CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

酒感想

2008-04-28 23:59:34 | 食べ物飲み物
だいぶ、酔っ払っております
仕事がひと段落するとひどいことになりますね
さて、そんな具合で、とりあえず
飲んだものを書いておこうという試みでありまして


焼酎・魔王
ついに飲んだ
親友の焼酎のみから、あれはどうかしらと言われていた
なかなか個人的にいわくのあるいっぱいであります
ただ、近所の居酒屋でロックでなみなみと注がれて600円という
ありえない値段だったので、思わず呑んでしまったわけでありますが

なるほど、呑みやすい

濃い芋臭とか、そういう芋好きというけったいな人種が好む
それこれが排除とはいわないが、すっきりと洗練されてしまっている
なるほど人気がでるはずであります、芋ですっきり呑める
いい酒だな、と思ったのは本当かどうかはともかくとして
呑みやすいので、ぐいぐいとやってしまい
意識不明になったのは遠い記憶であります
安酒飲むのとかわらない状態になったと考えると
やっぱり600円では偽者だったという懸念が…
ともあれ、透明感が高いというか、冷たい感じのする
焼酎でありました
いや、ロックだったから冷たいとかそういうことじゃなくてね

ウィスキー・マッカラン10年
久しぶりに飲みました
前にも書いた覚えがありますが
感動を書き留めておく次第
フレーバーというかスモーキー
ロイヤルサルートの鼻に抜ける感じではなく
くぐもった、独特の焦げというか、匂いがよかった
苦味に近いような燻製された味もステキで
やはり、いい酒だと痛感
10年ばっかり呑んでる気がするので、そろそろ
もうワンランク上を呑むべきでないかと
書きつつに、前はいいランクのを飲んだようにも思う
この類は、呑み続けないと味を忘れてしまいますね
こちらも、呑みやすいのでありました
というか、この感想、ロイヤルサルートと違ってるだろうな

ジャックダニエル ブラックレーベル
ジャックの黒
こちらは本当に呑みやすい、辛いと表現してよいのか
独特のスパイシーさがあるものの
やはり軽いというイメージ
呑みやすいのであります
香りも、まぁ、それなりというところで、
こいつはハイボールとかにして呑むのがよいのかもと
なんとなし思ったのでありました
まぁ、これに100円、200円足して
マッカランとか、バランタインを呑むほうがいいかもなぁと
思わないでもない

と、そんなところで
酒の感想もどっかにまとめたほうがいいよなと
ブログの使い方を間違えてきておるこのごろであります

篤姫 予期せぬ縁組

2008-04-27 22:55:49 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫
視聴完了
ああ、セクスィ奉行が死んでしまった…

多分、NHKのはからいなんでしょう
同じNHKで、3時間経ったら、名優が
喜劇してたらよくないということなんだろうか
と、いらんことを考えたりしたのですが
私思いっきり勘違いしておりました
お近さんて、妹御だったんですね
てっきり、夫婦だと思っておったので、驚きというか
尚五郎は後家殺しかと、いらんことを考えていたのですが
ともあれ、思惑があふれて
なんか、昼ドラみたいな雰囲気でありましたが
知ったことじゃありません

今回は、なかなかどうして
姫様の嫁入り道具騒動が面白かった
ちょっとしか写らなかったからだめでしたが
これの写し方が秀逸でしたね、小道具の限界だからボツにする
そういうことだったんでしょう
西郷が最初にもってきたそれこれ
茶碗は、多分織部だったと思うんだが
青磁の香炉とかも、なかなかどうして
よくあるそれこれだったんだが、ああいう理由でなしにしてみた
そういうお話か
着物がすごいことになっていて
安心したのでありますが
ともかく、せっかく集めたのに地震ですべてがなくなるなど
なかなかどうして…

今後の輿入れ道具が楽しみでしかたありません
次回は、母上様もやさしくしてくれるそうで
どんどんとツンデレテンプレを続けてくれるようですし
もう、ゆったりと安心しながら見られるのであります

