CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

坂の上の雲 感想

2011-12-31 11:21:51 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」
前回で一通りの感想を終えたわけでありますが、
全体としてどうであったかとか
総括しておくとステキよねと、そこまで思い至る

しかし、時間をおいてみると
そんな気も失せるといいますか、まぁ、
そういうことしなくていいじゃん、面白かったしと
身も蓋もないところに心が落ちてしまうのが
私の脆弱なるところであります

と、前置きはさておき
大変面白いドラマでありました

3年間というロングランで、途中で見られなくなったらどうしようとか、
最近のNHKはついてないから、途中で俳優さんに何か起きるんじゃねぇかとか
いろいろ不安で不安で仕方ないのでありましたが
見事完結となりました
ただ、全体を通して思ったところといいますか、
特に3部について思ったことでありますが、
ちょっと冗長に過ぎたんじゃなかろうかという印象であります

実際は、全然尺が足りてねぇ、もっと見せろよぉうなんて
駄々をこねたいところなんでありますが、
実際仕上がったあれを見るにつけて、なんというかな、
退屈とは違うのですが、映像重視すぎて、話が意味不明すぎるといった
そういう場所が、いくらかというか、相当に多かったように思うところです
よくよく思い返してみると、序盤シーンというか、1部あたりは
そんな風に思わず、ただただ、明治の躍動感みたいなのが
すごく伝わってくるし、これからどうなっていくんだろうかという
わくわく感みたいなのもふんだんで、これを3年間小出しとか
殺す気か、などと感じておったのでありますが
実際3部まできてしまうと、まぁ、全編戦争シーンというのが
そもそも退屈になる原因なんだろうなと思ってしまうところ
旅順突撃について、同じシーンばっかりじゃないのかしらと
それも狙いだったのか、今となってはわかりませんが、
なんともかんとも、思い知らされたのでありました

あと、本当かどうかというか記憶間違いだったかもと思うところの
3部が1話急に増えたんじゃないかという印象
そのせいか、なんか妙なところで切っちゃうし、なんか
物語としてわかりづらくしているそれだったように思うのでありました
90分番組だから、45分編成を2話という作り方には
なってなかったように思うのであります
ともあれ、正直3部については、映像は見たいものだったけども
話は大したことなかったなぁという感じに落ち着いたのであります
まぁ、それでも映像がすごすぎて、まったく問題だとは思わないんですがね

ひょっとすると、とりたいシーンが先行したあまり
話とか脚本とか、そういうのを後付けしたんじゃねぇかと
なんか、映像作品として根本的に間違った作り方になってたのではないかと
勘ぐってしまうところであります

と、なんか文句ばっかりっぽいですが、やっぱり面白かったのは事実で
これを3年にわけて、ちょっとずつという見せられ方が
またもったいなくて、通しで見たかったなぁ
そういう印象なのでありました、それこそ45分にして
半年くらいの放送にしたら、抜群に面白かったんだろうというか
その年は、もうこれでもかと楽しめただろうなと思うのであります
大河50年というところをそんな形で見せていたら
面白かったのだろうかなと、あれこれ考えたりしつつ
年の瀬を終えていくのであります

今更思い出しましたが、名古屋高島屋でやっている
NHK大河ドラマ50イベントというのも見てきました
また、別途で書きましょう

今年も暮れてまいります
願わくば、来年もお読みいただけましたら幸いです
では、よいおとしを

国宝「如庵」

2011-12-29 22:11:48 | 陶磁器を探す旅と名物
愛知県は犬山にあります
国宝茶室「如庵」を見てきました

まだ行ってなかったのかよと自分でも呆れてしまうところですが、
ようやっと機会がありまして、有楽苑を見てきたのであります

織田長益が、さまざまに遊びまわった人生の最終、
犬山で終えたのかはわかりませんが、
ゆかりがあった様子で、京都にあった有楽斎の茶室を
移築したのが、この有楽苑であります
茶室は国宝指定されております「如庵」どっかで聞いた話では、
長益が洗礼を受けた名前がジョアンだったからだとかなんとか、
そんないわれが、現地にはまったく記されていなかったので
嘘なのかもしれないと思いつつ
それでもなにやら、心躍らせながら見てきたのでありました

有楽好みと呼ばれる井戸やら、
加藤清正が釜山から持って帰ってきた岩だとかが配置されていて、
庭などもかなり見事であります
苑内には、如庵を含めて3つの茶室がありまして、
ひとつは大阪屋敷の本図を再現したものに、
もうひとつは完全オリジナルだったかなんだとか
ともあれ、中でお茶も飲ませてもらえて
大変寒いなかでも楽しんでくることができるのでありました

見事というでもないですが、名物を眺められるということにおいては、
この如庵に加えて、少し角度を探す必要がありますが、
日本の名城に数えられる「犬山城」が間近に見えるということもあり
景色としては、非常によろしいわけであります
木曽川のほとりで、
風情豊かな街並みがなかなかステキで、
まぁ、実際は大半がシャッター街というところで
目も当てられないという具合なんでありますが、
それはそれ、じっくりと復興の息吹というのか
犬山城近くにまでいくと、あれこれと観光向けに
お店が頑張っているところが見えてステキでありました

さておいて、如庵
正直、茶室の善しあしはまったくわかりませんので
論ずることすらできないという体たらくでありますが、
かの有名な、暦貼りでありますとか、
有楽窓だとかをじっくりと見物、
間取りのよしあしはさっぱりわからぬものの、
狭いという印象ではないのが
有楽なんだろうと勝手に納得するのでありました
割と明るいのも印象的であります
ただ、織部好ほどではないのでありますがね

あと、庭というか、苑内にさまざまな茶花が植わっているのが印象的でありました
季節の花が、必ずなにか使うことができようと
そういう具合に見てとれるほど、四季折々に楽しませてくれそうな草花が
随所に植わっているのがステキ、
そろい咲くということがないので、
この季節が一番というのはなさそうでありますが
なんともかんとも楽しめたのでありました
山ほどのアマドコロが群生している姿は、
冬といえどもステキと思われるのでありました

