇ、
思ったのがステキでありました
あの迫力というか、うわぁ感、が
昨年の最終回付近、風林火山で見られたらよかったのになぁとか
また、死んだ子の数を数えてしまいますところ
ともあれ、出てくる大名クラスは
みんな、それなりにすげぇという描写がステキで
ちょっと、暴走族の抗争に見えなくもないのでありましたが
楽しかったのであります

そのほか、桶狭間の話も
ちょろりと読んで、今川もかっこいいよなぁと
改めて思ったのであります
関東三国志か、北条数代をやってほしいとも思うのでありました

なんだ、大河のネタなんて
まだまだいっぱいあるじゃないか

篤姫  篤姫誕生

2008-03-03 23:21:39 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫
とうとう、姫様が篤姫という名前になりました
篤子という名前だったんですね
全く関係ありませんが、うちの両親が、
本当の篤姫像をどこかで見たらしく、そのなんというか

豪傑

と称して問題ないような女性だったそうで
あれで姫は詐欺じゃないかと、散々言っておりましたが
現存する写真はそんなでありますか、どうなんだろう
幾松とかも、実際のところそこまで綺麗な写真が無いところをみると
いた仕方ないのかしらとか

そんなことはどうでもよいのですが
全く埋まることのない溝を見せつける
姫様と幾島
ここで菊元やら色々絡めてしまうあたりが
心憎いと思ったのでありますが
とりあえず、はっきり喋るのと威風堂々とした様は
素晴らしいことだなとせつせつ感じ入った次第
とっとと嫁いでしまうみたいですし
今後の展開が楽しみではありますが
とりあえず、今のじゃじゃ馬では本当に使い者にならんなと
思ったり考えたり
それを受けて、来週の

利用する

というお話になるかと思うと楽しみであります
楽しんでばっかりだな俺
その相手方である家幸様がなかなかの阿呆っぷりで
某では、知性のかけらも感じさせない
素晴らしい名演であると、前にも取り上げた気がするけども
絶賛されていて、それがまたも発揮
ただ、一瞬だけ切れ者臭をさせてしまったため、
今の状態が、以前とは違って見えて、なんか怖い
恐怖を感じるのでありました
なんでだろう、狂、っぽいからかしら

あれが夫婦になったらどうなってしまうのか
今から楽しみといえば楽しみですが
早逝するおり、そなたといて幸せだった系の何かが見られるのかしらと
ちょっと期待しております
もういいのです、思った通りのドラマでもなんでもいいのです
楽しかったらそれで…

と、そんなところで、篤の唐突な薩摩なまりが
相変わらず気になるところですが、
それよりも、身分についてのあらましが
今泉の家をもってしても、もう一つ伝わってこないのは
今後の展開に差し支えがあるんじゃないかと
兄様を心配してしまいます
彼だけが変人みたいに見えるのはいけないだろう
せめて、沢村先生だけでももそっと尊大というか
なんかすべきでなかったかしら

偉そうに思いつつ
次回も見ると思うのです

ラッシュライフ

2008-03-02 19:26:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
ラッシュライフ  作:伊坂幸太郎

珍しく普通の小説を読んだのであります
もしかしたら普通じゃないのかもしれない
そんな不安もあるのですが、
モーニングで連載しているモダンタイムスでなんとなし気になって
その後連載を追わなくなったこともあり
単行本で既刊を読んでみた次第です
あらかじめというか、伊坂幸太郎という人の小説について
評判を聞いていたところ
複線回収の妙がステキと聞いていたので
どきどきしながら読んだのでありました

感想
おお、すげぇ

頭悪いことになっておるのはいつものことですが、
まぁ、複線回収の妙に納得いたしました
すげぇな、巧妙にリンクされてんだな
というか、これ書くの本当、大変だろうな
余計なことを考えてしまう次第であります

あらすじが、私の脳では書けないほど
散漫としていて、でも、気づいたらすべてが結びつく
そういうお話だったわけでありますが
なんだろうか、説教くさいテイストのところもあるし、
ひっかきまわされるような心情描写もあるし、
それこれ面白かったのでありますが、
なんだ、この読後感の、物足りないとは違うけども
満足できないうやむや感わ…

精神衛生上よくないようにも思ったのですが、
別になぞを解いたりするものでもないし、いや、
本当はそういう話だったように思うんだが
結局解決されてなかったということか?
よくわからんが、ともかく
読み手側をあざ笑うように、ばらばらにされた時間軸と
場所、人物たちに振り回されて
でも、結局は、ある決まった期間の事象を
丁寧に説明していただけ、そんなあわただしい
ああ、そういうのがラッシュなのかしら
とか、思ったのでありました

褒めるとかなによりも、感想として
読み終わって、確かになんかかっちり言ったように思うけども
で、なんだ、何か起きたり解決したりしたか?え?
と、拍子抜けたような具合で、個人的には微妙でありました
犯人探しが始まるでもないし、
誰かの人生をえんえんとおっていくでもないし
そうか、しいて言うならば

金さえあればなんでもできるのか

それに対する様々な印象が語られていたというか
それの始まりと終わりがあっただけかとか
もう、何書いてんだかわかりませんが
そんな具合でございました

他人様の感想文をどこかで読んでこようと思いつつ
モダンタイムスが特異的なそれだったんじゃなくて、
あの、妙な超能力とか東北とかが絡むのは
彼のスタイルなんだなと、それが少し驚きでありました
超能力が出てくる時点で胡散臭いという具合ですが、
モダンタイムス内で胡散臭いといわれていた伊坂氏と瓜二つというのか
少々違う台詞だが

イッツオールライト

これにつまるお話だったようであります
これ、連載してて打ち切りだったとかじゃないよな?