ともあれ、大奥では賢いなど意味がない、かわいそうだと称した
あのお話がなかなか楽しみな感じで
さらっと、含蓄というか、深いことをしのばせるんだなと
見守りつつ、次回をどうやって乗り切っていくか
また、見守る所存であります

どうせ、薩摩から出るんだから
切子の名品でも見せて欲しいところなんだがなぁ
NHKの力でなんとかならんもんだろうか

篤姫 波乱の花見

2008-04-20 21:05:11 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫
なんというか、昨年恐れていた事態に
とうとうなってしまった
そう感じてしまいました次第

もう、お近さんにしかりつけてもらいたいとか思うくらい
未だうじうじ言うてしまいますが、
不意をつかれたというか、ああ、とうとう…
思うほどにはっきりと

篤姫がどんどん、事態を丸め込んでいってしまう…

一抹どころか、すさまじい不安を感じてしまいましたが
あれがよろしいのでしょう、水戸様の
絵にかいたようなツンデレっぷり
いや、ツンデレテンプレどおりの動きに
半笑いになってしまったんだが、ああ…

見所は、水戸さまのお召し物が
やはり、斉彬とかわらぬ見事さであったことであります
あれ、すごい衣装なんだよなきっと
なんか、ライトの反射しぐあいというか
ぴかぴか度が違って見えるんだよな
贅沢禁止してるとは思えないのでありましたが
その後、でてきた
将軍母上様の召し物を見て
あれが豪奢というのかと、うなだれてしまいました

そういえば、倹約が悪法と
前回のオトコマエ!でもやっておりましたが
あれを受けたかのような内容でありました、
武士はやっぱり、いろいろ贅沢だったんだなきっと
なにげに時代が近い話なんでありますね

さて、それはそれとして
あの鉄線を描いた見事な召し物にも圧倒されつつ
なにげに、おそらくは、カッカッカッと燃えるんだろう
ステキな火鉢もよろしく
にやにやと見つめておったのですが
数少ない、男どもの争いめいたそれらが
ちらちら垣間見られてよかったのでありました
水戸様篭絡があんまりにも簡単すぎたので
がっかりでしたが、上様の折れ方が
なかなかステキだったのでよしと思うところ

今後、こういうシーンとか
幕末の動乱めいたところを
幕府目線でかくのかどうかとか
ちょっと楽しみにしていくしだいであります

そんなところで完了

オトコマエ

2008-04-16 23:23:46 | ドラマ映画テレビ感想
土曜時代劇という
新しい枠であります

オトコマエ

なんと、遠山の金さんあたりのお話だそうで
また、わたくしこういった古典というか
王道を全然歩んできてなかったので
有り難いことだとにやにや見てしまっておる次第でありますが
とりあえず、その初見につきまして

火曜だったり、木曜になったり、金曜になったりと
ふらふらしながらNHKの時代劇枠も
土曜日ゴールデンタイムに移動
まぁ、平日のゴールデンタイムよりは
見られる確率が高いからよろしいわと
NHK、なにげに視聴者層をよくとらえての移動だと
思ったりしつつ、しかしだ、

短い

30分枠になってしまったんだが
これが本当にもう、とんでもなく短い
話はなかなか面白かったんだが、
とある感想文を見たところ

爽快だというのは伝わったが、話はわからなかった

というのが、まさにそうだと
手を打った次第であります
ともかく慌ただしい、時代劇が30分というのは
厳しいのだなぁとせつせつ感じたのであります
と、そんな慌ただしい中ではありましたが
若い武士が、お奉行様に憧れながら
あんなオトコマエになりたいというお話なんだそうで
二組の若手俳優が生き生きとしておりました
とりあえず、それだけでステキ