と、まぁ、これが特にすごかったというのが
残念ながら見当たらなかったものの
これで国宝をまた一つ、脳内におさめたと
ほくそえみつつ、人生を積み重ねていく
そういう気分の冬の愛知を堪能中なのでありましたとさ

高速増殖原型炉もんじゅ

2011-12-29 00:15:28 | 陶磁器を探す旅と名物
行ってきました

少し前になるのですが、ナントカ大臣とニアミスするような
なかなかスリリングな日に見学をしてきたわけであります
今年のあれこれのことも踏まえつつではありましたが、
実際のところ、さっぱり勉強が足りてないというのは
本当のことでありまして、実地研修ではありませんが、
純粋にどんなもんだろうと、勉強のつもりで見学を申し込んだんであります
人はそれを好奇心と呼んで、
よい意味にも悪い意味にも使います

さて、割と簡単に見学できるという事実に
ちょっとびっくりしたのでありますが、
見学コースをみっちりと楽しもうと思うと
事前予約が必要になるというあたりから、
なかなか面白いイベントだったと思うところです

とりあえずメールで何度かやり取りをしたのですが、
いろいろと事細かなことを聴取されて、
結構な緊張を強いられた次第、別に何もないわけなんですが、
見学理由なんかを聞かれて、上述のように
好奇心と書くわけにはいかないと、あれこれ考えた挙句、
後学のため、などと、海外いって、サイトシーイングというのと
なんら変わりないそれでありましたが、
なんとか通過することができまして、無事見学したのでありました

実際は、敦賀という町一帯のレビウを書いたほうが
よほどよいかなと思うくらいでありましたが、
どこもかしこも原子力発電所関係で驚きでありました
凄いな、こんだけ身近にあるもんなんだなと
改めて思ってみると、なかなか背筋を正したくなることであります

それはさておき、もんじゅについては、
実際にもんじゅを見学できるというわけではなく、
もんじゅ自体は、ちょっと離れたところ、
見学できる高台みたいなところがありまして、
そこから見下ろすという程度であったんですが、
凄い厳重な警備のなか移動してというのは、
なんというか、すげぇところに来ちゃったな、
なんか軍隊みたいな車もいるしなぁと
割と本気で怖くなったのでありますけども
非常に有意義であったと思うのです

見学として、原子力、いや、そもそもの
高速増殖というものが、どういう原理なのかとかを
いちからきっちりと説明されて、
案内の人付きっ切りで、1コース勉強できたのですが、
伊達や酔狂で年齢重ねておいてよかったと
つくづく思うくらい、しっかりとした勉強でありました

増殖云々について、私ごときがとやかく言うのは
だいぶ間違っておりますので、そこは
諸兄の勉学のつまみにしていただければと思うのでありますところ
ただ、その見学と施設については、筆舌に尽くしがたいというか
これはすごい、生々しい言葉で書きますと
これは金がかかっている
そういう具合でありました
これを糾弾とするのは、また、違うよなぁと思うところ
論理と呼ぶのかわかりませんが、話の筋としては、
いろいろとやってるから、それをしっかりと説明する必要がある、
そうだパビリオンを作ろう!みたいな説によって
出来上がったんじゃないかなと、ついでに、その説明に、
あまりにも力を入れすぎて、ちょっとハンパねぇと
思わず息を呑むほど精巧な模型とかが出てきて
こりゃ、凄いなと違う意味で感心しきりでありました
ただ、人はあんまり来ないだろうから
もったいないというのは事実でありますね

見学コースとしては、まず最初に、
高速増殖炉についての説明を映像というかビデヲのようなもので
10分ほど解説されまして、そこからパビリオンを
説明員の人と一緒に見学、見学しながら、様々な補足説明を受けて、
その後、ナトリウム冷却という方法について説明を受ける
個人的に、このナトリウム冷却のところを
相当に期待していたのでありますが、
これについては残念ながら、われわれサラリーマンの悲しいところ
休日に行くと、あんまりしっかりとしたものは見せてもらえませんでした、
液体ナトリウムとか、たぶん生で見られる機会無いだろうから
ぜひとも見たかったのですが、それは映像で済まされてしまい
凄く残念でありましたが、金属ナトリウムの切断実験はさせてもらえて、
まぁ、高校の化学の授業でやったことと同じでありましたが
割とやわらかい金属だよなぁと改めて実感できたのはよかった

なぜナトリウムで冷却するのかというところは、
なかなか面白い話でありまして、実際にうまく運用できれば
とても効率的によいことなんでしょうとしておきます
それを効率的に運用するために、様々な障害があって、
それを探るのがこの施設の目的なので、
今はそれを論ずるにあたわないのであります

で、ナトリウム実験施設なんかをあれこれ見せてもらって、
ナトリウム火災用の消火器とか、もう、ここでしか使われないんじゃないかと、
これまた不思議というか、金かかってるなぁ的なそれを
思い描く黄色い消火器を見たりしながら、おなかまんぷくに、
そして、上述のもんじゅを実際に遠くから見てみるというコースで終了
濃厚な1時間30分を過ごせるという意味では、
大人向けのよい社会見学だと思ったのであります

実際といっていいのかわかりませんが、
これによって、そもそももんじゅってのが何をしていて、
どういう目的のものなのかというのもよくわかったのは事実でして、
これは原型炉という名前で、その前にも実験炉だったか
プロトタイプが存在していて、今はその原型炉実験という過程だというのは、
仕事を進めるという観念からして、非常にわかりやすいと思うところ、
さらに進むと、この後、いわゆるOT工程というのか、
実証炉というのを作って、採算レベルにのってくるかを検証すると
まぁ、なかなか面白い話なのでありましたが、
それまでにどんだけ金がいるんだろうかなと
確かにそのあたりは不安というか、いろいろ思わされるのであります
事業計画からして、すっかり古びているのも確かですしね

