CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~せともの祭 2008~

2008-09-30 23:25:45 | 陶磁器を探す旅と名物
今年の俺は違う

そんなことを思ったり、考えたりするわけです
瀬戸に行ってしまいました
全国有数のやきものイベントのひとつであります
というか、あれだ、瀬戸だよ瀬戸
織部が名づけたらしい、瀬戸物の地元

というわけで、ハンパねぇ期待と興奮を抱いて
行って参りました
いやー、瀬戸行きにくい、違う
そんなマイナスイメージから入ってはいけません
というか、とりあえず第一回は、旅日記風でもないですが
到着するまでを

道中思い出しました、私は方向音痴だった

地元が名古屋の果てしなく南というか
常滑に近いところでありまして
名鉄で上って行ってから、瀬戸線に乗り換えないといけない
これが難しい、瀬戸線て名鉄だったと思うんだが
名鉄の駅とリンクしてねぇでやんの
というわけで、最近では便利なもので
ヤフーの路線検索であれこれ探した挙句
金山まで移動して、金山でJRに乗り換えて大曽根へ、
そして大曽根から名鉄瀬戸線が出てるらしい
これに従うわけであります

両親に聞いたところ、そりゃ、金山から栄まで
地下鉄で移動してから、セントラルパークのあたりから
乗り換えるのが賢いと言っておりましたが、
ヤフー曰く、もっとも早く、もっとも安く到着できるという
それだけを信じて移動したのでありました

とりあえず、金山まで移動、これはなれたものであります
一時期は京都から実家までJR使い倒したこともありましたので、
とりあえず金山でJRに乗り換える
さて、問題

だいたい、なぜ、金山にはあんなにホームがいっぱいあるのか、
それがわからん、そうつぶやきながら
一番最初に電車がきたホームに突撃する俺
私、今年30になりました、30の男子です、もう、男性です
だのに、行き先を判断できずに、電車の早晩という
よくわからない指針で乗り換えました

案の定失敗、ゆらりゆられて、熱田駅へ
戻ってんじゃん、神宮前からちょっとのところじゃん
というわけで、ぐったりしながら戻ります
ちなみに、地元でもわからないと思いますが
熱田駅なんて、まず電車止まらないという
ステキなことになっております

結局おろおろしながら、なんとか乗り換え成功
そして大曽根へ、大曽根駅
初めて降ります、なんとなし田舎と馬鹿にしてましたが
ぜんぜんそんなことなかったです、都会だ
コンクリとアスファルトしかない、すげぇ

そんなことを思いつつ、降りてすぐに改札を出ました
うわ、裏側だ
なぜ私は前を見て歩いていないのだろうか
駅の裏側に出ました、すげぇ、寂れているとは違うんだが
圧倒的な裏側感に打ちひしがれます、なんたって、名鉄の気配がない
反対側だな…、思いつつ見回すのですが、
どう考えても反対側にまわるには、すさまじい遠回りが必要だ
すでに一度出てしまったので、構内をわたるわけにいかない
なんで、どうして、駅が分断されてんだろうか
38度線とか、ベルリンとか、ばんどうとかを思うなか
なくなく歩いて、20分くらいかけてようやく
表側に回りました、いや、本当はすぐにまわれたはずなんだが
道間違えたというか、もう、どうしたらああなるんだろう
そんな大冒険を繰り返して、ようやくせと線に
そしてあとは、ぐったり揺られながら、ちょっと居眠りしている間に
いよいよ到着したのであります
尾張瀬戸駅、どきどきする、散々迷子になりましたが
それでも、予定より20分くらい遅れただけでついた
これだったら栄まわりにすればよかったと
ちょっとだけ思ったけど、後悔しない

そして、駅を抜けて
目の前にイベントが広がったのであります
個人的にこころ躍る、せともの祭開始です

ゴールデンスランバー

2008-09-29 22:48:20 | 読書感想文とか読み物レビウー
ゴールデンスランバー  作:伊坂幸太郎

いかん、こいつ天才だ。
そんな風に思いました、脱帽です
凄い、凄すぎる、死に神の精度とか好きだなぁと思ってましたが
こいつに至っては、そういうレベルじゃない
凄い、本当に凄い
名作だと個人的に思った、エンターテイメント小説であります

個人的に凄く思っていたところを
ずばりと書いてくれた
そういうステキなお話
架空の日本で起こるのですが、
いわゆる、ケネディ暗殺の謎を地でいくような
オズワルドは何一つ悪くなかったのに、悪者とされてしまった
あの生け贄事件による、何か、大きいけども
大きすぎて見えることのない悪意による仕業
それを明確に描いた作品であります