で、時代劇と言えばという見方をしてしまいますと
やはり殺陣なのでありますが、
今回のは、時代をおもんぱかってか
殺さず
をテーマにして、時代劇なのに、ちゃんと法で裁くというお話
なんか仇討ち御法度とか、最近流行りすぎてて
面白くねぇなぁと思ってたんだが
なるほど、これを活かした殺陣でありました

剣術ではなく、体術で見せる殺陣

まぁ、殺陣というとかっこいいが
いわゆるアクションというのになっておりました
動きとしては、合気道をモチーフとされてるのか
素人なのでわかりませんが、そういう体術に見えて面白かった
元を正すというか、合気道は居合道に通ずるそれなので
個人的には満足でありましたが
なかなかどうして、画面を分割したりとか
相変わらず試験をしており、意欲作と見えたところ

某友人と、最近は殺陣のよい時代劇がないと
嘆いておりましたが、こういうのも一つなのかなと
見ておった次第です
それでも、刀を奮ったシーンがちょいとだけ挟まれて
そのデキが、とんでもなく残念だったので
刀の殺陣じゃなくてよかったのかもしれないとか
嘆くのでありました

ま、偉そうなことをのたまいつつ
また、鞍馬天狗の時みたいに
がっつりはまったりするかもと
期待しながら、しばらく視聴しようと思うのであります

柴田恭平はいいなぁと思ってしまいます
ハゲタカ再び

光速シスター

2008-04-14 23:11:01 | 星里もちる
ついに、待ちに待ったと言うべきでありましょう
どうにも、不定期連載になるらしいのですが
星里もちる先生の新作が登場
先週末は、ちょっともう、本当
気がどうにかなるんじゃないかと右往左往したところ
もの凄い熱を出して風邪引いて倒れたんですが(無関係)

ともあれ、読んだのでありました

そのうち単行本化されるまで
またも、感想は控えるべきであろうと思うのだが
とりあえず、出だしでもう、あーた、
なんだ、わずかの再来か?マッハ号の人形が出たと思ったら
このためのネタフリか?とか
余計なことを思ってしまいましたが
今回はアメックスのゴールドとか手に入らなかったようで
いや、アメックスのゴールドという単語に
そこはかとない時代を感じてしまいますが

ともかく、楽しみなのであります

本誌を買うのをぐっと我慢して
単行本待ちしようと息を整えたわけでありますが、
とりあえず、やっぱりもちる先生の書く
ショートカットの女性は、本当にたまらん
俺のヨメを何人作るつもりだと
せつせつ楽しむ次第であります

ま、とりあえずの報告に書いておきます
ああ、細かいところつっこみ入れたりとか
そんなこともしてみたいが、買うの我慢であります

篤姫 姫、出陣

2008-04-13 21:20:08 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫
風邪ひいてしんどいけども視聴完了いたしました

機転がきいてよかった
そういうお話でありましたかと思いますが
やっぱりなんといいますか、軽い
先日土曜時代劇オトコマエも見るようになったんだが
あれのノリに近いな
これはこれで面白い気もするんだが、なんか
贅沢な時代劇を作れるのに事欠いてこういうノリはいかがかとか
わからないことを思ってしまったんだが
それはそれ、小澤さんの演技が見られるだけで
満足してしまった次第
というか、タイゾーの大久保卿も速く今後が見たいと思うようになって
なんだかんだ、楽しんでおります

さて、出陣というから、どんな凄いことになるかと思ったら
本家様にお礼参りというか、まぁ、さほど血みどろのない
ささやかな鞘当てといった具合で落着
正直拍子抜けでありましたが、今後も水戸様やら
大奥やらを全部あの調子でクリアしていくのだろうと思うと
ほのぼのと気を抜いて見ていられるのであります
あれらと、維新志士と佐幕派のめんめんと
どんな絡みになってくるのか
今、なにげなく伏線がはられていっているような
そういうわくわく感を覚えつつでありますところ