見学したあとになって思うと、もんじゅをとやかく言うという行為は
そもそも間違っておるのだなぁというところで、
この全体の事業計画というもの、それ自身について
何か論ずるのが建設的なことなんだろうと思うものの、
論ずるにはあまりにも初期のなりたちについてわからないことが多く、
情報を出してくれるはずのこういったパビリオンも、
そういうレベルではなく、はぐらかされた内容になっているのも
やはり正しいと思われるレベルでありまして、
不審と、さまざまなものを想起させるなぁと思ってしまったのでありました

が、とりあえず、見学としては大変勉強になって、
やっていることを学ぶという意味ではすこぶるよかったんじゃないかなと
えらそうなことを書いておきつつ、
貴重な経験ができてよかったと筆をおくのでありましたとさ

大人になってからいける、こういう施設というのは
思った以上に多いようだとも思うのであります
意地悪く考えれば、こういった施設は作ることに意味があって、
こうやって熱心に訪れられるのは、また、それで困ると
そんな風にも見えてしまうのですが
それはまた、個人の感情でありますね

坂の上の雲 日本海海戦

2011-12-25 21:01:49 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」
見終わりました、三年間楽しかった、本当に楽しかった

そんなわけで、まずはすべてが無事放映されたことに
心から祝福を送りたいということと、
この感激と感動と、もう、ごたまぜで興奮の時間を与えてくれたことに
深く感謝でありました
全体の感想はまた別としまして、今回の分をば

まず、前回最高のタイミングで今回に続いた
東郷ターンの直後から、両者の凄まじい砲撃戦という
まぁ、正直、あのために見ていたのかもしれないと
そう思ってしまうくらいのすごい艦砲射撃
さすがにCGだなぁとわかってしまうのは仕方ないにしても、
なんというか、すげぇ迫力でありました
ただ、旅順よりか、火力が少なかったようにも思うので
CG抜きにしたら、陸戦の方が絵として面白かったのかもしれない
考えてみると当たり前のことですが、別に悪いわけじゃなかった

割とはしょったというでもないですが、
劇的に勝利を得ていくというそれではなく、
唐突に勝ちが現れたというか、これが勝ちか、という
妙なメッセージめいた画面が続いての
ロシア艦隊のずたぼろっぷり、なんというか、
正直なところ、東郷ターンがピークだったじゃねぇかと
思わなくもないような感じで、
停船しない船にバカスカ撃ったりというあたりは、
ちょっと露骨に描きすぎだろうと辟易してしまったのであります
ああいうのいらないだろう、なんというか
物語的に一気に陳腐化するじゃないか

けしからん対応でありまして、
正直なところ冒頭10分くらいの射撃シーン以後は、
なんか、ぐったりとやだなぁみたいな絵作りに終始されて
げんなりでありました、大変残念であります
それでも、味方艦が被弾するあたりの描写は見事で、
まぁ、これも終始そうでありましたが、
日本側がやられるところの描写は見事でありました
あの爆裂する戦場という具合が大変よろしく
やられて、すぐに救護と、その場の建て直しが行われる
なんというか、軍事行動のそれが面白かったというか
かっこよかった、すごいなぁ、怖いなぁ
終戦後だったと思いますが、死体を袋にいれて運んでいるとき
露骨に顔が出てきたシーンはちょっと
笑ってしまったのでありますが、あの
死人顔色も見事でありました、まるっきり死体だった
グッドジョブ

残念ながら戦闘シーンは、あんまりよいところがなかったと
そういう具合でありまして、それよりも
ちょっと心配していたというか、どうオチるんだろうと
物語全体に対して不安だったところを
各方面の人々の演技が見事にあらわしておりまして、
このあたり凄いと感激したのであります

まずは、真之が海軍を辞めるというシーンは
もう圧巻だった、思わず貰い泣いた、すげぇ、すげぇよ
上手すぎるよモックン、なんであんなに凄いんだよ
引き込まれて、どんなに悲しいかと思わされたのであります
あれによって、一気に物語が引き締まったというか
ヘタな反戦メッセージをこめられるよりも、
よほど、戦争の悲惨さみたいなのが伝わったと
個人的に思うのであります
ただ、台詞中の対馬に日本人もたくさん沈んでいるとのことだが、
たぶん、そんなに沈んでないと思う、
ロシアが沈みすぎたという話もありますが

そして、金之助
もう私がただの夏目漱石フリークだからというだけかもですが、
あのとがったというか、変に偏ってて、律にたしなめられるシーンの
一連の台詞回しと、挙動と、どれもこれも見事でありました
あれだよ、あれが夏目漱石だよ、グッドジョブすぎる
凄くステキで、もう、たまらん
もうちょっと別話としてみたかったなぁ

最後に、兄さん
まさかの老けメイクが出てくるとは思いませんでしたが、
もう、見事すぎて本当に阿部ちゃんだったのか
まるでわからなかったのがよかった
ちゃんと、松さんも老けメイクしてくれているし
実にすばらしい、これでこそという具合でありましたところ

これ以外にも、もうちょっと見たかったところで
条約締結の小村のくだりであるとか、
謁見に日露の軍服で出向いた乃木の逸話とかは
ちょっと、細かくやってほしかったなぁと
悔しいのでありますが、
ともあれ、とても面白かった、そして
すがすがしく終わってよかった
そう、思って、とりあえず長くなったので
一時しめておくのでありました

全体感想は別で書こう、そうしよう

タイムスクープハンター スペシャル

2011-12-23 19:46:41 | ドラマ映画テレビ感想
関西方面は放送がずれたんだそうで、
飲みつぶれてしまう平日の夜よりは
むしろよかったなどと思いながら、先ほど見終わったのであります
前に倒れたのがいつだったか忘れましたが、
あのテンションのままでよかった