主人公は、無罪なのに
国とか、おそらくは、それよりも大きな組織によって
意図的に悪者に仕立てられていく
その恐怖と、やりざまと、悪しザマを描きつつ
それを、細々とした力で切り抜けていくのを
痛快に描きつつ
個人的には、凄く残念だったんだが、
リアルというべきか、ある着地点に落ちる
それまでを、壮絶に描ききっておるのであります

一口こぼせばネタバレになってしまいそうな
そういう不安があるのですが
とかく面白かったのでありました
同時に、とても悲しくもなりました
こうじゃないと思うんだが
こういう世界かもしれないと思うと、悲しい
絶望感が溢れる

まったく、個人主観だし、絡めることすら邪道だと思うのですが
今の報道体制に対して、これほど明確で鋭利なメスはないだろうと
思ったり考えたりしたのでありましたとさ
最近、正直なところ、メディアに躍らされているというか
嘘をアビさせられていると思うことが多いので
凄く合致して、最高に面白かったのでありました

なんか、作品を褒めるよりも、違うことに
力が入ってしまいそうな危うさがありますが
兎にも角にも、この面白さは筆舌に尽くしがたいと
最大級の讃辞を浴びせたい所存でありましたとさ

個人では、どうしても、大きな組織には勝てないのかなぁ
だろうなぁと、悔しくてしかたない内容ですが
僕は大好きで仕方ない、久しぶりにぐいぐいとやられたと
そして同時に、伊坂幸太郎の構成力と言いますか
伏線の回収作業の素晴らしさに舌をまける作品だと思います
これは凄い
モーニングでやってた、モダンタイムスも、今読むと
こういう風になるのかと、ちょっとだけ楽しみであります

そんなわけで、この作品、すげぇおすすめです

篤姫 薩摩燃ゆ

2008-09-28 21:24:13 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ視聴完了です
最近、時代背景というか、いろいろ調べたくなってしまって
新撰組とかがどのあたりからだったかと
燃えよ剣とか撫でてしまいます
そのせいで書きが遅くなってしまいましたが、

さて、今回面白かった
やっぱりあれだ、なんだかんだ面倒なこと言ってる暇あったら
戦だよ戦、ステキすぎますね
戦争描写はほんのちょっとでしたが、
それでも十分面白かったと思えたのであります
薩摩っぽいというか、最初
エゲレス人とやりとりするところで、片目の侍が
怒り狂ってるところとか、
負けがこんできたところで、切り込みを考えて
盛り上がるところとか
ステキだ、ステキすぎる

今回、最大のなぞでありますが
今泉のお兄様は無事だったのかどうか、
家中は無事とか言っておりましたが、
どうなんだろう、不安です、好きなのに…
次回殺陣があるみたいですし、
また楽しみにしております

さて、篤姫パートは、まぁ、どうでもいいかと思うのですが
相変わらず元気な本寿院様が見られたのでよろしい
これから先、何回見られるのか楽しみでなりません

と、現在、テレ朝の柳生一族見てしまってるので
ぜんぜん集中したこと書けないのですが、
ともかく、今泉出陣風景のかっこよさと、
尚五郎さん男泣きがよかったなぁと
記しておきます

しかし、朝廷がたの悪そうな顔も
たまらんなぁと、ほれぼれしてしまいます
ああ、あと、勝さんのぶっちゃけっぷりがいい按配で
あの用心棒みたいな竜馬は、ありだなぁとか
偉そうに思います

篤姫 姑の心嫁の心

2008-09-21 21:38:54 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ
今週も視聴完了、なんだか幕末してきました
というか、ようやく、自分が知っている幕末の時間に
突入した具合であります
なるほど、ああいう経緯で家茂は上洛したのでありますな、
あれにあわせて、浪士組やらが結成されて、
いわゆる幕末京都のいざこざのすべてが
醸成されるのでありましょう
ただ、篤姫が主役だから、そんなに志士は出てこないんでしょうが
楽しみであります

内容は、薩摩がきな臭い感じになるのと
相変わらず帯刀が頼りないなぁということでありました
あれで要人なのだろうかと、未だに信じられない感じですが
ともあれ、お父様が久しぶりの登場で
個人的にうれしかった
NHK俳優のようにして、よくよく出ておられますが
たまりません、ステキであります
ぐでんぐでんながら、息子が立派になっていくのを
緩やかに見ている、そういう感じが
なんというか、なんだかんだ、親子ドラマしているのだと
改めて思わされたのであります