しかし、斉淋にここで死なれては洒落にならんだろうと
思うのでありますが、史実ではどうなのか
結構やばいんだろうかとおろおろする次第
切子の話とかほとんどないままに死なれたら
なんというか、どうしたらいいんだと
右往左往してしまいそうであります
大殿のところも調度品がなかなかステキでありましたが
なによりも、斉淋の脇においてある
謎の小壺のほうが気になって気になって

ああやって、さらりとステキな陶器を見せていって欲しいのであります
と、相変わらず趣味の見物を続けておりますが
着物のよしあしがわかったら、もっと楽しめるんだろうと
今回も、見事な篤姫の着せ替えがステキでありましたとさ
使い回しかどうかもわからないんだが
流石にそうだろうと思いつつ、病床に明るい色でと選択されたのは
見事だなと感服つかまつった次第であります

新・御宿かわせみ

2008-04-12 14:50:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
新・御宿かわせみ  作:平岩弓枝

珍しいものに手を出してみようと
有名なんだが、中身をまったく知らなかった
時代小説に手を出してみた次第
名シリーズ御宿かわせみの新シリーズ
どうやら、前シリーズは幕末が舞台だったそうですが
今回は、ご一新の後、明治初期のお話でありました
舞台は、そのあたりで、かわせみという御宿と
そこにかかわる様々な人をおった

推理小説

驚きました
すわ、推理小説とわ
非常に娯楽小説としてたまらんなと
テンポよく、事件と解決がなされていき
また、それに携わる人々の描写がステキでなんというかしら
ああ、この時代劇は見たいなぁ
そう思ったのであります
寡聞にして知らなかったのですが、どうやら
過去に何度も前シリーズが時代劇化している様子
なぜ見ていなかった、あんなにNHKでやってたらしいのに…

ともあれ、前シリーズの子供世代が中心なんだそうで
前シリーズを知らない身分では
なんとも、比べる対象を知らないので
よい意味ですがすがしく読めました
個人的に現代の医学知識を当時風に解釈させるという手法が
ステキで楽しいのでありますが
それに近しい、主人公の一人がお医者ということで
薬学やなにやらに、いろいろと薀蓄を語りながら進むところは
すごい好みで、思わずなるほどと聞き入るように読んだ次第

また、人情というのか、コミカルに描かれる
様々な人もよろしく、娯楽小説ならではなんでありましょう
縄に分銅をつけた武器の描写とかが好きで
それがペストルに買ってしまうあたりに感動を覚えたり
喧嘩のさまが、下駄を使ったりと、刀で
ばっさばっさとやるばかりの時代劇でないのもステキでありました
なんちゃって殺陣愛好家の私としては
深くうなってしまう次第、すばらしい

と、えらそうにあれこれと語らせてくれるのだが
作品は、押し付けるでも高慢でもなく
しずしずと舞台と事件をおっていて、とてもあっさり読めて好感
これを機会に前シリーズも読んでみようかと
ちと、思ってしまった次第でありました

まぁ、事件を解決しつつ、新シリーズ最初の大事件であったろう
仇の行方がわかっていくところは面白くて
思わず一気に読んでしまったのでありますが、
新シリーズは明治にて、あだ討ちやなにやらは
法で裁かれなくてはならない、こういう文明の前に
カタルシスというか、江戸のころの気持ちをどうしてしかるべきか
それがなくて、やもやもとしたのも確か
爽快感は、少しばかり残念でありましたが
ともかく、よろしい時代劇であったので
ここに記しておきます

面白かったのでありました
かわいそうな人もいっぱいでてきて切なかったけどもだ

陶磁器を探す旅~京都国立博物館~

2008-04-08 23:29:29 | 陶磁器を探す旅と名物
桜の前の頃、
ぶらり京都旅を敢行いたしまして、
その際に三十三間堂とセットでいってきたのが
くだんの京都国立博物館であります
以前にも、京焼き展のときにいきましたが
今回は、初めて知ったんだが、無料開放デーというので
貧乏人らしく、せせこましく見て参りました