さて、今回はからす天狗という怪しい男の話で
歩き巫女の生活を重点におきつつ、
戦国時代のあれこれを描いたものでありました
話の進み方というか、当たり前ではありますが
前回の続きなので、出てくる人たちの感じが
そっくりでありました

話としては、いつものとおりというか
なんか、前回の話に似てないかなと思ったり思わなかったりしつつ
最近は、変にストーリー性がましてきたせいで
ちょっとおかしいな、なんて思ったりもしてしまうのですが、
ともかく敵討ちに巻き込まれる沢島でありました

見所でもないですが、今回はオペレータ女子も参戦したりと
なかなか、タイムスクープハンターという番組においては
きわめて重要なお話であったなと回想するわけですが、
仮面ライダーみたいだなと、ちょっとだけ感じたのであります
まぁ、そのあたりも狙ってのカナメールさんなんでしょうが

巫女の役者さんを前にも見たことがあるなぁと
思ったりしながら、なかなかの大立ち回りで面白かったのであります
すり替えとかをさらっとリプレイで見せたりとか、
この番組はリプレイの使い方が面白すぎると
つくづく感じさせられるのでありますが、
正直なところ、今年の大河ドラマよりは
よっぽど戦闘シーンに力が入っているというか、
血しぶきがとぶわ、頭打ちぬかれるわと、
バイオレンスシーンてんこ盛りで面白かったです
お約束の死体にモザイクとかも笑いどころになってきてますが、
そのうち戦闘シーンにもかけるんじゃないかなと
思うほどに、見事な銃での打ち抜かれシーンに
かなり感激したのでありました

まぁ、終わってみれば当たり前の終わり方であったのですが、
これからも続きそうだなぁと、それがよいのか悪いのか
わからないまま、今年も無事終わることができると
心残りを整理したような
そんな気分だったのであります

しかし、近い未来で沢嶋がクビになるんじゃないかと
不安で仕方ないところであります

カニを食べた

2011-12-20 22:02:46 | 食べ物飲み物
先日、いろいろありまして
北国をおとなって、カニを食べました

とてもおいしかった、本当においしかった

そんな感動をしずしず記しておきます
さて、カニというのは果たして、そこまで旨いものだったろうか
そう思うほどに熱中して食べてしまったのであります
たぶん、場所が北国で温泉があったりと
なかなか旅情にあふれていたのも因の一つだろうと
思うのでありますが、それにしたって
男が、ただ、もくもくとむさぼり食べて、
ビールを飲むのも忘れるという体たらくまで陥ったのは
ちょっと驚きでありました

友人数人とで遊びにいった先でのことだったのですが
まさに一心不乱にカニを食べ続ける私に
閉口してというのか、まぁ、ちょっとした問題になるほど
没頭していたという話なんでありますが
ともかく、それほど旨いと思ったのであります

カニはロシア産、北国までいったのにロシア産食べてんのかと
いろいろ言われるのでありましょうが、それでもうまかった
あれが本当に地場のものだったら、もう人間が駄目になっていたかもしれない
そういう危うさすら感じるほどの旨さがありまして
大人になったなぁと、しみじみ
焼きガニなんぞを食べたりしておったのであります

さて、カニ
古くわ、フェイクのフジタが大好きということで知られた
悪魔の食べ物でありますが、
節足動物にして、焼くか、煮るかという食べ方で
にやにやするというものであります
ところが、今回はじっくりみっちりとカニを堪能したため、
刺身なんぞも食べたりした次第
これがまた、驚くほどうまい

カニというのは、そもそも甘い食べ物なのであります

これに気づくのにずいぶん時間がかかったと
今思うと不思議で仕方ないのでありますが、
すばらしい甘味にあふれておりまして、
焼いても十分、鍋のそれでも見事、刺身にいたれば言葉いらずと
まぁ、甘さが口中に広がって
とてつもなく幸せな気分になれるのであります

そんなわけで、取り付かれたようにカニを食い続けて
つと、カニをこんなに食べたことが
はたして、今まであっただろうかと自分の人生をふりかえり
大人なんだから、カニくらい山ほど食べる日が
年に一度は必要じゃないかしらね
そう、思ったり感じたりしながら
どんどんと、独り身を楽しんでいくスタイルに
そまっていくのであります

ああ、カニ食べたい

さあ、気ちがいになりなさい

2011-12-19 22:36:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
さあ、気ちがいになりなさい
作:フレドリック・ブラウン  訳:星新一

なかなか面白い短編集でありました
海外のトンデモ作家なんでありましょう、
フレドリック・ブラウンという人の短編小説を
よりにもよって、日本が誇るショートショートの名人
星新一が訳しているという、まぁ、
実に面白そうという看板の本でありました
実際、凄いというか、かなり面白かった

内容が微妙にというでもなく、割とふるいのが
またいっそのこと新鮮というのだろうかしら、
なんか、空気みたいなのが露骨で大変よろしく、
こういうテイストの小説なり、ドラマなり、映画なり、漫画なり
そういうのをいくつか見たことあるよなと思うほどに、
この時代のこれをそれぞれアレンジしていたんだなぁと
なんか、古典を読んだような不思議な気分に浸れたのであります

難解というほどではないにしても、シニカルというのか、
アイロニックというのか知らないが、
ともかく、私が知る限りの星新一ショートショートのあの感じ、
あれが、アメリカナイズというか、もともとアレ自体が
アメリカンな感じだと思っていたところ
その本場を読んだというような感想でありまして、
なんだか、ひどく満足しておるのであります

内容は、なかなか素っ頓狂というか、実際のところ
短編12本のうち、4本くらいが面白いなぁと思ったくらいで
あとは、ちょっとよくわかんないです、みたいな具合でありましたが、
それでも、その面白いと思ったものの鋭さというか、
読んだ衝撃は忘れがたい感じでよかったのであります