さて、唐突な形で
嫁姑問題が勃発していた大奥の話は
正直のところどうでもよいのですが、
勝先生がすばらしかった

知り合いに聞いていたところ
勝にしちゃぁ、威厳がありすぎるだろう
と、だめだしされておりましたが、
今回の竜馬を諭す話は、それでよろしいという感じでは
なかろうか

実際は、名シーンというか、御約束だから
はいはいという感じで見て流してしまったのですが
今回はウイスキーでしたな、ずいぶん前はワインだったように
思うのですが、ともあれ、軽い感じの竜馬で
まぁ、あの勝と対しての竜馬なら
あんな感じでいいかなと、ぼんやり思う次第であります
今回はそんなに目立つ必要ないんだから
いいんだ、ともあれ、がんばって大久保さんたちに
近づいてください

そんなこんなで、久しぶりにというか、
ようやく戦風景がやってくる様子
衣装代に予算つかいすぎていて、戦がどうなるのか
気になるのですが、次回が楽しみです

というか、今現在やっている
NHKスペシャルが楽しすぎて
あんまり覚えていないとか、そんなこと
書いていけない気がするけど、面白い

ベイジンオリンピック

2008-09-16 23:29:13 | スポーツ
北京オリンピックです、
なんでかわかりませんが、発音を怪しいのにしてみました
ベイジン
北京って、ペキンとは発音しないと聞いたんですが
本当なんでしょうか

さておき、すっかり終了してから数ヶ月というような体たらく
潜水艦がどっかに現れたり、色々考えさせられるこのごろですが
わずか一ヶ月前、いや、数週間前には
オリンピックが行われておりました
多分に漏れずというのか、なんとなしぼんやり見ておったわけでありまして
前回と違い、柔道ばっかりではなく
それこれと見ていて、感動したり感心したりしたので
そのメモをちょっとだけ書いておきます

柔道

まず、これについては、ようやくというのか
もう言うのが恥ずかしいくらいですがJUDOと
英語にしたそれに負けましたとか
悲しいことを言っておりました
確かに、日本が普及したかった、いわゆる柔道とは違う
スポーツとしての柔道が普及してて
もう、なんというか、高度なお笑いに見えなくもない
不思議な格闘技となっておりました
個人的に、南海キャンディーズのサイレントコントが
あんなんだったような気がするんだが、ともあれ
私が知ってる柔道とは、少し違うように思ったわけであります

さて、そういう、泣き言はもうよろしいという具合でありまして
実際、今後どうしていったらいいのか、
石井みたいな、ちょっと色々どうかと思うようなのを
量産するべきかと言うと違うように個人的に思うところ

残念ながら、投げて一本とるというのが極めて難しいというか
まぁ、国内大会でも、実際のところは、組み合ったら
がっちりすぎて、ポイントが動かない柔道となっておるのですが
もう、ああいう動きのあるそれこではなくなったようす
谷本が、辛うじて、凄い勢いで勝ってましたが
こういうのが続かないんだなとしんみり思った次第であります
個人的に、谷本とフランスのおねーちゃんの柔道は
どちらも素晴らしいし、終わった後の、あの爽やかさは
スポーツというか、ああいうのも柔道だよなぁと
ちょっとだけ思ったんですが、望むのは難しい
なんせ、勝ち負けをつけないといけない

そんなわけで、日本は脱退すべきだと思わなくもないのですが
それでは芸がない、そこで、思いついたというか
谷本が示してくれたのでありますが
これからは、寝技しかあるまい
これであります、ビバ高専柔道

谷本が、確か、決勝以外全て寝技で一本勝ちだったと思うのだが
あれなのであります
ガイジンは腰が高いし、足が長いから寝技に弱いはずだ
これは結構なことじゃないかと思うところ
うまいこと、寝技がもう少し見られるようなルールになれば
ステキになるんじゃないかな
そうやって思って、今後期待したい次第であります
少し前に男子でも、中村の次男が凄まじい寝技のスペシャリストでしたが
ああいうので今後見ていってはどうかなぁと
ちょっとだけ思うのです、内柴凄かったから
いいっちゃぁ、いいんだが

さて、柔道はさておきまして
今回の五輪で一番興奮したのが、女子レスリングであります
凄い、あんなに面白い競技だなんて
思いもしなかった、そういう感想を抱いた次第

誰というでもなく、どの試合も面白かったのであります
見て居て、急速に自分が詳しくなっていくのを体感したんですが
凄く面白かった、タックルとその後の攻防の面白さ
これは凄い競技だな、なんて面白いんだろうと感激
柔道で寝技主体とかちょっと思ってましたが
これを見てしまうと、それは甘いのかもしれないと
思ったりするような、そんな具合で感激