特別展は何も催されておりませんでしたが、
常設展示館を無料で見られるというのは酷くありがたいもので
仏像やら、名物やらを有り難く拝見いたした次第であります
特に目についたものについて

禾目天目茶碗
これがまた、ステキな曜変天目かと思うほど美しい
天目茶碗でありました、宋の時代のそれだそうで
間違いなく逸品、無造作に置かれているんだが
これはすげぇと、何度も見てしまったところ

禾目というのを初めて覚えたのでありますが
あの細かい流星群を思い出させるような集中線みたいなのが
茶碗の底に向かって、もの凄い数落ちている
そういった文様というか、景色が素晴らしいものでありました
ああいうのを禾目と呼ぶのだそうで
なにやら、兎の毛のことを言うんだとかなんとか
覚えたので今度使おうと思いつつ、使うような茶碗を
手に入れられるように願うのであります

またこの禾目天目の横に、鼈甲天目もありまして
こいつも見事、
鳳凰が映し込まれていたのですが
なによりも茶碗の外側に広がる
鼈甲とみまがうばかりの素晴らしい景色
なんともガンプクでありました
常設なので、前も見たんだったか忘れていたんですが
なかなか素晴らしいものであります

この他、白磁青磁、仁清の京焼き、
柿右衛門等々、陶磁器をたっぷりと堪能
そして、やはり、ここに来たら見ておかないといけない
そう思い至ってしまった、かわらけ
いわゆる土器もすばらしかったのであります

前回は、土器の存在そのものに心を奪われてしまい
教科書の中のあれだーとか、
有名人を見て、印象をぼんやりしか覚えていられなかったみたいな
そういうのと同じ感じだったんだが
今回はちゃんとディテールも見て参りました

これ、すごくね?

ディテールに驚いたというか、本当たまげたのでありますが
土器のあの文様の部分、特に、炎のように
ぐにぐになってる部分の作り込みというのか
凄いんだともかく
あれを見て、太郎先生が爆発したのもうなづけるというか
今、脈々と続いている我々とは
完全に別の種族だったんじゃないかと思うほど
独創的というか、圧倒的な迫力と技量を感じ入った次第

分厚いそれこれでありましたが、
分厚いままに細かい(語弊があるな)細工が
それこれと施してあって、一見しただけでは
どうやってこれを作ったのかわからない
今でも全然わからないのでありますが
ともかく、独創的な装飾だったのであります

あれは是非、近くで見る機会があれば
皆様にも見ていただきたいと思ったのでありました

と、本当に常設部分はそれくらいでありまして
その中で企画展としてやっておられました
美濃屋という漆器のコレクションがこれまたずば抜けて凄かったのであります

折しもというでもないですが、
へうげもので織部が美濃屋を三条に作ろうと企てて
瀬戸屋に改号されて泣いておりましたが
既に、いや、遠い後に漆器で美濃の名を関するものがあった様子

どうにも戦争の時期に畳んでしまったらしいのですが
これまた素晴らしい漆器の数々で終始にやにやがとれませんでした
まだまだ勉強不足で、漆器の技法については
全然わかりませんでしたが、蒔絵のすばらしさ
とりわけ、椀物についてはとっくりと堪能
これまた、いつか手に入れたいと思い馳せたのでありました

と、まぁ、そんなところでありまして
無料でどんだけ堪能するんだというくらい
この他、仏像とかうちかけとか見て
帰ってきたのでありましたとさ

篤姫 父の願い

2008-04-06 21:48:36 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫
なんというか、涙腺が緩んでしまいます

話としては、今泉の殿様が死んでしまった
それがもっとも重要なお話だったわけでありますが
もう、死ぬ直前のお話、
あの、木を見上げて気を違えたかのような
すばらしい演技に思わずないてしまったのであります
また、左右で支える妻と次男が
話をあわせたあたり
あれがもう、たまらんな、またくもう