題名は、時代ならではなんだろうなという具合でありますけども、
実際に、正常と気ちがいのハザマというのは何か、
もうわけがわからない、読んでいるこっちも危うくなるような
そんな危険というか、思考汚染みたいな具合に
文章がひねられているのでありまして、
ちょっと移入して読む人だと、ヤバイんじゃなかろうかと
かなり綿密な、狂っていく描写が見事でありました
こういう、ひっぱられる感じは、怖いんだけども
読み出すとやめられませんね

先に古典と書いてしまいましたが、
実際のところ、話のテンションというかオチとか、連なりなんかは
古典的でありまして、ああ、どっかで聞いたことがあると
そんな感想を持つのですが、ひょっとすると
これが最初だったりしたんだろうかなと、古いだけに思わされるところ
天丼でもないですが、決まったことをきっちり決めてこられると
なんというか、反抗することもなく
スムースに踊らされて、文章が面白いと思えるのでありました

と、まぁ、そんな具合で
非常によい本を読んだと、しみじみ書きとめつつ
ここにメモを残しておくのであります
いいなぁ、分かりやすくて、理解できない話というのは
とても難しいことだよなと、
わからないなりに、言葉にして、トンチキになっていくのであります

坂の上の雲 敵艦見ゆ

2011-12-18 21:02:40 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」
見ました、敵艦見た、T字はじまったっ

と、まぁ、興奮がというか
もう、どんだけ面白いんだこのドラマと
艦隊戦という、あの緊張感と、敵艦見えたあとの
開戦までの船の様相、さまざまに見事でありました
あの口頭による命令系統がすばらしく、
それによって、伝令が伝わっていく、あの伝播というのが
たまらなくよかった、なんか
一緒に船乗ってるようなというか、あれによって
すげぇ気合が入っていってしまった
あれは、よくできたシステムでありますね
増幅されていく、ステキ

と、もう、海戦パートに入ってから
まったく息をするのを忘れておりましたが、
それだけでなく、前半の陸軍の兄さん大活躍の段も
ステキでありました、またも軍令部の体たらくによって
様々な窮地が演出されるというなか、
じっと耐えて、そして騎兵としてでなく、
陸軍として成功していくというのはステキでありました
ただ、原作もそうでありますが
陸軍のすばらしさみたいなのはあそこで感じさせてはいけない
そんなルールがあるようにして、苦戦と苦境ばっかりでありました
まぁ、海戦を目立たせるためということも
考えうるとは思うのでありますが、
予算のためか、はてまた、何かに考慮したのか
なんで勝ったのかまったくわからない、
そして、そのカタルシスがひとつもないという
わざとなんだろうなぁと思うような内容で

ある意味リアルだったんだろうかなと思わされたりするのでありました

陸軍のほうは、ロシア側のウラー突撃が見られたというのが
なかなかステキな体験でありまして、
ああ、あれは怖ぇわと素直に感心したのであります
よくあんなのに抵抗したよなと、つくづくであります
映像だからなのか、本当の戦争はもっと違うのか
さっぱりわかりませんが、
あのスピードであの大群が馬でやってきたら
戦線なんてのは完全に蹂躙されるんじゃないのかなと
思ったのでありますが、実際は徒歩同士の戦いになっていて
まぁ、撮影の都合もあろうかなと思いつつ
じっと見守ったのであります
前回に続いて、凄いことでありましたね
バカスカ頭を撃ちぬかれておりましたが、
突撃してきた騎兵に刺し殺されるとか、凄いこと凄いこと

ただ、物語のとおりではありますが、
実際なんで勝ったのかわからない
それと、乃木が今回も無能だったみたいでかわいそうと
そんな具合でありましたが、
聞いたところでは乃木軍が相当の奮戦をしたとかなんとか
そういうフォローが入るかなと思ったけども、
なんもなかったのは残念でありました
まあ、原作からしてなぁ

と、そんなわけで、ちょっとひどいところで来週に続くなと
やきもきしながら、来週の最終回を待つのであります
ああ、年賀状がぜんぜん終わらない

ハクサイと豚肉のミルフィーユ鍋

2011-12-14 20:41:26 | 食べ物飲み物
正式名称なのかわかりませんが、
こうやって書くとただの豚肉と白菜のごった煮が
すごい美味しそうに見えるから不思議ですね

そんなわけで、それに効果があるのかは
まったくわからないままに、
なんとなく、見た目が綺麗だからというのと、
料理した感がするというだけで、
白菜の間に豚肉を挟んで、それを鍋に美しく配置するのでありました

白菜 4分の1カット
豚肉ロース薄切り 8枚
マイタケ お好み
白マイタケ お好み
九条太ネギ 2本

これだけの材料を、うまいこと配置して
あとはただただ、ぐつぐつと煮立てただけ
そして、ポン酢で頂いたわけでありますが
まぁ、うまい、なんでだろうと頭をひねるくらい旨い

さて、今回、白マイタケなる食べ物を手に入れたのでありました
まぁ、鍋にマイタケを入れておくだけで、
ダシはとれるし、大変美味しいとそれを期待しておりましたら
そのなんか、新しいのが出ている
こりゃ食べるしかあるまいなどと思い
とりあえず買ってきたのであります、
買いながら、これは「白マイタケ」という名前だけで、
実際は、なんとかタケという名前があるのかなぁとか
浅はかな自分をのろったりしていたのですが
どうやら、本当に白いマイタケのようでありまして
ダシがとれていたかはわかりませんでしたが、
変な匂いがあるわけでもなく
ありがたくおいしく食べたのであります

さておき、今回、これをやっておきながら
改めて白菜のうまさに気づいたのでありますが
特に、やわらかい中央部の先端
これを蒸し焼き状にうまいこと鍋内で作ったとき
あほみたいにうまかった
なんだろうあの、やわらかさというか、甘味みたいなのは
凄いな白菜、あんなに安いのに