メダルもいっぱいとれましたが
一試合一試合、全てが面白かったのでありました
これは生で見たいかもと一番思った競技であります

後は運良くといったら失礼かもですが
実際そうだろうと思う陸上リレーとか
凄く健闘して感動したなでしこJAPANとか
見所たっぷりでありましたところ
五輪ていうのは、普段見たこと無かった競技に
俄然興味がわくようになるから凄いなぁと素直に感心したのであります

オープニングとエンディングも色々思うところもありましたが
まぁ、色々含めて、面白かったなぁと
改めて思ったのでありました
なんだかんだ、オリンピックってやっぱり面白いんだなぁ
そういう2008ベイジンであります

篤姫 友情と決別

2008-09-15 18:07:18 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫 視聴完了いたしました

さて、薩摩の殿様が相変わらず
驚くほどの小者っぷりで始終、
なんというかな、慶喜といい、今後の悪者格が
わかりやすい形となって参りました
しかし、それはそれとしても、井伊大老がいい人として
死んだ以上、今後あのかたがたもそれぞれ
いい人になるのかどうか、ならない場合は
後から出てくるほど、どんどん小者になっていくなと
いらんことを気遣ってしまいます

小者というか、とりあえず
困ったものだなと思ったのが、小松様
尚五郎さんの相変わらずの、うろたえっぷりというか
胆のすわってない感じが、もじもじするほどであります
しゃんとしなさい
思うんだが、どうにもこうにも
この尚五郎さんと、篤姫がありえない対面となってしまいましたが
まぁ、よい話だったので、ステキだと思います
いろいろつっこみどころ満載だったが
みょうちくりんな、碁盤とか見られたからよしとしよう
紋所が、金銀銅であしらってあったように思いますが、
さりげなくオリンピック意識してんだろうか

茶碗系統はあまり出ることもなく
宮様ご一行が、相変わらず京焼きの茶碗使っていたくらいで
さしたる発見もありませんでした、
ただ、着物はどんどんステキになっていくというか
尚五郎さんと碁を打ってたときの着物は
あれは、すごいな、感激してしまった
見事な吉祥文様を、黒字に金糸という
ステキな織りで魅せて、あっけにとられた次第
なんたるステキさ、派手さ、かっこよさ
欲しいですね

生麦事件の唐突さには驚きましたが
幕末っぽいところと、そうでないところの
落差が激しくて、来週、いよいよ台詞もあるらしい
坂本どんがどうなるやら、楽しみにしていこうと思います

しかし、勝先生がぶっちゃけすぎてて
どうなんだろうかな

アフターダーク

2008-09-10 23:19:19 | 読書感想文とか読み物レビウー
アフターダーク  作:村上春樹

村上春樹第二弾であります
調子にのって、最近精力的に本を読んでおるのでありますが、
こいつは思いもよらず面白かった、いや
読書を楽しめた、そういう具合の小説でした
つづきが気になるというか、読んでいて
いったいどうなっていくんだろう
と、駆り立てられるような、すいすいと引き込まれた感じ
これと、美文と呼ぶのは恥ずかしいのですが、
ステキな言い回しだわ、想像がしやすいわと
文体が伝染りそうな感じもまたよかったのであります

ただし、読み終わったら、それで終わりかよ

という感想になってしまいましたが、
久しぶりにつづきを読んで、どうなっていくんだろうかと
どきどきを持続しながら読み進められた
ステキな作品でありました
舞台は、夜から翌朝までの間を
細かく分断して、その期間にある地域で、複数人の人が
出会って、すれ違って、関係がなくて、
ちりばめられたパズルっぽい感じで
少しずつ、夜に事件が起きて、ちょっと精神世界みたいなのを覗いて
朝を待つといったような具合

全然、美文になれないのですが、
ステキと思ったのが、「月の裏のように死んでいる」という
文が出てきたのであります
これ、凄くね?まじ、凄くね?
文というか、字面と意味を考えて、すげぇーと
思わず感激してしまった次第
この前後に、どういう話があったか忘れるくらい
ごく些細な感じで、するりと挿入されている文だったんだが
凄くステキだと感じ入ってしまった
この言葉のかっこよさだけで、悶絶できるわな

