残照の頂 作:湊かなえ
続・山女日記とのタイトル通り、
登山をする女性の情感を山登りを通して描く
短編連作シリーズであります
今回も、しっとりとして、趣深い短編でよかった
サスペンスや、ミステリといったものとは別の
人間の内側といってもいいような、
想いと人生の振り返りのようなものをつづっていて、
これが山という存在が介在することで、
よりハレバレというか、出てくる女性たちが皆いうように、
山の上とそれ以外で異なる人間関係による、心情の吐露、告白というものが
染みてくるようでよいのでありました
ハイキング程度の低山をうろうろするくらいしかやってないので、
ザック背負ってキャンプ張ってという本作のような
本格的な登山は、読んで想像するだけしかできないのだけども
そんなキャンプをするどうこうといった技術ではなく、
山に入り、その険しい道を歩いていく
登山中の心のありかたというか、その揺らぐ様というのが
手に取るようにわかるかのような筆致も見事なんだが、
そこに用意された、山の中だからこそという人間の絆みたいなものが
まぁ、なんというか、清々しいというさっぱりした感じとは違うのだけど
いいものだというしみじみした感動がって
しっとりとした読後感がよかったのでした
出てくる関係性が、どこにでもありそうな男女の、あるいは友人、親子といったそれなんだが
山というものを通してそれらが濾過されるような内容が
いいもんだなぁと感心して読み終えたのでありました
続・山女日記とのタイトル通り、
登山をする女性の情感を山登りを通して描く
短編連作シリーズであります
今回も、しっとりとして、趣深い短編でよかった
サスペンスや、ミステリといったものとは別の
人間の内側といってもいいような、
想いと人生の振り返りのようなものをつづっていて、
これが山という存在が介在することで、
よりハレバレというか、出てくる女性たちが皆いうように、
山の上とそれ以外で異なる人間関係による、心情の吐露、告白というものが
染みてくるようでよいのでありました
ハイキング程度の低山をうろうろするくらいしかやってないので、
ザック背負ってキャンプ張ってという本作のような
本格的な登山は、読んで想像するだけしかできないのだけども
そんなキャンプをするどうこうといった技術ではなく、
山に入り、その険しい道を歩いていく
登山中の心のありかたというか、その揺らぐ様というのが
手に取るようにわかるかのような筆致も見事なんだが、
そこに用意された、山の中だからこそという人間の絆みたいなものが
まぁ、なんというか、清々しいというさっぱりした感じとは違うのだけど
いいものだというしみじみした感動がって
しっとりとした読後感がよかったのでした
出てくる関係性が、どこにでもありそうな男女の、あるいは友人、親子といったそれなんだが
山というものを通してそれらが濾過されるような内容が
いいもんだなぁと感心して読み終えたのでありました
読んでみたいと言いますか、買おうかな?と迷いました。
実は中古書店で『山女日記』を購入したのですが、まだ読んでいなくて。
これを読んでからと思っているところです。
筆致、読後感などよさそうですね。
コメントありがとうございます。
イヤミスではないので、安心して読める内容でした。
前作より、一層山に登ってみたい気分になれるお話でしたよ。