そんな当たり前のことに
しみじみ感激しながら、〆に雑炊まで作ったりして
満喫しておる冬なのでありました
ああ、肥えてゆく、白菜のように胴がはる

かぶらの漬物を自作した

2011-12-13 22:14:56 | 食べ物飲み物
かぶらの漬物を自作しました

我が家に伝わるというと仰々しいのですが、
母方の実家が漬物屋だったということもあり、
その技の一部を引き継いだ母より学んだそれであります
我が家では、それを「千枚漬」と呼んでいたのですが、
京都にきて食べた「千枚漬」とは似て異なるものでありまして、
あれこれと調べてみると
かぶらの酢漬けというのが、我が家のそれかなと
思ったり考えたりするのであります

作り方はいたってシンプルで、塩漬けにしたかぶらを搾って、
砂糖を溶かしたお酢に昆布と一緒につけこむ
ただそれだけであります
実際は隠し味にとあることをするのですが、
いちおう口伝なのでメモるのは控えるのでありますが
よそでは食べたことのないステキな味になるのであります
ただ、ばあさんや母のようにうまいこといかなかったのは
当たり前のことながら…

さておき、男が唐突に漬物に目覚めるなんざ
ありそうな話ではあるものの、発端としては
人の頭ほどあるようなきわめてデカイかぶらを頂いたというところで、
ちょっとした嫌がらせじゃないかと戦慄したわけですが
せっかくだから漬物にしてやろうなどと
無謀にも取り組んだのでありました

そもそも、浅漬けすらも作ったことがなかったのに
いや、だいたい漬物ってどういうものなのかも
まったく持ってわかっていないという体たらくで挑んだのでありますが、
とりあえず、少なく見積もっても5kg以上はあるという
とてつもない巨大なカブの皮を剥ぎ(剥くというそれではない)
千枚漬け状にしたいと思うものの
当然、私の小さな文化包丁では、そもそも切ることすらできないので
仕方ないから、削り取るという手法を取り入れたりしながら
悪戦苦闘を繰り返したのであります

本来は、専用のカンナがあるんですが
当然そんなの持っているわけもないので、
しぶしぶという具合でありましたが、やってみて驚いた、
なんか、削った方が量が増えたように感じる
いったい、このかぶら一個からどれだけの漬物を作れるんだろうか、
消費しきれるかという不安とともに
それでも、やり始めた以上とめられないという
情けない理由に後押しされて、なんとか裁ききったのでありました

すげぇ量だ、鍋二つ分もある…

恐怖におののいたというか、そうなる前に気づけ馬鹿と
自分を怒鳴り散らしたくなったのでありますが
作ってしまったものは仕方ない
そこから、いよいよ漬物に挑んだのであります

まず、塩漬けを24時間というのが前準備にあるそうで、
安売りに出されていた食卓塩を使って、
振りかけては並べる、ふりかけては並べる
そんなので、みっしりとタッパーに詰め込んで終了
とてつもない量で困ったもんだと、
とりあえず塩をふりかけたそれを冷蔵庫に入れておいたのであります

で、翌日、これまた驚いたんですが
すげぇ量の水というか、汁が出てて、かさも減ってる
ああ、これでタッパー一個くらいになんとかおさまる
何リットル用のタッパーだかわかりませんが、
ともかくそれを二つという惨事から、一つに乗り換えて
いよいよ、酢漬けにするのでありました

酢と砂糖をともかくテケトーに混ぜる
酢は暖めないと砂糖が溶けないとのことで、
火にかけて、くるくるまわしながら砂糖をとかしこみ
自然に冷めるのを待つ、終わってから、
塩漬けにしておいたかぶらを搾り、
かぶら、昆布、かぶら、昆布となるように
またみっしりタッパーに詰め込んでいき
途中、3度にわけて甘酢をいれていったのでありました
最後に、輪切りの唐辛子をそえて完成

これを2日間、冷蔵庫で寝かしたらできあがったのであります
ちなみに、作ってからすでに3週間経過しましたが
まだ底が見えないという状態に右往左往しつつも、
割とうまいことなるもんだと、かぶらのおかげか、なんなのか
わからないまま、自宅漬物デビューを果たしたのでありました

坂の上の雲 二〇三高地

2011-12-11 20:59:07 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」
見ました、とうとう港の船を狙撃

そんなわけで、なんというかな、今回もまた
凄いたくさんの突撃シーンに加えて、
最終的には、白兵戦まで見せてもらえるとはと
もう、血が滾って仕方ないと
そんな内容で、たまりませんでした
だいぶ苦情もいくんでしょうが、知ったことじゃない

史実とどうなのかというのはわかりませんが、
児玉がやってきて劇的に戦争が転換するというのは
なかなか、見ていてこう、胸がすくというのか、
あれだけの苦戦を見せられた後だけに、
とても面白かったと思うのでありますが、
それにしたって、劇的すぎるだろうとちょっとだけ
しっくりこない自分が残念でありました
たぶん、乃木が相当がんばって、あとツモるところまで
もっていってたんでしょうね

そんなことはさておき、
まさに軍隊というべきの、知恵を出せとほえる上層という
立派なそれが、このときに確立されたんだなぁと
しみじみ思うのであります、これが後々
大変なことになるんだなぁとしみじみであります
しかし、陸軍パートなのに
兄さんの活躍がないのは、いた仕方ないとはいえ
最終的に陸戦を見せないと聞いている以上
残念で仕方ないのでありますが、
乃木にもっていかれたと、そんな印象の一話でありました

柄本さんの乃木の、あの、寂寥というのか
児玉とのやりとりも含めて、見事でありました
決して小物ではない、あの泰然自若とした
不思議な空気がよくよく出ていたように思いました、
次男の戦死に触れたときの感じも
抜群によかった、どんどん透明になっていくような
あの不思議なそれが魅力的すぎたと思われるのでありました