文の表面だけを撫でて喜んでいたわけですが
中身としましても、面白いというか描写が丁寧というのは
随分偉そうですが、視線を誘導してくれるような文章で
凄くひきこまれやすかった
私のように、感情移入とかが下手なタイプには
そういうのを必要としない視点を用意してもらえると
随分読みやすくなるんだなと感激したのでありますところ

映画のシーンのごくわかりやすいアプローチを
丁寧になぞるように、物語中に何度も視点があらわれて
その動き、視界に入ってくる情景なにかが
事細かに描写されることで、本当にそうやって見ているような
ステキな錯覚み見舞われたのであります

なんだか、テクニック論みたいなので
非常に悲しい感想となっておりますが、
人間物語っぽさとか、人情がどうしたとかとは
ちょっと違って、なんか、うやむやしたものを
えぐりだしただけというか、別段何か事件が解決するわけじゃないんだけど
何かは起きたようだけど、どうってことないというか
どうってことなくもないけど、オチなんてなくて
ずるずる続くもんなんだぜと
全く説明せずに言い放ったような、ぬぅ

言葉が尽くせず悲しいのですが
久しぶりに、読み込んだというか、時間を忘れて
読みふけったのでメモっておきます
今日、もう一冊別のでも同じような体験したんですが
それはまた、別の機会にでも

闘茶

2008-09-09 22:49:23 | ドラマ映画テレビ感想
生まれてこのかた、映画なんざ
映画館で見たのは片手で数えられるほどであります
しかも、大半がアニメという体たらく
文化的な営みを送っていない
社会人として恥ずかしいと題される人生であります

ま、実際はそうでもないかもですが
映画を見るという娯楽を持ち合わせていないのですが
先日、「闘茶」という映画を見てきました
邦画だと思うのですが、台湾だったか、香港だったかと
合作になる様子

お話は、ある茶葉をめぐって闘うという話…なのか?
記憶に残っているのは、香川照之さんが
ステキすぎた、ただそれだけなのでありますが
ともかく、御茶を巡って
京都から、台湾まで、
表社会から、裏社会まで駆け巡っていくお話でした

最近映画なんて見てなかったというか
本当、映画らしいそれこれを見たことがないから
こういうものなのかなぁと、首をひねってしまったんだが
こんなに、見ていて、退屈というか
理解しようと努力をするんだが、それすら届かないような
気分になったのは初めてであります
ありていにいうと、つまらない、とも思えるんだが
別につまらないというか、不快に思うほどじゃない
感情がわかなかったかといわれると
そうでもなかったような

ともかく、まぁ、なんか見た、ああ、説明できない、ふつー
みたいな具合でありました
見る人が見ると、役者さんにかなり見所があったらしいのですが
そういうの知らないのでパス
出てきた茶器とか、そのあたりについて
あれこれと見ていた次第であります

茶をキーワードにして、日本茶と中国茶を
いったりきたりしていたというか、日本茶は
ほとんど出てこなかったんですけども、
ともかく、最近個人的に流行っているステキな
御茶をめぐるそれこれが題材なので
気合を入れてみておりましたが、なんか、作法というか
それちがくね?と、そういうつっこみの方が先立ってしまい
見方を完全に間違えてしまった

…。
感想にもならないことに
ようやく気づいたのでありますが、
ともかく、香川先生がステキな濃い演技をしてて
御茶と京都と台湾が出てくる話でしたよと
報告です

不思議だ、お茶、香川照之、京都、台湾って出てくるだけで
すごく面白そうなのに、なんであんなんだったんだろうか
冒頭10分くらいアニメだったし、
キルビル以来じゃないんだが、なんか、あんなイメージかなとも
思うんだが、とらえどころなく、ボンテンであります

神の子どもたちはみな踊る

2008-09-08 23:43:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
神の子どもたちはみな踊る 作:村上春樹

読みました
どうやら、村上先生の小説は
読んでおかないといけないリストに入っているらしく(どこのだ)
とりあえず、手にとって読んだのが本作でありました
どういうジャンルの人かもわからず
手探りで読んだのですが、
なんというか、本当、正直な感想を書いておきますと

え、それで終わり

そんな話が何話も連なっておりました
連作に見えるような、そういう作りであります
阪神大震災が起きた頃の生々しいリアル(…)を描いているのか
ともあれ、その頃の別地域の軸を
ずいずいと書いていたわけでありましたが
そういう事件があり、それとは関係のない土地で
でも、そこと関係のある人たちが少しずつ傷むみたいな
そういう感じに見受けられました