と、そんなわけで、その前後だったと思いますが
篤姫が薩摩白と呼ぶ怪しげな陶磁器を褒めておりましたが、
思い返して、また今日見て思ったんだが
確かに、あれと同じような陶磁器が
今泉の屋敷にありました、さすが
ああいうところから、なんとか
目を離さないようにしたいと思いつつ、
篤姫が飼ってた金魚はどうなんっただろうと
ちょっと気になるのであります

さて、政治フェイズについては
もう数十年悪党扱いされている
井伊家の御当主様が、今回、万全を期したといっていいのか
中村梅雀先生で、どきどきであります
大河では実によい役ばっかりやっておられるが
今回、大老とは見事、
改めてというか、前回見たのが秀忠役の時だったから
なんというか、うつけ芝居でありましたが
今回のきりりとした顔つきに
名家の香りを嗅ぎ取りました、歌舞伎顔なんだなぁ
すました顔の整い方が半端ねぇ

今後、直弼様がどれほど活躍してくれるか
死ぬまでに、いや、もう捏造でもかまわないので
篤姫と茶席をひとつ設けて欲しい
大河紀行でもやっておりましたが、彦根に相当数の名物があるし
ぜひとも、茶の湯をやって欲しいと願うのであります
なんか、いろいろ新しいスタイルを作ったりしたらしいし
そっちの顔をもっと見たいのでありましたところ

で、大谷刑部かと思った奥方様は
本当に、それに近しい何かだった様子で、
あの夫婦仲は今後どうなるのか
気になるというか、なんというか

ともかく、来週の予告が
相当面白そうだったので楽しみに一週間すごします
今週から、NEOも始まるし
日曜日が楽しいですね

王国~ひみつの花園~

2008-04-01 23:15:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
王国~ひみつの花園~ 作:よしもとばなな

というわけで、王国シリーズの第三弾を読みました
第一弾を読んだのが、さっきこのブログを読み返したところ
2005年の3月ということだそうで
おおお、3年ごしかよ、しかも第二弾飛ばして
諸事情があるので仕方ないのですが
ともあれ、読んだので感想文です

綿々

こんなところでありました
第二弾を飛ばしてしまったのが失敗だったと
読んで痛感したのでありますが
第一弾の時に、どうやら不倫をしていた男と
別れてしまった雫石という女の子の話

いわゆる、失恋から立ち直るまでのお話

これはいかん
個人的にシンパシーを感じるというところもあるが
もう年齢的にこれを読んで、癒されましたというには
私はあまりにも年齢を重ねすぎたし、恥ずかしい
そう思うほど、綿々と、雫石という女の子の
細かな心のひだが綴られております

第一弾を読んだ時に感じたような童話っぽさはなくて、
たんたんとした、というのかはわからないが、
自叙伝めいた、自分の心情の吐露と育まれていくものの報告
そういうのを読んだ気分になりました
全然よろしい、非常に清々しい
が、しかし、
私が今読むべきものではなかったように思う
心のどこかが、ちくちくと痛む
そういった内容でありました

美のありかた
とは違う、自然とはなにか
とも違う、一人哲学
ではない

そういう具合で、つかみどころがないのですが、
説教でもない、一人の女の子が掴んだのかもしれない何か
そういうのが、そろりそろりと書かれているのでした
事象としてはまさしく、女の子が失恋にどう向かって、
どう立ち直っていったかを克明に記しているんだが
ただのそういう愚痴とは違う、悔恨でもないそれとは異なり

一人の人生をおっている、その断片

そういう具合で随分と涼しげでありました
まぁ、何書いてるかわからなくなるのはいつものことですが、
前回の自分が書いた感想文と
ほとんど成長の形跡が見あたらないあたり
違う意味で悲しくなったのですが
ほのぼのとするのに、心地よい小説でありました