あとはもう、ひたすら突撃の連続に見ほれたというのか
凄い、すばらしいばかりでありました
ただ、どの突撃も同じ角度からばっかりで
ひょっとすると、同じテイクを違うふうに見せられてるだけ?と
思ったりもしましたが、それはそれとして
面白いからよいのだと思うのでありました

さて、そして船が沈んだというあのシーンにおいて、
実際は、馬鹿海軍が宴会というか
何かパーティーしてたと原作に書いてあったような
そんな記憶を見ていて思い出したんですが
それがないと、なんで船がらあきであんなんなのかと
ちょっと理屈というか、説明つかないよなと
やはり、いろいろはしょられている箇所を見つけると
切なくなってしまうのであります
仕方ありませんがね

ふたつの故宮博物院

2011-12-07 22:31:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
ふたつの故宮博物院  著:野嶋剛

台北と北京の二箇所にある
数奇な運命をたどった、いや、たどっている博物館
「故宮博物院」について、そのなりたちを政治的翻弄という観点から、
あれこれと説明されている、大変面白い本でありました

前々から、行くなら台湾などと思っておりまして、
行ったなら、故宮へとずっとずっと
かなわぬ願いのようにぶつぶつ続けておる私の人生ですが、
その故宮というのがなんなのか、
それを、所蔵している文物(所蔵品のことを記す単語だそうです)ではなく、
政治的な背景による、文物の移動、それによって生まれた、
二つの院という貯蔵施設という説明が
非常に興味深いというか、なるほどと勉強をさせてもらえたと
大変ありがたく読んだのでありました

すげぇ美術品があると、
ガキの頃から、なぜか知っていたのでありますが、
最近は、その美術品に目を奪われるような年齢にさしかかり、
いよいよもって、その文物を生で見たいとおさえられないと
そういう衝動のまま、この本を読んだのでありましたが、
内容は、その文物に一切というほど触れず、
それでも、より一層、それらの文物を見たいと思わされたと
そんなエッジをうめていくような知識補完ができまして、

メジャーなところでは、共産党と国民党の対立によりできた
台湾の故宮という姿について、実はその前から、
あれこれと文物移動がなされていて、
日中戦争下においても、その火の手から逃れるため、
様々に移動していた、しかも、その移動が頻繁に行われるから、
いつしか、故宮博物院のキュレーターたちは、
陶磁器運びにおいて、世界随一の技術を培っただとか、
なんというか面白い、きわめて興味深いと
その政治的なきな臭さはおいておいて、
文物というそれが、磨かれていくかのような歴史が
本当、かなり面白いのでありました

政治的な部分として、故宮の文物と故宮そのものが、
台湾と中国でそれぞれどう扱われてきたかというのも
非常に面白かったのですが、まぁ、それはおいておくにして、

最近では、何度か日本で故宮展をやろうという
とても魅力的な話があがっていたんだそうで、
このあたりが大変面白い
刊行が2011年3月ということもあって、
ほとんど直前までの情勢が、すごく機微というか、
変化に富んでいて、この文物たちの生き様みたいで
大変面白いと思えたのであります

最初の故宮展について、司馬遼太郎が影でささえて、
実現しそうになっただとか(この頓挫のあたりも面白い)、
その後は、平山郁夫も企画したんだが、
それも志半ばで日本の家騒動だとかでなくなったとか
大変に難儀で、何をしているのかと思わされるところが
すごいよかったのであります

最近、社会人を進めてきたおかげもあって、
国会で論議されていることは、プロレスではなく
ちゃんと通らないと困る法案だとかがあって、
それに少なからず自分も影響されるのだなぁと
ごく当たり前の政治を目の当たりにしておりまして、
そういうのとも、まぁ、リンクすると申しますか、

俺が日本にいながら故宮の文物を見られる日が
国会によって決まるのかと思うと
なかなかおもむき深いと、わけのわからない感慨にふけって
しずしず楽しんでしまうのでありました

が、この本を読んで一番思ったのは
やっぱり、今のうちにちゃんと台北に見に行っておかないと
今後どうなるか、さっぱりわからんのだなと
そんなことなのでありましたとさ
毎年通うくらいの気合があっても、いいのかもしれないと
そんなことを思うのであります
故宮友の会とかあるんじゃないかしらね

博多だいこん

2011-12-06 21:29:15 | 食べ物飲み物
そして博多ダイコンであります
たぶんというか、名前からして福岡の物産だと思われます
友人に感謝しつつ、わけのわからない野菜類を
とりあえず片っ端から食べたという
その記録をつらつら

さて、ダイコンとは名ばかりで、
いわゆるダイコン部分はちっちゃいちっちゃい
ミニニンジンみたいな様相、されども、
葉っぱが立派で、聞いてみると葉っぱを食べるものなんだそうで、
菜っ葉といやぁ、菜飯にするのがセオリーよなぁと
思ったりもしたのでありますが、
そんな気概があるはずもなく、
面倒だからという、ありがたみも何もない意向によって、
ニンニクで炒めて、いつものとおり
ペペロンチーノ風のそれにしてみたのでありました

が、このテケトーきわまりないそれが
なかなかうまい、しかも、くだんの葉っぱじゃなくて、
ダイコンの部分がうめぇ

緻密などと、難しい言葉を使いたくなるのですが、
凄いもちっとしているというか、しまっているというか、
詰まっているという歯ごたえ、スカスカ感というか、
普通のダイコンではちょっと食べたことないような
不思議な食感を味わったのであります

博多ダイコン 1わ
ベーコン 5枚
ニンニク 1片
マイタケ 1パック

これらをオリーブオイルでいつもどおりにちゃっちゃと炒めて、
ころあい見計らって、パスタを投入して、
今回から本格派をめざすべく購入した、
唐辛子をぺぺっと入れてみたところ
まぁ、ほどよい塩味とニンニクの風味、そして、
博多ダイコンの不思議な食感がとてもマッチというか
まぁ、うまいことうまいこと
驚きをもって終了したのであります