考えてみると、当時わたくし高校生
地震の日は普通に寝ておりました
朝起きて、何か騒がしかったらしいというのを聞いたくらいで
完全に他人事、今となっては、関西に住むこととなって
様々なことを伝聞するようになったのですが
本当、当時の危機感の無さというか、頭の悪さは
筆舌に尽くしがたい感じだったのであります

そんな一人、二人が、いや、もそっと
そういうことに関して、敬意というか注意をはらっていた人が
少しずつ描かれているのですが、人間劇であります
人情のもつれや、その地震の最中に埋めてしまいたい過去があったり
そういう人々を少しずつ描いていて
何かが始まるでも、終わるでもなく、ただただ
ぼんやりと過ぎていくような小説郡でありました

題名となっている小説が、まぁ、鮮烈というか
ステキなイメージでありましたが
最後に、いわゆる神の子が躍る、ただ、それだけの話で
なんというでもないのに、なんだか心を捕らえて離さないような
深読みする子には大変美味しい小説であります
この作家の小説は、不必要にエロいという話を聞いておりましたが
存外そんなこともなく
むしろ、もう一人の村上さんのほうが酷いなと思ったりしたところ

余談はさておき
小説全体としては、本当、漠然としたものしか読み熔けなかったのですが
短くて、文字大きくて読みやすい
そんな他愛のないことを感じ取りつつしか
読み切れませんでしたと
そういう報告を記しておきます

面白かったかと言われるとどうとも言えない
別につまらないとも思わないのでありました
不思議な小説ですね

篤姫 薩摩か徳川か

2008-09-07 21:13:39 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫を見ました

白々しい感じで書いておりますが、
なんというか、えらい動転の回でありましたところ
名物探しに余念がなかったですが
まさか、数々のそれこれを焼き払われるとは
夢にも思いませんでした…
ああ、白薩摩の壷、薩摩切子…

さて、まずは激動の有馬どんであります
死んでしまいそうだと思っておりましたところ
ばっさりの上意討ち、あのシーンはなかなかかっこよかった
というか、一人だけ浮いてしまったような具合で
幕末っぽさを提供してくれていたのに
最後は任侠屋みたいな具合に
がっさり死んでしまって残念であります
示現流最強伝説を唄ってから死んでおりましたが、
せめてトンボにかまえて、跳ぶような何かが見たかった気が
せんでもないところであります
ご愁傷様でありました
見事なチリ際

しかし、薩摩の殿様が最近一本調子に怒ってばっかりだなぁと
ちょっとがっかりしておったのですが、なんというか
もうひとつ、どうしたいのか、いい人か悪い人かでなくて
なにか、強いものが見たいと思うんだが
今のままだと、鶴太郎に体よく使われてしまいそうでありますね
実際そうなるような気がするんだが
西郷どんは、あいかわらずやる気ないし
ま、なによりも、

私ハダメダナー

とかぬかしてる尚五郎の成長しなさっぷりに
またかお前、とツッコミを入れないでいられない内容でありました
だが、そんな尚五郎がまた好きだ、そのままでいてくれ
薩摩がこうやて力を伸ばしてきたのかと
勉強になるとか思っておるんですが
実際はどうなんでありましょう

一方、のほほんとしていた大奥も
久しぶりに本寿院大活躍、あいかわらずの様子で
とてもステキだと思うのでした
ああいう小姑で、小憎たらしいけども
実にすばらしい
これでもかと、精神的ないぢめが炸裂しておりました
また、京都は京都で悪い感じが出ていてステキ
本当、あのトリマキどもの京都っぽさは
筆舌に尽くし難い、実によくできていると思うのでありました

今回は、京都につきましては
京焼きと見られる、絢爛豪華な茶碗が光っておりましたね
あれも含めてステキきわまりなかったです

さて、冒頭になってしまいましたが
茶器がひとつ、油滴と見えました、天目茶碗
天目台に乗せて登場という具合
前回の大老主催茶室での、天目台に井戸という
不思議なそれと違って、台ごともって
ちゃんと将軍が飲んでおりました
あれで作法としてあってたのかよくわかりませんが
茶器がそれこれ出てきてうれしかったのであります

あいかわらずきな臭い様子で
進んでいくようでありますが
とりあえず、今回は篤姫の悲しさが
よくよく伝わってきた回でありました
次週を待ちますところ

沈まぬ太陽

2008-09-03 22:05:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
沈まぬ太陽  作:山崎豊子

読みました
もう、二週間くらい前に読み終わっていたのですが
まぁ、読んでいる途中で鬱になるんじゃないかと
心配になるようなステキな内容で驚き
初めての豊子だったわけであります

有名な半分フィクション小説であります
日航機墜落の話やら、労働組合の話、
今でいうパワハラというか、理不尽きわまりない差別
これらについて、えぐり描かれておる小説です

読んでから、あれこれ伝聞したところによりますと
当然のように大反響を呼んだそうで
そのそれぞれについて、面白いと思ったのですが
すべてを含めて作品だとしたのは
ずるいけど、面白い試みだと思ったのでありました

恩地元という主人公が、なりゆきで組合の長になって
いわゆるストとかを行使して、労働者としての要求を通す
しかし、それに腹を立てた会社が
恩地を海外左遷する、しかも10年にわたる
海外放浪を無理強いし、ろくな環境を与えず
企業という化け物が、一個人に対してこれでもかと危害を加えた
人間の暗部を描いております

というのがふれこみで、まぁ
この恩地氏の元ネタの人とかにいろいろあったり、
わたくし、この年齢になるまで
ちゃんと共産党とかの主義主張を勉強しなかったというか
かぶれなかったので、知らなかったのですが
労働とは何か、オルグとはなにか、
闘争と組合と解放のための革命とは何かを
なにか、すごい勢いで触れたような
そんな気分になれたのであります

物語はそのほか、日航機事故の時の対応のまずさというか
むしろ、あの事故がどれほどすさまじかったかというのが描かれ、
その後、民営化するためにめぐった紆余曲折のすさまじさ
それを別立てにしつつ、恩地氏を中心にして
一本の小説として書かれておりまして、
正直、いろいろ細かいところはまずいんだろうけども、
漠然としたひどいなこりゃ、という感想を抱かせるに十分な
まさにペンが武器となった例ではなかろうかと
ちょっとだけ思ったのでありますが
やられたほうがたまったもんじゃないというのもよくよくわかる
しかし、面白い
そんな人間ドラマでありました

学んだことというか、闘争について
また、共産主義的思想とか、何をもとに人道と呼び、
どうしてなにが社会と会社なのか
汚いというには、私は年齢を重ねておりますが
読んでいて、久しぶりに、すごいげんなりした作品です
正直、読んでよかったんだか悪かったんだか難しい

エンターテイメントであるが、爽快感がない

難しいことを考えたいとか
わかりやすく主義主張に触ってみたいというときには
うってつけで、ステキな作品だわと
台無しなことを思いつつ
とりあえず感想とさせていただきます
面白かったんだが、もう一度読みたいとかは思わないなぁ
ヲタクらしく、なんちゃって共産主義とか
それっぽい単語で会話するくらいがいいかと
落ち着く次第です

陶磁器を探す旅~2008常滑焼祭りその4~

2008-09-02 22:18:49 | 陶磁器を探す旅と名物
さて、常滑焼祭でありますが、
今回、一番感激したのが
この本館2階のスペースでありました
作家さんばっかりが、びっしりと並ぶすばらしいフロア
下の階で、ドアラみたり、量り売り見たりと
アヴァンギャルドだったそれと異なり
ちょっとだけ凛とした感じ

ここで私は、河童の置物に出会ったのだ

だが、それは後述、
現在、めちゃくちゃ河童にはまっておりますが
それはぐっとこらえて、まずは
作家スペースについてであります

伝統工芸士コーナーや、
急須名品コーナー、陶器人形コーナーなど
常滑焼きの様々な名品が並んでおりました
名品というと少し違うんだが
作家ものが、ずらりと並んでいたのであります
どれもすごかった

植木鉢の数々がまずすばらしかった
中国か台湾のよい土でも使ってんじゃないかという
みっしりとしたというか、重たくて、
なんというか、すごく詰まった感じのする土味
ひらぺったいけども、重厚な感じがあったのです

そんな中で、最高にかっこいい
自然釉薬がかかった鉢もあったのですが
あれが、湯のみだったら、間違いなく買っていた…
なぜあれが、鉢なのだとうなだれてしまったのでありますが
それくらいすごいのがいくつかあったのであります

さらに、方円館とかでも見たことがある
作家さんの皿や陶器がいっぱい並んでいて
新作をあますことなく堪能
そして、驚いたのでありますが、陶器人形のコーナーがすごかった

あんなにいっぱいあって
すごいジャンルだったんだと、いまさらながらに思ったのですが
仏様から招き猫、狸、河童
牛、犬、竜、なんでもありなんだが
どれもこれもすごかった
精緻にできている焼き物もあったし、
ざっくりとユニークな、かわいらしいそれもあったし
これは、思わず集めたくなってしまう
これがフィギュア萌えか(違う)と感激したのであります