しかし、ダイコン部分がすげぇうまいと思ったものの
そうやって食べるものではないというらしく、
ひょっとすると、たまたまこのダイコンだけそうだったのか、
あるいは、ダイコンは全部そうなんじゃないかと
不安になったりしたので、いつか、普通のダイコンでも
炒めて食べてみようなんて、
当たり障りないことを書いておくのであります
でも、うまかったんだなこれが、
不思議なものであります

かつを菜とわさび菜

2011-12-05 22:25:01 | 食べ物飲み物
そして、唐突に九州の特産品であります
本当にそうなのかわかりませんが、
知り合いがいうところでは、福岡博多あたりでは
大変メジャーなものなんだそうで、
見た目は菜っ葉なんですが、それぞれ、
独特の風味と辛味がある葉菜であります

メジャーな使い方として、
かつを菜については、お正月の雑煮にいれるんだそうで、
不思議なもので、カツオの味がするとかなんとか、
そんな馬鹿なとか思いながらも、
なんとなし楽しみにして、これもまた煮てというか、
ラーメンの具材にしてみたのであります

結果としましては、まぁ、確かに
カツオのような風味がある気がせんでもないと、
ずいぶん遠まわしになってしまう感想を抱くにいたる
調理方法が悪かったかもしれないし、
もらったそれが、ちゃんとしたかつを菜だったんじゃ
ないのかもしれないと、あれこれ思ったりするものの
まぁ、それはそれとして、不思議ながら面白い食べ物だと
感心しきりでありました

ちなみに生で食べると、青臭さと独特の苦味というか、
辛味とはちょっと違う、苦さが強くて、
生食にはむかないなぁと火を通して正解だと
感じ入ったのであります

そして、もう一つ、わさび菜であります
名前のとおり、わさびの菜っ葉のほうかと思いきや、
これもまた九州の野菜なんだそうで、
かじるとわさびみたいな味がする菜っ葉ということでありました
早速生でかじってみたわけですが、これはアレだ、
わさびじゃなくて、からしだ、からし菜じゃないのか?
そう思ったりするほど、ぴりぴり辛い菜っ葉でありましたが、
たぶん高菜の仲間なんだと思われます
あの独特の辛味よりは、確かにわさびの辛さに近いかもと
より鋭い辛味を堪能できるのはなかなか面白く
生でも割りと食べられるのが印象でありました

こちらも煮て食べてみたのですが
煮てしまうと辛味がかなりというか、ほとんど落ちてしまい
なんというかもったいないことしたかもなと
ちょっとだけ残念に思ったところ
とはいえ、あっさりさっぱり食べられる葉ものとしては
なかなかに、どちらもクセがあって面白かったと
たぶん、もう一度食することはそうそうないだろうと
残念に思いながらも記しておくのであります

こういう郷土の作物というのは
現地で、それなりの料理屋で食べるのが
一番よいですなと、当たり前のことを
思ったり考えたりしながら、郷土料理を食べ歩くたびとかも
してみたいものだと、夢想を描いておくのでありました
鍋物のおいしい季節であります

坂の上の雲 旅順総攻撃

2011-12-04 21:05:31 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」
見ました、まちにまった、そういう気持ちが、
もう、まさに感無量というそれで、
すげぇ、すげぇ映像だった、すげぇドラマだった

旅順要塞戦が描かれていたわけでありますが、
筆舌に尽くしがたい凄惨さというのは、
まぁ、見事に描かれていたんじゃなかろうかと
そう思うほど、もう、息をするのも忘れて見入ってしまいました
なんという火力、なんという泥、なんという死に様
高地というか、陣地から乃木や児玉が確認した、
死にゆく兵士たちのさまというか、
あれが突撃というものかと、まじまじと
まぁ、見とれてといったらいいのか、
釘付けでありました
すごい、本当すげぇなあれ

大半がCGだなという部分もいくつか見られましたが、
最近のCG技術ってのはもっとすげぇんだなと
まるでゲームの画面だと、やったこともないのに
思わされたのでありますが、
あんだけ人間と違和感なく合成できるのなぁと
感嘆するのでありました

さて、興奮のあまりに、思いつくままという具合ですが、
実際のところ内容としてどうであったかというと、
割と、中身は空いているよねという印象であります
まあ、圧倒的な映像を見せてくれているというのと、
各俳優のそれぞれの軍人像がみられる
そういうものだと思っておれば、別になんでもいいのかと
思わなくもないのですが、予算との戦いが見てとれるような
イメージ映像とナレーション無双なる部分が
山ほどでてきて、悔しいような気分であります
でも、全部やられても無理があるしなぁ
黄海海戦が、あっさりなくなったのは
なんともあの陸軍のそっからの苦戦に向けて、いろいろと
思わされるところがあったのになぁと
残念でありますが、仕方ない

しかし、乃木役の柄本さんは
ちょっと違うかななんて勝手なことを考えていた
わたくしでありますが、謝り倒さないといけないと
そんなわけのわからない後悔を思うほどでありました
苦悩というのが、すごいよく出ていた、
作られたというでもないけども、あの潔癖さというのと
大きさというのか、児玉とは決定的に違う凄さというのが
全身からみなぎっていたような、そういう気分で
見ていたのでありました、迫力というんだろうかな

まぁ、しかし、艦砲射撃にしろ、
陸隊の一斉放射にしろ、すごい迫力で感激ひとしお
こういう映像を見たかったんだなぁと
そのあたりを、大満足で満たされたので
はっきりいってたまらんなと満悦なのでありますところ
来週は、いよいよ203高地、
一番いいシーンだと思われる、陣地確認できるかの報告が
さらっと何度も流されているのはちょっと残念ですが、
なんか、とった瞬間に泣いてしまうんじゃないかと
思われるような、そういう気分のまま
来週をまとうと思うのであります

興奮さめやらぬというのは久しぶりだ