で、先達の河童であります

唐突に河童のよさに目覚めました
前々から、常滑焼きの河童が湯のみの底にへばりついている
細工物がいいなぁなどと思っておったのでありますが
あの、なんというか、間の抜けた風合いがたまらない
この日もさまざまな河童がいっぱい
また、河童とちょっといやらしいという取り合わせが多いのか
むやみにボイン(まさに)だったりするのが
すごいほほえましくてよかった
やたらめっぽう、なまめかしいプロポーションなのに
顔が適当な河童だったりとかする
そういうのが、すごいいいなぁと、一人大はまり

あれもこれもと思っている間に
とりあえず一度こらえてから、今度
平時に探しにいこうと感じたのでありました
よく踏みとどまれたものだと思う

そのほかも、常滑高校の学生さんだとか
なにやらいろいろなところからの出し物もあって
楽しく、また、三階には韓国陶磁器との交流の話もあったりして
すごく面白かったのでありました

最終的には、黄瀬戸のカップを買ってきたのでありますが
そのほかにも、常滑焼きの茶碗のよさ、
壷のよさ、そんなのを見て
にやにやして終了したのでありました
まだまだ、見たものがあったように思いますが
とりあえずこのくらいにしておいて
また、来年を楽しみにしようと思うのであります

校了

陶磁器を探す旅~常滑焼祭2008その3~

2008-09-01 22:50:20 | 陶磁器を探す旅と名物
最近、若年痴呆なのか物覚えが悪くて
題名がちょっとずつ変わっていますが、気にしないでください

さて、ずいぶん時間が経ってしまって
あっさり、熱が落ち着いてきており
テンションが違うのですが
とりあえず、本館入ってからのイベントであります

そう、これはイベントでありました
私は盆と年末にやってる、あの
でっかい漫画の祭典にはいったことがないですが
そんな感じなんでしょう、焼き物のイベントなのだ
そう思うと、なんというか、昂揚感を覚えて
わらわらと本館の中を歩きまわったのでありました

一階はイベントスペースもあって、なかなか広々と
相当数のお店が出ておりました
あれこれ見て、にやにやしておったのですが
とりあえず、特に目についたものを

なんと、萩焼きの店がありました

これはすごい、割り高台だ、本物だ
ちょっと感激してしまったのでありますが、
萩焼のよろしい御茶碗がいくつか出ておりました
高いやつは当然べらぼう
だが、あの、カイラギと呼んでよいのか
わからんが、がびがびとした姿は見事でありました
眼福眼福

さらに、ずらずら歩いておりますと、がちゃがちゃと
陶器を割り続けるかのようなすさまじい音が
いったい何かと見てみると
陶器の量り売りが行われている
…。
ちょ、陶器って量り売りする物体だったのか!?
キロ400円だったと思うのですが、もう
すごい勢いでみんな探したくっておりました、あれは
どういうビジネスモデルなのかと少し気になりましたが
ああいうのも含めて、ビッグなイベントなんだと感心した次第
全部セルフで、お客さんもなれた手つきで茶碗やお皿を
新聞紙にくるんでおりました、ステキステキ

そのほか、セラモールでおなじみのお店だったり
散歩道で見たようなお店だったり、なぜか
ピザ焼いている店があったりと終始楽しげでありました

一階はそのほかイベントホールがありまして
そこではなんと、あの、ドアラが…。
うわ、生ドアラ見てしまった、すごい、きもい♪
相変わらずの面白いか面白くないか微妙なテンションで
うじうじと踊りたくっているのは感激であります
しかし、子供がものすごい数たかっておったのですが
あのけだものは本当に人気があるのですね
驚きです、そしてきもいです

このイベントスペース近くに
作家さんのお店がいくつかあって
なかなかステキな感じでありました
結構おしゃれな柄のがいっぱいあって物色
ほかには、テラコッタとか植木鉢を
これまた、ダースで売る店とか
ほぼ業務用なすペースもあってステキ、
そこから反対側に出られたのですが、そっちは
食べ物の屋台ばっかりでありました
しかし、食べ物屋台だけでもすごい数が出ておりましたよ

迷子になりつつ、一階をふらふらして
初めて常滑競艇場の水場というのか
あの場所を見て感激しました
ショーだったのか、二人のりのボートが
すいすいーっと走っておって、たいしたスピードだと
感激しどおしだったのであります

そして、いよいよ、作家さんスペース満載の二回に行くのです
まて次回